~反乱軍の隠れ家~
数寄「ようこそ わが家へ」
ひょーりみ「をゐ しょうじき ちょっと くらい じじょうを せつめい して ほしい んけど」
ひょーりみ「いきなり 町に つくなり つかまって ろうどう させられ て こんな ところに つれて こられて」
ひょーりみ「マジ いみ わからん シ」
Wなんとか「ムチで ぶたれたり したしな」
Wなんとか「ドMにも あれは すこし こたえた ぜ」
ひょーりみ「そもそも おまえら いったい なんなの?」
数寄「そうか ほんとうに なんにも しらなか ったんだ な」
数寄「この国の おろかな あらそいに まきこんで しまって もうし わけない」
数寄「まず あらためて じこしょう かいを しよう」
数寄「俺の なまえは 数寄 フルネーム は 可児数寄」
可児数寄「この はんらん ぐんの いちおう リーダー って ことに なってる」ひょーりみ「!!??」
ひょーりみ「可児 だって? じゃあ おまえ 可児帝国 の 人間 なのか?」
可児数寄「まあな」
可児数寄「とりあえず かんたんに いま この国が おかれて いる じょうきょう を せつめい させて くれ」
可児数寄「おい 可児郎」
可児郎「はっ ここに」
可児数寄「かれは 可児郎 せんだい 可児江敬三 へいか のもと わかく して さいしょう まで つとめた おとこだ」
可児数寄「なかなか あたまが きれる おとこ でな さっきの 労働者キャンプ しゅうげきの しきも 可児郎 にとって もらった」
Wなんとか「……なんで さいしょう まで つとめた おとこが はんらん ぐんに さんか してる んだ?」
可児数寄「そのへん のじじょう も ふくめて 可児郎 かれらに せつめい して やって くれ」
可児郎「わかり ました」
可児郎「かつて この国は いだいなる 可児江敬三 へいか のもと りんこく 大珍帝国 と さまざま なぶんや できそい ながらも へいわな ひびを おくって おりました」
Wなんとか「…… ……」
可児郎「可児江敬三 へいかは もともと のうみん しゅっしんで あまり がくの ないかた でしたが」
可児郎「ひるい ないほどの こうどう りょくと ふしぎな までに ひとを ひきつけ る みりょくの もちぬし でした」
可児郎「そこで せんせん だいの 皇帝へいか が ごしそく に めぐまれ なかった ことも あり」
可児郎「可児江敬三 へいか のことを みこんで かれを むすめ むこに とり みずからの こうけい しゃに しめい したの です」
可児郎「そくい された 可児江敬三 へいかは とうじ 大珍帝国 に おされ ぎみで ぼつらく のいっとを たどり つつあった 可児帝国 を みごとに たて なおす ことに せいこう され ました」
可児郎「へいか が とられた せいさく のおおく は かしん たちの はつあん した もの でしたが ……」
可児郎「まあ その かしん のなか には とうぜん さいしょう たる わたしも いたわけ ですが」
可児郎「しかし 可児江敬三 へいか には けんさく をすぐに うけいれる だけの どりょうと けつだん りょくが あった のです」
可児郎「可児帝国 は これまでに ないほどに とみ さかえ 国の はんえい と 可児江敬三 へいか の みりょく に ひきつけ られ」
可児郎「じんざい も つぎつぎ と あつまって まいり ました」
可児数寄「ちなみに 俺が 可児家に つかえる ように なったのも 可児江敬三 へいか の おひとがら に こころ うたれた からだ」
可児郎「出兵国 との ふねを つかった ぼうえき を はじめ られた のも 可児江敬三 へいか のちせい になって からです」
可児郎「…… しかし そんな 可児帝国 のはんえい も えいえん につづく ものでは なかった ……」
可児郎「あれは ちょうど りんこく 大珍帝国 が いちやに して なにもの かによって ほろぼされ たのと ほぼ おなじ ころです」
Wなんとか「…… ……」
可児郎「…… わが けいあい する 可児江敬三 へいか が なにもの かによって しい されて しまった のです」
可児郎「とうぜん わが国は だいこん らんに おちいって しまった」
可児郎「それだけ へいかの そんざいは 可児帝国 にとって たいせつな もの だった のです」
可児郎「しかし 可児江敬三 へいか に こも きょうだい もなく こうけい しゃを さだめて いなかった にも かかわら ず つぎの 皇帝は すぐに きまり ました」
可児郎「じゅうしんの ひとり だった 可児麿 が 可児江敬三 へいか あんさつ の はんにん をさがし あて これを とうばつ したの です」
可児郎「はんにん は 常陸四郎 という こくない でも よく しられた はんせいふ うんどうに いのちを かける テロリスト でした」
可児郎「可児麿 は この 常陸四郎 の せんぷく ばしょを さがしあて きしゅうを かけ みごとに そのくびを とったの です」
可児郎「この こうせきに よって 可児麿 は 皇帝の ざに すいせん されました」
可児郎「ふしょう わたしも 可児麿 が 帝いに つくこと に さんせい した ひとり です」
