一方通行(今更年上好きとか言えねェよなァ・・・) 1スレ目

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一方(何であのクソガキを預かってるだけでロリコンって言われンだよ・・・)

一方(本当は親船最中みてェなのが・・・)

一方(・・・・・・)

打ち止め(・・・何か一方通行が悩んでるみたいなのってミサカはミサカは心配してみる)

ガタッ

打ち止め「!」

一方「・・・コーヒー買ってくるぜ」

打ち止め「あっ・・・いってらっしゃいってミサカはミサカは・・・」

バタン

打ち止め(・・・悩みとかでもあるのかな?ってミサカはミサカは推測してみたり)
 
一方(・・・アァ?)

美琴「あっ!一方通行!!」

一方「・・・超電磁砲か。何だよ」

美琴「別に・・・でもたまたま会ったのに挨拶も無しってのは嫌じゃない」

一方「そォかい、ンじゃあな」

美琴「ちょ!ちょっと待ちなさいよ!」

一方「(メンドクセェ・・・)何だよ・・・」

美琴「アンタ暇でしょ?折角だからどこか寄って行かない?」

一方「テメェ俺を恨んでンじゃねェのかよ」

美琴「・・・確かに許せないわよ・・・でもこのままじゃ何も進展しないわ」

一方「・・・」

美琴「アンタとはいい機会だからそのことについても話したいってだけ」

一方「あァ・・・わかったよ」
 
~喫茶店~

美琴「どお?ここのお店って落ち着いてていいでしょ?」

一方「・・・コーヒーはまずまずって所だなァ」

一方(妹達の件じゃなかったらここで中学生とか半端な女と話したくねェ)

美琴「アンタね・・・お茶とかって味云々もだけど雰囲気とかおもてなしとかでしょ・・・」

一方「ン・・・あァ・・・(ぶっちゃけこの話にケリをつけたら帰りてェ・・・)」

美琴「まあいいわ・・・妹達の事だけどね、私はアンタを1万人殺した奴だと思ってるけど」

一方(・・・そういえばコイツのお袋に会ったことあるんだったなァ)

美琴「同時に間接的にだけど2万人の妹達を生んだ奴だとも思ったのよ」

一方「・・・殺された奴らは恨ンでるぜ?(コイツ見てると思い出すぜ・・・)」

美琴「それはそうかもしれないけど・・・でも妹達も最近アンタと仲良いじゃない」

一方「それとこれとは別問題だろォが(脚にしがみ付かれた時のアイツ可愛かったなァ)」

美琴「そうかもね・・・でも打ち止めや妹達を何度も助けてくれたじゃない」

一方「贖罪行為が贖罪になるかどォかは解からねェよ(・・・いやいや、コイツの話に集中しねェと)」
 
美琴「でも私はアンタが妹達を1万人殺した事を許さないけどアンタ自身は恨まないって決めたわ」

一方「・・・恨むかどォかはオメェの自由だが許されようなンざ思っちゃいねェよ」

美琴「わかってる。・・・だから妹達や打ち止めをよろしくね」

一方「あァ・・・」

美琴「・・・ところでさあ」

一方「あン?」

美琴「正直な所打ち止めに手出すんじゃないわよ」

一方「ださねェよ!(いや、本当に。俺は年下とかキョーミねェんだって!)」

美琴「ホントー?だって同居してる時点で怪しいじゃない」

一方「(この際誤解を解くために言っておくかァ・・・)・・・実はそのことでこっちも悩んでてよォ」

美琴(!?・・・まさかコイツ真性ロリコン!?もしかして一線越えちゃったとか!?)

一方(待てよ・・・誤解を解くのは良いが俺がシスコンないしババコンだって言ったら逆に引かれねェか?)
 
一方「・・・」

美琴(えっ・・・何この間・・・まさかヤッた上に・・・)

一方(年上なら女子大生からババアまでOKだっつったら逆に引かれる・・・)

美琴(子供ができちゃったとか!?)

一方(むしろコイツが噂流して尾ビレ足ヒレがついて年上なら見境無く襲うとか思われるかもしれねェ)

美琴(何・・・!?そしたら私叔母になるの!?)

一方(今だってロリコンってレッテルがあるから打ち止め以外のガキからは避けられてンし・・・)

美琴(てか・・・それ以前にコイツと義理の兄妹になるの!!?)

一方(だからロリコンじゃねェって誤解だけを解けば良いんだよな・・・よし)

美琴「もしかして・・・打ち止めの事・・・?」

一方「!・・・あァ半分正解だが、正確にはガキの事だァ」

美琴「子供って・・・!アンタ・・・!(本当に打ち止めとの間に・・・!)」

一方「待てよ!俺はガキが大嫌いなンだよ(むしろ脂の乗った30台が最高だぜェ・・・)」

美琴「ハァ!?じゃあ何?責任取らないの!?」

一方「責任・・・?何の事だァ・・・?」
 
美琴「責任が何って・・・打ち止めの事よ!あの子の事とか考えないの!?」

一方「あァ、打ち止めは別だぜ?アイツは好きだが家族みてェなモンだ」

美琴「そうよ!家族よ!家族みたいっていうか家族なのよ!?」

一方「・・・?もしかしてオメェ、俺が妹達の罪の意識で打ち止めを預かってると思ってンのか?

   そんなつもりじゃねェからよ。本当に打ち止めは大切に思ってるンだぜ?」

美琴「・・・アンタっていい奴ね・・・って違う!そうじゃないわよ!子供の事よ!子供は大切じゃないの!?」

一方「だから子供は大嫌いだって(三十路が(ry)」

美琴「打ち止めは?」

一方「そいつは別だって言ってンだろ」

美琴「全然別じゃないわよ!何で子供の事考えないの!?」

一方「考えねェ訳じゃねェよ!・・・俺は散々悩んだンだぜ(ロリコン呼ばわりは勘弁してほしいっつーの)」
 
 
美琴「あっ・・・(そうか・・・何考えてるんだろ私・・・打ち止めが子供生める体な訳じゃないじゃない)」

一方「確かに子供は可愛いぜ?だがもっと体がしっかり成長しねェとだろ・・・(三十路(ry)」

美琴「ごめん・・・私アンタの事誤解してたわ・・・そんなしっかりした考えを持ってるなんて」

一方「(!ロリコンの誤解が解けたか!)わかりゃ良いンだよ・・・」

一方「もっと年齢が上がりゃァ良いンだ・・・体がしっかり育ってなかったら危ねェからなァ(アグネス的な意味で)」

美琴「そうね・・・さすがに10歳は危ないわね(子供産めるのって何歳からなのかしら?)」

一方「バカ野郎ォ・・・俺だって普通の人間だぜ?(ロリコンは病気だろォが・・・10歳に欲情とかあり得ねェ)」
 
美琴「言いにくいんだけど・・・やっぱり堕ろすんでしょ・・・?(打ち止めかわいそうだなぁ・・・)」

一方「あァ!?何言ってンだよ(これ以上年齢下げたらペドだかになっちまうじゃねェか!)」

美琴「え?だって子供は・・・」

一方「嫌い」

美琴「打ち止め」

一方「家族として好き」

美琴「ああっ!もう!!訳わかんない!!子供をどうすんのよ!」

一方「どォもしねェって言ってンだろォ!!!訳ワカンねェのはこっちだ!!!」

美琴「堕ろすの堕ろさないのどっちなのさ!!」

一方「何だァ!?そこまでロリコン扱いしてェのかよ!」

美琴「十分ロリコンじゃない!!ロリコンじゃない方がおかしいわよ!!!」

一方「だから何でだよ!そこまで俺ってロリコンに思われてンのか!?」

美琴「むしろ今日の会話で確信したわよ!!」
 
美琴「ハァ・・・ハァ・・・いや、言いにくいこと訊いたのは謝るわ・・・」

一方「こっちは気にしてンだよ・・・」

美琴「失礼承知で訊くわ。結局、堕ろすの堕ろさないの?(一方通行には悪いけど・・・)」

一方(だから何で年齢を下げるか下げないかなンだって・・・)

美琴「もうそれしかないじゃない・・・選択肢は2つでしょ・・・?(・・・父親になるかならないかなのよ?)」

一方(誤解解けてねェじゃン・・・なんでロリコン一択なンだよ・・・)

美琴(一方通行・・・打ち止めが大切なのはわかる・・・打ち止めの負担をかけてまで産ませるか
   
   或いは今は打ち止めを想って涙を飲むかなのよ・・・わかる?)

一方「あのな・・・上げるって選択肢ねェの?」

美琴「あるわけ無いでしょ!!ふざけないで!!!」

一方(ひでェ・・・)
 
美琴「いい加減にしなさいよ!!子供が嫌いだとか言って堕ろすか堕ろさないかを決められずに

   挙句、『上げる』だなんて冗談通ると思ってんの!?大切な問題なんでしょ!!」

一方「お、おィ、落ち着けって」

美琴「むしろこの問題に対してそこまで落ち着いてるあんたがおかしいわよ!!」

一方「テメェの方がおかしいだろ」

美琴(!そういえばコイツって対人関係希薄だから常識欠如してんのよね・・・ロリコンもその精神障害かも・・・)

美琴「・・・ハァ・・・そうね、ごめん取り乱して」

一方(何か知らねェがムカついた)

美琴「まあよく考えたら堕ろすかどうかなんて簡単に決められないわよね。ごめん」

一方(だから何でロリコン一択なンだよ)

美琴(あっ!もしかしてコイツ幼女趣好に加えてボテ腹趣味ってこと!?)

美琴「・・・じゃあ今は堕ろす気は無いのね?」

一方「・・・今も何も下ろす気はねェよ(何で今?)」

美琴「でも子供は」

一方「だから嫌いってか興味ねェ」

美琴(コイツ・・・ギリギリまでお腹大きくなった打ち止めを最後の最後で・・・何て奴!!)
 
美琴「アンタ・・・!打ち止めを悲しませる気!?」

一方「何でさっきから打ち止めが出てくるンだよ。・・・打ち止めは悲しませねェ。絶対だ」

美琴(!?・・・じゃあどういうこと・・・?落ち着くのよ美琴!考えられるのは・・・


1、打ち止めがお腹大きくなってからベクトル操作で痛みを抑えて流産させる

これはどうなんだろう?さっきから言ってることを整理するとそうなるわ・・・或いは


2、私の知らない『上げる』という医療行為によって妊娠を処理する

さっき『上げる』って言ってたけど多分私の知らない最新の医療技術か何かなんだわ。
それによって生まれるかどうかわからないけど処置しようって事かしら・・・)


一方(待てよ・・・こいつに言っても無駄なら行動で示せば良いンじゃねェか・・・

    適当に俺よりも年上の女を紹介してくれって感じでなァ!)

一方「あァ~・・・話は変わるけどよ、オメェ良い女の子紹介してくンねェかなァ?」


美琴「」
 
一方「・・・超電磁砲?どォした?」

美琴「」

一方「参ったなァ・・・」

カランカラン...イラッシャイマセー

上条「うーん・・・たまには一人でのんびりとカフェってのもいいなぁ」

一方「三下・・・?だが良い所に来やがった!オィ!三下ァ!!」

上条「げっ!!一方通行!!それに・・・御坂?」

一方「座れ。コーヒー代出す」

上条「えっ、あ、ああ(珍しい組み合わせだな・・・)」
 
上条「って!こいつ気絶してるぞ!・・・お前、美琴に何を」

一方「勘違いすンな。コイツと話してたら勝手に気絶したンだ」

上条「・・・?何を話してたんだ?」

一方「(まァ三下ならいいか・・・)・・・俺が影でロリコン呼ばわりされてンの知ってンだろ?」

上条「あ、ああ・・・」

一方「本当は俺は年上好きなンだ。乳臭ェガキには一寸も興味ねェ」

上条「そこで誤解を解きたいと。なるほどな」

一方「・・・言っとくが打ち止めは家族的な意味で大切なンだ。」

上条「じゃぁタイプの人は?」

一方「上は親船(最中)から」

上条「親船(素甘)先生かー良い所突くな。(黄泉川先生とかから紹介できるだろうに)」

美琴「・・・う、う~ん」
 
上条「あっ!おい、美琴!しっかりしろ!」

美琴「・・・ン、・・・あれ?なんでアンタが居るの?」

上条「ああ、お前が落ちてる間に相席させてもらったぜ。邪魔したか?」

美琴「い、いや!べ、別に・・・」

一方(よし、とりあえず誤解を解くのには役に立ちそォだ)

美琴「そ、そうよ!思い出した!!当麻!!コイツは打ち止めが居ながら私に
  
   女の子紹介してくれって言うのよ!?」

上条「いや、でも一方通行曰く打ち止めは家族なんだろ?」

美琴「そうよ!十分問題じゃない!!(孕ませたらすぐに妾って!!)」

一方「・・・三下ァ・・・コイツちょっとおかしくねェか?」

上条「う~ん・・・言っちゃ悪いがそうだな。」

美琴「!?(え・・・?私がおかしいの?)」

上条「打ち止めの想いは知らないけどコイツの想いも大切だろ?だからしょうが無いんじゃねぇの?」

一方「そうだァ!三下ァ!!良いこと言った!!」
 
美琴(何?今の学園都市には男が彼女を孕ませて妾を作るのが普通なの!?)

