ウタカゼシナリオネタ三つ

  • プラネタリウム
発端:ハリネズミ族が《探検》にやってきて、遺跡を一つ発掘した。それ自体は彼の功績だったけれど、彼は映写機の「ふた」を手に入れて満足して帰ってしまった。そうして、映写機は、満点の星空を映し出す。

困りごと:まんまるお月様のお祭りなのに、お月様が顔を出さない。なんでだろう? こんなに星はきれいなのに?

異変に気付く者:まよい森のリス族の国王ホーラス。彼は星見台と呼ばれる場所で、宵闇の君と呼ばれるフクロウの女王と、星空を見上げながらクッキーをわけっこするのが大切な楽しみだったから。
星の異変に気が付いた。

真相:いにしえの映写機が起動していた。一種のティアストーン炉で、想いが原動力になっている。

  • キョムカレー
発端:女の子がカレーなべをかき混ぜている。ほっくりおいしい笑顔のために。今日も今日とて、ことこと、ことこと。いつになったら、食べてもらえるのかしら。私のカレーを楽しみにしていると言って出かけて行った彼。ああ、今日も争いの音が聞こえてくるわ。争いなんて、おなかがすいて、良いことなんて何もないのに。
ことこと、ことこと。

異変:コビット族の村に、スパイシーな香りの悪意の精霊が現れる。いや、コビット族の村だけではない。各地の「おいしいもの」を作る言葉ある種族のもとに、そいつは現れる。そして、料理対決をしていくのだ。
それを食べると、悪意に染まってしまう。そしてキョムカレーが一番おいしいものと思い込むため、そいつは無敗なのだ。

依頼:各地から、悪しきものになってしまった言葉ある種族に困っている人々の手紙がツタエバチで届く。
悪しきもの達は、なぜか悪さはせずにキョムカレーを作り続けている。家族の言うことにも耳を貸さず、ひたすらキョムカレーを作っている。

真相:キョムカレーはいにしえの調理なべ(ずんどう)。みんなが幸せになれるおいしいカレーを作りたかった。なのに、いつから間違えてしまったんだろうか?
ウタカゼ達の作ったおいしい料理によって、キョムカレーは気づく。
そう、私は、みんなを幸せにしたかったんだ。
キョムカレーは悪意が消え去り、その村のお祭りで使われる大きな大きな調理なべに生まれ変わるのだった。

そうして、みんなで叫ぶのだ。

「ヤミー!」

ってね!

  • 発端:いじめられている男の子。遺跡に一人隠れて、お母さんに教わったウタカゼの物語を歌う。
「僕を助けてくれる、ヒーローがいたらなあ」
その声にこたえるものがいた。
「もう大丈夫。なぜって? なぜなら……」

「わたしが、来た!」

困りごと:悪しきものが増えていく。希望ではなく、悪意をもって自然の摂理に逆らう存在がいるからだ。

異変:各地。「ヒーロー」が悪しきものを倒したはずなのに、悪しきものはまた暴れ出している。肉食動物も、空腹からか悪しきものになってしまったものまでいる。ウタカゼさん、これは何の間違いなんだ?

真相:ヒーロー人形に想いが宿り、「ヒーロー」になりたいという願いで動いていた。悪しきものをやっつける。肉食動物を退ける。強きをくじく。
しかし、ウタカゼではないから。
悪意を払うことは、できないんだ。

ヒーロー人形

エンディングクエスト

ヒーロー人形との対面。

ウタカゼが武器を持っている(攻撃の意思がある)と判断し、ヒーローは武装解除するように要請。
従わなければヒーローは実力行使に出る。

ウタカゼとヒーロー人形が戦っているのを、止める少年がいた。そして、同時に悪しきものが少年めがけて空から襲い掛かる!

ヒーロー人形、かばう!

悪しきものとの対戦。

戦闘終了後。

ヒーロー人形はニカッと笑って、言う。
「もう大丈夫。なぜって? なぜなら……」
「君はヒーローになれる」

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最終更新:2016年09月16日 11:23