357 名前: Fate/Ball TM ◆QWcajfuhO. [sage] 投稿日: 2007/08/16(木) 22:23:20
「―――やった、オレの勝ちだ!」
「ちぇっ、久々に宇宙一のスピードを披露できると思ったのによ・・。その代わりチョコレートパフェ、忘れないでくれよ?」
じゃんけんに勝ったのは・・・・・・他の者とは違い、基本的には私達と同じ顔をしているが、肌が真っ赤で、白髪であった。―――仲間はジースと呼んでいたが。そいつが私の相手になるということか。
「へへ。可愛がってやるぜ。それじゃお嬢さん、お相手願えますか?」
「―――いつでも相手になりましょう。・・私の名はセイバー。シロウ、下がっていてください」
―――横目で皆の様子を調べると、もう既に戦い始めているようだった。・・・ゴハンとクリリンは相手が良かったらしく苦戦はしていないが、ベジータは一方的にやられ、苦戦していた。・・早く終わらせて助太刀しなければ。
「おっと、可愛がるといっても、頭を撫でたり高い高いとかをするんじゃないぞ、痛めつけてやるということだ!」
「あなたに構っている暇はない。最短で終わらせます」
最長老殿に解放された力を、解き放つ――――。
「はあああああああああああああ!!!!!!」
「おっ?おっ?・・・・せ、戦闘力40000!?こいつはすげえ!」
「風王結界(インビジブル・エア)・・・当たれっ!」
まずは小手調べに風王結界を相手目掛けて撃ち飛ばす。・・・彼らが使っている『気』とは違うせいで慣れていないのか、ギリギリでかわされた。が、その隙は決定的すぎた。一気に勝負を決める!
「もらった!!!」
「う、うわっ・・・」
当たった―――!
しかし――――――。
当たったと思った剣は、何も断つことなく、空を切った。
「な・・・・!?」
「油断しすぎだ、ジース。オレが宇宙一のスピードを発揮しなければ死んでたぞ」
「・・・ち、畜生。す、すまねえバータ。だがもう油断はしないぜ」
――――宇宙一のスピード。
何のことはない。私の剣が奴を斬りつけるよりも先に、単にあの青い男が目にも止まらぬスピードで割って入ってきただけのこと。
汚い・・・。
いや、ここは戦場だ。例えどんな卑怯な手によって死んでしまったとしても、死人に相手を罵る口などあろうはずがない。当然、片方が割って入ってくることなど想定しておくべきだった―――。
「悪いな、お嬢さん。さっきのは特別だ。今度は正真正銘の一対一だ」
「・・・そうであって欲しいものですね」
構える。
- 今度は先程のような、不意を狙った一撃など当たらないだろう。・・厳しい展開になった。
「今度はオレの番だな。痛い目にあわせてやるぜ。・・そらっ、クラッシャーボール!!」
「くっ・・・全て遠き理想郷(アヴァロン)!」
それがどの程度の威力かはわからないが、男の手によって打ち出された球体は全て遠き理想郷によって消滅した。あらゆる物理干渉を寄せ付けないのが私の鞘の能力。それは剣を超える、私の最高の宝具だ。
「・・不思議な物を持ってるな。チッ、エネルギー弾じゃ埒が明かねぇか・・・。しょうがない、肉弾戦で勝負だ!」
「望む所!」
剣を握り締める。―――先程の撃ち合いでわかったが、私とこの男の実力は伯仲している。急ぐべき状況に陥っているのは理解しているが・・・だが、この戦い、是非とも楽しみたい――――!
「おおおお、行くぞぉっ!!」
「来いっ!」
358 名前: Fate/Ball TM ◆QWcajfuhO. [sage] 投稿日: 2007/08/16(木) 22:24:28
突撃していく二人。
―――まず奴の正拳が当たり、私の胸当て、もとい胸骨が粉々になる。そこを奴に、カウンター気味に袈裟斬りをお見舞いしてやる。
それにめげず、次に私の脇に丸太の様な蹴りがめり込んだ。・・・折れた肋骨が内臓にズブズブ突き刺さる感触。仕返しに顔目掛けて横薙ぎに払う。手応えはイマイチだったが隙が出来た。続けて腹に突きを喰らわしてやる。・・・駄目だ、ほんの僅かだが急所を外されてしまった。
今度は私がカウンターを喰らい、顔に思い切り拳を打ち込まれた。・・・折れた鼻から鼻血が噴き出す。だがまだまだ浅い。これでは致命傷にすらならない。奴に致命傷の意味を教えてやろうと、首の頚動脈を狙って斬りつける。・・・くそ、切断するには至っていないか。
「ニヤッ」
「クスッ」
微笑みあう私達。
―――――楽しい。同じ力を持った者同士のぶつかり合い、ギリギリの戦いはとてつもなく楽しい!!
