695 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 00:47:21

頭痛がする。吐き気が込み上げる。寒気がする。

頭の中で何かが叫ぶ。
――――――――思い出せ、と。

――――残酷で――純粋で――冷徹て―――暖かな――――――そんな矛盾を――――――――――――――――思い出せ



「………………そんなわけ……」


―――――ミシッ―――

世界が軋みをあげる。
急速に色あせてゆく景色。音が消え、風が消えてゆく。

みしみしと音を立てながら世界が歪む。
やがてそれは限界に達し……

「……ないだろ、イリヤ。」

その言葉を発した時……
―――――――――――――ピシッ―――――――世界は崩壊を始めた。

「な……んで……」
少女、イリヤスフィールの表情が驚愕に歪む。
当たり前だ。この世界でその名前は衛宮士郎の口から紡がれる筈の無いモノなのだから。
なんの事はない。その世界は崩壊を始めているのだから。

「それはこっちの台詞だ、イリヤ。
なんでこんな事をしたんだ?
確かにこの世界(ココ)の生活は楽しかったよ。
魔術も……殺し合いもない。皆が笑っていた。
俺が正義の味方を目指す必要もない程平和で……暖かかったよ。」

世界の熱が消えてゆく。亀裂の入った場所から次第に崩れる。

「……そっか。魔女(ワタシ)がシンデレラ(シロウ)にかけた魔法は解けちゃったんだね……」

それは悪戯が見つかってしまった子供のような……そして全て受け入れ死んでいった桐継のような表情だった。

「理由……か。そうだね、単なる私の我が儘、かな?
士郎がいつも笑っていられたら良いな、って。ただそれだけ。」

そんなちっぽけな事のために、この少女は魔法すら使ったのか。己が身を黒き杯と化し、世界を塗りつぶしてまで。

既にその世界は消えていた。空も地面も風も光も。

在るのはイリヤと俺だけ。
そのイリヤにも既にヒビが入り始めていた。
分かってしまう。目の前のイリヤが消えた時、少女の命の灯火も消える事が。
当然だ、役目を終えたモノは消えるのみ。

「あ~あ、最後のお別れが仇になっちゃったな……私の意識を残しておくのもそろそろ限界だから、最後はおにいちゃんに会いたいなって……」

「……イリヤ」

イリヤの亀裂が増えてゆく。もう猶予は無いのだろう。
後数分、いや数秒かもしれない。

だからこれだけは伝えなければいけない……

―――――――――――――――――――――アリガトウ――――――――――――――

696 名前: 381 ◆3WmQZKDzxM [sage] 投稿日: 2006/11/07(火) 00:51:25

――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――
そしてこの世界は完全に消え去った。






―――bad end―――


「はぁいタイガー道場へようこそー」

「ししょー、私きえちゃったよーーorz

しかもヒロインなのに最後に二話だけってなんなのさー(#`Д´)ノ」

「おちつけ小悪魔ブルマ。」
「だってだって、やっと私が日の目を見れると思ったのに、作者がバーボン選択肢なんか入れたから……」
「しかもbad endなんて書いちゃったからねぇ。選ばれた以上は後には引けないからね、このスレのルール上は」

「作者のばかぁぁぁああヽ(#TДT)ノ」

「複線も全く消化してないし、立ててないフラグも一杯有るみたいだしね」

「大体いきなりの急展開で読者イミフだよ、絶対。」

「まぁbad endだから」

「その一言で総て片付けるつもりだな、作者は」

ギクッ

「あ"ぁ~作者!!こら待てぇ⊂二二(#^ω^)二⊃」

「ちょっとイリヤちゃん!?
……あらら~行っちゃった。
まぁそんなこんなでこのお話はおわりって事です。
残念ながらコンティニューは無いわっ!
だったら何故タイガー道場があるかって?
そりゃあたしの出番をふやs

SSF発動により強制終了。

幻に終わったイリヤスフィールシナリオでした。


さよなら。
さよなら。
さよなら。

長い間、ご愛読ありがとうございました。
381先生の次回作にご期待しないでください。 

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最終更新:2006年11月08日 01:23