「全てを破壊し、全てを繋げ!」
【あらすじ】
「世界の[[破壊者]]、ディケイド。9つの(いくつもの)世界を巡り、その瞳は何を見る?」
1人の少女、光夏海はある夢にうなされていた。それは「ディケイド」という
謎の仮面ライダーにより、大勢の平成ライダー達が倒される衝撃の内容だった。
そして、彼女の世界に崩壊の危機が訪れたとき、記憶喪失の居候、
門矢士の自分を捜す旅が始まる。
平成
仮面ライダーの記念すべき第10弾作品。遂に2桁の大台に乗るとともに過去9作の歴代平成ライダーとの夢の共演が話題となった。
最大の特徴は主人公が変身するディケイドが過去9作の平成主役ライダー及び、その派生フォームに変身できるという点で、同時期に稼動が始まったガンバライドとの連動が図られている(ガンバライドの筐体のカードスキャン部分が、ディケイドライバーになっている等)。
当初は平成ライダーとのクロスオーバーだけであるはずだったが、予想以上の反響があったことから、放送後半においてはアマゾンなどの昭和ライダーや当時放送中だった
スーパー戦隊とのクロスオーバーまで行われた。
主に商業的な理由で、これまでほぼ同時に開始して終了していたスーパー戦隊シリーズとの放送時期をずらすために、テレビ放送は変則2クールである全31話で終了している。
しかも謎はほぼ解かれず、全ての平成ライダーから排除しなければならない
破壊者認定されたディケイドが彼らと激戦を繰り広げる中終了し、直後に完結編である『MOVIE大戦2010』の予告が流れるという特撮では前代未聞の最終回であった。
後に再放送で別バージョンが公開され、現在はセブンイレブン限定で発売されたDVDで見ることもできる。
公式の時系列では、第1話~アマゾンの世界→『オールライダー対大ショッカー』→ライダー大戦の世界→第1話冒頭に戻り、そこからここまで何回かループ→『MOVIE大戦2010』となっており、パラレルではなく全ては繋がっているとされている。
TV本編、オールライダー、MOVIE大戦それぞれで辻褄が合わないことや矛盾があまりにも多く、
鳴滝の正体など全く説明されなかった謎が他の平成ライダーと比べてもあまりにも多いため、本当のところがどうなのかは放送終了し2年以上経った現在も一切不明である。
特に平成ライダー総決算として作られた
仮面ライダージオウには客演にとどまらず、劇中でも重要なキャラクターとして参加しており、海東大樹までもがパワーアップアイテムを引っさげて登場。
物語の重要な役どころとして活躍すると共に、カメンライドでジオウに変身、ラスボスがディケイドの
アナザーライダーと、美味しい立ち位置を得ている。
ともすれば主役であるジオウの存在感も食いかねない活躍だったが、ソウゴら魔王陣営も負けずに濃いドラマを展開していった結果、「
仮面ライダージオウという物語」の結末を見届けて再び旅に出たと思われる。
ディケイド、
門矢士の旅は今もなお続いているのだろう。
最終更新:2024年03月07日 21:21