エンジェル

【名前】 エンジェル
【読み方】 えんじぇる
【俳優】 山崎真実
【登場作品】 ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー
【分類】 ロイミュード

【詳細】

仮面ライダードライブの外伝、ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサーに登場するエンジェルロイミュードの人間態。

既に超進化態に到達しており、外伝作品とは言え、幹部以外では108に並んで超進化態に至った稀有な下級ロイミュードである。
外見のモデルは精神科医だった「羽佐間翔子」という女性。

「迷えるロイミュード達の味方」と称し、ハートらとは異なるロイミュードの派閥を作り上げている。
フェザーサーキットという羽を模したアクセサリーをロイミュードに取り付けることで人間と同じ心をもたせるが、
それはロイミュードのコアと融合することで「平和に逆らう行為」が出来なくする、つまり争ったりする行為を封じる効果があり、
当然エンジェルに対する反逆なども一切出来なくなる強制的に作った「平和」を世界にもたらすのが099の目的だった。

それを「ロイミュードの新時代」と称し心から疑っておらず、フェザーサーキットの影響か自分に賛同するロイミュード達を何名か傘下に入れている。
フェザーサーキットは自身が発明したものであり、超魔進チェイサーに変身するためのスーパーライノバイラルコアを作り上げたのも彼女である。

自分を否定するハートや、他のロイミュード達のコアを抜き取って体内に吸収し、フェザーサーキットとの融合が進むチェイスに対しても自分が提唱する平和な世界へと誘おうとするが、
それは平和ではなく「支配」であると断じたチェイスは強引にフェザーサーキットを肉体から剥がし仮面ライダーチェイサーに変身。
理想を否定されたことで暴れだしチェイサーに向かっていくも、「生きとし生けるものすべてを自由のために戦う戦士」である彼に歯が立たず、
ブレイクガンナーから発射されたスーパーライノバイラルコアの角を胸部の中枢部分に受け、最後はチェイサーエンドを喰らい爆散、コアも消滅した。

【余談】

エンジェルの人間体、及び生前の羽佐間翔子は、『轟轟戦隊ボウケンジャー』にて風のシズカを演じた山崎真実女史が担当している。

人間であった羽佐間翔子は、人間の精神を癒やすことに傷害を捧げた女性であったとされるが、099がコピーしたときは既に死ぬ寸前だったとされる。
099の口から語られているだけで描写がないため、病気か事故で息絶える寸前を099がコピーしたのか、単に099が始末した上でコピーしたのかは定かではない。
だがその彼女をコピーした099はその彼女の信念が強い影響を及ぼしたようで、彼女が願っていた精神の救済のためフェザーサーキットを作り出し、
それをばらまくことで人間、ロイミュード問わず心を操って隷属させ強制的な平和な世界を作り出すという幻想に取り憑かれてしまった。

流石に人間の彼女が099が行っていたような行動、考えを持っていたとは考えたくないが、人間をコピーした結果その強い意志に怪人自身が影響を受け本質が変化してしまうというのは、
仮面ライダーカブトに登場するスコルピオワームに通じるものがある。
このワームも人間体のときは自身を神代剣であると信じ込んで姉の敵、としてスコルピオワームを探していた。
姉を殺した敵、が自分自身であったというアイデンティティを否定した悲劇の展開は、チェイスによってエンジェルが思い描いた「究極の平和」を否定され、がむしゃらに突っ込んで倒されたエンジェルの最後とかぶる、と言えるかもしれない。

最終更新:2019年04月04日 12:39