120その1sage2011/06/05(日) 16:32:25.86 ID:???
上の冷たいサンジネタの妄想を投下しようとしたらやたらと長くなってしまった…。SSではなくてただの会話ネタです。重ね重ねすみません



☆   ★   ☆    ★    ☆
~デッキ~
サン「ロビンちゅわーーーん、おやつです♪」
ロビ「あら、ありがとう」
サン「本日はバナナシフォンケーキを焼いてみました!紅茶もどうぞ~」
ロビ「ふふ、おいしそうね」
ナミ「ほんと、おいしそう」
サン「おら野郎共、おやつだぞ」
ナミ「?」
ルフ「うっひょーーーー、んまそ~」
チョ「いい匂いだ~」
ウソ「待ってました♪」
ナミ「サンジ君、」
サンジ「ロビンちゃ~ん、どう?おいしい?」
ロビ「ええ、とても」
ナミ「…ねえ、サンジ君ってば」
サン「良かったwロビンちゃんのお口に合って♪」
ロビ「ところで、ナミにはどうして渡さないの?」
サン「………ああ」チラッ
ナミ「な、なに」
サン「…………食べたきゃ食べれば?」コトッ
ナミ「は?」
ロビ「?」
サン「ロビンちゃん、紅茶のおかわりいる~?」」
ロビ「え…、ええ…」
ナミ「なんなのよ、これ…」ムカムカ
ロビ「ナミも、頂いたら?」
ナミ「いらないわ。部屋に戻る」 カタン
ウソ「なんだぁ?…サンジとナミ喧嘩でもしたのか?」ヒソヒソ
ルフィ「さあ?ひらねぇモグモグ」
チョ「な、なんか様子がおかしいぞ?」ヒソヒソ


~調理室~
ナミ「ちょっと、サンジくん!」
サン「…」シーン
ナミ「サンジ君ってば!何シカトしてんのよ!」
サン「………何?」
ナミ「何?じゃないわよ。何なの、さっきからその態度。私が一体何したっていうのよ」イライラ
サン「何も」
ナミ「何もじゃないでしょ。急にそんな風になって、おかしいわよ」
サン「あのさ」ギロ
ナミ「なによ」ビクッ
サン「俺今新しいレシピの研究中だから。ジャマしないで」
ナミ「…!」
サン「…」ツーン
ナミ「………によ………、サンジ君のバカ…!!!」 ツカツカツカ ギィ…バタン!!

~夜・船の廊下~

  バッタリ

ナミ「あ…、サンジ君…」
サン「………」
ナミ「お、起きてたんだ?」
サン「………」
ナミ「私、水が急に飲みたくなって、今から調理室に行こうとしてたところなの…」
サン「…」
ナミ「サンジ君は?」
サン「………」スタスタ
ナミ「ちょ、ちょっと!ねえ…!」
サン「…」スタスタスタ…
ナミ「……………なんなのよ……サンジ君の…ばか…」


~港~
ルフ「一週間ぶりの陸だー!肉のある店行くぞーーーー!」
サン「ロビンちゃーん、お買いものとかするの~?おれで良ければ付き合うけど~」
ロビ「ありがとう。でも私は今日は自室で本を読む予定だから」
サン「そうか~、後でおやつ持っていくねー」
ナミ「…」
ウソ「おい、ナミ…お前とサンジ何があったんだよ?」
ナミ「知らないわよっ。フン」
ウソ「知らないって…。ここ数日、めちゃくちゃ変だぞ、お前ら」
ナミ「…だって………。何があったかなんて…そんなの、私が知りたいわ…」
ウソ「ナミ?」
ナミ「私、気分転換に町に買い物に行ってくるわ」スタスタ
ウソ「お、おいナミ。…………
   おい、サンジ!」
サン「んだよ、ウソップ
ウソ「いいのか?ナミ」
サン「いいのかって、何が?」
ウソ「買い物に行ったけど」
サン「あっそう」
ウソ「買い物付き合ったりとか、荷物持ちしたりとか、やらないのか…?」
サン「ああ?何でおれがそんな事しなきゃならねえんだ?」
ウソ「なんでって…」
サン「俺はロビンちゃんに出すおやつ作りがしたいからお前に構っている暇ねえんだよ。って事で」

~街~
ナミ(なんなの…?ここ最近のサンジ君はなんなのよ…?!)イライラムカムカイライラムカムカ
   (他のみんなには普通なのに、私に対してだけ何であんな態度ばっかり取るのよ)イライラ
   (今朝だって、私にだけおはようの挨拶もなかった…。前の島では…ナミさんに花を摘んできました!とかやっていたのに…)
   (買物だって…、いつもなら私がでかける気配を見せたらすぐさま飛んできて、お供しますとか言ってきたのに…)
   (そうよ…、いつもだったら、今頃サンジ君が隣にいるはずなのに…) ピタッ…
  (私…サンジ君に、嫌われるような事しちゃったのかな…。サンジ君は…もう今まで通りには接してくれないの?)ズキッ

