魂片的筆記
立喰いうどん『伯楽』アニマルオブジェ店
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立喰うどん『伯楽』∥鉄棒|滑り台|雲梯|地球儀|登り棒|ブランコ|砂場|噴水|シーソー|アニマルオブジェ∥
立喰うどん『伯楽』 -アニマルオブジェ店-
「らっしゃーいっ!」
立ち食いうどん屋チェーン『伯楽』
暖簾をくぐると、威勢のいい大将の声が響いた。
店中の至る所に、様々な動物を模した置物が飾られていた。
天井には鷹や鷲、燕や雀など糸で吊られた鳥が飛び、壁には大型の動物が首だけにな
って店に睨みをきかせている。
剥製と思しきものから陶器やプラスチックなど、素材もまたバラエティに富んでいた。
熊の全身毛皮のコートを着た大将が、まるでマタギのような出で立ちで水とメニューを持
ってくる。
頭部がフードになっており、ちょうど頭を食われているような感じになっていた。
(プレイヤー1)が選んだ席はプラスチックのオスライオンが椅子代わりで、寝そべっているそ
の背に跨り机に向かう。
腹から床まで伸びるスプリングがびよんびよんなって、座り心地はあまりよくなかった。
(PT名)がお品書きに遭遇した!
立喰うどん『伯楽』 -アニマルオブジェ店- ~その後~
食べ終わって、なんとなく背中が気になって(プレイヤー1)は後ろを振り返ってみた。
そこにはクマの剥製がいた。
胸元の三日月マークから、ツキノワグマであると思われる。
両腕を上げて襲いかかるような格好で、こちらに牙を向けていた。
なにかそれが微妙に動いている気がして、じっと見る。
仁王立ち。バンザイのポーズで、今にも叫びそうな感じで口を開けている。
しばらく見た後、すっと体を戻す振りをして再び素早く振り返る。
また、微妙に動いている気がした。
じっくり見ても、変化はない。
諦めて、再び机に向かう。その後ろで、熊のオブジェの目が妖しく光った――
ような、気がした。
立喰うどん『伯楽』∥鉄棒|滑り台|雲梯|地球儀|登り棒|ブランコ|砂場|噴水|シーソー|アニマルオブジェ∥