可児郎「可児江敬三 へいか の かたきを とった という のは こうせき として じゅうぶん でしたし それに」
可児郎「それを のぞいても 可児麿 は ひんこう ほうせい で ひょうばん がよく のうりょく てきにも もうし ぶんの ない おとこ でした から」
可児郎「…… しかし わたしは」
可児郎「いや 国民 すべてが ひとを みるめを あやまって いた」
可児郎「皇帝に なった しゅんかん から 可児麿 は ひとが かわった ように ざんぎゃく で おうぼうな ぼうくん へと へんぼう しました」
可児郎「…… いや かわった わけじゃない おそらく あれが 可児麿 の ほんしょう だった のでしょう」
可児郎「かしん として つかえて いるときは その ほんしょうを ずっと かくし とおし わたし たちは それを みぬく ことが できなかっ た」
可児郎「おそらく そういう ことで しょう」
可児郎「可児麿は めいもく じょうは 大珍帝国 のひげき をくりか えさない という ことで すぐに ぐんたいの さいへん と きょうか に てをつけ ました」
可児郎「しかし それは ほんとうは まものや 他国の ぐんたい と たたかう ためでは なかった」
可児郎「こくみん や じぶんに いけん する ものを しめつけ るため だった のです」
可児郎「可児麿 の きょうふ せいじは すぐに はじまり ました」
可児郎「じぶんに さからう もの じぶんの きにくわない ものを 可児麿は つぎつぎ と とらえ れいの 労働者キャンプ おくりへ としました」
可児郎「それ どころか ただ せいかつに ふまん をのべた だけの たみや はては 可児江敬三 へいかを ただ なつかしむ はつげん をした もの まで 可児麿 は ようしゃ なく たいほ したの です」
可児郎「可児麿 のもとの へいたい が いかに ひどい ものかは じっさいに たいけん された あなた たちに いまさら せつめいの ひつようは ないかも しれま せんが」
ひょーりみ「あんたは タイーホ されん かったん か?」
可児郎「ははは まっさきに つかまり ましたよ」
可児郎「そして 労働者キャンプ に れんこう される とちゅうで かれに 可児数寄 に きゅうしゅつ された のです」
可児数寄「とうじ 俺は すでに 可児騎士団 をやめて やに くだって いた」
可児数寄「ぐんの さいへんの さいに あまりにも きなくさい ものを かんじた んでな」
可児数寄「それに さいへんで しょうぐん になった 可児くりいむ とかいう やろうと うまが まったく あわなかっ たしな」
可児数寄「そうし たら さいしょう までも 労働者キャンプ おくりに なったって きいてな」
可児数寄「わずかな てしたを ひきいて なんとか 可児郎 を たすけ だした ってわけ さ」
可児郎「こうして わたし と 可児数寄 は 可児麿 だとう のための はんらん ぐんを そしきし たたかいを かいし したのです」
可児郎「わたしが さんぼう 可児数寄 を リーダー として」
可児郎「わたしは あたまを つかう のは とくい ですが こうどう するほう はあまり むいて ないので リーダー は 可児数寄 に まかせた のです」
可児郎「これで おおまかな じじょうは おわかりに なりました か?」
可児郎 のながい ながい 話は ようやく おわった
ひょーりみ「いっこ しつもん ありまー す!」
ひょーりみ「なんで はんらん ぐんの リーダーが 労働者キャンプ のなかに いたんだ YO」
可児数寄「おまえ さんがた に あうため じゃないか」
ひょーりみ「??」
可児数寄「おまえ さんがた が とらえ られたと きいたん で 俺 みずから きゅうしゅつ に やって きたって わけだよ ゆうしゃ ひょーりみ」
うんぴ「俺たちの ことを しって んの?」
可児郎「わたし たちは せいふを たおす ための かつどう をして いるん ですよ? なにより も じゅうよう なのは じょうほう です」
可児郎「出兵国 の こんらん をおさめた ゆうしゃ が やってくる という うわさを すでに わたし たちは つかんで いました」
可児郎「かりにも ゆうしゃ をなのる じんぶつ ならば きっと わたし たちに きょうりょく して くれる はず」
可児郎「わたし たちは そう かんがえ たのです」
可児数寄「ところが その ふねは あっさりと あらしで しずん じまった」
可児数寄「すっかり がっかり していた んだが ふねが しずんで から なんじゅう にちも たってから」
可児数寄「うわさで きいてた ゆうしゃ とおんなじ ような かっこうを した れんちゅうが みやこに あらわれ たって きいてな」
可児数寄「なんとか コンタクト をとろう とした んだが それより はやく 労働者キャンプ おくりに なっちまった」
可児数寄「そこで 俺は みずから 労働者キャンプ に しょうたい をかくし せんにゅうし おまえら に せっしょく したって わけさ」
可児数寄「ついでに おまえ たちが ほんとうに ゆうしゃ かどうか しんらいに たる にんげんか どうか みきわめ ながら な」
Wなんとか「…… じゃあ あの 労働者キャンプ しゅうげきは ?」