      ドンッ

ナミ「きゃっ」
男1「いってえーな~」
男2「おい女ぁ、ぼーっと突っ立てるんじゃねーぞ!」
ナミ「何よ、ぶつかってきたのはそっちでしょ?!」
男1「あんだと~?…ん?おいねーちゃん、お前よく見るとめっちゃ可愛いやんけ」
男2「しかもめっちゃナイスバディだな、オイ」
ナミ「だったら何だって言うのよ」
男1「ちょっくら俺達の相手してもらおうか」ニヤッ
男2「そうだな、それでぶつかってきた事は帳消しだ」
ニヤニヤ
ナミ「お断りよ!」くるっ
男1「おっと」グイ
ナミ「な…っ」
男2「逃げられると思ったか~?」ニヤニヤ
ナミ「放しなさいよ…!」
男1「抵抗してもムダだっての。大人しく俺達と一緒に来て貰うぜ」
ナミ「放せ!この…っ」
ナミ(武器、忘れた!……いつもはサンジ君が一緒で安全だったから、油断してた…!)
男2「ぐひひ、必死にもがいちゃって、可愛いねえ」
ナミ「………!!」
男1「諦めなって。どうせ逃げられないんだし、せっかくなんだ、楽しもうぜ」
男2「そうそう。気持ち良くしてやるぜ?げへへ」
ナミ(………こんな奴らに…好きにされて…)
ナミ「たまるかあ…!」 ドカッ
男1「がはっ…」
男2「なっ」
ナミ「今の内…!!」ダダッ
男2「ま、待って…!」
男1「糞…、あの女、股間思いっきり蹴りあげやがった…!絶対に許さねえ!!」
男2「待ちやがれ!このアマ~!!」
ナミ「そう言われて待つあほがどこにいると思ってるのよ!んべっ」 
男1「ちくしょう~~~!!!」 タタタ
ナミ(まさか本当に蹴りが決まるとは…。…でも、助かった…!) タタタッ

~再び船~
サン「ロビンちゃん、俺の愛情たっぷりのおやつをどうぞ!」
ロビ「ええ、ありがとう…。……ところで、あなたとナミ、近頃どうかしたの?」
サン「え?どうもしませんよ?」
ロビ「どうも、ね…。それにしちゃ随分とおかしな感じになっているじゃない」
サン「おかしな???俺はいつも通りにやっているつもりだけど」
ロビ「いつも通り…?」

ウソ「お、ナミお帰り」
ナミ「ハァハァ…、ゼェゼェ…。た、ただいま、ウソップ」
ウソ「どうしたんだ?すげえ汗だな。息切れしてるし…」
ナミ「ちょっと、追われて…。走ってきたのよ」
ウソ「追われて?!まさか海軍??」
ナミ「ううん。海軍じゃなくてただのチンピラ。振り切る事できたし、船に危害が及ぶ可能性はないと思うわ」
ウソ「そうか…。それにしてもなんでまた。はっ、まさか財布すろうとして気付かれたとか?!」
ナミ「…まぁ、そんなとこ」
ウソ「おいおい…、そういうのは大概にしとけよ」
ナミ「……そうね。次からはもっと相手を選ぶわ♪」
ウソ「そういう問題じゃないだろ。ハァ…」
ナミ「じゃあ私シャワーでも浴びて汗流してくるわ」
ウソ「おう」

~シャワー室~
        シャァァァ…
ナミ(いつもは…サンジ君が真っ先にナミさんお帰り!って言ってくるのに…。)
   (………最近、サンジ君とほとんど話してないなあ…。ちょっと前まで、あんなに一緒だったのに……)
   (…いたっ…、あ…街で男に掴まれたとこ、赤くなってる…。ウソップに気づかれなくて良かったわ…。)
   (…男に絡まれてたなんて…サンジ君がいなかったからって……。言えないわよ、そんなの…)
   (………)ジワッ…
   (って、こんな事で何泣きそうになってるのよ私!…しっかりしろ!)ゴシゴシ