美琴「ってんな訳ないでしょおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」ガタン

上条「お、おいお前大丈夫かよ!?」

アカキ-ヨルニオ-チ-テ-♪

上条「おっ、御坂妹からだ」pi

一方(呑気に電話に出ンなよ)

上条「えっ!・・・ああ、・・・わかった・・・丁度居る・・・・・・ああ、すぐ行く」pi

一方「何だ?」

上条「打ち止めが嘔吐して病院に行ったらしい」

一方「!!」

美琴「大変じゃない!一方通行!!打ち止めは何ヶ月なのよ!?」

一方「?何だァそりゃ!?とにかく行くぞ!」
 
~病院~

冥土返し「やあ、君たちか」

一方「オィ!打ち止めはどォしたァ!!!」

冥土返し「ちょっと調べたけど緊急手術をするよ」

一方「!!」

美琴(手術って帝王切開!?堕ろせないってのはこの事だったのね・・・)

冥土返し「・・・君はちょっとこっちへ来てくれるかな」

一方「!あァ・・・」


~~~~~~~~~~~~~~


上条「・・・打ち止め大丈夫かな」

美琴(確か・・・帝王切開って麻酔を使わないんだっけ・・・)

上条「・・・美琴?」

美琴「うぅ・・・打ち止めァ・・・」
 
上条「大丈夫だって、先生の腕はしっかりしてるんだ。先生と打ち止めを信じようぜ!」

美琴「死ぬ死なないの問題じゃないのよ!!」

上条「え?どういうことだ?」

美琴「アンタは女の子じゃないからわからないわよ!!」

上条「・・・そうなのか(女の子しかかからない病気って・・・子宮がんとか・・・子宮がん!!?)」

美琴(打ち止め・・・がんばって・・・)

上条(もし子宮がんとかなら・・・切り取った後ドナーとかでまたくっつけたりできるのか・・・?)

美琴「(そうだ・・・)ねぇアンタ・・・『上げる』って何かしってる?」

上条「(コイツ!自分の子宮を打ち止めに・・・!!)や、やめろ!!冗談でもそんなこと・・・」

美琴「(知ってるのね・・・)私・・・一か八か掛けてみたい」

上条(確かに遺伝子情報は同じだ・・・だが)

美琴「それでアイツと打ち止めが幸せになれるなら危険な事をやらなくても!!」

上条「やめろ!そしたらお前・・・代わりにお前が子供を産めなくなるんだぞ!!」

美琴「えっ」

上条「えっ」



美琴「・・・『上げる』ってもしかして誰かが代わりに何かなるの?」

上条「えっ・・・いや、だって上げるってそういうことだろ?」

美琴「・・・?私がなるの?」

上条「そのつもりだと思ったんだが・・・」

美琴「アンタそれ出来るの?」

上条「いや、出来ねえよ。女の子にしかわからないんだろ?」

美琴「・・・?」

上条「・・・?」

美琴「(女の子が知ってるなら・・・)・・・あのさ、もしかして一方通行って女?」

上条「(いきなり何を言い出すんだコイツ・・・)いや、男だろ(親船先生が好みって言ってたし)」

美琴「あれ?でもなんでアンタが『上げる』って事知ってるの?」

上条「・・・?そりゃさっきお前が言ったから・・・あれ?」

美琴「・・・・」

上条「・・・・」

上条・美琴((何かおかしい・・・))
 
ガラッ

冥土返し「ん・・・君たち騒がしいけどどうしたの?」

上条「あ、先生。・・・美琴が自分の子宮を提供するって言ってるんですけど」

冥土返し「!?」

美琴「え!?ちょ、ちょっと何言ってるのよ!!てか『上げる』って他人の子宮使うの!?」

上条「先生っ・・・!俺は止めたんですけどこいつがどうしてもって・・・」

美琴「いや、言ってないわよ!てか子宮って恥ずかしい事いうんじゃないわよ!!!」

上条「お前は打ち止めを助けたくないのかよ?ずっと待ってたんだろ!?(中略)そげぶ!」

美琴「(かっこいい・・・)わたし・・・わたしの子宮提供します!」

冥土返し「誰にあげるかは知らないけど打ち止めの手術は終わったよ」
 
一方「ったく・・・心配掛けやがって(盲腸でよかったぜ)」

打ち止め「でも一方通行がずっと手を握ってくれてたから怖く無かったよ!ありがとう!
    
      ってミサカはミサカはあなたに感謝する!」

一方「ハッ!よく言うぜ!俺が来るまで怖くてビービー泣いてたくせに」

打ち止め「うー、ちがうもん!あれは痛かっただけだもんってミサカはミサカは正直に言ってみる!」

美琴「打ち止め!!麻酔無かったんでしょ!?痛くなかった?怖かったでしょ!?」

上条「よかったな!無事に移植が成功して!」

通行止め「「・・・?」」

冥土返し「大丈夫、たぶん彼らはとんでもない勘違いをしてるみたいだから」

・・・・・・・・
・・・・・
・・・



美琴「じゃあ打ち止めはアンタの子供を妊娠してなかったのね・・・よかった」

一方「だから俺はロリコンじゃねェって言ってンだろ!!」

美琴「え、そうなの?」

一方「ってか一ヶ月前にクソガキと会ってただろ」

美琴「あ、そうだった・・・」

上条(ぶっちゃけ子宮がんって性的接触時の男性器の汚れが元でなったりするって聞いたことあるから
  
    てっきり真性のロリコンかと思ってた)

一方「三下ァ・・・テメェかなり失礼な事考えてただろ」

上条「い、いや別に考えてませんよ?」
 
数日後


一方(一応ロリコン疑惑は晴れた)

一方(とはいってもただ単にあいつらの知り合いにだけだ)

一方(いまだに打ち止め以外のガキ共には避けられる。アイツ曰く)

打ち止め『一方通行はロリコンだから避けられるんじゃなくて目つきや身なりが怖いからだよ
  
      ってミサカはミサカは的確に指摘してみる』

一方(・・・単に俺が自意識過剰だったのかもしれねェな)

一方(・・・)

一方(・・・それにしてもここのカフェは豆を月単位で変えてるからか飽きねェな)


カランカラン...イラッシャイマセー


滝壺「ここ・・・良いにおい」

絹旗「コーヒーのにおいが超プンプンしますねー」

フレンダ「結局、最初に良いって言ったここにするのね」

一方(ちっ・・・ガキ共じゃねぇか・・・気分損なうぜ)


麦野「いいじゃない別に!さっきの店はちょっと・・・そう!全体的に暗かったのよ!」

一方「!!」

一方(あの女・・・すげェ俺好みだ・・・)

絹旗「ファミレスも超いいですけどカフェも超いいですね」

フレンダ「まあ、落ち着いてるし客も少ないし」

一方(ふざけンな!客が少ないって店に喧嘩売ってンのかァ!!?)

麦野「ちょっと!客が少ないってお店に失礼でしょ!」

一方「!!」

フレンダ「あーはいはい。ごめんごめん。」

絹旗「まあいいですから超適当に頼みましょうよ」

一方(あの茶髪ロングの女は俺と気が合いそォだぜ・・・)

フレンダ「すみませーん」

店員「はい、ご注文をどうぞ」
 
フレンダ「えっと、じゃあこのケーキセット4つ、ケーキはこれで。」

店員「お飲み物は?」

滝壺「ココア」

絹旗「練乳ミルクティー」

フレンダ「キャラメルコーヒーで」

一方(何で甘いケーキに甘い飲み物なンだよ!!そこは紅茶とかだろォ!てかケーキにココアって何だ!)

麦野「ハーブティーで」

一方(!!・・・流石だぜェ。おっと、俺ももう一杯いくかァ)

一方「おォーい、店員さン」

店員「(あっ、あの人だ・・・またエスプレッソかブレンドかな)ご注文をどうぞ」

一方「ハーブティー」

店員「!?か、かしこまりました・・・」

一方「・・・」
 
・・・・・・・・
・・・・・
・・・


フレンダ「あー、ここ結構いいわね。味も文句ないし。」

絹旗「雰囲気も超落ち着いてますね。」

滝壺「・・・」モクモク

麦野「味に文句無いなら缶詰食べるのやめなさいよ・・・まあいつもの事だけど」

一方「・・・」ズズー ←ハーブティ3杯目

一方(・・・トイレ行くか)ガタッ、カツカツカツ...

フレンダ「!見てよ麦野!あの人真っ白!」

絹旗「うわっ!超白いです!!」

滝壺「・・・(目が赤くてうさぎさんみたい・・・かわいい)」

一方「・・・」ギロッ

麦野「こらっ!失礼でしょ!(聞こえるように言うな!)」

一方「!」

麦野「・・・あの、すみません聞こえてましたよね?ごめんなさい、うちの連れが」

フレンダ(おぉ~麦野がめっちゃ低姿勢に謝ってるよ)

絹旗(たぶんここが超気に入って超ご機嫌なんでしょうね)
 
一方「!!あ、あァ、気にすンなって!いいい、いつも言われてンし!!!」

一方(うおおおおおお!!!話しかけてもらったァ!!!)

麦野「いえ、・・・本当にごめんなさい」

一方「ほ、ホントにいいって!」カツカツカツ

麦野「あ・・・トイレに」

絹旗「本人超焦ってましたよ」

滝壺(うさぎさん・・・まさに脱兎のごとく)

一方(うわあああああ!逃げちまった!てかトイレにいったらまた戻る時気まずいだろォ!!)


麦野「アンタらのせいですごい動揺してたじゃない!きっとコンプレックスなのよ!」

絹旗「あれはトイレに行くのを超ガマンしてただけじゃないですか?」

フレンダ「いや、結局それは麦野の殺気を感じて戦慄してるんだって」

麦野「・・・フレンダ、良い度胸してるじゃない」

ギャーギャー

一方(ン・・・騒がしいな・・・注意が逸れてる今のうちに戻るかァ)カツカツカツ

フレンダ「うわー麦野が怒ったーww」タタタ

麦野「ちょっと!走るな!待ちなさい!・・・あ!」


バキッ
 
フレンダ「イッテテ・・・あっ」

一方「お、オィ!テメェどこ見て・・・あ!杖が!」

絹旗「超まっぷたつ」

一方「ふ、ふざけンなァ!!この杖いくらすると思ってやがる!!!」

フレンダ「あっ・・・ここれは・・・その、そう!不可抗力よ!」

一方「うるせェ!!・・・この杖は俺の命なンだよ!(もし敵にジャミングされたら電波が届かなくなっちまう)」

滝壺(うさぎはさみしいと死ぬって本当かな?)

フレンダ「いや、これは彼女が追っかけてきたから本当は彼女のせいよ!(麦野ごめん!)」

麦野「・・・」

絹旗(あちゃー・・・フレンダ超地雷ふみましたね)

バチン!!!

フレンダ「うっ」ドサァ

麦野「ハァ~・・・あなた度々ごめんなさいね?確かに私も一応責任あるわ。本当にごめんなさい」

一方「お、オゥ・・・この金髪は大丈夫か?」

絹旗「ああ、大丈夫ですよ。超食らい慣れてるので1時間後に目が覚めますから」
一方「クソッ・・・(杖がねェと歩けねェ・・・能力はなるべく使いたくねェし)」

麦野「杖はいくらするかわかりませんが弁償しますね。絹旗、出るときはフレンダ担いで」

絹旗「ハァ・・・またですか。気絶した人間は超重たいんですから・・・」

麦野「ここのお金も払いますよ」

一方「そ、そこまでしなくてもいいって・・・俺ァ金持ってるし・・・」

絹旗「人の善意は超素直に受け取るべきです」

一方「・・・だが俺はレベr」

麦野「そうだ、あなたそのままじゃ歩けないんですよね?肩貸しますよ」

一方「」

麦野「よいしょ・・・さ、行きましょ。その杖はどこで?」

一方「ビョ、ビョウインデス(おっぱい当たってるゥウウウウウウ!!!!!)」
 
冥土返し「おや、君が女の子のお友達がたくさん居るなんて知らなかったよ」

一方「ち、ちげェって!コイツらはただの・・・」

絹旗「まあ袖振り合うのも超多少の縁と言うじゃないですか。良いんじゃないですか?友達でも」

一方「!(このガキ・・・生意気だが良い奴じゃねェか・・・)」

冥土返し「ほう・・・君も隅に置けないね・・・とにかくこの杖は直しておくよ」

麦野「あの!その杖の修理代私に払わせて下さい!」

冥土返し「・・・この杖はただの杖じゃないんだ。保険があるもののとてもじゃないがただの学生が払えるものじゃないよ」

絹旗「じつはですね、この人はレベル5の第4位なんですよ」

一方「!!」

麦野「ちょっと!絹旗!」

絹旗「いいじゃないですか。そう言わないと払わせてもらえないでしょう?」

冥土返し「・・・ほう。なるほど、わかった。それじゃあ請求書は窓口に出しとくから」

麦野「ありがとうございます。・・・ハァ。ごめん、驚いたでしょ?」

絹旗「超驚きますよねー230万人のうちのトップ7人の一人なんですから」

一方「あァ・・・驚いたぜ・・・(その7人のうち二人が偶然出会うンだからなァ)」
 
フレンダ「それにしても・・・彼は何でそんなお金を払えるのかな?」

滝壺「あ、起きてたんだ」

麦野「・・・それもそうね」

絹旗「大方、スキルアウトの金をネコババして超隠遁生活してるゴロツキですよ」

麦野「う~ん・・・(失礼だけどあの悪人面+言葉遣いだと否定出来ないわね・・・)」

フレンダ「結局行く当て無いスキルアウトだって!じゃなきゃ人気の無い喫茶店で独り寂しく居ないって!」

絹旗「超丁度いいじゃないですか。車の運転手を超欲しがってませんでしたっけ?」

麦野「ええっ!?彼をアイテムに入れるつもり!?」

フレンダ「だって平日の昼間からカフェに居るんだからきっと学校行ってないでしょ」

麦野「・・・滝壺はどう思う?」

滝壺「・・・うさぎは寂しいと死んじゃうんだよ?」

「「「・・・は?」」」

フレンダ「・・・うさぎって彼の事?」

滝壺「うん・・・白いし目が真っ赤・・・」

麦野「ぷっ・・・・アハハハハハ!いいねぇ!うさぎかぁ・・・うん!彼を入れましょう!」

絹旗「!」

麦野「まぁ・・・彼がもし入りたいって言うならね。本当はただの一般人かもしれないし」
 
一方「アイテムゥ?」

麦野「ええ。アンチスキルとかとは違って非公式な組織よ。リーダーは私、麦野沈利」

一方「お、オゥ・・・(麦野沈利さンっていうのか・・・良い名前じゃねェか)」

絹旗「私は絹旗最愛です。超よろしく」

フレンダ「私はフレンダ」

滝壺「・・・滝壺理后」

一方「・・・ンで、アイテムってのは何をする組織なンだ?」

麦野「そうね・・・主に統括理事会や上層部、その他組織が暴走した時の阻止」

絹旗「スポンサーもついてるからボランティアではないですよ」

