「よし!内田!!どこからでもかかってこい!!オレと勉強してください!!」
マコちゃんはそう言うと、その場に大の字になって寝転がった。
その姿を見てカナは『よくぞ言った!』…と言わんばかりに頷き、内田の方へ目線をやり
その合図を受けると内田はゴクリと唾を飲み込み、何故か目をつむって手を合わせた後スカートへ手をかけた…
…と同時に内田が大声をあげた。
「カ、カナちゃん大変!!マコちゃんのおちんちんが…っ!!」
「おぃ、内田空気を読め!kyすぎるぞ。今まで『ソレ』とか『アレ』で具体的な言葉は誤魔化してきたのに…
その…なんだ、…お、おち……おちんちんはちょっとダイレクトすぎやしないか?」
「…えっ…あー…っ……ご、ごめんなさい!でもマコちゃんのおちんちんが大変なの!!」
「…お前全然分かってないな…。……で、マコちゃんのそれがどうしたんだ?
もしかしてさっき私に上に乗られて、今度は内田にソレを見られて興奮してはち切れそうなのか?」
「…えーっと……その、逆に小さくなったと言うか…萎んだと言うか……」
「…なにっ?!」
カナがマコちゃんのソコへ目をやると、先程までは大きくなっていたソレが確かに小さくなっていた。
そしてカナは不機嫌そうにマコちゃんの頭のあたりへ向かった。
「おぃ、マコちゃん…これはどう言う事だ?なんで小さくなってるんだよコノヤロー!!」
「そ、そんな事言われても…さっきはハルカさんがあんな事になったからつい大きくなっただけで……」
「お前、私に乗りかかられたり内田にそこを見られたりして興奮しないのか?お前のソレは元気出ないのか?!」
「…えーっと……その…特に……」
「…って事は何だ?お前はハルカの裸には反応して、私たちには反応しないと…そう言うのか?」
「……そうなるのかなぁ…。」
「…コ……コノヤロー!!良いよ、わかったよ。脱げばいいんだろ!脱げば!!」
「えぇ?!カ、カナちゃん!なにもそこまでしなくても…」
「何言ってるんだ!内田には女のプライドって物がないのか!?いいから早く脱げ!!」
「…え?もしかして…私が脱ぐの…?」
「?」
カナはさも当たり前のように頷き、嫌がる内田の服を引っ張り始めた。
内田の抵抗も空しく、ものの3分で半ベソで素っ裸の内田が出来上がった。
「うぅ…グスッ……恥ずかしいよぉ…寒いよぉ……風邪ひいちゃうよぉ………」
自分の肩を抱きながら涙を浮かべ震える内田…カナは内田をその場へ立たせ、今度はマコちゃんに迫った。
「どうだマコちゃん!内田もハルカと同じ裸だぞ!じっくりと見るんだ!イヤラシイ目で舐めまわすように!!」
「じっくりって言われても…うーん…… じぃー……」
「…ャ、ヤダ…マコちゃん…そんなにじっくり見ないでよ、…もうヤダ…帰りたいよぉ……おかぁさん…うぅっ…」
「泣くな内田!これはお前の為でもあるんだぞ!お前の好きな保坂先輩に見られてると思うんだ!!」
「えっ…保坂…先輩に?…って、ダ…ダメだよそんなの!余計恥ずかしいよ!!」
内田はそう言うと、その場にしゃがみ込んでしまった。
マコちゃんの方も反応はイマイチ…と言うかまったくの無反応だった。
そしてそれを見てカナはあることを思い出した…
(あぁ…そう言えば内田の裸見ても大きくならなかったって内田本人が言ってたな……。)
しかし今更そんな事を言っても後輩の信頼を失うだけなので、カナは何も無かったように話を進めた。
「よし!内田、お前はそんなに寒いなら服でも着てろ!あとは私に任せろ。」
「うん…って言うかもう着させてもらってるんだけど……任せろってカナちゃんどうするの?」
「…私が脱ごう。幼児体型の内田では無理だったが、私の大人の魅力でマコちゃんもあっという間に元気100倍だ!」
「…あれ……なんでだろう……さり気無く…すごく傷つくな……うぅー…っ。」
「と、とにかく!私の手をもってすればマコちゃん程度…上を脱ぐだけで十分だ!」
「え…えぇー!私は裸にされたのに…自分は恥ずかしいんでしょ?…カナちゃんずるいよ~!」
「う…うるさい!これは余裕だ!!」
カナはそう言って上着とブラジャーを外した。
そしてマコちゃんに見えやすいように顔の近くに胸を持っていく……と何故か内田のテンションが上がった。
「うわぁ、カナちゃんって意外と胸あるんだね……羨ましいなぁ…。」
「フフフ…まぁな、私は着やせするタイプなん……ってコラ!内田、触るな!揉むな!!」
「すごい柔らかーい…あーぁ、私もコレくらいあればなぁ……フニフニ…いいなぁー…ムニッ…」
「…こ、こら!やめろ!……んっ…あんまり触るんじゃない!バカ…ヤロー…ッ!
