161 :とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2009/12/28(月) 19:15:07 ID:pWRvmlRA0

遠坂凛は魔術師である。目の前にぶらさがった人参を追わない魔術師がこの世にいようか。
失敗した時のリスクは命一つ、任務達成時に得られるのもまた命一つ。

(つまり等価交換、魔術師として行かない手はないわ)

たとえ失敗しようが復活後無敵中にワンアップアイテムに突撃すれば損得なし、
もし、上手くノーミスでアイテムゲットできればそれでよし、そして本音としては
魔術師としてのプライドよりも何よりも―

マトウ サクラ
美人の腰元から逃げ続けるのは姉として出来ぬ事だった。

(桜なんて怖くない桜なんて怖くない桜なんて怖くない桜は人気投票6位桜なんて怖くない)

自己暗示をかけ続けながら美人の腰元がこちらに向かってくるのにも関わらず権べをワンアップアイテムまで
全力で突撃させる。十字キーをめいっぱい押し込み最高の速度で権ベはアイテムまで走る、
その後ろから背中を追う様に走る美人の腰元。クネクネと体をくねらせながらにも関わらず、
全力疾走の権ベに徐々に近づいていく。愛は鎌よりも強しといった所か。いつの時代もコンカツ中の女は恐ろしい。

「やっぱ桜こえええええ!!!!」
「ミス・トオサカ、サクラとは何だね?」
「恥ずかしながらこのキャラそっくりなうちの妹です」
「…それは、気の毒に」

後ろのロードと会話しながらも画面から目を離さず最短最速で権ベを走らせる。
だが、このゲームシステムは甘くは無い。巻物のある池の目の前でついに美人の腰元に権ベは追いつかれ
完全に体を密着させられる。こうなるともう一歩も動けない。そして、まってましたとばかりに忍者が右側から
現れ権ベに手裏剣を投げつける。

(テンテテンテ テンテン テンテン テンテン)

美人の腰元の手にかかりワンミス、結局こうなったがまあ想定の範囲内。復活直後池の中を進みアイテムゲット、
これでプラマイゼロ。美人の腰元は満足したのか権ベ復活までの間に画面下まで走り去っていた。
出来れば二度と会いたくないものだと凛は思った。
これで2面を半分ほど攻略したした時点で残機3、2ミス分だけ余裕があるわけだ。
凛は残りステージ数と残機を見比べて自分が持つ余裕を確かめたいと思った。が、後何面かが分からない。
説明書にもそれは書いてなかった。

[選択肢]
イ.ロードに残り何面か聞いてみる事にした。
ロ.どうせ聞いても答えてくれないだろう。
ハ.試験なので正直に聞いても答えてくれないと思い、カマをかける事にした。?


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最終更新:2009年12月30日 19:39