藤岡の日記

オレはとりあえず千秋ちゃんをベッドに座らせた。
…ハッキリ言ってオレだってこんな事するのは初めてだし、ほとんど知識も無い。
…しかし服を着ていてはどうにもならないので、とりあえず千秋ちゃんの服を脱がすことにした。

「千秋ちゃん、ちょっとバンザイしてみて。」
「え?…んー、こうか?」

千秋ちゃんが手を上にあげると、オレはそのまま服を脱がした。
そう言えば慌てて家を飛び出したって言ってたっけ…千秋ちゃんはこの薄い服一枚しか着ていなかった。

「えっと…どうして私は服を脱がされたんだ?」
「どうしてって言われると……その、たぶん普通はこうすると思うんだけど…」
「そうなのか。じゃあ藤岡も脱ぐのか?」
「うん、そうだよ。」

オレはそう言って上着とジーンズを脱いだ。

「ちょっ…ど、どうして下まで脱いだんだ?」
「え?だから普通はこうすると思うんだけど…」
「…そうか。…その、…やっぱり私も脱いだ方がいいのか?」
「えっと……出来れば…。」
「…分かった。」

そう言うと、千秋ちゃんは足が痛いためか座ったままスカートを脱ぎ始めた。
これから裸にもならないといけないと言うのに…
スカートを脱ぐ際に見える下着に、いちいちドキドキしている自分が情けなかった。
気がつくとオレは千秋ちゃんの方を見ないように天井を眺めていた。

「藤岡、スカートも脱いだぞ。」
「あっ、えーっと…じゃあ…その……」
「なぁ、藤岡。…その……少し恥ずかしいんだが…。」
「え?でもお風呂場では…」
「と、とにかく恥ずかしいんだ。…その、電気を消してくれないか?」

今は下着だって身につけてるし、お風呂場では裸でも全然平気だったのに…
そう言えばお風呂を出て、友達から電話がかかってきたあたりから少し様子がおかしいような…
…でも電気をつけっぱなしと言うのは確かにおかしい。オレは手元のリモコンで電気を消した。

「…で、この後はどうすればいいんだ?」
「じゃあ…とりあえず寝転がってキスしてみようか。」
「…わかった。」



そう言ってベッドに横になり、オレは千秋ちゃんと5分ほどキスを繰り返していた。
そしてキスをしながら、オレはある事に気づいた。
…なんだか途中から、キスの最中に千秋ちゃんの口が開いている様な気がする。
すると、千秋ちゃんは少し震えながらオレの口に舌を入れてきた…。
…とは言えディープキスと言うにはほど遠く、ほんの少し舌先を入れる程度だ。
それでも千秋ちゃんなりに真剣に…そして恥ずかしそうにオレの舌先をペロペロと舐めている。

しばらくすると千秋ちゃんからのディープキス?は終わり、千秋ちゃんは何かやり遂げた満足げな顔をしている。
千秋ちゃんが勇気を出してしてくれたんだ…オレもお返ししない訳にはいかない。
ディープキスに関しては、災い転じて福となすと言うか…酔っぱらった南とした事があるので多少の知識がある。
オレは千秋ちゃんの体を抱きよせ上にかぶさり、南にされた様に千秋ちゃんの舌に絡ませるようにキスをする。
時間は10秒ほど…しかしさっきまでのキスより長く感じた。
キスが終わり離れても、少しの間オレと千秋ちゃんは唾液の糸でつながっていた。

「ふ…藤岡、あんまり激しくするな…バカ野郎……」
「どうして?」
「そ、それは……あんまり激しくしたら…その……赤ちゃんが出来ちゃうんじゃないのか…?」

さっきまでセックスがしたいと言っていたとは思えない、キスで赤ちゃんが出来ると言ういかにも子供らしい発言。
とりあえずその心配がない事を告げると、千秋ちゃんは少しホッとした様子だ。

「じゃあ…いくらしても赤ちゃんは出来ないんだな?」
「うん、大丈夫だよ。」
「…そうか……じゃあもう一回私からしてもいいか?」

千秋ちゃんはそう言うと、さっきのオレの様に上から覆いかぶさり顔を近づけキスを始めた。

「…あむっ…んー…っ………藤岡…?」
「ど…どうしたの?」
「えっと…口を開けてくれないと、舌を入れることが出来ないんだが…」
「えっ…あっ、ごめん…!」

情けない…緊張していたのか、オレは口を固く閉じたままだった…
口を少し開くと最初の時とは違い、しっかりとオレの口に千秋ちゃんの舌が入ってきた。
名誉挽回とばかりにオレも舌で応戦する…舌を入れているのは千秋ちゃんだが、
オレがその舌を舐め返すと、千秋ちゃんの体はその度ビクッと反応した。

キスが終わると千秋ちゃんは、ドサッと崩れ落ちる様にオレの横に寝転がった。
長いキスのせいか息づかいが荒い、最初の時よりさらに満足そうな顔をしている。
…これだけキスも繰り返した事だし、そろそろ次に行ってもいいのだろうか…?
オレは恐る恐る千秋ちゃんの胸へ手を伸ばした…。



藤岡の日記

千秋ちゃんの胸に手を当てると、かすかに膨らみがある…そして柔らかい。
どうしたら良いのかよく分からないので、オレは少し手で触りながら千秋ちゃんの様子をうかがってみた。
……あれ?キスの時とは違い、えらくクールな眼差しだ…。

「藤岡、なぜ胸を触るんだ?」
「何故って…それは……」
「ハルカ姉さまの胸ならいざ知らず、私の胸なんて触ってもつまらないだろう。」
「でも千秋ちゃんだって…そりゃ春香さんに比べれば小さいかもしれないけど、柔らかくて気持ちいいよ。」
「…そうか。まぁ藤岡がそれでいいと言うなら、私はいっこうに構わないが。」

とりあえず千秋ちゃんの許可は取れたが、その表情は気持ちいとはかけ離れた様子だ。
もしかして、胸を触るだけでは気持ち良くならないと言う事なのだろうか…?
そう思ったオレは、千秋ちゃんの胸に舌をはわせてみた。
さっきまでとは明らかに違い、体を小刻みに震わせている…気持ちいいのだろうか?