可児数寄「ああ おまえ たちを たすけ だすため の さくせん だったの さ」
ひょーりみ「…… マジかよ」
ひょーりみ「そーいや 俺たち いがいには どんくらい あそこから にげだせた んだ?」
可児郎「…… たぶん ほとんど にげだせ なかった だろうね」
うんぴ「たぶん って どーいう こと?」
うんぴ「きみたち たすけて あげな かったの?」
可児郎「ざんねん だけど わたし たちには かれら ぜんいんを たすけ だすまで あそこで たたかい つづける だけの せんりょく はない」
可児郎「それに かれらは きみたち とちがい ながく あそこに とらわれ ていて たいりょくも ずいぶん おちている つれだす のは ほぼ ふかのうだ」
うんぴ「…… でも だけど ……」
可児数寄「なあ あんたら も 労働者キャンプ のれんちゅう を かわいそう だと おもうだろ?」
可児数寄「この国の げんじょうを ろくな もんじゃ ないと おもうだろ?」
可児数寄「だったら 俺たちに きょうりょく してくれよ な? ゆうしゃ ひょーりみ さんよ」
ひょーりみ「 はい
→いいえ」
可児数寄「えええ?!」
可児郎「えええ?!」
ひょーりみ「なんつーか そういう きょうはく みたいな たのみかた きにくわ ねーのよ」
うんぴ「そ そんな ひょーりみ このひと たちは ともかく 労働者キャンプ のひと たちは たすけて あげたい よ」
可児数寄「…… 俺たちの たのみかた が わるかった なら あやまる」
可児数寄「もういちど おねがい する」
可児数寄「たのむ 俺たちに ちからを かしてくれ ゆうしゃ ひょーりみ!」
ひょーりみ「 はい
→いいえ」
可児数寄「えええ?!」
可児郎「えええ?!」
ひょーりみ「なんつーか やっぱ きにくわ ねー」
Wなんとか「あーあ へそ まげちゃったぞ」
可児数寄「そんな ばかな」
可児数寄「…… 俺たちの たのみかた が わるかった なら あやまる」
可児数寄「もういちど おねがい する」
可児数寄「たのむ 俺たちに ちからを かしてくれ ゆうしゃ ひょーりみ!」
ひょーりみ「→はい
いいえ」
ひょーりみ「…… ……」
ひょーりみ「ったく しょーが ねーな」
ひょーりみ「まー たすけて もらったし ま いっか」
可児郎「おおお!」
可児数寄「ほっ あんしん した……」
ひょーりみ「でよ きょうりょく するって いったって なにすりゃ いいのよ」
可児郎「ゆうしゃ どのには おうきゅうに せんにゅう して 可児麿を たおして きて ほしい のです」
ひょーりみ「!!!!」
Wなんとか「ちょっ! むちゃぶり すぎだろ ^^」
可児郎「はは もちろん ただ おうきゅう へいって 皇帝を たおせ なんて むちゃは いいません」
可児郎「こんかいの 労働者キャンプ どうよう われわれ はんらん ぐんが しょうめん から みやこへ せめいり てきぐん のようどう を おこない ます」
可児郎「そのすきに あらかじめ まちの なかに せんにゅう していた ひょーりみ どのたちが」
可児郎「われわれが こうげきを しかけたら そうどうに じょうじて おうきゅうへ いって 皇帝を たおして ほしい のです」
Wなんとか「…… おなじてが にども つうじる のかよ」
可児郎「ふつうは つうじない でしょうな」
ひょーりみ「おいおい」
可児郎「しかし 労働者キャンプ しゅうげき が たんなる ようどうで しんの もくてきが」
可児郎「あなた がたの きゅうしゅつ だと いうこと を 皇帝ぐん は しりません」
可児郎「われわれ の 労働者キャンプ しゅうげき も しっぱいに おわった なんて おもってる はずです」
可児郎「けいかい どころか おそらく われわれ を あまく みている こと でしょう」
可児郎「それに われわれも この さくせんに ぜん せんりょく を ぶつける つもりです」
可児郎「おそらく うまく いく ……と わたしは しんじたい」
可児数寄「もちろん ぶがいしゃ である おまえ たちだけ に いちばん きけんな まねを やらせる つもりは ないぜ」
可児数寄「おうきゅう への せんにゅう は 俺も どうこう するぜ」
ひょーりみ「…… うーん あしで まといに ならんか ?」
可児数寄「しつれい なw 俺は いちおう 可児帝国 でも いち にを あらそう 斧の つかいて だった んだぜ」
可児数寄「それに おうきゅうの つくりに くわしい にんげんは ひつよう だろう?」
ひょーりみ「ふーん …… ま いっか」
ひょーりみ「ただ ついて これねー なら ようしゃ なく おいてく かんな」
可児数寄「はは おて やわらかに」
可児郎「さて いいです か これは はんらん ぐんの ぜん せんりょく をぶつける さくせん です」
可児郎「しっぱい は ゆるされ ない せいこう しても しっぱい しても はんらん ぐんと しての かつどう は これが さいご と なる でしょう」
可児郎「ひょーりみ どの じゅうぶんに じゅんびは して ください そうびや どうぐの かいわすれ など ない ように」
可児郎「さくせんを かいし できる ように なったら わたしに はなし かけて ください ね」
最終更新:2009年03月03日 18:49