526 :エルメロイ物語 ◆M14FoGRRQI:2007/12/28(金) 14:49:43


「いでよ、ブルーアイズホワイトペンドラゴン!こいつの攻撃力は3500だ、
ワハハハハ、すごいぞー、かっこいいぞー、滅びのエクスカリバーストストリームで
全員まとめてけちらしてくれるわ!」

セイバーを思わせる名前、セイバーを思わせる技名、そして何よりもセイバーを思わせる
魔力の渦…!!ま、まさかこいつ本当にセイバーを呼び出す気なのか!!

「アルバさん逃げて!こいつが呼び出そうとしている奴は人間じゃあ勝てない!!」
「いや、大丈夫だろ」
「本当に危険なんです!すぐにここから脱出しないと!」
「だから大丈夫だと言っているだろう、ほら見たまえ」

もっきゅ、もっきゅ、もっきゅ。

なんか、セイバー似だが決してセイバーではない(根拠はアホ毛の有無)ゴスロリ少女が
ハンバーガー食ってる。
言葉が出ない、何で戦闘するために召還されたやつが食事中なんだ。
というかあのハンバーガー全部食べる気なのか、100個近く彼女の足元に積まれているん
だけど。そしてゴスロリ少女がハンバーガー食ってる隙にアルバさんは詠唱を終わらせ
赤いのに指を向けている。

「やるのか?」
「やらいでかー!!」

プレイヤーへのダイレクトアタック。
やっぱりーと言いながら天井を突き破り空へと消えていく赤いの。あーんど召還者の
消滅とともに両手一杯のハンバーガーを持って消えていくゴスロリ。世界の平和は守られた。

【人物紹介5 ブルーアイズホワイトペンドラゴン】
攻撃力3500 防御力3000
ブルーアイズホワイトペンドラゴンが召還されたさいマスターはコイントスを二回する。
二回とも裏だった場合このカードはゴシックロリータブラックペンドラゴンとして扱う。

【人物紹介6 ゴシックロリータブラックペンドラゴン】
攻撃力3800 防御力3000
ゴシックロリータブラックペンドラゴンが召還されたさいマスターはダイズを二個振る。
そして出た数字の合計×10のハンバーガーチップをカードの上に置く。このカードの
上にハンバーガーチップが存在する限りこのカードは封印され、攻撃も防御もできず
魔法カード・罠カード・生贄の対象にもする事が出来ない。ハンバーガーチップは
マスターあるいは対戦者のドロー一回につき5個、魔法カードの発動一回につき10個、
マスターがダメージを受けた場合ダメージ量÷100個消耗する。

そして―、
失敗のショックを引きずって暗い顔のままの荒耶さんにアルバさんがハンカチを差し出す。

「ほらアラヤ、いつまでも泣いてないで」
「ああ、すまないアルバ」
「私も卒業してから色々と忙しい身だし、君も現実を知るべきだと思うよ。
いいかげんこんな危険で金の掛かる遊びは止めるべきだ」
「いや、次回こそ上手く行く。聞いてくれアルバ、これにはお前の協力も必要に
なるかもしれない」

荒耶さんは懐から図面の乗ったノートの切れ端を取り出し僕達に見せる。
…な ん ぞ こ れ。


【僕の考えた『』到達のための秘密基地】作:アラヤンーレソ
  • 秘密基地にはバリヤーがあって抑止力は入ってこれないんだ。でも水と空気は通れるぞ。
  • この中に引きこもっている僕は魔法の域までパワーアップするんだ。(予定)
  • 儀式をする部屋は友達も入れるように広めがいいな。皆で向こう側を覗くんだ。
  • 完成予定は10年後。それまでに友達沢山できるといいな。


「どうだアルバ。私の試みは抑止力によって幾度も阻まれてきた。逆に言えば抑止力が
邪魔しに来なければ成功するところまできているという訳だ」
「とりあえず、修行を切り上げて病院に行く事を進めるよアラヤ。それにあれは抑止力
じゃないと何度も言っているだろう」

目を輝かせている荒耶さんとその対応に困っているアルバさんを見て、僕は気の毒に
思えてくると同時に涙が止まらなかった。嗚呼、これが行き詰った凡人魔術師の末路か。
ああはなりたくないものだなあ。

「ヘタレくん、君からも何か言ってやってくれないか」

この時僕は運命の分岐点に立っているとは思いもよらなかった。

【選ぶメロイ】
幸村はシックス:どうでもいいですけど謝礼のチケット代はまだですか。
真田は葛西:秘密基地ができたら僕も誘ってくださいね。
ジャッカルはDR:目を覚ませーといいつつドロップキーック。
仁王はⅩ:貴公の首は柱に吊るされるのがお似合いだ。(宣戦布告します)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年01月18日 01:14