~調理室~
ウソ「おい、サンジ」
サン「なんだよウソップ」
ウソ「お前一体全体どうしたんだ?」
サン「唐突に、何の話だ?」
ウソ「ナミの話だよ」
サン「はぁ…またあれの話か」
ウソ「あれのて、ナミの事か?」
サン「そうだけど、何か?」
ウソ「お前………本気でナミの事、怒っているのか?」
サン「はぁ?何だそれ」
ウソ「お前がナミに対してそんな態度、おかしいだろ」
サン「?…ロビンちゃんと、同じ事言うんだな」
ウソ「ナミの奴がお前に何かして、それが逆鱗に触れちまったとかじゃないのか?」
サン「そんな事別にねえし、俺はいつも通りにやっているだけだぞ?」
ウソ「いやいやいやいや、全然違うだろ!とにかくこのままじゃ、埒があかねえ。ちゃんとナミと話し合えよ」
サン「訳分んねえな、俺はいつも通りにやってるだけだってのに…」
ウソ「お前な…」

ナミ「ウソップ!」
ウソ「うわっ、ナミ!風呂から出たのか」
ナミ「余計な事しないで。これは私の問題なんだから、自分でどうにかするわ」
ウソ「いや、でもな…。つうかナミ、お前まだ髪びしょ濡れじゃねえか」
ナミ「ウソップ、お願い。私とサンジ君を2人っきりにしてくれない?」
ウソ「え…でも…」
ナミ「大丈夫だから。お願い」
ウソ「……ああ、分った…」          …パタン

ナミ「サンジ君」
サン「…」
ナミ「サンジ君、私何かした…?なんで、急に私の事無視するようになったの?」
サン「……」
ナミ「ねえ、どうして何も答えてくれないの?」
サン「…」シュボ… スゥ~…プハー 
ナミ「サンジ君!」
サン「……」
ナミ「怒らせるような事をしたなら、ちゃんと話して。私の悪いとこ、言ってよ」
サン「……」
ナミ「ねえ…せめてこっち見てよ」
サン「……」
ナミ「無視だけはやめて」
サン「……」
ナミ「サンジ君…」ポロ…
サン「……」
ナミ(何泣いてんのよ、私…、こんな風に…泣きたくないのに…!)
サン「……」
ナミ「私の事…嫌いになったの…?」ポロポロ
サン「……」
ナミ「もしかして…、私の気持ちに気づいちゃった…?」
サン「……」
ナミ「私の気持ち重い…?応えられないから、無視するの…?」
サン「……」
ナミ「……サンジ君が…女の子みんな好きなのは知ってるわ…」
  「私だけを見てほしいなんて言わない…私の片想いだって分ってる…」
  「私が勝手にサンジ君を好きになっただけだから………応えてくれなくていいの」
サン「…?」
ナミ「だから…お願い。…仲間として、普通にしててよ………」
サン「無理です」
ナミ「……!」ズキッ
サン「仲間としてなんて、無理だナミさん」
ナミ「……仲間としても、駄目なんだ………」
サン「ナミさん、今俺に何て言った?もう一度…」
ナミ「もういいわ。分かった。サンジ君の気持ちはよく分かったから…。もう…私からも話しかけな」
サン「待ってて、ナミさん。ナミさん、今俺の事好きって言った…?」
ナミ「…言ったわよ。悪かったわね、好きになって。でもサンジ君が、私の事嫌なのは分かったから…」
サン「何でそうなるんだよ!!」
ナミ「っ」ビクッ
サン「嫌なはずないだろ…?なんで、ナミさん俺の気持ちを決めつけるんだ」
ナミ「だって…サンジ君ずっと…」
サン「………ていうか、何でナミさん泣いてるの?」
ナミ「…サンジ君が無視するからでしょ!」
サン「え?俺が?ナミさんを???あれ?そういえば俺何してたんだ?」
ナミ「は…?何言っているの…?」
サン「なんか…ナミさんに好きと言われる前、何をしていたのか覚えてないんだ」
ナミ「どういう事…?」
サン「分からない…………けど、俺はこれからはナミさんの事を、ただの仲間としては扱えねえ」
ナミ「それは分ったって…」
サン「両想いと分かった以上、それ相応の、恋人として接させてもらいます」
ナミ「え…?」