フレンダ「アンチスキルと違って自由度は高いし命令待ちなんてしないし。風紀委員と違って街中のごみ掃除とかも無し」

滝壺「大丈夫・・・危ない事は麦野や絹旗がやるからうさぎには危ない事なんて無いよ」

一方「?うさぎ・・・?」

フレンダ「あー、滝壺がつけたアンタのあだ名よ。白くて目が赤いからだって」

麦野「ちょっと!あんたいい加減に!」

一方「ウサギだと・・・?テメェ(ぶち殺s)」

絹旗「でもさっき麦野は超良いって言ってたじゃないですか」

一方「すげェいい名前だなァ!的確だぜェ!」

一方「ククク・・・いいねいいねェ!ウサギさンかァ!」

麦野「えっ?あんたそれでいいの?(また地雷踏んだと思った・・・)」

一方「あァ?良い名前なンだろォ?」

麦野「いや、そういうのじゃなくて・・・あんたの本名は?」

一方「・・・・・・本名はねェよ」

麦野「あっ・・・ごめん(こっちがよっぽど地雷じゃないの!!)」

一方「だからウサギでいいンじゃねェの?」

麦野「仮にも自分の名前なんだから・・・」

絹旗「じゃあ超横文字にしてラビットでどうでしょう?」

一方「あァ!?(テメェ・・・折角麦野さンが良いって言った名前を・・・やっぱコイツ)」

麦野「ラビット・・・そう、そうね!ラビット!うん!いいんじゃないの!」

一方「チビガキ・・・良いセンスじゃねェか!!!」

フレンダ「じゃあ、結局入るの?」

一方「あァ、面白そォじゃねェか!入ってやンよ!!(麦野さンに会えるってだけで即決だろォが)」
 
麦野「じゃあ携帯のアドレスと番号交換するわよ?」

一方「・・・・・・」

フレンダ(まさか・・・)

一方「・・・・・・俺ァ携帯持ってねェンだ・・・」

麦野(あああああああああああああああ!!!また地雷!!!)

絹旗「えー超ダサいですねラビット」

一方「!う、うっせぇ!!」

フレンダ「じゃあラビット、携帯買ってきなさい」

一方「ハァ!?」

フレンダ「口答えしない!アンタはアイテム直属のパシリなんだから」

麦野「まぁまぁ、ラビットは足に障害があるみたいだし今のところお手伝いね」

絹旗「ラビットは何か能力があるんですか?」

一方「あー・・・(ここで一方通行だって名乗ったら麦野さンに失礼だよなァ・・・)」

一方「えっと、光線反射(レディオリフレクト)。紫外線とかだけを常に反射するだけだァ(まあこれ位ならスイッチなしで出来るし)」

全員「「「「」」」」
 
フレンダ「えっ何それ。とんでもなく応用性に長けた能力じゃない!?」

絹旗(どっかで聞き覚えのある能力に超似てますね・・・)

滝壺(・・・)

麦野(・・・面白そうな能力ね・・・ていうか紫外線は光の波長の一つ・・・そうなると紫外線より低い波長を

    防ぐ事が出来るかもしれない。そうなると放射能すら弾くことも・・・成長次第では幹部か・・・)

麦野(そんな事はどうでもいい・・・肌の心配が減るなんてすごくうらやましい!!)

麦野「へぇ・・・だからそんなに白い肌してるのね」

一方「(やべぇ・・・なんとか誤魔化さねェと)でも紫外線だけなンだよなァ・・・レベルは2だしよォ」

麦野「ふーん・・・(ま、いいか)で、ラビットは車の運転できるの?」

一方(一応原理は知ってンし、出来ねェ事もねェ・・・いざとなったらベクトル変換・・・運転の練習するかァ)

一方「あァ・・・大体は出来ンぜ」

フレンダ「結局、出来なくても出来るようにするしねー」

絹旗「で、話超戻りますけど、携帯どうするんですか?」

麦野「折角だしみんなでラビットの携帯買いに行きましょ」
 
一方「あウェッ!?いい、いいのかァ!?(麦野さンと一緒に・・・デートって奴かァ!!)」

絹旗「超変な声ですねーラビット。動揺しすぎです」

フレンダ「結局、ラビットは私たちと一緒に行けるのが嬉しいんでしょー?顔真っ赤よ?」

滝壺「肌が白いから赤くなるのがわかる・・・かわいい」

一方「う、うっせェ!!誰がテメェらなンかと行くのが・・・」

麦野「ラビット・・・?その、嫌だったかしら?」

一方「いえ、全然嬉しいです」

フレンダ(・・・)イラッ

絹旗(うわぁ・・・超露骨・・・)

滝壺(よかった・・・嫌じゃないんだ・・・)

麦野「そ。じゃあアイテムはみんな同じ携帯の会社だからそこでいいわね?」
 
~携帯ショップ~


フレンダ「これとか可愛いと思うんだけど」

絹旗「えー?こっちの方が超かわいいじゃないですか」

滝壺「これかわいい・・・」

フレンダ「それは音楽プレイヤーよ!」

絹旗「まったく・・・フレンダの美的センス超ありませんね」

フレンダ「なっ!そういう絹旗のだって選んだの変な携帯じゃない!!」

ギャーギャー

一方「・・・いつもこうなのかァ?」

麦野「・・・そうね」

一方「麦野さンはどォいうのが良いと思うンだ?」
 
麦野「う~ん・・・これかな?」

一方「オォ!いいンじゃねェの!」

麦野「あっ、これもいいかも」

一方「あァ、それいいな!」

麦野「これも」

一方「良いね良いねェ!」

麦野「・・・」

絹旗「・・・」

フレンダ「・・・」

滝壺「・・・(あのストラップほしいな)」
 
フレンダ(こういう事って前にもあったわ・・・自分が舞い上がっちゃって好意が向けられないことに気付かないことって)

絹旗(こういう事って前にも超ありましたね・・・力で押し通そうとしても超空回りして自滅すること・・・)

麦野(こういう事って前にもあったわね・・・過剰な賛美が逆に侮蔑の意味になってしまうことって)

滝壺(こういう事って前にもあった・・・自分だけ話について行けずに早く話が終われば良いと思った事・・・)

一方(こォいう事って前にあったなァ・・・順調に行ってたのが一瞬で状況が変わっちまって途端に気不味くなっちまう)

店員(こういう事って前にもあったぞ・・・微笑ましい集団が何か地雷を踏んで一瞬で押し黙ってしまう瞬間・・・)

フレンダ「あー・・・ラビット?この携帯とかはどう?」

一方「あァ!?どれだァ?・・・・チッ、だせェだせェ!お前全然センスねェなァ!!なァ麦野さン・・・」

麦野「・・・それさっき私が最初に良いっていったやつ」

一方「」

フレンダ(入って3時間で殉職か・・・)

絹旗(フレンダがわざとやったかどうかが問題ですね・・・)

滝壺(・・・?なんでらびっとは最初に良かったものを駄目って言ったのかな?)
 
麦野「・・・・らーびっとぉ」

フレンダ(うわぁ・・・スイッチ入った)

絹旗(とりあえずもう少し離れていましょうかね?)

一方「・・・あァ、すまねェ。麦野さンの好意を無碍にしちまった・・・ワリィ」

「「「!?」」」

フレンダ(な、何て奴!!普通レベル5の逆鱗を前にどうして落ち着いていられるの!?)

絹旗(ふ、普通は泣いて土下座・・・人によっては失禁しても超おかしくないですよ!)

フレンダ(それともコイツレベル5が何かわかってないの!?単なる馬鹿なの!?)

麦野(な、何こいつ!私が!レベル5が!原子崩しが怒ってるのよ!?低能力者風情が!!)

一方「本当すまねェな・・・別に麦野さンのセンスを貶したつもりじゃねェンだ・・・ただ麦野さンに喜んで欲しかっただけだァ

   携帯を選ンでもらってるってのに・・・だが、俺が悪かった・・・本当は麦野さンの選ンだ携帯なンて見てなかったンだ・・・」

麦野「・・・」

一方「もう一度選ンでくれねェか?今度は真面目に見ンよ・・・だから・・・すンませンっしたァ!!!」

滝壺(らびっと・・・かっこいい・・・)

フレンダ(すごいっ・・・!なんて実直・・・!あの真摯な態度はよっぽど説教を食らってないと出来ないっ・・・!)

絹旗(なんか超くさい言い訳にしか聞こえないのは私だけですかね?)

一方(何なンですかァ!?なンで三下みてェな台詞が出てきやがるゥ?・・・チクショォ認めたくねェが三下の影響だァ・・・)
 
麦野「ふふっ・・・」

「「「「!!」」」」

麦野「あははははっ!!!あー、面白い。ごめんごめん。笑っちゃって」

麦野「いいわよ。許してあげる。その代わりちゃんと見て悪かったら悪いって言うのよ?」

一方「!!」パァァ

「「「「!!!!」」」」

((((今すごいかわいい顔したー!!!))))

一方「おォ!しっかり選ンでくれよォ!?大切な携帯だからなァ!!」

麦野「任せときなさい・・・って、ちょっと態度大きくない?」

キャッキャウフフ


絹旗「フレンダ・・・これどういう事ですか・・・?」

フレンダ「なるほど・・・ラビット侮れないわね・・・・・とりあえず麦野の逆鱗に触れたらああいうふうに謝るわ」

絹旗「バカなのかどうか知りませんが見張りに一番必要な度胸は超ありますね」

・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・
・・・
 
麦野「さ、携帯も買った事だし帰りましょ」

絹旗「あ~超疲れました。早くシャワー浴びたいですね」

フレンダ「待ちなさいよ!先に入るのは私だからね!」

滝壺(眠たい・・・)ウトウト

麦野「あーもう、アンタたちうるさいわよ!」

一方「じゃあなァ・・・世話ンなった。何かあったら呼び出して・・・」

フレンダ「ハァ?何言ってるの?」

絹旗「やっぱりバカの方でしたか」

一方「オィまたどこか寄ンのかよ・・・」

麦野「違うわよ・・・帰るのよ。私たちのアジトへ」

一方「!?ちょ、ちょっと待てェ!!一緒に暮らすのかァ!?」

絹旗「超当たり前じゃないですか。じゃないと足の意味がないでしょう」

フレンダ「・・・もしかしてラビット変な事考えてる?結局その発想がキモイんだって」

一方「そォじゃねェ!!てめェら女だろォ!危ねェと思わねェのかよォ!!」

絹旗「そんなのラビットがそんな気起こさなければ超どうでも良い事じゃないですか」

フレンダ「結局、レベル5と大能力者が居る中でそんな狼藉働こうってのは余程の命知らずでしょ」

絹旗(・・・?待って下さい・・・ラビットはバカだから理后やフレンダを襲うかもしれませんよ?)

フレンダ(!!一応ブービートラップ設置しとくわ)
 
麦野「ここが我がアイテムのアジトよ」

一方「まァ・・・普通のマンションだな」

絹旗「当然じゃないですか。じゃないと敵対勢力に超一網打尽にされますよ」

一方「ハァ・・・なるほどねェ(今まで家が壊されても何とも思わなかったからなァ)」

フレンダ「じゃあ私は先にシャワーを浴びて」

絹旗「あー!!フレンダ超ずるいですよ!!」

ギャアギャア

一方「あ、ちょっと待て、一応必要なモンを家から持ってくるぜ」

麦野「引越しとか大丈夫?」

一方「あァ、元々同居してンだよ。一応挨拶も済ましとくべきだしなァ。車も持ってくるぜ」


・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・
・・・
 
黄泉川「なるほどな・・・住み込みの仕事見つけたからワゴンをよこせと」

芳川「呆れて物も言えないわね・・・」

打ち止め「・・・」

一方「いいじゃねェか・・・学校は行ってねェンだし」

黄泉川「ハァ・・・まぁ何もせずに家でだらだら自宅警備やってるよりかはマシか・・・」

芳川「ワゴンか・・・一応使ってないやつあるけど運転できるの?」

一方「あァ・・・なんとかなァ。出来ねェ事はねェぞ?あと免許証偽造してくれや」

黄泉川「普通その台詞はアンチスキルの前で吐く台詞じゃないな」

芳川「住み込み先の住所すら偽造って時点で十分怪しいけどね」

一方「じゃ今日からここをオサラバだ。充電器とコーヒー用の冷蔵庫、衣類は持ってくぜ」

打ち止め「一方通行とはもう合えないの?ってミサカはミサカは・・・」

一方「心配すンなって。オフの日には顔出すからよォ。それに・・・」ゴソゴソ

「「「?」」」

一方「見ろォ!!携帯電話だァ!!こいつがありゃあ連絡はいつでも出来ンぜ!!」

黄泉川「あ、ああ・・・よかったじゃん(携帯を持つ事よりも)」

芳川「そ、そうね!それに電話すればいいわね(『携帯する』という出歩くようになった事と)」

打ち止め「よ、よかったね!って(ミサカはミサカはお友達が出来た事を何より喜んでみる!)」

一方「あン?変なところで区切りやがって・・・」
 
一方「ホントはよ・・・ここに居たら俺を狙うクズ共に狙われるだろォ?だから丁度良い機会だと思ったンだ」

打ち止め「・・・一方通行」

一方「オメェは黄泉川と芳川の世話になれ。悪人と一緒に居たら悪人になンぜ?」

芳川「一方通行。あなたの意図はわかったわ。大切だから離れるというのはわかる」

黄泉川「ああ。だがな、ここはお前の家なんだ。いつでも帰ってこい!」

打ち止め「絶対に・・・絶対に一週間に一度は会いに来てよ!ってミサカはミサカは約束してみる!」

一方「・・・あァわかった。顔はなるべく出しに来るぜェ。その・・・ここの近くの喫茶店のついでだかンな!!」

黄泉川「ふふっ!!なんだお前かわいいじゃん!」

一方「うっせェ!!」

芳川「でね、いいんだけどさ・・・」

黄泉川「わかるだろ?」

打ち止め「わかるよね?」

一方「・・・ハイハイ・・・毎月振り込ンどきゃァいいンだろ?」

黄泉川・芳川「「さすが学園都市一位ね(じゃん)!」」

打ち止め「やったー!明日は焼肉だねってミサカはミサカは小躍りしてみる!」

一方「オィてめェら!このクソガキをちゃンと躾けとくンだぜェ!!!わかったなァ!?」
 
一方『麦野さン・・・』

麦野『どうしたのよラビット。そんな顔して』

一方『俺・・・麦野さンが好きなンだ!!俺で良ければ付き合ってください!!』

麦野『・・・・』

一方『・・・麦野さン?』

麦野『ごめんなさい。ラビット・・・私付き合えない・・・』

一方『・・・そォだよなァ・・・すまねェ麦野さン・・・』

麦野『沈利って呼ばなきゃ、付き合わない』

一方『!!それって、麦野s・・・沈利』

麦野『超残念ですが私は麦野じゃないですよ』


