330 名前: Fate/Ball TM ◆QWcajfuhO. [sage] 投稿日: 2007/08/15(水) 20:55:25

――Interlude side Vegeta



「おい!貴様ら本当に一つもドラゴンボールを持ってやがらないのか!?」

おどおどとオレの叱責に身を震わせる地球人。―――クソッタレ!こんな問答を繰り返している暇などないというのに!

「この気はフリーザの野郎の親衛隊、ギニュー特戦隊のものだ。畜生・・・奴らがナメック星に降り立ち、俺達に襲いかかりやがったら勝ち目がないぞ・・・!クソ、それまでにこのオレが不老不死になっていれば勝ち目があったってぇのに・・・!!」
「で、でもよ、ベジータ。現にドラゴンボールはお前が持ってる五つだけなんだしさ。腹をくくって連中と戦わないとさ・・・」
「バカヤロウ!そんな甘い相手だったら、こんな苦労はしてないぜ!」

今オレ達が揃えられる戦力はオレ、地球人のハゲ、カカロットのガキだ。畜生・・・ガキ共は地球にいた頃より強くなってるとはいえ、この程度ではまるで勝てる見込みがない。
―――今のオレでも勝てるかどうかわからないが、腹をくくってやるしかないみたいだな・・。

「・・・オレ以上の戦闘力の持ち主が五人もいやがる!覚悟を決めやがれ貴様ら・・・本当の地獄はこれからだ・・」

ふと自分が助けた女のことを思い出す。アイツがいれば戦力の足しに・・・・・いや、せいぜいナッパと同じ程度の戦闘力の奴が、戦力として当てになる訳はないか。
カカロットのガキを見る。・・・クソッタレ、震えてやがる!

「さっさと戦闘準備をしやがれ!間に合わなくなっても知らんぞおーーー!!」



――Interlude out.

331 名前: Fate/Ball TM ◆QWcajfuhO. [sage] 投稿日: 2007/08/15(水) 20:56:18

――Interlude side Gilgamesh and GOKU in spaceship



(ナメック星到着マデ、アト十時間デス)

「―――ぜぇ・・・ぜぇ・・・ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
「はぁ、はぁ・・・ふぅ、あと十時間でナメック星に着くみてぇだな。ふぅ、残った時間は重力装置を止めて休息だ!」

や、やっと休める・・・。結局この五日間、一度も休息なぞとってないぞ・・・。埃にまみれ汗臭いなど、王にあらざるべき醜態だ。くそ・・早く風呂に入らねば。
ゴクウの奴が重力装置のスイッチを切る。すると――――何か違和感を感じた。

「む・・・。何だ?体が羽毛の様に軽いが・・・」

王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)から適当な投擲宝具を取り出し、前方へ投げてみる。そして足首の力でトン、と前へ飛ぶ。結果、あっさりと投擲した宝具に追いつき、それを掴み取ることに成功した。

「む・・・スピードが上がってるのか。・・速いな。まさが死後遥か未来の世界で、ここまでの境地に辿りつくことに成功するとは。ふむ、因果なことだ」

ゴクウを見る。奴は石を投げてその修行の成果を試していた。
軽くステップしてみる。ふーーむ、軽い・・・。

「残りの時間で元の重力に慣れようぜ。速いのはいいが、どうも慣れねぇな・・」
「我に意見するなといつも言っておろうが!・・・まぁその意見には賛成するがな」

早速風呂に入る。五日間修行し通しだったのですっかり汚くなってしまった。念入りに洗う。・・自分で洗うなど王のすることではないが。そして歯を磨き、日本式のベッドである布団とやらを敷く。・・・天蓋付きのベッドではなかったのは大いに不服であったが、まぁこの際良かろう。

「くそ、こんな狭い所に男同士で寝るのか・・・。おいゴクウ、何とかせんか」
「気にすんなよ。さ、早いとこ寝ちまおう」

さすがの我もこの五日間の荒行は堪えた。疲労が限界だ。睡眠をとって体力を回復させよう。
もぞもぞと布団に潜り、我は心地よい深い眠りに落ちた。

――――ところが、だ。
ここにきて絶対にあり得ない最低の出来事が起こってしまった。

―――八時間後

ピシ・・・ピシピシ・・・・・

「・・・・・・む?」

ピシピシ・・・・・ピシ・・・

「・・何だ?」

我の幸運スキルが発動したのか、目覚めるはずのない深い眠りから、我は目覚めた。
何か音がなっている・・・。だがこれは・・・何かが割れ、剥がれる音・・?

ピ・・ピ・・・・ベキッ!ベリベリベリ・・・!

「お、おい・・・!」

ベキャッッ!!!

「オイッ!!」

――――本当に信じられない。
思い返せば。我とゴクウはやりすぎたのだ、修行を。その激しすぎた修行で発生したエネルギーが、宇宙船中を叩きつけ、もうそれは宇宙船として存在できなくなっていたのだ。
あるのは、ただのスクラップ。スクラップに宇宙を航行する能力などあろうはずがない。―――ましてや大気圏を突入する程の力など。
―――我とゴクウは大気圏の中へ、生身で放り出された。

「お、おのれ―――バ、バカかぁぁぁああ!!!??・・クソッ、ゴクウ、起きんかゴクウ!!!」
「うーーん、もう食えねぇよ・・・」

信じられない。
我とゴクウは燃えさかりながらナメック星へと降りていった。

「う、うおおおおおおおおおおお!!!!!!」



――Interlude out.



何とか無事だったのは
1、ギルガメッシュ
2、悟空

投票結果

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2007年08月16日 02:59