プロットってどんなもんだろうか

<シナリオ:駆け抜ける日々の面影>
シナリオ作成:
推奨PC人数:1人
予定セッション時間:1時間30分
シナリオレベル:3
舞台:龍樹のある世界、の中にあるどこかの遺跡内。

<あらすじ>
  • いつの間にかPCは不思議なダンジョンに囚われている。
  • 目の前には強大な悪意の精霊。いつか倒したはずのマシロが立っている。隣にはなりたてのウタカゼの仲間。彼の使命達成の手伝いをすることが、今回のPCのウタカゼの使命だ。
  • いったん撤退する。
  • ダンジョンはいくつかの区画に分かれて、屋内風だったり、屋外風だったりする。しかし悪意はたしかにそこにある。
  • その悪意の正体を見極める。
  • そのためにはマグロの話を詳しく聞く必要がある。
  • マグロは悪意の精霊に見覚えがある。いや、あれは『マシロ兄貴』だと断定する。
  • 『マシロ兄貴』の思い出に折り合いをつけて、大切な兄貴を失った悲しみと折り合いをつける。
  • すべてが分かったあと、カマイタチと戦う。
  • 勝利し、黒い霧になって消えるカマイタチ。しかし、その表情は、穏やかで、マグロに『よくやったな』と言い残して、マグロを導いたPCに感謝して消える。

<プロット>
  • PCは遺跡で強大な悪意の精霊(マシロ?)に直面する。
  • 隣にはなりたてのウタカゼであるマグロ。
  • ダンジョン内を探索して、想いの欠片を集める。
  • 想いの欠片とは、マグロの、マシロとの複雑な(小さいころの憧れと、悪意の精霊になり果てて皆を苦しませたことへの怒りなど)感情の形を示したものであり、複数ある。
  • 想いの欠片を集めきったところで、マグロはマシロとの感情に整理をつけることができる。
  • マグロはマシロの姿をした悪意の精霊と改めて戦うことを決意する。
  • そしてPCとマグロは悪意の精霊に勝利する。
  • 実はPCとマグロがいたのは、『想いがかたちをなす遺跡』の一つで、その人の迷いを映し出す、『或る心の洞窟』と呼ばれる場所であった。
  • マグロはPCに感謝を告げ、心機一転、みんなを守るために、一緒にがんばろうな、と言う。
  • 終わり。ウタカゼのこれからに、ご期待ください。

ダンジョン内部

ボス部屋(スタート地点)
マシロ(?)がいる。
みつこぶ丘の頂上の風景。
あたりにはたくさんのイタチ族の墓が立てられている。
できるだけホラーな感覚に。

分かれ道
かたや希望の道。かたや悪意の道。
どちらも決して捨てることのできない道。
ここでマグロは気づく。ここが自分の心象風景であると。しかし、あえて黙っている。

希望の道
強いあのひとの背中におぶさって、月を見上げながら帰ったあの道。

悪意の道
強いあのひとが去ったあと、苦しむ人々を見下ろしながら、進んでいったあの道。

憧れの終着点
ここが自分の憧れの行き着く先だと気づくマグロ。
王都エムルン。
そこには絶望があった。
あこがれた兄貴は、力を求めて、強くなり続けた結果、王都エムルンで討たれた。オレッチが倒すことができないまま。オレッチは、強くなりたい。あのマシロを超えるくらいに。でも、そうして、強くなって、強くなって、強くなって、そうして、どこにたどりつけばいい? マシロを倒さないと、いけなかったのに。

悲しみの終着点
ここが自分の悲しみの行き着く先だと気づくマグロ。
さみだれ川。
そこには希望が残されていた。
笛を捨てに行けと言われた。オレ、知ってたんだッチ。
あの笛のありかを。だってオレッチが捨てたんだから。
そして、オレが戻ると、兄貴たちはもういなかった。
残されていたのは、戦えない老人と子供達だけ。
他はみんな、悪しきものにされるか、……ああ。
オレッチは、だから、マシロを、討たねばならないと。
そう、誓ったんだ。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2016年09月22日 14:30