そんな事よりお前は早くマコちゃんのアレをチェックしろ!」
「アレって?……あぁ、おちんちんね!分かった!!」
そう言って内田はマコちゃんのスカートの中を覗き込んだ。
カナにスカートの中をチェックするように言われ見に行く内田…しかしそこには残念な光景が広がっていた。
「どうだ内田!マコちゃんのソコはもう爆発寸前なんじゃないか?」
「…えっと、それが……」
「何しろこのカナ様の裸を見ているんだ、欲情しない訳があるまい!」
「……えっと…」
「…なにグズグズしてるんだ内田!早く戦果を報告しろ!!」
「……い、異常ありません!!」
「……は?」
カナが振り返ってみると、マコちゃんのそれは萎んだままであった…。
上半身裸で馬乗りになっているのに無反応……大きく息を吸い込み、更にカナは目を不気味に細めた。
内田は目つきが恐ろしいカナと目を合わせない為に、正座をして斜め下を見たままビクビク震えていた。
するとカナの首がぐるりと回りその恐ろしい目はマコちゃんに向けられた…。
「おぃ、…これはどう言う事か説明してもらおうか。」
「説明って言われても……こればっかりはどうしようも…」
「お前、この私の裸を見て何も思わないのか?そりゃーハルカ程ではないが、胸だっていい感じに育っているだろ?!
それにこの自慢の腰のくびれ!さらに細すぎず太すぎず…人間味あふれる足!どれをとっても天下一品だろ?!」
「でも…やっぱりオレはハルカさんの大きな胸が好きなn……」
―――ゴスッ!!――
マコちゃんが話し終えるのを待たずに、カナは手を大きく振り降ろしチョップをお見舞いした。
「…イテテッ……酷いよ、横暴だぞ!!オレはハルカさんの大きな胸を見ちゃったんだ、だからカナの胸を見たって……」
「つまりお前はハルカの胸を見たから、それ以下の私の胸を見ても嬉しくないから大きくならない…と言う事だな?」
「そ、そう言う事だと思う!オレの頭にはハルカさんの胸の大きさと、綺麗な形が頭に焼き付いてるんだ!」
「…うぅ…なんだかマコちゃん変態さんみたい……ねぇカナちゃん、もうこんなの止めよ……」
「うるさいぞ!外野は少し黙ってろ!」
「外野?!…私って外野だったの?!」
「…マコちゃん、確かにハルカの方が胸は大きいかも知れん…だがお前はハルカの胸を揉んだことがあるか?」
(…あれ?……カナちゃん…私との話はアレで終わりだったの…?)
「…そ、そんなのあるわけ無いに決まってるだろ!」
「…だろうなぁ、…だが私はある!そしてその時に分かった事実…それが私の方が胸が柔らかいと言う事だ!」
「なっ…そうなのか?!」
「あぁ、大きさではハルカだが触った感触は私の方が上だ。内田もさっき触って知っているはずだ。」
「……えっ、私?!あ…うん!!カナちゃんの胸はすっごく柔らk…」
「どうだマコちゃん、ハルカより柔らかい私の胸……もう一度よく見てみろ。」
(…あぅぅ……私に話を振ったんじゃなかったんだ……。)
カナはそう言うと再びマコちゃんの顔に胸を近づけた。…先程に比べ幾分かマコちゃんの顔が赤い気がする。
すると完全にカヤの外だった内田が大きな声をあげた。
「カ、カナちゃん!!マコちゃんのおちんちんが少し大きくなってきたかも!!」
「ち、ちがっ…これはその、そんなんじゃなくて…オレはハルカさん一筋なんだ!」
「……ほぅ、マコちゃんにしては頑張るじゃないか。…それじゃあこんなのはどうだ?」
「こんなのって何だ……うぷっ…んんーー…っ!!」
カナはそう言うと、マコちゃんの顔に自分の胸を押しつけ体を左右に揺らし始めた。
さすがに顔を挟むとまではいかないが、マコちゃんに柔らかい感触を与えるには十分それでだった。
内田も興味があるのか、命令された訳でもないのにマコちゃんの少しづつ大きくなるソレを手でペタペタ触っていた。
そして時間が経つにつれ、内田の微妙なソフトタッチもあってマコちゃんのソコもどんどん大きくなっていった。
「カナちゃん!マコちゃんのおちんちんがハルカちゃんの時と同じくらい……うんぅん!それ以上に大きくなった!!」
