946 名前: Mと/sとnight mare 投稿日: 2007/08/04(土) 18:46:35

「ぐ、この・・・っ!」
一心不乱に、木製バットで俺を滅多打ちにする桜。―――でも、それじゃあ駄目なんだ、桜。
「・・・桜。違う。違うんだ。これじゃあないんだ。俺は色んな方々から快楽を貰ってきたけど―――桜は人間だ。彼らに力じゃ敵わない。もっと持ち味を・・・桜だけの持ち味を生かすんだッ!!」
「!!!」
思い出す。バーサーカーを筆頭に、ガングロ、セイバー、金ピカ、キャスター、ランサー。そして・・言峰。
      • 桜、気づいてくれ。力だけじゃバーサーカーやエセ神父には及ばない。でも・・・君だけに許された大技があるじゃないか!!
「・・まさか。・・・・本気ですか?先輩」
「ああ、本気だ。桜・・・桜の力で俺を昇天させてくれ」
がり・・と下唇を噛む。
今俺はとんでもないことを言っているのだろう。まさか再びアレを見ることになるなんて・・・!あの状態になった彼女は最強だ。他の誰をも寄せ付けない、最強の快楽をくれる筈だ。
「・・・先輩。死なないでくださいね・・・・」
ブワアアァァッ・・・・!!
桜を中心に気流が起こる。―――ああ、まさか、ホントになるなんて・・・・!!!
砂埃が舞い、桜を包み込む。あの状態になった彼女は鬼だ。悪魔だ。こちらも気を引き締めていかないと一瞬でもっていかれる――――!!
「・・・では、いきますよ?先輩・・」
埃が散り、彼女が現れる・・・。
先程までの彼女と違い、髪は白、瞳は赤、そして尋常じゃない殺気に包まれている。・・・ああ、至高のSの持ち主が俺の目の前に・・・・・・。
そしていきなり、巨大な影達が桜の四方に出現し、三角木馬に乗っかった俺に襲い掛かってきた。
「おっ、ちょっ、さ、桜!いくらなんでもこれはッ――――!」
最初からクライマックス。動けない俺に、影が覆いかぶさってきた。
「ぶ、ぶぶぶぶぶっ!!!?」
「アッハハハッ♪先輩、さっきからずっと気になっていたんですけど、下半身スッポンポンじゃないですかぁ!?そんな○○○垂らした状態で偉そうに講釈たれても、全然説得力ありませんよぉッ!?」
体が、溶ける―――。
影は肉を容赦なく喰らい、骨も穴だらけにしてくる―――!馬鹿な、これは、この痛みは・・・・・・!!!?
「ご、ごおおおおおおおおおおッッッ!!!!!???」
だが――。
程度を見切った桜によって、影が引き離される。
「が・・・づっ・・」
「プクッ・・簡単には死なせませんよ?先輩・・・・」
再生される肉と骨。
「お、おおおぅ・・おおおおおっ・・」
敏感になった肌を優しく撫でまわす。そして―――殴る。
ボギッ!
「ぶげぇっ!?」
「先輩・・先輩、可愛いです、先輩。もう帰しません。このまま私の物としましょう」
ああ、俺は―――。人生で最高のパートナーを得たようだ・・・。

947 名前: Mと/sとnight mare 投稿日: 2007/08/04(土) 19:01:43

「――おはよう、桜ちゃん」
「あ、おはようございます、藤村先生」
朝の食卓。
朝食を食べに、藤村先生が衛宮邸にやってきた。
「それにしても・・・士郎がいなくなっちゃって、もう一週間。どこにいっちゃたんだか・・」
藤村先生・・。先生は寂しそうな目をして、空を見上げた。
微かに気まずい時間が、二人の間に流れる。
「っと、もうそろそろ時間がきちゃうわ。また遅刻なんてしたら笑われ者になっちゃうからねっ!急いで食べましょう!」
先生・・・。藤村先生は大急ぎでご飯をつぎ込み、学校へ行った。
「・・・ごめんなさい、藤村先生。つい・・・私があんなことをしなければ・・・」
私のお腹に気を集中する。そこには淫らな声を出しながら喘いでいる、衛宮先輩の姿が見える。
「ごめんなさい。・・でも先輩、これで私達、ずっと一緒ですよね?誰にも・・渡さないんだから・・」
お腹をさする。・・・ああ、先輩。今日もとてもいい声で哭くのね――――。

                   END

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最終更新:2007年08月04日 22:29