377 名前: ミルクナイト ◆M14FoGRRQI 投稿日: 2006/09/10(日) 17:52:25

ルパンダイブによる空中での停止時間。それが桜に与えられた猶予である。
この間、時間にして4〜5秒の間に危機を避ける為の対処を決めなくてはならない。
防御か、回避か—否、兄に対して受身な選択をするなど桜のプライドが許さなかった。
ここまでで1秒。

桜が選んだのは攻撃。しかし現在ノリにのっている慎二を自分の未熟な魔術で
止められるだろうか?
2秒経過。

ふと後ろを振り向く。答えがあった。震えるキャスターを見て勝利を確信し口の端を
吊り上げて笑みを作る桜。そう、自分では止められないかもしれないが自分の
真後ろにいるキャスターはこんな弱弱しい外見をしていてもサーヴァントである。
英雄なのである。
3秒経過。

「桜いきまーす!」
「えっ?」
無防備なキャスターの足首を取り、そのまま持ち上げてブンブンと振り回す。
「えっ?桜?さん?わたし逆さで回って、ってきゃぁぁぁぁぁ—ガク」
わずか三回転目で気を失うキャスター。英雄にしては随分と脆い。
5秒。兄・妹双方とも準備が完了した。

「へぇ、やるじゃないか桜。ルパンダイブの停止時間中にそんな対策
(トペ・○○シリーズ)をとるなんてね。だが今日は僕の方が強い…!
空中でキャスターを頂いた後、床で3P突入してやろう」
「いいえ、兄さんの三日天下はこのトペで終わります。真のマスターと
サーヴァントの友情ぱわーを甘く見た事を後悔させてあげます」

「バニーちゃんゲットだぜ!海草拳12倍ルパンダーイブ!!」
兄は重力に従い急角度で落ち、
「キャスターの死を無駄にしない為にもこの一撃で兄さんをあの世です。
トペ・ボインバニー!」
妹(のサーヴァント)は運動エネルギーを解放しつつ上昇し、
「桜まで何をやっとるんじゃー!!」
お爺ちゃんの怒りが沸点に達した。
そして衝突。
(キャスターのステータス情報が閲覧不可能になりました)

チームマキリ
BAD START No2.『記憶喪失オチ』
【選択肢】次のルートを選んでください
にんじゃ:主役は俺だ、衛宮爆走編
けんじゃ:おぎゃぁぁ、バゼットさん爆走編
たまねぎけんし:続・チームマキリ、おじいちゃん爆走編

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最終更新:2006年09月11日 20:00