廃墟都市リュイネペシェ

廃墟都市リュイネペシェ


+廃墟都市リュイネペシェとその歴史+


不遜にも神の名の一部分を自らの名にしてしまったがため、強力な魔力に自らを支配され、心を失った一人の少年を始祖とする一族が繁栄してできた、巨大な雲上の都「廃墟都市リュイネペシェ」。天上の聖域にて始祖の少年が神から名前を奪った後、初めて彼が降り立った都市が、ここである。
得たばかりのあまりにも大きすぎる魔力を制御しきれず、少年が力を暴走させてしまった結果、人々は全て消し飛び、発展した近代都市の町並みは瓦礫と化した。

犯した罪のあまりの重さに自分を取り戻し、少年はひどく心を痛めた。そして少年は血の滲む努力によって大いなる力を自在にコントロールできるようになった。その彼が、過去に犯した罪を忘れないように、そして再び同じ罪を犯す者が現れないようにするための戒めにと、廃墟の姿を生かしたまま作り上げられたのが、現在の都市である。

リュイネペシェの人々の間には、魔力を持ちながらそれをコントロールできないことは大変な罪であり恥である、という社会通念がある。それは、始祖の罪によるものであり、もともとの魔力が高ければ高いほど、制御できないという罪の重さも比例して大きくなる。
魔力を操作できない者は稀に生まれることがあるが、ほとんどが魔力の大きくない者ばかりであった。
「再現者」ともなるほどの魔力を持ちながらそれを制御できない者(アミリム)が存在する、というのは前代未聞のことであり、育成機関(下記参照)のスキャンダルでもある。


+「再現者」の育成機関について+


 リュイネペシェの人々は、始祖の罪によって概してそれなりの魔力を持っている(それを生かす人も全く生かさない人もいるが)。だが、ときおり、異常なまでの魔力を有する者が生まれることがある。そのような者は「再現者」と呼ばれる。再現者として生まれた子供は親元から引き離され、「再現者」の大人たちによって管理される施設ならびに地域で、なかば幽閉状態で集団生活を送る。そうして、あらゆる意味での都市の中枢を担う人材へと育て上げられる。なお、「再現者」の子供たちにはその他の職業選択をする権利がない。

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最終更新:2007年11月29日 04:48