~~~~~~~~~~


一方「おおッ!!」ガバッ

絹旗「・・・ようやく起きましたか。下っ端の癖に一番起きるのが遅いとは相変わらず超良い度胸ですね」

一方「・・・何だチビガキか(夢かよ)」

絹旗「夢で残念でしたね。『沈利』さんに会えなくて。沈利って寝言が」

一方「!!て、テメェ!!」
 
一方「・・・麦野さンに言うンじゃねェぞ」

絹旗「誰も『シズリ』という寝言を聞いただけで麦野って言ってませんよ?(起きる直前に言いましたが)」

一方「!!?ち、違ェ!!そんなつもりじゃねェ!!昨日はアイテムの名前を覚えてたンだよ!!」

絹旗「へー。まぁ超苦しい言い訳ですがいいでしょう。昼ごはん出来てますよ。超早く着替えて下さいね」ガチャ

一方「・・・・あァ」

絹旗「・・・俺、麦野さンが好きなンだ」ボソッ

一方「!!」

絹旗「次からは超早くに起きておいしい朝食を作って私たちを超喜ばせることですね」バタン

一方(うわあああああああ!!チビガキに弱味握られたァアアアア!!!!!)

一方(・・・・)

一方(・・・着替えンか)

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
 
麦野「・・・らびっとぉ・・・いい度胸してるじゃないアタシ達より遅くに起きるなんて」

一方「・・・すンませンでした」

フレンダ「おかげでもう13時よ?・・・定刻会議どうすんのよ」

一方「あァ!?会議があるなンざ聞いてねェぞ!!」

絹旗「じゃあ覚えておいて下さい。7時に起きて朝食。10時から会議場で会議です」

一方「・・・わかったよ」

フレンダ「いつもは滝壺が起こしてたんだけど・・・昨日のこともあってね?」

麦野「まあ、ラビット歓迎会で夜中3時まで騒いでたんだから仕方ないっちゃ仕方ないわね」

一方(それで7時に起きろとか無理だろォが)

滝壺「大丈夫。ご飯は作っておいたから食べた後会議に行こう?」

一方「・・・あァ」
 
~とあるファミレス~


一方「・・・・会議じゃねェの?」

絹旗「どっからどう見ても会議ですよ」

フレンダ「それでね?新種の缶詰だと思ったらキャットフードだったのよ!」

麦野「それ食べて腹下せばよかったのに」

フレンダ「ひっど~い!でもそんな冷たい麦野も」

麦野「くっつくな!!」

滝壺「・・・zzz」

絹旗「超会議じゃないですか」

一方「・・・あァ、会議だ会議ですねェ(もう何も言わねェ)」

絹旗「あー超喉が渇きました」

一方「・・・」

絹旗「ラビット?」

一方「・・・水があンだろ」

絹旗「私はドリンクバーのコップが空っぽなのですが。そしてコーラが超飲みたいです」

一方「行けばいいじゃねェか」

絹旗「俺、麦野さンg」

一方「よし、言ってくるぜェ!!」

麦野(あの二人って結構仲良いのね)
 
 
一方「・・・ホラ、コーラだ」

絹旗「はいどーも」

一方「ン、麦野さン。お代わり行ってもいいぜェ?」

麦野「ん、ありがとう。じゃあローズヒップでお願い」

一方「お安いご用だぜェ!」

フレンダ「あ、ラビット私のもお願い。オレンジでね」

一方「テメェは自分で行けや」

フレンダ「ちょ、ちょっと!なんで私はいけないのよ!ひどくない!?」

絹旗「普段の行いが超悪いからですよ。行いが良いとラビットも超よろこんで行きますよ」

絹旗「私はもちろん、麦野は常に良い行いをしていますからねー?」ニヤリ

麦野「えっ?そ、そう?・・・コホン、いい?フレンダ。もっと私に敬意を持って接しなさい?」

一方「・・・あァ!そォすりゃァ行ってやってもいいぜェ!(チビガキ・・・良いアシストだぜェ!!)」

フレンダ「ええっ!?なにそれ!ちょっと・・・もぉー!!いいわよ一人で行くから!」

絹旗「」ニヤニヤ

一方(あのチビガキ何が可笑しい・・・って!これじゃァ俺と金髪が一緒にドリンクバーに行く形に
   
    なンじゃねェか!!チキショォ、嵌められたァ!!)
 
 
~~~~~~~~~~~~~

麦野(絹旗はフレンダとラビットを一緒に行かせるように仕向けた・・・もしかしてラビットってフレンダのこと・・・

    私ってばバカね・・・早く身を引かなきゃ・・・)

~~~~~~~~~~~~~

一方(ってなるンじゃねェかァ!!チビガキ・・・!ぶちのめしてェ!!)

一方(麦野さンのあの物憂げな表情・・・何とか誤解をとかねェと・・・)

麦野(今日のシャケ弁はどうしようかなぁ・・・)

一方(さっさと注いで持ってかねェと・・・そォだ!)



一方「どォぞ」

麦野「ん・・・ありがと」

一方「あと良かったらコイツ使え」(砂糖とミルク、スプーン)

麦野「あ、気が利くじゃない」

一方「ヘッ!・・・別に当然の事だァ。おい金髪、零れンから麦野さンからもっと離れろ!」

フレンダ(何この扱いの差)
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・
・・


滝壺「・・・ん」ムクッ

麦野「さて、もうそろそろ行くわよ」

フレンダ「もうそんな時間ね」

絹旗「今日もあそこでいいんですね?」

一方『なンだ?場所変えンのか』

絹旗「じゃあラビットは車出してきてください」

一方「あァ」



~例のカフェ~

カランカラン...イラッシャイマセー

一方「ここかよ・・・」

麦野「んー!やっぱりここって落ち着くのよね。ラビットは常連だったの?」

一方「あァ」

絹旗「まあ麦野さんも超気に入ってるようですし今度からここにも寄るようにしましょう」
 
店員「ご注文をどうぞ(あ・・・昨日の人たちだ)」

フレンダ「じゃあこのケーキセット5つ」

一方「いや、俺ァいい。甘いもンは嫌ェなンだ」

店員「ではケーキセット4つと、お飲み物は?」

フレンダ「ミルクティー」

滝壺「ホットチョコレート」

絹旗「レモネードで」

麦野「じゃあ・・・ダージリン」

一方(ここで同じのを頼ンでもいいが・・・ここは男気を見せる意味で・・・)

一方「エスプレッソ。マスターに豆はフルシティのキリマンと伝えといてくれ」

店員「(居るんだよな~こういうの・・・めんどくさい)かしこまりました。ごゆっくりどうぞ」

絹旗「流石、超常連さんですね~」

一方「まァな」

フレンダ「普通に注文しろっての・・・結局、そういうのがキモいんだって」

滝壺「でも・・・らびっとかっこよかったよ?」

一同「「「「!!!」」」」
 
一方「ハァ?」

フレンダ「か、かっこよかった!?」

滝壺「うん・・・それにキリマンジェロを飲むあたりわかってる」

絹旗「た・・・滝壺さん?」

滝壺「キリマンジェロは苦味の中に少し甘い香り、でもそのなかに仄かな甘みを感じるの」

一方「オォよ。後味がすっきりしてるしなァ」

滝壺「私はキリマンジェロよりもモカが好き。香りがとても好み・・・」

一方「モカは好きなンだけどよォ・・・俺は逆にあの香りがキツ過ぎるってェのか?」

滝壺「それは抽出によっても・・・」



フレンダ「うわぁ・・・超オタクくせー」

絹旗「ていうかあんなに超饒舌な滝壺さん見たの初めてですよ」

麦野「へぇ・・・(ラビットって結構女の子に好かれるタイプなのね)」
 
店員「お待たせいたしました」

一方「ン・・・そォいやァ滝壺、オメェ何でコーヒーじゃなくてホットチョコレートなンだ?」

滝壺「コーヒーも好きだけど・・・甘いものも好き」

一方「そォか・・・あ!」

絹旗「どうしたんですか」

一方「ホレ、小せェチョコレートがついて来ンだよ。甘い物嫌ェだってのに・・・

   (いらねェって言うのもなンだから打ち止めにやってたんだよなァ)」

一方「(滝壺はホットチョコレート飲ンでンし・・・)じゃあチビガキ・・・テメェにやるよ」

絹旗「んぐっ!!い、いいんですか?(思ったより超やさしいんですね・・・)」

一方「あァ。(これで起きた時の事チャラになンだろ・・・)」

フレンダ「あっ!絹旗だけずるい!寄越しなさい!!」

絹旗「だ、だめですよ!これは私がラビットからもらったんですよ!」

一方「うるせェぞ!カフェで騒ぐンじゃねェ!」カッ!

フレンダ・絹旗「(ビクッ)ご、ごめんなさい・・・」

麦野「おー・・・(なんだ、ラビットって結構礼儀正しいのね)」
 
一方「あっ!・・・もしかして麦野さン、チョコレートを・・・」

麦野「ん?んー・・・ちょっと欲しかったかな」

一方(ち、チキショォ!!!何でチビガキなンかにやろうって考えちまったンだァ!!!??)

一方「おいチビガキ・・・そのチョコレート――」

麦野「ラビットって面倒見良くて優しいのね!」

一方「――うめぇだろ?よく味わって食えよ?」ナデナデ

絹旗「ふあっ!?い、いきなり超なにするんですか!!」

麦野「ふふ・・・今度私もコーヒー頼んでみようかしら。それってコーヒーについてくるの?」

一方「!あ、あァ!甘ェのは頼んだことねェからワカンねェけど・・・アイスじゃねェならついて来ンぜ!

   店員さんに訊いてみりゃァいいしよ・・・頼めばつけてくれるハズだぜェ!」

麦野「へぇ・・・じゃあ飲み終わったら頼んでみようかしら」

滝壺「じゃあ私も」

絹旗「・・・私も頼んでみましょうかね」

フレンダ(なっ!なによ!これじゃ私頼まなかったら駄目な流れじゃない!)

フレンダ「・・・私も頼んでみるわ・・・・・・」

こうしてアイテムにコーヒーブームが訪れた
 
店員「ご注文をどうぞ」

一方「エスプレッソ。豆はフレンチのブルーマウンテン」

滝壺「アメリカン。豆はイタリアンのモカ」

麦野「じゃぁ・・・ウィンナ・コーヒー。豆は・・・フルシティのパカマラ?ってやつで」

絹旗「カプチーノ。豆は・・・えっとミディアムの・・・ティピカ」

フレンダ「カフェオレ・・・豆は・・・うーん・・・ハイのカツアイ」

店員「!?か、かしこまりました・・・」


滝壺「・・・ブルーマウンテンは」

一方「あァ・・・マスターには訊いたぜ。ちゃんとブルーマウンテンで栽培されたやつだァ」

滝壺「結構ここすごいのね」

一方「まァこの俺が通うぐらいだからなァ」

絹旗「これって砂糖入れるのは・・・」

一方「あァ!?テメェここのマスター侮辱してンのかァ!?」

フレンダ(あーなんかめんどくさいやつ雇っちゃったかな・・・)
 
一方「・・・どォだ?」

滝壺「・・・うん、おいしい」

麦野「そうね・・・ウィンナだとクリームがあるから味はよくわからないけどまろやかで香りを楽しめるわ」

絹旗「カプチーノはたまに飲みますけどここのコーヒーは少し違いますね」

フレンダ「うん・・・なんか混ぜ物して飲むのが少し失礼な気がしてきたわ・・・」

一方「ストレートが良いンだよ。ブレンドも好きだが店長が数日ごとに変えンだわ」

絹旗「って、なに美味しんぼみたいな展開になってるんですか」

麦野「でもいい話のネタが出来たじゃない。ラビット、次来るときもよろしくね」

一方「お、オゥ!」


カランカラン...イラッシャイマセー


店員「お客様は二名様ですね。こちらへどうぞ」

上条「ここ来るの久しぶりだな~」

美琴「そうね。前の一方通行の一件以来でしょ?」

一方「!!!」

一方(しまったァ!!ここで超電磁砲と会ったら俺がレベル5の第一位だってバレちまう!!)

一方(・・・身を隠してやり過ごすかァ?・・・ここは・・・・・あいつ等から見えてねェな)

一方(・・・よし)ガタッ

絹旗「?」

一方「ワリィ、ちょっとトイレ」

フレンダ「女の子の手前、しかも食事中よ?花を摘みに行くとかって言わない?」

一方「・・・花摘みに行ってくる」カツカツカツ

フレンダ「えっ(・・・ほ、本当に言った)」

絹旗「」プルプル(笑ってる)
 
一方(こっちは奥の席・・・向こうからは見えねェハズ・・・!!)

美琴「ここの席でいいわよね?」

上条「ああ、いいぜ」

一方(チッ・・・よりによってレジが丸見えじゃねェか・・・こりゃァあいつらが帰るまで居座るしかねェか)

一方(一応トイレ行っとくか・・・)

美琴「ん?」

上条「どうした?」

美琴「ううん、なんでもない(さっきちらっと見えた人影・・・まさかね)」

上条「それにしても珍しいな。美琴がここに誘うなんて」

美琴「・・・実はね、今日大切な話があるの」

上条「なんだ?また妹達とか白井か何かの話か?」

美琴「ううん、そうじゃなくて・・・(落ち着くのよ御坂美琴・・・3回目のデートで告白するって決めたじゃない!)」

上条「あ、わりいけどトイレ行ってくるわ。注文でも決めといてくれ」

美琴「もう!・・・仕方ないわね。行ってきなさい」

一方(さっさと戻るか・・・とにかく・・・ここに長く居るように説得しねェと・・・!)

上条「ふー、トイレはここか。あっ!・・・お前!!」

一方「!!」
 
上条「なんだ、お前も来てたのか」

一方「あ、あァ・・・常連だからな」

上条「お前一人だろ?なんなら俺ん所で相席しないか?」

一方(コイツ・・・女と来てるのにフツー他の男と相席させるか?)

一方「お前、超電磁砲と一緒なンだろ?テメェら二人で仲良くしてろや」

上条「いやいや。なんか美琴が大切な話があるって言ってさ。相談なら一人より二人の方が心強いだろ?」

一方(・・・最早ビョーキの領域だな)

一方「それはお前が訊いてやれ。俺じゃどォにもなンねーよ。それに俺ァ今ツレと来てンだ」

上条「打ち止めか?」

一方「違ェよ・・・今仕事の相方と来てンだ。会議の途中なンだよ」

上条「仕事?だってお前レベル5だろ?」

一方「チッ・・・・・・色々と事情があンだ。あと連中には俺ァレベル5だってのは隠してンだ。

   テメェ・・・・俺らが出る時に俺に声かけるンじゃねェぞ?」

上条「あ、ああ・・・わかった。(こいつ色々と苦労してんのかな?)」

一方(よし・・・これで三下共の対策は出来た・・・これで問題は解決したぜ)

上条「じゃあ美琴にも言っておくよ」

一方「あァ・・・(・・・だが何か引っかかる)」
 
美琴「・・・当麻、付き合ってあげてもいいわよ。・・・付き合ってください?・・・う~ん」

美琴「私と付き合ってくれませんか?・・・ちょっと弱弱しいかしら・・・」

上条「おい美琴。注文決まったのか?」

美琴「!?あっ!えっ?注文!!?・・・あっまだよ、まだ!」

上条「ここはメニューにバリエーションあるからなー」

美琴「・・・・そうね(・・・一旦飲み物たのんでからにしよう)」

上条「ああそうそう。さっきトイレで一方通行に会ったぞ」

美琴「えっ!アイツ来てるんだ・・・(なんてタイミングの悪い・・・)」

上条「それでさ。アイツ一人だと思ったから一緒に美琴の相談聞いてやろうって」

美琴「・・・それでこっち来るの?(また・・・またチャンスを逃しちゃう・・・)」

上条「いや?なんか大切な話だって言ったら『それは俺にはどうにもなんねぇ』ってさ」

美琴「!!(アイツ・・・憎ったらしいけど、ちょっと空気読めるのね)」

上条「それでなんだ?相談って」

美琴「あ、それより注文しちゃいましょ!!すみませーん」


一方「・・・」スッ

フレンダ「ラビット、遅かったじゃない。ベンピ?」

麦野「フレンダ・・・解体(バラ)すぞ」

絹旗(なんでこうも麦野さんの逆鱗に触れるの上手いのでしょうか)
 
一方「さっき向こうで知り合いと会ってな」

絹旗「へぇ・・・もしかして女ですか?なーんて・・・」

一方「ああ、そォだぜ」

全員「「「「!!!!」」」」

フレンダ「ちょ、ちょっといいの!?私達とこんな所にいて!」

麦野「あっ・・・その、ね?別にいいのよ?私たちの事は・・・一応今仕事ないし、本人の意思っていうか・・・」

滝壺「・・・」シュン

一方「あァ?何でだよ・・・正直会いにくいンだ・・・(前に話し合ったとはいえ・・・妹達の事は俺自身が許せねェ)」

絹旗「・・・どんな事情があったか知りませんが超臆病ですね。さすがラビットというだけはあります」

一方「・・・うるせェ・・・・・俺ァアイツに会わす顔がねェンだよ」

麦野「でも彼女はここにラビットが来るのを知ってるから・・・あなたを待ってるんじゃないの?」

フレンダ「・・・・結局、その彼女を一人にさせとくつもり?」

一方「いや、知り合いは二人でもォ一人は男だ」

麦野「・・・・!!!」ガタッ


パシィッ!!!
 