「……くっ…ふふ…っ…藤岡…それは少しくすぐったいぞ……あははっ…。」

…思わぬところで千秋ちゃんの笑い声を聞く事が出来た…が別に気持ちいいと言うわけではなかったらしい。
とにかく今はコレくらいしか思いつかない。オレは舌を千秋ちゃんの胸の先へと移した。

「……ふはは…っ…藤岡、そこはもっとくすぐった……んっ…ハァ…ッあれ……」
「?」
「…ははっ…ん…っ…くすぐった…ぃ……はぅ…ハァ…ッ……んん…っ……!」
「くちゅ……ぺろっ…」
「…んー…っ!…ハァ…ッ…んっ…ぁぅ…っ…!いっ…ぁ……」

…しばらく続けていると、千秋ちゃんの様子が変わってきた。
最初は笑っていただけだったけど、だんだんと気持ちよさそうな声を出してきている…
その様子を確認し、オレは最後の関門…千秋ちゃんの股へそっと手を伸ばした。

「……きゃ…っ!やだっ…ダメっ……!」
「…え?」

…これには驚いた。
千秋ちゃんの言った内容ではなく、あんな声で更にあんな事を言うなんて想像もしていなかった。
おそらくその声を出した千秋ちゃん自身も驚いていたのだろうか…目をパチパチしながら口を押さえている。
暗くて良く顔が見えないのが悔しい…おそらく今の千秋ちゃんは、ゆでダコの様に真っ赤になっているんだろうな…

「ふ、藤岡…今のは違うぞ!あんなの…わ、私じゃない!」
「でもココにはオレと千秋ちゃんしかいないよ?」
「でも違うんだ、とにかく違うんだー!」
「…でもさっきの声可愛かったよ?」
「ば…バカ野郎!だから私じゃ無いと言って……はっ…んん…っ!」

何か恥ずかしそうに慌てている千秋ちゃんを見ていると、悪いと思いつつ悪戯をしてしまった。
千秋ちゃんが話してる途中に中指を少し動かすと、千秋ちゃんは慌てて口を押さえて声を出さないようにした。
口を押さえて声こそ出さないが、千秋ちゃんの瞳は確実にオレを睨みつけて何かを訴えている。
…しかし再び指を動かすと、再び目を閉じて首を振りながら悶えはじめる。…なんだか可愛い。
しかし嫌がるのを続けるのも可哀そうだ…オレは千秋ちゃんの股から手を離した。



「藤岡、ど…どう言うつもりだバカ野郎!」
「その…ごめん、千秋ちゃんが可愛い表情するからつい……」
「『つい』じゃないだろう、私が目でやめろと合図したのが分からなかったのか!」
「…えっと…ごめんなさい…。」
「まったく…。」

千秋ちゃんは大そうご立腹だ。…正直ここまで怒られるとは思っていなかった。
しかし自分が調子に乗りすぎたのは事実だ、もう一度ちゃんと謝っておこう…
…そう思い千秋ちゃんの方を見ると、何かモゾモゾしている。
そして布団の中から何かを取り出した。

「…千秋ちゃん、それって……」
「?見ての通りパンツだけど…?…って暗くて見えないのか?」
「えっと…そうじゃなくて、どうして脱いだの?」
「いや、内田がこう言う事すると、変な汁が出てびしょびしょになると言っていたからな。」
「内田…ってあの電話してきた子だっけ?」
「そうだ。私は今これしか下着がないから濡れたら困るんだ。…なのにお前ときたら……」

どうやら千秋ちゃんはオレのした行為に対して怒っていたのではなく、下着が濡れるのが嫌だったらしい。
その後オレは千秋ちゃんの言う通り、タオルを一枚持ってきてベッドに敷いた。
千秋ちゃんも納得したらしく、そこに横になった。
すると、続きをしてもいいと言う事か…千秋ちゃんが上目遣いでじっとこっちを見ている…
本当は今すぐ続きをしたいところだけど…せっかくなので、少し意地悪をしてみることにした。

「…ふ…藤岡。……その、い…いいぞ。」
「…ん?」
「だっ、だから…その……さっきの続きを…」
「えっと…キスの続きだっけ?」
「いや、そうじゃなくて…あの……えっと……」

千秋ちゃんはそう言葉を濁してモジモジしている。……本当に何をしても、いちいち可愛い。
すると千秋ちゃんは大きく息を吸い込んだ後、オレの手を掴み自分の恥ずかしい所へ自ら手を運んだ。
そこへ触れた瞬間に、千秋ちゃんの細い体は大きく反応した。

「…あぅ…っ…今日の藤岡は…んっ……なんだか変だぞ…?」
「へん?」
「そ、その…少しイジワルと言うか……本当は気づいてたんだろ…?」
「…えーっと、なんの事だろう?」
「…んっ……ば…バカ野郎……。」

千秋ちゃんはイジワルや焦らした事に対して、怒る訳ではなく恥ずかしそうにそう言った。
あれから時間が立ったにも関わらず、オレの手に触れる千秋ちゃんのソレはびしょびしょに濡れている。
もしかしたら千秋ちゃんは、普段はクールだけどこう言う時はMっ気があるのかな…?
オレはそう思い、千秋ちゃんに少しイジワルな事をしながら続きをする事にした。


最終更新:2008年03月06日 20:27