男A:主人公
男B:その友人
女C:雨の日に軒下で子猫を拾う大人しい女の子
女D:先輩大好き!の元気な後輩。ブルマっ子。
女E:部活のマネージャー。少しキツめなメガネっ子
女F:主人公の優しいお姉ちゃん。( ゚∀゚)o彡゚
A01「彼女いらねーーーーーーーーーーー!!」(※心のままにシャウト)
B01「いらねーって、お前……」
A02「年齢イコール彼女イナイ歴を一途に更新中ですが何か?
彼女なんて都市伝説なんだよ! いらねー、超いらねー」
B01「あっそ……」
A03「現実の女なんてさぁ、自分大好きなスィーツ(笑)だらけじゃんかよぉ。
俺はもっとさぁ、ギャルゲーに出て来るような可愛いおにゃのこが希望なんだよぉ」
B02「ギャルゲーねえ。例えば、どんな子が好みなんだ?」
A04「例えば……」
A05「――冷たい雨のそぼ降る中、彼女は家路を急いでいた」
B03「急に三人称になったな」
A06「シャーラップ!」
A07「――真面目で、少し引っ込みじあんな彼女は、
教師の手伝いを頼まれてしまい、放課後の教室に残っていたのだ。
断ってもよかったのに、それができないのが彼女の性格である」
C01「あんなに晴れてたのに……ついてないなぁ」
A08「と、そこに!」
C02「――ん? えっ、あれ……」
A09「通路の隅にぽつんと置かれたダンボール、そこには、ぶるぶると震える子猫の姿があった」
C03「捨てられたんだ……かわいそう……」
A10「彼女は、せめて濡れた体をふいてやろうと、ハンカチを差し出そうとした。だが――」
C04「きゃっ……」
A11「おびえる子猫は、彼女の指先に爪をたてた。
しかし、それを振り払っては、子猫が余計におびえて、逃げてしまうかもしれない……
彼女は、唇を噛み、耐えた」
B04「いわゆる風の谷の……」
A12「ネコ、怖くない、怖くない!」
C05「怖くない、怖くないから……ね? もう大丈夫。一緒に帰ろう」
A13「……とかさぁ! いいよなああ!!」
B05「つまり、あんな感じか?」
A14「んぁ?」
C06「こら、暴れないの。もう……ふふっ」
A15「…………おったーーーーー!?」
B06「……途中から会話に加わってだろ?」
A16「だ、だって……おお、お前も気づいてたならなんとか言えよ!!びっくりしたわ!!」
B07「いや……あまりにも話に合った展開すぎて、俺も言葉が出なかった」
A17「と、ととと、ともかく、こんな偶然、一生訪れねえ!
あれはきっと神がくれたプレゼント!! あの子こそ俺の運命の人!!!」
B08「初対面の女に何を期待してるんだ」
A18「シャーラップ!! おーーーい、そこの! そこのおにゃのこ……」
D01「せんぱいっ!!」
A19「えっ……ブ、ブブブブブブ、ブルマっ娘ーーーーー!?」
D02「せんぱい、ひどいです!あんな子なんかにっ!ボクだって……せんぱいのこと……」
A20「えっ、ええええ、えっと……ご、ごめん!超うれしいけど、君、どこのどなたさん!?」
B09「察するに、お前の部活の後輩じゃないか?」
A21「ええ!?」
B10「ショートパンツ履く部活なんて、陸上部くらいだろ?」
A22「ブルマと言えクソがああ!」
D03「ボク、せんぱいにあこがれて入部したのにっ、せんぱい、いつも部活に来てくれないから……っ」
B11「幽霊部員め」
A23「うっせ! そ、そっか!そんなこと、知らなかったんだよ! 知ってたら、俺、きみのこと……」
D04「せんぱいっ……」
E01「知ってたら、なに?」
A24「えっ」
D05「マ、マネージャー!?」
E02「内藤、アンタ部活にも来ないくせに、こういうことは熱心なんだ?へえー?」
A25「マ、マネージャー…… やべえよどうするよ四角フレームだよ、四角フレームメガネっこだよ……」
D06「ぶー! 恋愛は自由じゃないですかー!