一方「ッ・・・!・・・あァ!?」

麦野「・・・・バカッ!あなた・・・私たちが人の恋路を邪魔するような連中に見える!?」

一方「いや、麦野さン・・・だったらアイツ等が一緒に居るのは良いンじゃ・・・」

麦野「そうじゃない!あなたよ!ラビットの恋はどうなるわけ!?」

一方「!!し、知ってるのかァ!?(まさか・・・麦野さンに知られてるなンて・・・)」

麦野「えっ」

一方「えっ」

麦野「・・・・?さっき言ったわよね?」

一方「・・・・?あァ?言ってねェぞ?」

絹旗(・・・・あー、そういうことですか。やっとわかりました。ラビットは超麦野さん一筋ですもんね)

フレンダ「?・・・・・・向こうに居るのはラビットのガールフレンドよね?」

一方「(ガールフレンドって女友達って事だよな?)・・・・まあそうなンな」

フレンダ「で、今そのガールフレンドが男と一緒に居る」

一方「だから言ったろォが」

フレンダ「なんで普通に居られんのよ!?」

絹旗(面白いから傍観してましょう)
 
フレンダ「えっと・・・整理するわよ?向こうに居るのがラビットのガールフレンド」

一方「あァ」

フレンダ「で、ラビットとガールフレンドとは今気まずい関係」

一方「・・・まァ最近良くなりつつあるとは思うぜ?」

フレンダ「そこでガールフレンドと一緒にラビットの男の友達が来た」

一方「アイツは友達じゃ・・・まァそれで良いか」

麦野「・・・ラビットは彼女が友達とくっついてもいいの?」

一方「?いいンじゃねェの?」

麦野「ハァ・・・まあ名前にすらこだわりを持たない人だもの。女にすらこだわり無くて当然か・・・」

一方「ッ!!違ェよ!!俺だって女に拘りはある!!」

絹旗(何か超面白い方向に行きそうですね)

フレンダ「へぇ・・・?じゃあどんな子が好みな訳?」

一方「・・・・・そォだな・・・まず強ェ人」

絹旗(!)レベル4

滝壺(!)レベル4

麦野(・・・ふーん)レベル5

フレンダ(・・・強さって必ずしもレベルの事じゃないよね?)レベル?
 
フレンダ「・・・他には?」

一方「そォだな・・・・年下にはそンな興味ねェ。むしろ母性のある年上が好きだな」

滝壺「!!」母性ある

フレンダ(ラビットって歳いくつなのかしら?)母性無、高校生?

麦野(・・・へぇ)母性ある、大学生~?

絹旗(・・・・・別に超どうでもいいですけど)母性無、自称中学生

一方「まァ・・・他には・・・・・・強いて言やァ気が強い奴か」

絹旗(・・・麦野狙い撃ちじゃないですか)まぁ強い

フレンダ(・・・麦野じゃないの)普通

滝壺(・・・)弱い

麦野(あら、私って結構いい線行ってるのね)やたら強い


フレンダ「あぁ!もう!何か納得いかないわね!!もう私見てくる!!」ガタッ スタスタ

一方「おィ!アイツ等の邪魔すンじゃねェ・・・って」

フレンダ「・・・・・・」

絹旗「・・・・?フレンダ?」
 
フレンダ「ちょ・・・」

麦野「ちょ?」

フレンダ「ちょう・・・・ちょ、ちょう・・・・ちょー・・・ウッ・・・・・・超う・・・・・・」ガクガク

麦野「ちょ、ちょっと落ち着きなさい!てか何で泣いてるの!?」

一方(あァ!?なンだァ?)

絹旗「ちょっと私も見てきます」ガタッ スタスタ

フレンダ「うー・・・麦野ォ・・・・ヒック・・・超d・・・ヒック・・・・ウウ・ちょぉ~・・・ちょおぉ・・・・・」ポロポロ

麦野「わかったわかった。それで『ちょ』って何なのよ?(まさか能力者の精神攻撃を受けた?)」

絹旗「・・・・・・・・ちょっとみなさんいいですか?一緒に向こうの二人に挨拶しに行きません?」

麦野「・・・・そうね。ラビットのガールフレンドがどんな奴か見ておきたいし」



上条「はぁ~しかしなんで同じコーヒーでも豆が違うだけで値段が違うかね」

美琴「当たり前でしょ。生産量の違いや原産地が先進国かどうかにもよるじゃない」

上条「ま、上条さんはこういう静かなところで女の子と一緒にお茶が出来るなんて幸せですよ」

美琴(!!来た!理想的タイミング!これは私の生まれ持った運!!)

美琴「あのさ当麻・・・その、よかったらさ!これからも一緒にね?その、ここでお茶を・・・・」

アイテム「」

美琴「」

上条「・・・美琴?」
 
上条「ん?どちら様でしょうか?あ、アクセr」

一方「」ギロッ

上条「あ、・・・あーお前かー(あぶねぇ・・・)」

麦野「・・・・・」

美琴「・・・・・」

滝壺(あ・・・この人・・・)

麦野「・・・・・久しぶりね」

美琴「・・・・アンタ、何でこんなところに居るの?」

麦野「べっつにぃー?おしゃれなカフェにたまたま居合わせただけよ」

美琴「・・・」チラッ

一方「・・・」

美琴「・・・・・・アンタなんでこいつ等と一緒に居るの?」

一方「・・・・仕事の関係だァ。テメェには関係ねェだろォ」

麦野「あんたがそれ言う資格無いんじゃない?」

美琴「・・・・?どういうことよ。私がここに居ても」

麦野「そうじゃないわよ!何でラビットが居ながらそのツンツン頭と・・・ちょっと話が長くなりそうね。

   折角だから相席してもいいかしら?」

美琴「・・・・わかったわ」
 
上条(静かなティータイムが・・・・不幸だ)

美琴「・・・・・・・」

フレンダ「・・・」ガクガク

滝壺「大丈夫。よしよし」ナデナデ

絹旗(年上ではないですが・・・第三位、気の強さ、母性もありそう?・・・ラビットの好みでしょうね)

麦野「・・・・何か勘違いしてるかもしれないけど・・・別にあの時は仕事でやってただけで私怨は無いの」

美琴「・・・そう」

麦野「まぁその事はあの時に済んだからいいわ」

上条(二人に何があったんだ!?)

美琴「別にここでやり合おうってわけじゃなさそうね」

麦野「『殺り合う』のもいいけどこんな街中じゃぁね。それに仕事じゃないなら意味ないし」

絹旗「すごいですね・・・レベル5が2人でカフェに・・・超半端じゃないです」

一方(正確には三人だがな・・・)

麦野「・・・・・超電磁砲。私はアンタに私怨はないし、むしろ尊敬してたのよ?レベル5の上位としてね」

美琴「・・・・それはどうもありがとう」
 
麦野「それが何?男関係はろくでもないのね?」

美琴「・・・っ!あんたさっきから何なのよ!当麻は関係ないでしょ!!」

上条「あのーお二人さん・・・」

美琴「アンタは黙ってて!!」

上条「うおっ!!す、すまん」

麦野「・・・男が居るのによく別の男といっしょにのこのこデートしてるわね」

美琴「・・・え?」

上条「!?美琴?お前彼氏が居たのか?」

美琴「な!!ち、違う!!アンタ何言ってるのよ!!」

麦野「とぼけないで!・・・ラビットの事よ」

美琴「・・・ラビット?何よラビットの事って!!」

上条「へぇ・・・美琴が相談したいことって彼氏のラビットの事か?」

美琴「だから違うって行ってんでしょ!!!ラビットって誰よ!!」

麦野「・・・・ラビット、あんたも男でしょ!自分の女にけじめつけなさい!!」

一方「あァ!?」

上条「え?」

美琴「・・・は?」
 
上条「らびっと?らびっとってお前か?」

一方「・・・あァ」

美琴「へー、そうなんだ。かわいい名前ね、ラビット?」ニヤニヤ

上条「ラビット・・・あー確かに」

一方(今度あったときまとめてブチのめしてやる)

上条(なんか知らんが一方通行って名乗れないみたいだぜ)ヒソヒソ

美琴(・・・何か釈然としないけど、わかったわ)ヒソヒソ

上条「・・・・あれ?ってことは美琴とラビットって付き合ってるのか」

一方「ハァ!?なンでそォなるンですかァ?」

アイテム「「「「!!」」」」

麦野「・・・・あれ?違うの?」

美琴「・・・いや、だから今コイツとデート中なんだけど」

上条(あ、これってデートなんだ)

麦野「・・・・・・・」

美琴「・・・・・・・」

麦野「・・・・・・ちょっと整理させて?」
 
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・



麦野「・・・本当にごめんなさい」

美琴「・・・いえ、別にそういう勘違いって誰にでもあるからいいわよ・・・」

当麻「それにしても・・・お前、相談ってなんだったんだよ?」

美琴「えっ・・・そ、それは・・・」

麦野「!私たちはお邪魔みたいね。また会いましょう超電磁砲」

美琴「あ、ちょ、ちょっと!」


カランカラン...アリガトウゴザイマシター

上条「・・・なんだったんだアイツら・・・それで?何なんだ?」

美琴「・・・・スゥー、ハー・・・・当麻、私と―――」




麦野「はー、まさか超電磁砲と会うなんて思ってもみなかったわ」

絹旗「・・・途中まで超一触即発でしたね」

フレンダ「ううっ・・・超・・ちょ・・・ちょう・・・・」

麦野「・・・完全に超電磁砲アレルギーね」


麦野「・・・さて、ラビット」

一方「あァ?」

麦野「あぁ?じゃないわよ!ガールフレンドって言ったじゃない!」

一方「・・・ガールフレンドってのは女の友達だろォ?」

絹旗「じゃあラビット的に言うなら私達もガールフレンドなんですか?」

一方「そうなンじゃねェの?」

麦野「ハァ・・・あのね。ガールフレンドってのは普通付き合ってる男女の仲を指すものだと思うんだけど」

一方「・・・・!!」

滝壺「大丈夫。私はらびっとにガールフレンド出来るように応援してる」

一方「チッ・・・あンがとよ」

絹旗「ま、ラビットに彼女が出来る道のりは超長そうですね。ねー麦野さん?」

一方「バッ・・・チビガキ!!」

麦野「?さあね・・・でも案外早くできるかもよ?さ、安全運転で頼むわよ?」

一方「!・・・・あィよ!」
 
アイテムのアジト


絹旗「あー超疲れましたね」

麦野「じゃあ私は先にシャワー使わせてもらうわ」

フレンダ「麦野ーいっしょに入r」

麦野「出てけ」ゲシッ

絹旗「じゃぁラビットとはどうですか?」ニヤニヤ

一方「!?な、何言ってンd」

麦野「(ふふーん・・・ちょっとからかってやろうかしら)あら、ラビットはいいわよー入る?」

一方「お、お背中流します!!!」

麦野「」

絹旗「」

フレンダ「」

滝壺「」
 
 
麦野「あー・・・ラビット?ほ、本気にしないでね?冗談よ・・・」

一方「」

麦野(・・・なんかかわいそうな事しちゃったかしら・・・・)

フレンダ(そうか・・・背中を流すと言えば麦野の肢体が・・・・・・)メモメモ

滝壺(・・・らびっとに背中を流してもらう・・・・)ポッ

絹旗「・・・・なんていうかラビットって超純情というか超純粋というか(正直超バカですね)」

一方「・・・・・」

絹旗「だ、大丈夫ですよ。麦野だって内心まんざらでもないかもしれませんよ?」

一方「!!ほ、本当か!?」

絹旗「(うぐっ・・・純粋過ぎて辛い)ま、まぁ・・・私は言われたら超嬉しいですよ?」

フレンダ「!?」

滝壺「!!」

絹旗(あっ・・・・あああああああ!!!私ってばなんて事をおおおおお!!!!!!)

滝壺「・・・・大丈夫。私もらびっとに流してもらいたい」

絹旗(!!た、滝壺さんまでそんな事言う必要無いんですよ!!)

フレンダ(ちょ、ちょっと!この流れだと私も言ってその後二人が「どうぞどうぞ」って言う流れじゃない!)
 
一方「・・・・・あンがとよ」

絹旗「まぁ・・・ラビットもアプローチ超露骨ですけどね」

一方「テメェらの慰め方露骨なンだよ・・・・って!何言ってンだ!!」

絹旗「?」

フレンダ「?」

一方「その・・・・俺は麦野さンの事なンか・・・どォも思ってねェかンな!!!」

フレンダ(なに言ってるのコイツ)

絹旗(・・・・超露骨なツンデレじゃないですか)

滝壺(じゃあどういう風に思ってるのかな?)

絹旗「・・・・別に隠さなくてもここに居る人達はみんなラビットが麦野の事超好きだって知ってますよ」

一方「!?・・・・だァから俺ァ別に」

フレンダ(・・・・・なるほど。結局絹旗はこうやってラビットを動かしてたのね)

滝壺(らびっとは麦野が好きなのかな?)