―――今私は目の前のこの男に、肉親に匹敵する程の友情を感じていた。愛しくてたまらない。
剣が指を―――――
拳が腕を断つ。
剣が肩を―――――
拳が腹を貫く。
だがこんなものでは決着など永遠につくはずがないではないか。
「・・・ク、ククッ。ジースとやら。このままジリ貧で終わるよりも、一瞬の大技で決着をつけませんか?」
「カカカ・・・いいだろう、その誘い、乗ってやる。粉微塵にしてやろう」
両者大きく間合いを取る。
- 一瞬ここで戦っているゴハン、クリリン、ベジータのことが頭によぎったが、まぁいいだろう。彼らも戦士。巻き添えなど避けれるはずだ。
「おおおおおおおおおっ、蒸発せよ!!!!約束された勝利の剣(エクスカリバー)ッッッ!!!!!」
「ハアアアアアアッ、フルパワーだっ!!クラッシャーボールッッ!!!」
折れた腕で剣を固定し、宝具の名を叫ぶ。
指のなくなった手から巨大な球が弾き飛ばされる。
―――――閃光。
極限同士がぶつかり合い、辺りは破壊に満ち溢れた。
「うわぁっ!?ちょ、セイバー!!」
「掴まれっ、士郎!」
――――光が、消えた。
「ご、ごほっ・・・。く、ククク、私の、勝ちだ・・・」
最後まで立っていたのは私だった。ジースは・・・恐らく約束された勝利の剣(エクスカリバー)の直撃を受けて蒸発してしまったのだろう。
「こ、これで一人・・・。皆の助けを・・・・・・」
だが。
体力は限界を迎えていた。動こうとする私に反し、肉体は停止を呼びかけていた。
「う、く、シロウ・・・」
――――意識が、切れた。
359 名前: Fate/Ball TM ◆QWcajfuhO. [sage] 投稿日: 2007/08/16(木) 22:25:23
――Interlude side Caster
「戦ってるわね、あの子達。・・・さて、私は私の仕事を終わらせますか・・・・・Τροψα」
狙いは戦闘中のセイバーの近くにいる青い奴。足元に異次元の穴を出現させ、青い奴を引きずり込む。意外にあっさりとそれは成功した。
「うおっ、何だァ!?ここはどこだぁ!?!?」
「紹介するわ。私が作った異次元空間。いい感じでしょ?あなたの墓場としてはね」
ハッとして身構える青いの。フフ、でもあなたはここに来てしまった時点でもう負けてるの。あなたが勝つことはもう永遠にあり得ないわ。
「ここはどこだ?大人しく元の場所へ帰してくれれば、命だけは助けてやってもいいぜ」
「プッ、クッ、アッハッハッハ!馬鹿みたい。魔術師は等価交換が原則。あなたが言ってることは全くもって平等とは言い難いわね」
表情を更に険しくさせて私に迫る青いの。その姿が滑稽でたまらない。笑いが止まらない。
「何が可笑しい!!!早く帰さないとお前をぶっ殺すぞ!」
「ハハハ・・・いいわ、殺してみなさい」
「言いやがったな・・・。やってやるぜ!」
準備なしではコイツも相当の脅威に感じたのだろうが・・・・・今の私には道化にしか映らない。道化は滑稽に踊るのが仕事。せいぜい私を楽しませてもらおうかしら。
「Αερο」
「う、うげっ、苦しい・・・。急に気分が悪くなってきた。な、何をしやがった・・」
「さぁ、何でしょうねぇ。うふふ・・・」
男の肌は青黒く変色し、疱瘡が出来始めている。その内頭を押さえて転がりだした。
「うえぇぇ・・・苦しい・・・寒い・・・や、やめろ~~・・・」
―――本当に笑いが止まらない。如何程の強者も、私の前では赤子以下でしかない。
「それもう一度。Κεραινο」
「アアアアアアッ!!!?」
男の体を、疾風が襲った。
ふやけた皮膚はベリベリと剥がれ、腐った血が辺りに散らばる。・・・その臭いの凄いことったら!
「宇宙一のスピードを誇るとか言ってたけど・・・こうなっちゃ形無しね。さて、臭いも酷いしそろそろ終わらせるわ。Ατλασ」
「ぐ、ぐえ・・・」
男の周囲にある空間が狭まって圧迫していく。そして――――小さな呟きを残して男は潰れた。
「フン、魔女、ねぇ。・・・そりゃそうでしょう、魔女の元祖は私よ?」
さて、外の子達はどうなったやら。こうやって力を貸してあげたんだから、期待に応えて勝って欲しいわね。
「あの子達が死んじゃったら、誰がドラゴンボールを取り返すのよ。うまいこと動いてね、あなた達」
――Interlude out.
1、目覚めると・・・目の前にゴクウがいた。だが、ゴハン達と戦ってないか?
2、――Interlude side Gilgamesh
3、私は・・・液体の中で眠っている・・・?
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最終更新:2007年08月17日 02:57