なんでマネージャーにそんなことまで言われなきゃならないんですか!?」
E03「な、なんでって……それは……」
D07「もしかしてマネージャーも、せんぱいのこと好きなんですかぁっ?」
E04「そ、そんなことあるわけないじゃないっ! 何言ってんのよ! 内藤のことなんて……全然……」
A26「やべえよどうするよ俺……メガネとツンデレのコンボが来たよこれ……」
E05「ふん、バカはバカどうし、お似合いでいいわよね!」
D08「ばっ、ばか!? ひどっ……。バカって言ったほうがバカなんですー!! ばかー!!」
E06「なによ!」
A27「や、やめろよ~、二人とも~! 俺のために争うなって~!」
B13「うれしそうだな……」
A28「だ~まれっ☆」
F01「A(エイ)くーん!!」
A29「えっ……」
F02「ハァ、ハァ……Aくん、遅くなるなら連絡ちょうだいっていつも言ってるでしょ?
お姉ちゃん、とっても心配したんだよ?」
A30「お、お、お…………おっぱい!おっぱい!」
B14「もちつけ」
F03「今日はねえ、Aくんの好きなクリームシチュー作ったんだからね。お姉ちゃんがんばったんだぞ!
さ、Aくん、早く帰ろ!」
A31「……ちょっと待て」
A32「おかしいだろ……俺に、俺に兄弟なんていない……!
こんな、料理上手な、お、お、……お姉ちゃんなんか、ほしかったけど!すげえほしかったけど!でも、いない!!
さすがにこれはねーだろ!?」
A33「ハハ……なんだ、夢か、夢夢!そーだよなー!ハハハ……いい夢じゃねーかチキショー」
B15「……ていっ」
(頬ムギュッ)
A34「あだっ!!! ……なにすんだよ!」
B16「なにが夢だ、アホが」
A35「へっ……痛い? 痛いってことは……ゆ、ゆゆゆ、夢じゃない!?」
B17「当たり前だ、タコ。だが……この女は、お前の姉じゃない!!」
F04「フン……気づかれたか。
この男の潜在思考を辿り、この男の……望む姿に化けたとイ・ウ・ノ・ニ……ウフフフ……」
A36「ひっ、ひいいい!!」
B18「正体を現したか」
F05「フフフ……"総統"の狗か。コンナトコロに紛れているトワナ……」
B19「……A(エイ)、逃げろ」
A37「え、え?」
B20「奴の狙いはお前だ、お前は……逃げろ。俺も……足止めが精いっぱいだが……」
A38「ど、どゆこと? ねえどゆこと!?」
F06「ハーハハハハ!! 死ンデシマエエエエ!!」
B21「ぐううっ!! ……!?」
D09「……自分だけイイカッコしすぎですよ、ばーか」
E07「私たちだって……そいつを守りたい気持ちは同じよ」
B22「そんな……まさか、お前らも!?」
D10「"選抜"されたのが自分だけなんて、思いあがらないでくださいよっ!」
E08「アンタは内藤を……A(エイ)を連れて、早く!!」
F07「邪魔スルナ、小娘ドモガッ!!!」
E08「急いでっ!!」
B23「エイ、立て!!! 走るぞ!」
A39「だ、だから、なに、なにこれ、ワタシ、ついていけない!!」
(頬パチーン)
A40「いたっ……殴ったね……ってなんで殴るの!?ねえ!」
B24「彼女らの志を……無駄にするな!!」
A41「ハァ!?」
C07「――聖騎士ナイトハルト……お帰りを、お待ちしております……」
B25「――TO BE CONTINUED――」
A42「なんじゃあああそりゃあああああああ!!!!」
最終更新:2010年10月20日 07:19