一方「・・・・・・もォいい、寝る」

フレンダ「あーあ。ちょっとからかい過ぎたわねー」

滝壺(不貞寝・・・かわいい)

―朝6時―

pipipipi...カチッ

一方「ン・・・・朝か」

一方「・・・・・」ガチャ

一方「・・・・・飯作るンだったな」

一方「ン・・・・とりあえず朝食にトースト・・・目玉焼きに牛乳ってところかァ」

一方「ったく・・・随分散らかってンな・・・・パンをセットしてフライパンに火ィかけてっと・・・」

一方「雑誌類はこっち・・・、缶詰め?・・・・イテッ!チッ、蓋開けた缶詰放置すンなっての」

一方「ン・・・温まったな・・・油ひいてっと・・・・・・おいおい。クマのぬいぐるみが本の下敷きじゃねェか」

一方「・・・・・ン・・・漫画か・・・これはこっち・・・よし、テーブルはマシになったな」

一方「って!あンだこりゃァ!?パンツ放置してンじゃねェよ!!ああ!こっちはブラか!!アンダーシャツ!」

一方「・・・・洗濯籠ンなか入れとくかァ」

一方「・・・・・ン、トーストは良いカンジだ。・・・・卵は5つあンな。よし・・・」ジュー

一方「塩・・・胡椒は・・・・ここか」パッパッ

一方「レタスを適当ォに千切って・・・トマト・・・・・トマトがねェな・・・・おっ、プチトマト!」
 
一方「・・・・皿は洗ってあンな・・・・・(・・・・大方、当番分けで皿洗いが滝壺なンだろ)」

一方「ン、よし、こんなモンだろ」

一方「まだ片付けが残ってンけど・・・7時までもォすぐか・・・・」

一方「・・・・起こしに行くかァ。まずチビガキからだな」

一方「おォーい、チビガキ。起きてンか?」コンコン

シーン・・・・・・

一方「・・・・チッ、起きろっての・・・・(ガチャ)・・・・って、鍵かけてねェのか」

絹旗「・・・・・」スヤスヤ

一方「・・・・・汚ねェ部屋だな・・・・オイ起きろって言ってンだろ」

絹旗「んー・・・・ラビット・・・・・」ムニャムニャ

一方「・・・・起きてンのか?ォラ、起きやがれ」ドカッ

絹旗「んあっ!?・・・・なんだ、ラビットですか・・・・蹴られたような気がしますが気のせいですよね」

一方「あァ気のせいだろォな」

絹旗「ふあぁ~~~~ぁ・・・・・6時・・・42分・・・あとちょっと寝れるじゃないですか」

一方「いいから早く着替えろ。金髪起こしに行って来ンぜ」ガチャ

絹旗「・・・・・・なんで人の下着姿見ても反応しないんですかね。本当超つまんない奴ですね・・・・・」
 
一方「・・・・オイ金髪、起きてンだろ。飯だ」コンコン

一方「・・・・・・」コンコン

一方「ハァ・・・・・・開けンぞ」ガチャ

一方「ン・・・糸?」

スイッチ頭上の黒板消しバケツ立てかけたモップ大量の目覚まし時計

一方「・・・・・・」

一方「おォーい、チビガキ。こっちこい」

絹旗「ん?なんですか。人が着替え終わったのに」

一方「金髪の部屋ン中入ってくンねェか?入りづらくてよ」

絹旗「私の部屋に入っといて今更何ですか。フレンダ。いい加減起きt」

ギィー...ピシッ!ポスン...ウワッ!!ナンデスカコレ!!...タタッガダン!!! バケツ!?ウワッ! カタッ、バキッ!!......ジリリリリリリリリリリリ!!!!!

絹旗「うわあああああああああ!!!!超うるせぇえええええええ!!!!」

フレンダ「うわっ!何!?」ガバッ

一方「・・・・」スイッチ入れて音反射してる

フレンダ「あーそうか。襲われないようにトラップ+目覚まし(警報)仕掛けといたんだっけ」カチッ

フレンダ「で、なんで絹旗が引っかかってんの?」
 
絹旗「・・・・・なかなかやりますねラビット」

一方「(カチッ)・・・・ン、目覚ましは止まったか。言ったじゃねェか入りづらいってよ」

フレンダ「へー・・・ラビットなかなかやるじゃん。次からはもっとすごい仕掛けをしとくから」

一方(こンな奴に反射使うのスゲェ勿体ねェンだけどな)

フレンダ「じゃ、着替えるから出てって」ニヤッ

一方「あァ・・・・次は滝壺だな。・・・・それとドアは閉めねェぞ?安心して戻ン時に作動する罠なンざ基本だもンなァ」

フレンダ(くっ・・・・本当になかなかやるわね。麦野や超電磁砲・・・・殆どレベル5並みの観察眼ね)

絹旗「・・・・・風呂入る前に折角だから汗かかなくちゃですね」ゴゴゴゴゴ......

フレンダ「ちょ、ちょっとまってよ!まさか絹旗がかかるなんて――アタッ!!」ゴツン!!



一方「ここか。オイ、滝壺。飯だ」コンコン

一方「・・・・・」コンコン

一方「結局中に入ンのかよ・・・・」ガチャ

滝壺「......zzz」
 
一方(結構整理してあンな・・・って、なんだ?)

(フレンダが部屋に罠を仕掛けていったけど片付けておいたよ  滝壺)

一方(・・・・・・金髪の奴、見え透いた罠だぜ・・・)カチッ

ドカッ...パキン!......ゴロゴロ...カラン、カチッ......ジジジジジ......プスッ......ジリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!!

一方(滝壺の事だから罠を仕掛けられてそれらを取ったとしてもご丁寧に書置きなンてしねェよ)

一方「目ェ覚めたか」

滝壺「ん、おはよう、らびっと。目覚まし止めて」トロン

一方「あィよ。飯出来てンからな。おっと、ここも罠あンだっけか(ヒョイッ.....ポスン)」

滝壺「罠大丈夫だった?」

一方「あァ。お前も気ィつけろよ」カツカツカツ...

滝壺「・・・・・・」



一方「・・・・ついに来ちまったかァ」

一方「・・・・・」

一方「(やべェ・・・心臓バクバク言ってンぞ・・・・・)麦野さン。朝食出来てンぜ」コンコン

一方「・・・・・し、失礼しまァ~す」ガチャ
 
一方「・・・・流石、麦野さン・・・整理整頓・・・・とまでは行かねェが金髪とチビガキより片付いてンな」

一方(罠・・・・は無ェな・・・)

一方「ン、ンンッ・・・アー、アー。麦野さン。オハヨウ。飯が出来てンぜ」

麦野「う~ん・・・あと5分」

一方「駄目だって・・・・起こせっつったの麦野さンだろォ?」

麦野「ん・・・・らびっとぉ・・・・」ムニャムニャ

一方(うおォッ!!!!麦野さンが俺の名前をおおおおォォ!!!!)

麦野「ゲフッ・・・ふふ・・・・おふくろさんがねぇ・・・・」クスクス

一方(おォ・・・・かわいい・・・・どンな夢みてるンだ麦野さン・・・・)

一方「って、違ェ。起こさねェと。む、麦野さ~ン」ユサユサ

麦野「ん・・・らびっと?・・・・おはよう」ムクリ

一方「!!!・・・・む、麦野さン!!!」

麦野「?・・・・・あっ!!出てけぇ!!!!」

一方「うォお!!!す、すンませンっしたァ!!!(透け透けのワンピの破壊力やべぇ・・・・)」
 
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
・・・


絹旗「7:07ですか・・・・・少し過ぎましたけどいいでしょう」

一方「てめェら低血圧過ぎンだよ。それに金髪が罠仕掛けンからだろォ」

フレンダ「だって寝込み襲われたら嫌じゃない」

一方「ンじゃドアを改造して6時になったら開くドアにしたらいいじゃねェか」

フレンダ「起こす前に襲われるかもしれないじゃない」

一方「だったらテメェで起きろ」

滝壺「大丈夫。らびっとは私たちに銃を向けること無いって信じてる」

フレンダ「・・・・あのね、襲うってのはそういうことじゃなくてね・・・まぁいいわ」

麦野「ん・・・・みんなおはよう」

一方「・・・・・・」

麦野「あっ・・・ああ、ラビット。さっきはごめん。起こしてくれたのに」

一方「い、いや良いンだ!勝手に入った俺がわりィしよ」

絹旗「・・・・・」

フレンダ「・・・・・」

滝壺「・・・・・」

麦野「それじゃ朝食を食べましょ。いただきまーす」

「「「「いただきま(ァ)す」」」」

絹旗「ラビットって結構料理上手いんですね」モキュモキュ

フレンダ「まぁ・・・もやしっ子だし足に障害あるんだからこれぐらい出来ないと」ムグムグ

絹旗(・・・超毎度の事ですが足に障害あるってよく本人の前で言えますね)

滝壺「・・・・(おいしい・・・)」モグモグ

一方「まァ、足手まといにはなりたくねェからな」

麦野「でも確かにいい腕ね。じゃあ晩御飯も作ってもらおうかな~なんて」

一方「!!お、俺はべつにいいぜェ!!」

麦野「えっいいの?」

フレンダ「でも結局いつも外で済ましちゃうしね・・・・」

一方「・・・・ンじゃ、こォしようぜ」

一方「なンか任務があって、無事全員アジトに帰れたなら俺が飯を作ンぜ」
 
「「「「・・・・・・」」」」

一方「あァ?俺なンか変な事言ったか?」

麦野「ぷっ・・・・あははははは!!そりゃいいね!面白い!!」

フレンダ「あはははは!確かに!結局ラビットが負傷したら料理できないし!」

絹旗「ハァ・・・・ラビット・・・私たちが死ぬどころか負傷すると思ってるんですか?」

滝壺「・・・・私は大能力者だから・・・らびっとを守ってあげられるよ」

一方「なっ!!テメェら!!(滝壺以外)人が折角心配してやってンのを!!」

麦野「いや、でもそれでいいよ。約束するわ。全員無事に任務を遂行しましょう」

一方「・・・・チッ、それでいいンだよ(俺からしてみりゃガキ共がずっと危ねェっての)」


麦野「じゃあ早速だけど今日の夕飯楽しみにしてるから」

一方「はァ?」

絹旗「ってことは・・・・」

麦野「そ。オ・シ・ゴ・ト!」
 
女の声「・・・・というわけで依頼内容は以下の通り」

女の声「本日1900より第17学区Cエリア地点28。通称グリーンボックスの地下3階で取引があり、」

     それを奪取。取引側の生死は問わない。」

麦野「あー。結構簡単な作業ね」

絹旗「正直、フレンダ一人でも出来そうですね」

フレンダ「絹旗・・・それは喧嘩売ってるって受け取っていいのよね?」

麦野「能力者の護衛はついてるだろうけど・・・一応滝壺も連れて行くかぁ・・・」

フレンダ「では今回の仕事の第一目標!!どーぞ!!ばばん!!」

麦野「ずばり、ラビットの腕試しかな」

一方「あァ!?」

麦野「つまりぃー、私たち三人が地下でパーティ開いてる間に私たちの足、ワゴンに気付くかもしれないでしょ

    それを気付かれたらアンタは滝壺を乗せたまんま逃げなさい」

一方「テメェ・・・マジで言ってンのか?」

麦野「んー半分半分かな?・・・滝壺の能力が第一だからすぐに逃げられる状態にしておく意味で半分本気

   私たちが蟻ん子一匹逃がすことが無いって意味で半分冗談よ」
 
絹旗「つまり・・・・私たちが下で超暴れてる間、ラビットと滝壺はワゴンで二人っきr・・・・もとい、留守番ですね」

滝壺「私が行くことは?」

麦野「万一でも無いわね。ホントに。それこそ第一位か第二位に会わない限り大丈夫よ」

一方(その第一位を留守番相手にな)

麦野「んじゃ、ラビットはこれ持ってて」ポイッ

一方「ン・・・拳銃?」

麦野「アンタの能力だと人の一人すら殺せないでしょ。数十匹出てきたら逃げていいけど一匹だけなら撃っちゃって」

一方「随分軽ィンだな」

麦野「悪党討つのに人差し指一本よ?重く言う必要ってあるの?」

一方「(悪党ねェ・・・・)いや、思ったより重量が軽ィンだよ。19時前まで練習させてくれや」

麦野「・・・・あぁ、なるほどね。地下の防音設備使いなさい。弾は気にしなくていいわ」

一方「あィよ。じゃ、行って来ンぜ」カツカツカツ...

フレンダ「ちょっと、麦野・・・これじゃラビットと滝壺ホントに車でお留守番しちゃうわよ?」ヒソヒソ

麦野「わかってるわよ。だからあえて一匹逃がしてあげるんじゃない。私って慈悲深いでしょ?」

フレンダ「・・・・ハァ。まったく・・・」
 
18:30 グリーンボックス前


麦野「ん・・・もうすぐね。・・・・ラビット。ちなみにアンタどのくらい人殺した事あるの?」

一方「あァ・・・・・・・・・・・両手で数えンよりは多いなァ」

フレンダ「なにそのキモイ言い方。麦野はもう1000人くらい?」

麦野「あーどうだろ?生きてるか死んでるかわからない奴も居るし・・・」

一方「麦野さンはすげェンだな。俺とはケタが違ェよ」

麦野「ま、アンタが人殺してない奴だったら作戦は少し変更になってたかもね」

絹旗「うー・・・・・・」

フレンダ「どうしたのようんうん唸って」

絹旗「・・・・麦野・・・・私もワゴンに居た方がいいんじゃないですか?」

麦野「・・・・・」

絹旗「だって・・・・地下の奴らなら麦野一人でも超十分すぎるくらいですし・・・何よりラビットがやられたら滝壺が・・・」

麦野「うんうん、滝壺がラビットにヤられちゃうかもねー」

絹旗「ッ!・・・・む、麦野っ!」

麦野「大丈夫。まあラビットみたいなモヤシなら滝壺でも組み伏せられるでしょ」

絹旗「ハァ・・・・・そうですね(そうじゃなくて、滝壺がラビットを受け入れるかもしれないじゃないですか)」
 
一方「ォイ・・・思いっきり聞こえてるンですけどォ?」

滝壺(うさぎは草食・・・でも性欲は半端じゃない)

麦野「あーごめんごめん。それじゃ、フレンダよろしくぅー」

フレンダ「はいはい、それじゃいってくるからねー」

一方「ン・・・金髪は先に行くのか」

麦野「いつもならもっと早くに潜入してトラップ仕掛けとくんだけどね。今回は特別だって」

麦野「・・・・・・・ん、時間ね・・・さ、絹旗。行くわよ」

絹旗「うー・・・・・超早めに終わらせましょうね!!」




滝壺「行っちゃったね」

一方「あァ行ったな」

滝壺「それじゃオヤスミ・・・・・zzz」

一方「さっきの会話聞いておきながら寝ンのかよ・・・」
 
一方「ハァ・・・風邪引くとか考えねェのかよ・・・・・毛布ぐらい使えっての」バサッ

滝壺「・・・・(・・・・・)」

一方「ン・・・・寝てンよな?」

滝壺「・・・・・・zzz」

一方「・・・・・・ケッ」

・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
・・



一方「ン・・・・!」

男「」キョロキョロ

滝壺「あの人見張りかな?」

一方「うおっ!起きてンのかよ!」ガタッ!

男「!」

一方「マズイ!!・・・・仕方ねェ」チャキッ
 
滝壺「まって」

一方「あァ!?」

滝壺「・・・・らびっとも手伝って。いい考えがある」

一方(何なンだァ?・・・・ン?)


男(あのバンから物音?・・・・怪しい・・・・)

グラグラ

男(!)