「ちょ……カナ…もうオレ……我慢できないよぉ……」
「なんだマコちゃん、大口叩いたわりに情けないぞ?…内田、もっと激しくマッサージしてやれ!」
「うん!任せて!!…えっと……どうしたらいいの…?」
「……まったく…いいか、ここをこう持って上下に……はっ!!」
カナがどうするか内田に伝授しようと振り返ると、扉越しにハルカの姿が見えた。
カナ達はうっかりしていた…そう、この家にはハルカがいると言う事をすっかり忘れていたのだった。
どんどん扉に近づいてくるハルカの影を見てカナはマコちゃんから降り、慌てて上着を着た。
しかし背後のハルカの影に気づきもしない内田は、今だマコちゃんのソレをペタペタと触っていた…
「んー…ココを持って上下に……こうかな…?マコちゃん気持ちいい?」
「うぅ…っ!…内田、本当に止めてくれ…じゃないと……オレ…」
「なになに?…ビクビクして……もしかして気持ちいいの?!私って上手なの?!…じゃあコレで保坂先輩も……エヘヘッ…」
「エヘヘ…じゃねー!内田、おしまいだ!緊急事態だ!!」
「えぇー…?…もう少しでコツが掴めそうだから、あとちょっとだけ……」
―――がちゃっ…――
内田がマコちゃんのソレをいじってる最中、ついにハルカが扉を開いてしまった…。
カナは何とかマコちゃんのソレを隠さなければと思い、とっさに内田の頭を片手でそこへ押しつけてソレを隠した。
「カナー?そっちに私のマフラーなか……」
「お、おぉハルカ!…ど、どうした?」
「んんーっ!…カナちゃ……口に……んん……っ…」
「…ばっ…内田!お前何……うぅ…っ!」
「…ん……んんっ?!…ゴホッ……何こ……ヤダッ…んんっ!!」
「……………」
「なんだハルカ、用あったんじゃないのか?」
「え…あ……私、買い物…言ってくるね!」
―――バタンッ!!
カナはマコちゃんのソレを隠しただけのつもりだったが、ハルカからすれば見方が全然違った。
マコちゃんは女の子と思っているハルカからすれば、女の子の恥ずかしい所に顔をうずめる内田…
それに対して体を大きく跳ねあげビクビクしだしたマコちゃん……コレを見たのだから勘違いするもの仕方はなかった。
ハルカが扉を閉めたのを確認すると、カナはようやく内田の頭を押さえていた手を離した。
すると内田は眉をひそめ、口を閉じたまま首を左右に振って何かを訴えていた…。
一方マコちゃんはと言うと、幸せそうな顔をしたままその場でボーっとしている…。
カナが何が何だか分からないでいると、内田が顔を少し上にあげ口を開いた。
口の中には白い液体が大量に入っており、内田は必死にマコちゃんのソレと自分の口を交互に指差している。
ようやく内田のジェスチャーが伝わり、カナはティッシュを差し出し内田はそこに口の中の液体をすべて出した。
「…うぅ…臭いよぉ……気持ち悪いよぉ……うぁ……わぁぁーん!」
「な、泣くな内田!そんなの水でうがいすれば平気だ!」
「うぅっ…カナちゃんは人ごとだから平気なんだよー……そうだ…カナちゃんも同じ味を……」
「お、落ち着け内田!確かに私も悪……んんー…っ!!」
一方その時扉の向こうでは、ハルカが一人頭の中で何やら葛藤していた…。
…あれは自分の見間違いだったんじゃないんだろうか…?そもそもカナもいるんだから、そんなはずは……
そう思いたかったハルカは、勇気を振り絞り再び扉を開いた…。
―――ガチャッ!
「カナ、さっき私……」
しかしそこでハルカが見たものは、抵抗するカナの口に舌を入れ激しくキスをしている内田の姿だった。
もちろん内田によるカナへの仕返し…と言う風に取れる訳はなかった。
ハルカの存在に気がついた内田は、慌てて事情を話そうとしたが顔を真っ赤にしたハルカの耳には届かなかった。
「その…えっと……ほ…ほどほどに…ね…。」
ハルカはそう言って買い物へ出かけた…。
内田はカナにどうしたらいいか聞こうとしたが、カナは黙って目をつむったまま首を振っていた…
この後南家から内田の泣き声が響き続けたのは言うまでも無い…。
3バカ編 終わり。
最終更新:2008年03月12日 16:04