~デッキ~
ロビ「フカシギソウ?」
ウソ「花粉のせい…?!」
チョ「ああ。前の島は珍しい植物が多かっただろ?その中に何となく見覚えがある花があったんだ」
ロビ「それがフカシギソウ…」
ウソ「それじゃあ、サンジがナミに対しておかしかったのは、その花粉に狂わされて…」
チョ「前に読んだ植物学の本に書いてあったから、間違いない」
ウソ「でも、俺達も皆島に降りたのに、何でサンジだけ…?」
チョ「う~~ん…。そもそも普通に傍通っただけじゃ、サンジみたいになるはずないんだけどな~」
ロビ「そういえばその周辺には、マリーゴールドによく似た綺麗な花が咲いていたわね」
ウソ「…?」
チョ「???」
ロビ「一人だけ…それを誰かのために摘むんだって、その周辺で長く屈んでいたせいで、花粉を多く吸ってしまったみたいね」
ウソ「あ…サンジの奴、ナミに花を…」
チョ「そうえいば、フカシギソウの傍は色んな花が咲きやすいって書いてあった気がする」
ロビ「少しの量の花粉なら何も害がないものなのよね?」
チョ「うん。一定の基準以上花粉を吸い込むと、じわじわと浸透していって、数日のうちに症状が出てくるんだ」
ウソ「でも、何でナミに対してだけ」
チョ「確か、花粉が体内に取り込まれた時に、1番強く想っていたものに対する反動が強く出るらしい」
ロビ「なるほどね」
ウソ「元に戻すには?」
チョ「普通にしていれば1、2週間で効果が切れるはずなんだけど…」
ウソ「そうなのか?じゃあ放っとけばいいのか」
ロビ「それしかないわね…」
チョ「それか、花粉の効力に負けないくらいの衝撃を脳に与えるといいらしい」
ウソ「衝撃…?」
ロビ「衝撃…ねぇ」


~調理室前~
チョ「ウソップ、本当にやるのか?」ヒソヒソ
ウソ「だってよー、あと少しで元通りになるかもしれないとはいえ、少しでも早く解決した方がいいだろう」ヒソヒソ
チョ「でも、相手はサンジだぞ?」ヒソヒソ
ウソ「大丈夫だ、頭をどつくだけだ」ヒソヒソ
チョ「そのハンマーでか…?」ヒソ…
           ガチャ…
チョ「出てきた…!」
ウソ「ウソップ…ハンマァァァァ」
ナミ「きゃっ?!」
ウソ「え?ナ…?!」 
  
     バキィッ

ウソ「ぐは…っ」
サン「コラてめーウソップ!!俺の愛しのナミさんに何しやがるんだいきなり!!!」
チョ「サンジ?!」
ウソ「サ、サンジ…おめー…」フラフラ…バタッ
ロビ「あら」
ウソ「元に…戻ったんだ…な…」
ナミ「ウソップ、ちょっとあんた何やってんの?」
ウソ「何って…」
サン「俺のナミさんにいきなりハンマー振りかざすとはいい度胸してやがんな」
チョ「俺の…?」
ロビ「まあ」
ナミ「サ、サンジ君…ちょっと…」
ウソ「おめえら、まさか…?!」
サン「へへへ。まあこういう事だ」ぐいっ
ナミ「もう、やめてよ皆の前で!放して」
サン「いいじゃんナミさん。こういうのは黙ってて後々バレるよりも、最初に宣言しちゃう方が気が楽なんだぜ?」
チョ「???」
ロビ「ふふふ。上手く纏まったようね。おめでとう、お二人さん」
サン「へへっ、ロビンちゃんありがとう!」
ナミ「サンジ君、恥ずかしいじゃない」
サン「恥ずかしがるナミさんもクソ可愛いな~」
ナミ「もう…サンジ君のバカ…」
ウソ「俺の苦労は一体…」ガク

おまけ~女部屋~
サン「え?街に一人で行って男に絡まれたーーーーー?!」
ナミ「そうなの。見てほら、掴まれたところがこんなにくっきり」
サン「何で何でナミさん何でー?!何で一人で街なんか行ったんだよーーーー」
ナミ「…ちょっとね」
サン「ナミさんみたいな可愛いビューティフルレディが一人で歩いてたら、そりゃ男に目つけられるの当然だろ!」
ナミ「そうなのよね~」
サン「くそぉ…ナミさんに絡んだ男共ぜってーに許さねえええ」
ナミ「今回は逃げ切れたから良かったけど、またこういう事があったら怖いわぁ」
サン「こんな事ない!もう絶対にない!金輪際ない!ナミさんは絶対俺と一緒!1人行動禁止!!!!」
ナミ「絶対?」
サン「絶対!!」
ナミ「ふふ、いいわよ。じゃあサンジ君、これからは街に降りたら、私の買い物に絶対付き合うのよ」
サン「勿論です、ナミさあああん!」

~デッキ~
チョ「いつの間にか元に戻ってたんだなー、サンジ」
ウソ「ああ、それと後で、他の連中にここ数日の事をサンジに話さないように口止めしとかなきゃな」
チョ「なんでだ?」
ウソ「なんでも」
チョ「…?分かった」
ウソ「サンジが花粉でおかしくなっていた間の事は、サンジには絶対言うなってナミからの要望なんだよ」
ロビ「ナミ曰く、“話を聞いたら、絶対に自分自身を責めて傷ついてしまう人だから”だそうよ」          


                    おわり

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最終更新:2011年07月11日 23:11