「もうすぐあなたのものぜーんぶもらうよ!」
【名前】 |
闇ユウキ |
【読み方】 |
やみゆうき |
【俳優/声】 |
清水富美加/今野宏美 |
【スタント】 |
つちださゆり |
【登場作品】 |
仮面ライダーフォーゼ |
【初登場話】 |
第43話「双・子・明・暗」 |
【概要】
ジェミニ・ゾディアーツの
スイッチャーにしてホロスコープスの一員。
この手のキャラのお約束パターンと同じく、彼女の心の内に抱いていた願望を叶える事により自分の存在を強くし、
光のユウキの存在を薄くし、消滅させる事によりなり替わる事を目的とし暗躍。
ユウキに輪をかけた以上にハイテンションな性格で、姿形はユウキそのものであったが、唯一の違いとして白い仮面のような不気味な顔をしていた。
存在が強くなるにつれ徐々に顔もユウキと同じになり、逆に本物の方がこの顔になっていった。
こうなると声や人間離れした身体能力でしか見分けが付かないのだが、元々同一の存在であり、
本物のユウキの声も出せるため、見分けることはほぼ不可能である。
また、誕生した直後は不気味にトリッキーな動きで、ハイテンションな甲高い笑い声をあげながら学園内を移動し、悪ふざけ(賢吾の研修旅行の申し込み用紙を破いたり、校内中に落書きしたりなど)を行う程度だったが、次第にエスカレート(JKにホースで水を掛けたり、隼に粉をかけたり、美羽を階段から突き落とそうとしたりなど)して行き、最終的にはユウキの部屋に何時の間にか然も当然のごとく居座り、彼女に自分の関係と、このままだと本物であるユウキが消える事を告げ、怯える彼女を嘲笑うような描写がある事から、嗜虐性の一面もある。
本物を精神的に追い詰め、所有していたスイッチをさり気なく渡し、それを押すよう仕向け、偽物の自分に仕立て上げ、フォーゼに始末させようとしたように冷酷かつ狡猾な部分を持っている。
ユウキ自身の我望への憧れが剥き出しになっているためか、それとも強くなっているためなのか、溺愛しており、また我望自身も彼女の事を「やっとみつけた私の唯一のパートナーだ」、「私は彼女と共に宇宙へ旅立つ」といっており、その思いは両者とも相当強いようである。
正体を知ったライダー部の前でジェミニ・ゾディアーツに変身、フォーゼやメテオと戦い、追い詰められるが、サジタリウスの救援が入った事で反撃、さらに超新星を獲得すると、その能力でメテオに重傷を負わせた。
やがて、(光の方の)ユウキの存在が薄くなり、逆に自身の存在が濃くなったため、顔がユウキと同じになると彼女を装い、彼女の自宅、親など彼女の居場所をも侵食し始める。
それを知って食ってかかるユウキを逆に精神的に追い詰め、さり気なくジェミニ・ゾディアーツのスイッチを渡すことにより本物を偽物に仕立て上げ、始末させようとするも、何時もと様子が違う事を賢吾に気付かれた事で(弦太郎は本物を助けたい一心であったためか、偽物と本物の微妙な違いに気付かなかった)失敗、その場から立ち去る。
その後、別行動をとっていたリブラとレオが拉致してきた本物を生贄とし、自身の存在を完全にするため、真のジェミニを誕生させる「星の儀式」を執り行うべくWの黒若菜のような黒い衣装に身を包んだ妖艶な姿で儀式に参加。
だが、本物が消されようとするまさにその時、彼女を助けるため、幼いころ「ユウキが宇宙飛行士になって弦太郎を宇宙に連れて行く」という約束を思い出し、引っ越しの際、彼女からもらった「宇宙行きチケット(有効期限 一生)」を携え弦太郎が現れ、ユウキとの絆を取り戻した事でユウキの存在が復活。
逆に自らはジェミニに変身してもなお抑えられないほどに再び存在が希薄になったことで逆上、もう一度存在を確固たるものにするべく彼女や弦太郎/フォーゼを排除しようと襲い掛かり、
ジェミニ・ノヴァの能力でフォーゼを吹き飛ばそうとするも、駆け付けた流星から託されたメテオストームスイッチの力でそれは無力化。
最期はコズミックステイツの「ライダー超銀河フィニッシュ」を受け爆散し、不気味な顔を浮かび上がらせながら消滅するという末路を迎えた。
【余談】
彼女は異例とはいえフォーゼにおける2人目(映画を含めると4人目)の戦死者でもある(明確には分身なので消滅したに過ぎない)。
東映のホームページによれば、「『子供を必要以上に怖がらせないようマスクは怖くしない』というコンセプトの元、試行錯誤の結果、リアルに肌と同じような色は避けて、今の白色に決定した」らしい。
声を演じる今野氏は平成仮面ライダーシリーズでの出演は今作が初となり、『百獣戦隊ガオレンジャー』のピヨちゃんやヨーちゃん以来、11年振りに特撮作品に出演している。
最終更新:2023年05月22日 23:29