「空が目に染みやがる… 綺麗な空だぁ…」
【名前】 |
結城凱 |
【読み方】 |
ゆうき がい |
【俳優】 |
若松俊秀 |
【登場作品】 |
鳥人戦隊ジェットマン 海賊戦隊ゴーカイジャー |
【初登場話(ジェットマン)】 |
第2話「第三の戦士」 |
【登場話(ゴーカイ)】 |
第28話「翼は永遠に」 |
【分類】 |
人間(強化人間)、戦隊ヒーロー |
【鳥人戦隊ジェットマン】
ジェットマンのブラックコンドルで、『ジェットマン』本編開始時点では25歳。
元は遊び人だったが、偶然にも地球防衛軍「スカイフォース」が開発した特殊電波「バードニックウェーブ」を浴びて強化人間となる。
不良気質で一匹狼を好むために集団行動は苦手だが、メンバーの中ではサブリーダー的な立場にある。
酒、煙草、女遊びを好むが、納豆と男は嫌いと発言している。また、サックスの演奏が得意。「これだけは言っておく」が口癖。
レッドホーク/天堂竜からジェットマン入隊の勧誘を受けるが、誰にも束縛されぬ自由人な性格のためにこれを拒否し続けていた。
心底にある正義感の強さから最終的に入隊を決めたものの集団行動を好まず、竜とは対立を繰り返していた。
更に、ホワイトスワン/鹿鳴館香を巡る恋敵となってしまうが、竜とは戦いの中で互いに認め合う関係となり、香とは一時期恋仲まで発展するが最終的には破局する。
その後、次元戦団バイラムの壊滅から3年後、事件は起こった。
竜と香は結婚することになり、凱は2人の結婚式に向かう途中、花屋で花束を購入しようとした。
その際、女性のバッグを盗んだ男を目撃し、追跡、圧倒してみせたが、逆上した男に逆襲されて腹部をナイフで刺されてしまう。
結婚式に出席した凱は怪我を悟られぬように竜達を祝福したが、彼らが目を離している隙にベンチで静かに倒れた(上記の台詞はその際のもの)。
この当時、凱の生死に関しては雑誌などで意見が分かれており、明確な答えは出ていなかった。
【海賊戦隊ゴーカイジャー】
冒頭からバー「Golden Gate」で女性をポーカーで口説くような様子を見せるなど相変わらずの様子で、一時はジョーからモバイレーツを奪い取り賞金稼ぎキアイドーとの戦いで恐怖心を拭い去れない
キャプテン・マーベラスを叱咤激励し、
大いなる力を得るため、他のジェットマンのメンバーを探そうとする「ゴーカイジャー」を阻止した。
何故か
伊狩鎧にはその姿は認識出来ずにいたが、凱の存在をマーベラスたちから知らされた鎧は、凱こそがジェットマンのメンバーにして消息が不明になっていることから「消えたブラックコンドル」と語り継がれている人物であることをマーベラスたちに語った。
凱の姿を追ってきたゴーカイジャーは凱の墓を発見したことで、凱が既に亡くなっていたことを知り、彼の墓にはジェットマンの仲間たちが供えた野菜、煙草、酒(彼の好きなマッカランブランドのウィスキー)、カップ麺(『ジェットマン』第10話の「陽気なアコちゃん」)、花束が置かれていた。
現役時代と変わらぬ戦闘力でキアイドー、ゴーミンとも互角に戦い、死者故かレンジャーキーを返してもらわずともに変身が可能だったようでブラックコンドルに変身した。
彼の戦う姿を通じてゴーカイジャーは凱が今でも戦っているのは、現在一般人として生活を送るジェットマンの仲間たちの平穏を守るためであったことが察せられる。
「死をも乗り越える意志の力」を示し、マーベラスがキアイドーへの恐怖心を克服した事で、ゴーカイジャーに
ジェットマンの大いなる力を与えた。ゴーカイジャーがキアイドーを撃破した後にマーベラスと言葉を交わし、姿を消した(会話は『ジェットマン』第51話を意識してベンチで行われた)。
話の結末で「冒頭のバーは天国にあり、女性は神の1人であった」ことが明かされるという、シリアスな話にも拘わらずギャグスレスレのオチがついていた。
女神にポーカー勝負を挑んで勝利し限定的に復活を果たしたが、エピローグのポーカーでも勝利していた事から、現世に再び訪れる可能性もあるが、その場合、どのような理由で訪れるのかは不明。
凱のいる天国は現世とほとんど変わりのない事もあり、凱は現世同様に悠々自適で気ままな生活を送っている(本人曰く「天国の酒は不味い」との事だが、現世に赴くための口実だったとも考えられる)。
【余談】
レンジャーキーを所持しておらず、更にバイラム壊滅後はバードニックウェーブも消滅して死者といえども2度とクロスチェンジャーで変身は出来ない筈なのに変身出来てしまってるのも女神の力だったのだろうか。
ジェットマンの大いなる力は意味合い的に『激走戦隊カーレンジャー』のOPの歌詞に含まれている「自分にもある弱さを知れば本当のヒーロー」のオマージュにも聞こえる。
竜・凱・香以外のメンバーのその後については「イエローオウル/大石雷太は無農薬野菜のネット通販事業を立ち上げて社長になっており、ブルースワロー/早坂アコはアイドル歌手になっている」事が鎧の説明で語られたが、アコがアイドル歌手になった事は原典の『ジェットマン』で既に描かれており、雷太が無農薬野菜のネット通販をしている事は本作で初めて語られた。また、ジェットマンは世間からは「風変わりな人達」と認識された戦隊だった事も語られた。
同話の脚本は『ジェットマン』のメインライター・井上敏樹氏が担当しており、東映公式の宇都宮プロデューサーの文によると「ジェットマン回であえて凱を書くというのは井上氏の意向によるものだった」との事である。
『ゴーカイジャー』EDの「ジェットマンはトレンディ」という歌詞は本編放送の前後頃流行していた「トレンディドラマ」と呼ばれる「都会的な舞台でハイソな職業の男女が入り乱れた恋愛模様を繰り広げる」パターンのドラマの要素を取り入れ、特撮ファン以外にも大きなインパクトを与えた事を踏まえたものである。
最終更新:2024年08月11日 16:31