ぐらんぐらん

男(チッ・・・・盛りやがって・・・・)スタスタ


一方「ハァ・・・・ハァ・・・・チキショォ、きついな!腰にクルぜ!」

滝壺「はぁ・・・・はぁ・・・・・・んっ・・・・・・あっ!」ガクッ

一方「オイオイ・・・・ばてンの早ェぞ・・・・・何回目だよ」

滝壺「・・・・ん・・・腰いっちゃった」

一方「・・・・・・・ったく、俺が滝壺の分まで動かなきゃじゃねェか」

滝壺「・・・・大丈夫。らびっとならさっきよりもっと激しく出来る」

一方「わァーったよ・・・いくぞ」

滝壺「うん・・・・」




一方「・・・・んで、いつまで車揺らすンだ?」グラグラ

滝壺「もうちょっと・・・・(もう見張り行っちゃったけど揺れるの気持ちいい)」
 
一方「あァー暑ィ。いい加減もォいいだろ」

滝壺「冬なのに汗かいちゃった・・・・」

一方「クソッ・・・外行ってくンぜ」

滝壺「まって、外出たら怪しまれる」

一方「じゃあ窓開けさせてくれ」

滝壺「冬なのに窓開けてる。って怪しまれる」

一方「・・・・・暑ィ(早く残党出て来いや)」

滝壺(・・・・・)

一方「・・・・いい加減さっきのトリック教えろ」

滝壺「何?」

一方「だァーかァーらァー、車揺らすだけでなンで見張りがどっか行ったンだよ」

滝壺「・・・・・お子様にはわからない」

一方「・・・・あンだと?」

滝壺「私はお姉さん」ふふん

一方「あァー・・・お姉さンは物知りだなァ」

滝壺「・・・・・・」

一方「・・・・・・」
 
フレンダ「さてと。そちら様どーお?」

麦野「うん。地下の部隊は蟻ん子一匹以外全滅ー。絹旗、そっちは?」

絹旗「ええ、ブツは抑えました」

麦野「そんじゃあ今夜のメインディッシュね。ねぇ?」

黒服「く、来るなァ!!助けてくれぇ!!!」

麦野「あらら・・・随分嫌われちゃった」

絹旗「てか、日本語超おかしくないですか?来るなと言っておいて助けろなんて」

黒服「た、頼む、命・・・・命だけはっ・・・・!」

麦野「ええ、いいわよ」

黒服「!?ほ、本当か!?」

麦野「ええ。私たち白いワゴンに乗ってきたんだけどぉー『運転手』が居ないと私たち帰れないのよねー」

麦野「でね、今『白い髪の男』に車がジャックされてるみたいなのぉ~」

麦野「だ・か・らぁー・・・そいつを『生かして』ここに連れてきて。あと『女の子の運転手』は絶対に傷つけないでね?」

黒服「あ、ああ!わかった!」ダダッ

麦野「ああ、そうそう。逃げても無駄よ?・・・・・この学区ごと吹き飛ばしちゃうから」

黒服「!!!・・・・・ううっ・・・・!!」ダッ

フレンダ「結局、なんだかんだいってラビットの身の保障はするのね」

麦野「・・・・まあ、ご飯食べたいし」
 
黒服「ハァ・・・・ハァ・・・・がっ・・・・ぎぎっ・・・・!!!」

男「!ど、どぉしたんすか!あとその傷・・・!」

黒服「兵隊集めろ!!逃げられないようにあのワゴン囲んどけ!!」

男「わ、わかりましたぁ!!!」ダッ

黒服(ぐぐっ・・・・大丈夫だ・・・あの化け物の話だと白髪野郎は能力者じゃねぇ!!)


滝壺「あ・・・黒ずくめがこっちくる・・・・あっ!」

一方「囲まれたなァ。逃げンか?・・・・あーこの人数じゃ無理っぽいな」

滝壺「・・・大丈夫。私はらびっとを守って・・・」

一方「滝壺・・・・目ェ閉じろ」

滝壺「!?・・・・・(すっ)」ドキドキ

一方「悪ィな」カチッ

ドサッ




ガラッ

一方「よォ。・・・・今夜はあれかァ?輪●パーリィーかァ?」
 
黒服「ははっ・・・・この人数だ・・・大人しくこっち来い・・・・生け捕りを命令されてるんでな!」

一方「あァー、お前ら。」

一方「こっちは大勢来たら逃げろって命令されてんだ」

一方「道空けてくンねェか?」

黒服「・・・・・ふざけてんのか?・・・・生け捕りって事は手足は無くてもいいんだぜ?」

一方「ハァ・・・・わかったわかった」

黒服「ああ!それでいい!大人しくこっちへ――」




一方「お前らは居なかった。テメェ一人が俺たちを襲ったンだ」
 
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・


「――ぼ」

「・・・・――つぼ」

「滝壺、起きろ」

滝壺「ん・・・」ムクッ

フレンダ「ハァ・・・・結局あんた寝てた訳ね」

滝壺「・・・・!?」ガバッ

絹旗「?どうしました?」

滝壺「らびっとは!?」

絹旗「運転席に決まってるじゃないですか」

一方「よォ」

滝壺「男達は!?黒ずくめは!?」

一方「さァな。夢でも見てたンじゃねェの?」

麦野「でも黒服はちゃんと銃で始末したわよ。ラビットがね」

滝壺(・・・・夢?)
 
 
麦野「でもラビットって結構銃の才能あるのね。眉間を一発でぶち抜くなんて」

一方「べ、別にすごくねェよ・・・」

絹旗(超微笑ましい雰囲気なのに内容は超笑えませんね)

フレンダ「にしてもあの血の量には驚いたわよ」

一方「あァ、落雷であのコンテナとタンクがブッ壊れてなァ。中がクジラの内臓でよォ。ありゃァ驚いたぜ」

絹旗「なにせ辺りが血の海に加えて肉片だらけでしたからね。超生臭かったですよ」

フレンダ「私はあれ全部黒服一人のだと思っちゃったわ。人間缶詰みたいな――」

絹旗・麦野・一方「「「それはない」」」

フレンダ「・・・・なんか最近扱い酷くない?」

滝壺「・・・・・(・・・・・夢だったのかな)」
 
・・・・・・・・・
・・・・・
・・

~~アジト~~~

フレンダ「ただいまー。はー、疲れたぁ」

絹旗「じゃあ横になっててください。私はシャワー入ってきます」

フレンダ「あー!!むぎのぉー!絹旗がぁー」

麦野「うるさいひっつくな!」

絹旗「あ、そういえば気になったんですけど・・・・滝壺、車の中でラビットと何かやりました?」

滝壺「うん、らびっとと一緒に車を揺らしたよ」

一方「あァ・・・おかげで腰が痛ェぜ」

「「「!?」」」

滝壺「でもらびっとが途中から激しくしてくれたから助かった・・・・」

一方「あれは滝壺が途中でバテたからだろォが。何度もバテやがって」

滝壺「汗かいたけどすごく気持ちよかったよね?」

一方「あーそォかもなァ・・・・それにしてもキツかったぜェ」

滝壺「私もああいう事やったの初めてなの。小さい頃男の子の友達とやろうとしたら親に怒られた」

一方「当たり前だろ。ああいう運動は車ン中でやるんじゃねェ。外でやるもンだ」

フレンダ「」

麦野「」

絹旗「」
 
滝壺「・・・・・きぬはた」

絹旗「!(ビクッ)・・・・う・・・あ・・・・」

滝壺「・・・・うさぎさんはね」スッ

絹旗「!」ビクッ


「・・・・動物の中で一番性欲が強いんだよ?」ボソッ


絹旗「うわあああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!」ガチャ バタン!

フレンダ「・・・・滝壺、絹旗に何言ったの?」

滝壺「・・・・秘密」

麦野「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一方「あの・・・麦野さン?」

麦野「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぉ」

一方「・・・・?」

麦野「・・・・・・・・・・・・・らーびっとぉ」
 
麦野「アンタ!!滝壺相手に何やってんのよ!!!」

一方「だから車揺らしてただけだって言ってンだろ?」

麦野「百歩譲ってやってもいいとして!!任務中にそんな―-」

一方「・・・・もしかして麦野さンもやりたかったんじゃねェの?」

麦野「なっ・・・・・!そ、・・・・・それは・・・・」

フレンダ「!!!」

麦野「・・・・くっ!もういい!寝る!!」バタン!

一方「あっ!む、・・・・麦野さン・・・・・」

フレンダ「・・・・・アンタ本当に車の中で何やってたの?」

一方「だァから見張りが近づいて来たから滝壺の提案でワゴンを揺らしただけでどっか行ったンだよ」

フレンダ「・・・・揺らしただけ?やましいことは?」

一方「!?しねェよ!!」

フレンダ「・・・・ハァ・・・・私も寝る」

一方「お、おォーい!・・・・・何なンですかァ!?」
 
作者コメント
流石にあの言い訳はきついと思いました。
よくわからなかったかもしれませんが、
滝壺を気絶させる
黒服以外をミンチ最後に黒服を銃でぶち抜く
普通にほのぼのを書いていこうと思ったのですが、暗部組織(とくにむぎのん)の狂った感覚や
ほんの少しの人間らしさを出そうとしたところなんとも歪な回になってしまいました。
即興なので寛大な目で見ていただけたら幸いです。

一方「ン・・・五時半か・・・・」

一方(・・・毎日早起きしてンとアラーム無しでも起きれるようになっちまった)

一方「・・・・・」

ガチャッ

一方「・・・・今日は・・・和食だな」

ピピッピピッ

一方「あァー・・・・予約したんだっけか」

一方「とりあえずかき混ぜて・・・味噌汁と・・・・」

一方「んー・・・シャケの塩焼きにすっか」

・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・
 
一方「今日は和食だ」

フレンダ「・・・ラビットって結構料理出来るのね」

一方「・・・味噌汁と鮭を焼いただけだろ」

絹旗「いえ・・・なんていうか料理外で超こだわってますね」

フレンダ「箸置き・・・お膳に、鰹節は別の皿に添付してあるし・・・・・・珍しく緑茶」

一方「和食にコーヒー出す程バカじゃねェ」

滝壺「・・・・でもらびっと、この前焼肉に行った時コーヒー飲んでたよね?」

一方「どこがオカシインだよ」

絹旗「感覚が超狂ってますね」

一方「うるせェ・・・・それより麦野さン遅ェな。起こしに行った時は普通だったンだがなァ」

絹旗「そうですね・・・・どうしたんでしょう?」

フレンダ「まぁ・・・・絹旗にはわからないかもしれないけど大人の女には色々支度があるのよ」

一方(金髪が言える事じゃねェが・・・・・大人の女・・・・)ゴクリ

フレンダ「・・・・・・ラビット今唾飲み込んだでしょ。キモイ」

絹旗「朝からラビットは超元気ですね」

滝壺「だってうさぎさんd」

絹旗「それはもういいです」

フレンダ(まだ引きずってんのか・・・・)
 
麦野「あーごめんごめん。遅くなっちゃった」

フレンダ「遅いよー麦野。どうしたの」

麦野「いや、ちょっと通信が入ってねー・・・・あっ!鮭だ!」

一方「!!・・・嫌いなのかァ?」

麦野「ううん、むしろ大好きよ」

一方「!!!!・・・お、おゥ!!」カァァ

絹旗「・・・・あなたの事じゃないですからね?」

フレンダ(・・・・・食事前からコントかましてんじゃないわよ)

滝壺(簡単にやってのける・・・・朝飯前ってこと?)

麦野「んー、もちろんラビットも好きよ?」

「「「「!!!!」」」」

一方「ほ、本当か!?」

麦野「まぁ仕事をしても全然ミスしないし(むしろ何故かスムーズに行くし)、おいしいご飯作ってくれるしね」

絹旗「・・・・・麦野が下っ端に対してそこまで褒めるのは珍しいですね」

麦野「焼きたての鮭食べるの久しぶりだなー」

フレンダ(結局単に鮭が出たのが嬉しかっただけか・・・・今度私も鮭焼こうかしらね)
 
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
・・・


「「「「「ごちそうさまでした」」」」」

麦野「はー、おいしかったわよラビット。また作って頂戴!」

一方「し、仕方ねェな・・・・また作ってやらァ」

麦野「ふふっ・・・期待しとくわ。・・・・あ、そうだ。ラビットは買出し行ってきて」

一方「あァ?・・・・そォいやァ冷蔵庫が空になってきたなァ」

麦野「あー・・・そっちもだけど、コレよ」

一方「・・・・限定品のチョコォ?」

麦野「そ。銀座の職人さんが作ったやつよ。1時から第4学区でやってるの」

一方「・・・・ン・・・ここのデパ地下だなァ?・・・わかったよ行ってやらァ」

麦野「ありがと。助かるわ」

一方「じゃあ買出しリスト纏めとくかァ」

絹旗「・・・・・・らびっと」

一方「あン?」

絹旗「私も連れて行って欲しいのですが」
 
滝壺「!!」

一方「あァ?買って欲しいもンがありゃァ言えよ」

絹旗「そうじゃなくてですね、映画を観に行きたいんですよ」

一方「映画館ならここから10分も歩けば行けンじゃねェか」

絹旗「相変わらずバカですね。どこでも同じ内容やってる訳じゃないんですよ」

一方「・・・・じゃあ何処行けば良いンだよ」

絹旗「・・・・第6学区です」

一方「モノレールで行けンだろ」

絹旗「あなたの車を出すついでじゃないですか」

一方「・・・・チッ、好きにしろ」

滝壺「・・・・らびっと。私も行きたい」

一方「あァ!?何なンですかァ?俺はいつからおもり役になったンだァ?」

滝壺「・・・らびっとと一緒にお出かけしたいの、駄目かな?」

一方「・・・・わかったわかった、仕方ねェなァ」

絹旗(・・・・私に対してはあれだけ抵抗したのになんか超贔屓してませんか?)
 
フレンダ(ってことは私と麦野が二人っきり?・・・・ふふふ・・・・カカカッ・・・!キキキ・・・・!)

麦野「いや、滝壺は駄目よ」

フレンダ(え・・・・?)

滝壺「・・・・・・」

絹旗「!・・・そ、そうですよね!もし街中で狙われたら超大変です!」

麦野「そう。滝壺を襲撃されたら痛いわ。護衛が絹旗一人ってのも心配だし」

絹旗「え、ええ。確かに小娘ですから冷静な判断が出来ないかもしれませんね!」

フレンダ「ちょ、ちょっと麦野。絹旗が一人居れば大丈夫じゃない!」

絹旗「そ、そんな事無いですって!私は超非力ですよ!!」

フレンダ「むしろ怪力じゃない・・・・」

麦野「滝壺の護衛は私、レベル5級じゃないと駄目なのよ。万が一ってこともあるし。それにラビットはレベル2。

   敵に対して格好の人質じゃない。多数の襲撃に対して絹旗はラビットを捨てる覚悟がある?」

絹旗「そ・・・・それは・・・・」

一方(いや、俺レベル5なンだけどなァ・・・・)

フレンダ「絹旗!ラビットがピンチでも滝壺のそばを離れないよね!?(クソッ・・・このままじゃ麦野と二人きりになれない)」

絹旗「・・・・・いえ、ラビットがピンチなら助けに行きます(・・・・こうすればラビットと二人きりになれる!)」

滝壺(・・・・私ってなんかお邪魔虫?) 
 
フレンダ「麦野ぉー・・・・なんとかならない?」

麦野「・・・・・んー・・・じゃあこうしましょ。滝壺はラビットとデートしたいんでしょ?」

絹旗「なぁっ!!!」

滝壺「・・・・」コクン

麦野「じゃあ今日はやめて、また今度私付きでラビットとデートしなさい」

一方(!?おおおおおおおおおおおおおおおおォ!!!!!!!)

麦野「そうすれば安心だわ。敵にもラビットにも襲われないわ」

絹旗「・・・それ気に入ってるんですか?」

麦野「あーそういや前にも言ったっけ。まあラビットはデートの時私が居ないと思っていいわよ?

    コブつきデートだけどいいかしら?」

一方「(むしろコブは滝壺じゃねェか)あァ・・・良いぜ」

麦野「とゆーわけで、今日は絹旗がラビットとデートね?」

絹旗「ちょ、ちょっと麦野・・・・デートじゃなくてですね・・・・その」

一方「違ェよ。このチビガキのお守だ」

絹旗「そ、そうです・・・・(何もそんなに超否定しなくてもいいじゃないですか・・・・・・)」

麦野「まあいいわ。それとチョコよろしくぅ~」

フレンダ(あれ?・・・・結局私だけ損してない?)
 
一方「ンじゃ行くぜ。ちゃんとシートベルト締めろよォ?」

絹旗「今日は二人なので助手席に乗ってもいいですか?」

一方「好きにしろ」

絹旗「いつもは麦野が隣ですからねー。残念ですね、麦野の横顔が見れなくて」

一方「バッ・・・俺ァそンなつもりじゃねェ!」

絹旗「まあいいじゃないですか。今日は二人きりなんですし。麦野についての相談に乗りますよ?」

一方「・・・・」

絹旗「どうせバレてるから良いじゃないですか」

一方「・・・・・車の運転の途中に独り言つぶやくかもしンねェからな」

絹旗「はいはい」

一方「そもそも麦野さンには助手席じゃなくて運転席の後ろに座って欲しかったンだよ」

絹旗「へー?後ろからの視線が超ゾクゾクするからとかですか?」

一方「違ェよ!・・・・・後部座席の右側は車の席で一番偉い奴を乗せる席なンだよ」

絹旗「ふーん・・・・助手席かと思ってました」

一方「むしろ『助手』だから下っ端の席だなァ。右折すン時に対向車がぶつかンから車体左側は危ねェンだ」

絹旗「・・・・まあ私は能力者ですからいいですけど」

一方「麦野さンにも言われたなァ・・・・だったら後部右側には滝壺を座らせろ、私は能力者だから助手席でいいって」
 
絹旗「麦野を想ってるならそれでも麦野を後部右側に座らせるべきでは?」

一方「それじゃ麦野さンの意思をないがしろにすンだろ」

絹旗「・・・・・ラビットって本当に麦野の事好きなんですね」

一方「・・・・独り言だからなァ?・・・・・・嫌いじゃねェ」

絹旗(なんで素直に好きと言えないんですかね・・・・)

一方「・・・最初にチョコ買いに行くぞ」

絹旗「えぇ?だってまだ10時ですよ?1時から開くのに・・・・」

一方「バカかテメェ。開店前から並ンでるかもしンねェじゃねェか」

絹旗「・・・・そういうものですか?」

・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・


一方「ホラ見ろ」

絹旗「うわー・・・開店前なのに人が並んでますね」

一方「限定300個なンだってよ。まァ間に合ったみてェだな」

絹旗「せっかく来たんですから私も買ってみましょうか」
 
一方「・・・・太るンじゃねェの?」

絹旗「育ち盛りですからね。全然関係ないですよ」

一方(ガキってのはどいつもこいつも食ってばかりなンだなァ・・・・)

・・・・・
・・・


店員「いらっしゃいませ」

一方「限定300個の奴」

店員「はい。ではお持ち帰りの時間は?」

一方「・・・・いいから出来るだけドライアイス詰め込ンでくれ」

店員「か、かしこまりました・・・・お次の方どうぞー」

絹旗「じゃ、限定300個のこれと・・・あとこれと、これ。あとこのセットも」

店員「はい、お会計――」

一方「・・・コイツの分も払う」スッ

絹旗「えっ・・・でも」

一方「ガキに払わせるわけには行かねェだろ」

絹旗「・・・・わかりました(2万円もするのに・・・・アイテムの給料って彼へそんなに払ってましたっけ)」

一方「ンじゃ映画館に行くぞ。第六学区だな」

絹旗「第六学区の駅まで行けばわかりますから」

一方「わかった」

絹旗「・・・・・そういえばラビットって私たちの能力知りませんよね」

一方「・・・・そォだな」

絹旗「なぜ訊かないんですか?」

一方「麦野さンから言わねェってことは訊いたって教えねェだろォよ」

絹旗「・・・・・」

一方「わかってンのは麦野さンがレベル5の主力。金髪が罠が得意なサポート、滝壺がアイテムの要の能力

    そンでお前が前衛や護衛に付く『強ェ能力者』ってトコか」

絹旗「一人ひとりに詳しく聞いてもいいのでは?」

一方「野暮ってモンだろ。それに下っ端に教えて良いのかよ。教えてスパイだったらやべェだろ」

絹旗「強能力者達の集団ですよ?超興味あるんじゃないですか?」

一方「興味ねェな」

絹旗「・・・・・ラビットって超バカですね」

一方「あァ!?どこがバカだァ!!」

絹旗「あっ、そろそろ駅前ですね」
 
一方「ンで、どこなンだ?その映画館は」

絹旗「えーっとですね。映画館に駐車場は無いのでこの先のコインパーキングで停めてください」

一方「何時まで観ンだ?」

絹旗「うーん・・・4時間ほどですかね」

一方「・・・・買い物も含めンから帰りが遅くなンぞ」

絹旗「構いませんよ」

一方「・・・・・ン。ここか随分古ィな」

絹旗「私が好きなのはB級、いえ、C級の映画が好きなんです」

一方「ンなモンみて面白ェのか?」

絹旗「人の好みにケチつけるなんて超野暮ったいんじゃないんですか?」

一方「・・・・そォだったな。ンでどれ観るンだ?」

絹旗「えっと・・・・・あれとあれ。それにあれと・・・・・あれです」

一方「!?あれか!?バカ!4分の3が18禁じゃねェか」

絹旗「それがどうしたんですか」

一方「テメェは自分の歳すら数えられねェガキだったのか?」

絹旗「私は中学生です!」

一方「随分チビな中学生だなァ!オイ!」

絹旗「うっさいですね!ここは常連ですし18歳以上だって証明出来るものだって持ってるんです!

   大体ラビットだって本当に18歳なんですか?中学生に見えるんですけど!」

一方(あ・・・・そォいやァ車の免許の都合上18って言ってンだっけか)

一方「・・・・わァーったよ。ただピンク映画は止めろ。教育上ダメだ」

絹旗「それは譲れません。てゆーか一つも譲れません。下っ端は下っ端らしく付いてきなs」

コツン

絹旗「イタッ!」

一方「いいか?俺はテメェの部下かもしンねェが、年上としてテメェを保護監察しなきゃなンねェンだ」

一方「麦野さンから任された以上テメェのお守をやってンだよ」

絹旗「なんですか!子供扱いしないで下さい!」
 
一方「そォいうのを子供の背伸びって言うンだよ」

絹旗「いいじゃないですか!人の趣味を・・・・」

一方「大体こォいう趣味自体が背伸びしてる証拠なンじゃねェの?人から理解出来ねェ趣味をアピールして

   『自分は大人です』って自己主張してンだよ」

絹旗「・・・・・うっ・・そ、そんなに言わなくても良いじゃないですか」

一方「いいか?子供扱いはしねェ。背伸び自体も悪くねェ。だが背伸びして谷底に転びそォになってンのを止めてやンのが大人だ」

絹旗「・・・・・」

一方「どォせテメェの事だ。一人で来てンしスプラッター映画ってのは観て慣れてンだろォが

   ピンク映画が怖くて観れねェから俺を誘ったンだろォ?あァ?」

絹旗「・・・・・そうです、悪かったですね。・・・・・・もう見ようとしません」

一方「・・・・わかったな?・・・・・・ンじゃ窓口にいくぞ」

店員「いらっしゃいませ。」

一方「コレとコレ。それにコレと・・・・コレ。4つとも2名で」

絹旗「えっ?」

店員「こちら三作は18禁作品です。免許証などの身分証明書はございますか?」

一方「ン。コイツも」

絹旗「・・・・いいんですか?」

一方「・・・・・今日に限って黙認してやらァ。・・・・麦野さンに言うンじゃねェぞ?」

絹旗「・・・・ホント。素直じゃないですね」
 
絹旗「それじゃ飲み物とポップコーン買ってきますね!」

一方「いいのかァ?下っ端なンだから俺に」

絹旗「今日は超特別なんですよね?いいから席に行って下さい!」

一方「・・・・・そンなにピンク映画観れたのが嬉しいのかァ?・・・・・中学生の性欲パネェな」

一方「ン・・・・ガラ空きだな」

絹旗「はい、どうぞ」

一方「どォも・・・・・・ってコーラかよ」

絹旗「映画はコーラとポップコーンに相場が決まってるんです!」

一方「・・・・・」

絹旗「今回の見所はですね・・・・」

一方(・・・・・・眠ィ)

・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
・・


絹旗「・・・・この監督にしてはまあまあでしたね。ラビット?」

一方「ン・・・・あァ・・・・・・・ふぁ~ァ・・・・・」

絹旗「スプラッター映画でよく寝れますね」

一方「ン・・・次はミステリー物かァ」

絹旗「ええ、そうみたいですね。この監督はですね・・・・」

・・・・・・・・
・・・・

映画の男1『お前・・・どうして戻らないんだ!!なぜ裏切ったんだよぉ!!』

絹旗「・・・・」ジー

一方(コイツよく飽きずに観てられンな・・・)

映画の男2『この眼術からは逃げられない・・・・天聖眼!!』

絹旗(な・・・・なんか知りませんが視界の端でラビットが超こっち視てるのですが!!)

一方(ピクリとも動かねェ・・・・結構見入ってンのか)

映画の男1『クソッ・・・・眼術で体が動かねぇってばよ!!』

絹旗(とてもじゃないですが映画に集中できませんね・・・)

一方(あー・・・・コイツの横顔誰かに似てンだよなァ)

映画の男2『これが使える一族は私以外滅んだ・・・・しかし私は誰かに似てると思わないか?』

映画の男3『まさか・・・・?お前何者だ?』

絹旗(なにか難しい顔してるのはわかるのですが・・・・表情は読み取れませんね)

一方(あ、打ち止め・・・・あのクソガキに似てるのか・・・顔じゃなくて、雰囲気だなァ)

映画の男1『まさか・・・先生!?イナノ先生なのか!?顔は似てねぇけど雰囲気でわかるってばよ!!』
 
絹旗(・・・・・ちょっとトイレに行きたくなりました)

一方(・・・・テレビに集中して眉間にシワ寄せン所とか・・・打ち止めだなァ)

映画の男2『そう、私ですよ。イナノだ』

絹旗(う~・・・・いいところなのに・・・集中できませんね・・・なんでこっち視てるのでしょう・・・)

一方(・・・・・雰囲気が似てるってどォいう所なンだ?)

映画の男1『つまり・・・・どういう事だってばよ?』

絹旗(そんな事はどうでもいいのです・・・。超本格的にトイレが近くなってきました)

一方(ン?そわそわしてンな・・・・トイレか?)

映画の男2『そんな事はどうでもいい。今は自分の死期が近くづいてる事を気にするべきだ』

映画の男3『まずいな・・・・リニアの奴、イナノの術にかかりつつある・・・・』

絹旗(ううっ・・・・何か超行き辛いのですが・・・・しかし)

一方(あァーコイツ映画がいい所だからトイレに行けねェのか・・・・仕方ねェ)

映画の男1『ううっ・・・イナノ先生ェ・・・・・!!』

映画の男3『イナノの術は簡単には解けない・・・・あと3回か、仕方ない・・・禁術を使う!』

一方「・・・・映画見入ってるのに悪ィけどよ。コーヒー買ってきてくンねェか?頼む」

絹旗「えぅっ!?・・・・・し、仕方ありませんね。特別ですからね!!」

映画の男2『・・・・術が解けた?・・・・あの男が・・・・やはり天才か・・・・・』

映画の男1『な、何かしらねぇけど体が自由になったってばよ!!』
 
・・・・・・・・・
・・・・

映画の男1『イナノ先生ェ・・・・・俺・・・・間違ってたのかなぁ・・・・・』

映画の男4『・・・・リニア。お前はこの学園都市を救ったのだ。よくやった』

映画の男1『理事長ェ・・・・・うおおおおおお!!!!!!!』     終わり

・・・・・・・・・
・・・・・・

絹旗「次はスプラッター物ですね。学園都市の都市伝説を実際に描いたものだそうです」

一方「・・・・・・」

・・・・・・・・・・・・・

映画の男『同じ人間が5万人居るだって!?許されないぞロヨン!!修正してやるー!!』

映画の女『なぜクローンの良さがわからないのだアクセル!?能力者は学園都市を食い物にしている!!』

一方(・・・・・・・都市伝説ねェ)

絹旗(・・・・どっかのアニメのオマージュ・・・・設定もそこらへんのライトノベルみたいです)

映画の女1『あ、悪魔だー!!白い悪魔だぁー!!』

映画の女29『くそっ・・・・レベルが違いすぎる・・・・』

映画の女189『な、なんだあの装甲は・・・・う、うわああああ!!!』

映画の女4968『くそっ・・・・・なぜロヨン・クローンを[
ピーーー]んだ!!わからあfghjkl;:』

一方(・・・・・・・・・)
 
絹旗(中途半端に律儀ですね・・・・血や内臓はリアルなのに放送コード心配してるなんて)

一方(・・・・・・・・・・)

映画の女20000『ふひひっ!!!死ぬ前にアンタのイチmあsdfghjkl;』

一方(・・・・・・・これ製作者多分MNWだろォな)

ナレーション『しかし・・・・20001号は幼く、かつアクセルはロリコンであった・・・・』

絹旗(うわぁ・・・・なんですかこの映画・・・妙にグロくて脚本が全然・・・・)

一方(・・・・・間違いねェ。)

・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・

映画の男『一発目・・・・?一発目ェーーー!!!死ぬなァーーーー!!!』

映画の女20001『・・・・・・なーんちゃって!うそだよ!』

映画の男『よかった・・・一発m(グサリ)・・・・・・?な、んで・・・・』ドサッ

映画の女20001『ふふ・・・今までの事も・・・うそだよ・・・・?』

映画の女20001『だから・・・・この気持ちも・・・うそ・・・・だよね・・・?』グサッ......ドサッ

エンドロール

ナレーション『この映画の主人公はアクセルでもロヨンでも一発目でもなく”殺人”という事象そのものであった・・・』

一方(・・・・・製作者・・・・MNWねェ・・・生活費止めとくか)
 
 

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最終更新:2010年09月29日 18:24
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