420 名前: Fate/Ball TM ◆QWcajfuhO. [sage] 投稿日: 2007/08/19(日) 14:44:18
「――――――はっ!・・うっ、ゴボゴボゴボ!?」
目が覚める。
始めに気づいたのが、自分が水の中にいるということ。次にあらゆる穴に液体が入り込んでくること。頭がトラブルを起こし、液体を思いっきり吸い込んでしまう。鼻が痛い。
「―――気づいたか、セイバー。まぁ、お前の回復力なら、こんな怪しい機械の中に入らなくとも治っただろうがな」
――――英雄王!!!何故コイツがここに・・・・いや、そもそも何故私がここにいるんだ!?
「セイバー、気づいたのか!大丈夫、金ピカは敵じゃあない。・・・とりあえず、今は、だけど」
「ガバ、ジ、ジロウ・・・・ガバ、ゴボゴボ・・・」
「っと、すまん、今開けるよ!えっと、確かここだったな・・・ポチッと」
「ぶはっ!!・・・げほっ、げほっ!」
シロウの押したスイッチにより、私を覆っていた機械の扉が開く。同時に、中に満たされていた液体が、どっと外へ溢れ出た。中を見れば・・・・・ちゃんと呼吸を補助する器具が取り付けられている。目覚めた勢いで外れてしまったのか・・・。
前を見ると―――シロウ、そしてギルガメッシュ――――どこかの建物の壁。横を見れば、私が入っていたのとは別に、複数の機械が並んでいた。起動しているらしい物を覗き込んでみると、中には人が入っていた。
「この人物は――――ゴクウ!ゴクウも来ていたとは。・・・英雄王、あなたもドラゴンボールを求めて来ていたんですね」
「・・・フン」
そっぽを向くギルガメッシュ。ふむ?ドラゴンボールが目的ではないのか・・・?
そうしてゴクウに目を向ける。・・・この装置は恐らく傷ついた体を回復させるものであろうが、彼ほどの強さの持ち主が、これほどの傷を負ってしまうとは・・・。
シロウを見る。・・・・彼は私が目覚めるまでずっと見ていてくれていたんだ。・・・しかし私の寝顔まで見られていたとなると、少々恥ずかしい。頬が桃色に染まった。シロウもそんな私を見て、顔が真っ赤に染まっていた。
「・・・・っと、セイバー!あ、あのさ、それよりも大変なことが起こったんだ。えーーーと、今までの経緯は後で話すけどさ、遂にドラゴンボールが七つ揃ったんだ!」
「何ですって!?」
――――唐突すぎる。ドラゴンボール・・・。確か私達を襲ってきた奴らのリーダー格に、五つ全て奪われてしまったのに・・・。―――そうか、ギルガメッシュとゴクウが奪い返してくれたのか。
「実は・・・ドラゴンボールで叶えられる願いは三つもあって・・・それでデンデが・・・キャスターが・・・・・ええい、ちょっとややこしくなってきた!
まぁ一言で言えば、キャスターが協力してくれたんだ!キャスターが持ってた二つのボール、そしてこの巨大な宇宙船にあった五つのボール。これで七つ揃った。
そして、願いを言うにはナメック語で言わないといけないらしく、そのためにデンデが先程来てくれたんだよ。・・・セイバーと悟空さんが目覚めるまで、今まで待っていたんだ。せっかくみんなで探したのに、願いを叶える瞬間を見れないってのもあんまりだと思ってさ」
「は、はぁ、そうですか。・・・・・ふふ、ご心配をおかけしました、シロウ」
ちょっと長い説明だったが・・・大体理解した。つまりドラゴンボールを探して長い旅をしてきたが、それも終わりに近づいてきたということだ。・・・私達が願いを叶えることによって。
「そうでしたか・・・。でかしました、シロウ!・・・・・急ぎましょう、もう最長老殿の寿命が近づいてられるでしょう」
「ああ!悟空さんには悪いけど・・・時間がないしな。外でみんなが待ってる。急ごう!」
「待て、我も行くぞ」
―――ところでここは宇宙船の中だったのか。
地球とは明らかに違った建築様式が目に付く。途中で見えた部屋には、ベジータ達が来ていた鎧が飾ってある・・・。ここは、まさか・・・。
「あの、シロウ、ここはもしかして・・・」
「ん?ああ、ここは俺達を度々襲ってきた、宇宙人達の船だよ。今は出払ってるらしくてさ、誰もいないけど」
「ちょ、ちょ、シロウ!!!」
「大丈夫だよ。誰か近づいてきたら悟飯やクリリンさん、ベジータが知らせてくれるだろうし」
だからってまさか敵の本拠地なんぞに・・・。彼の度胸には時々本当に驚かされる。
「安心せよセイバー。ここは既に我の物ぞ。十分にくつろぐが良い」
「・・・・・・・・」
とにかく外に出てみよう。シロウが言うには、ゴハン達・・・そしてキャスターが待っているはずなのだから。
421 名前: Fate/Ball TM ◆QWcajfuhO. [sage] 投稿日: 2007/08/19(日) 14:45:54
「――――あら、随分遅いお目覚めじゃない。重役出勤だなんていい身分ね」
「―――キャスター・・・」
外を出れば、七つのドラゴンボール、ゴハン、クリリン、デンデ、そして・・・キャスターがいた。・・・
「キャスター、貴様今度は何を考えているのだ?いかに二つのボールを差し出そうと、返答しだいでは・・
「ちょ、セイバー!?」
険悪な雰囲気が周囲を包む。――――だがそれはキャスターの嘲笑でかき消された。
「ほっほっほ。嫌ねぇ、血の気の多いお嬢さんは。いえ、ね。ドラゴンボールの願いが三つあるというなら
、一つ、私の願いも叶えてもらおうかな、と思ってね」
「・・・・・・・」
「睨まないでよ。別に世界を暗黒に包ませる、だなんて願いじゃないから。誰にも迷惑をかけない、到って
シンプルな願いよ」
あのキャスターが、誰にも迷惑を掛けない、とかいう器な訳がない。例えるのなら、殺人鬼にベビーシッタ
ーを任せるのと同じくらい、危うい。
「・・・ならばどの様な願いなのか言ってください」
すると――――今までの妖艶さはどこにいったのやら、オロオロと取り乱し、何というか、一気に十歳ほど
若返ったような拙い言動をし出した。
「えっと、あの、その・・・。わ、私は宗一郎様とその・・・えと、その・・・・・も、もう!そもそもあ
なたに関係なんてないじゃない!変な質問しないでよねっ!」
腰をクネクネ曲がらせ、真っ赤になりながら答えるキャス子さん。えーーと、誰?
「・・・ま、まぁいいでしょう。この件は不問にしておきます。ではデンデ、早速願いを叶えてください」
「は、はい!」
ボールに向かって両手を突き出すデンデ。ところが・・・・これから願いを叶えようとした時、周囲にいた
人達が一斉に群がってきた。あれ、でもこのわかめ、いつの間にいたんだろ?
「あ、デンデ君!ボク達の願いも叶えてね。ピッコロさんって人を生き返らせれば、地球のドラゴンボール
も甦って、他の死んだ人達も甦れるから!」
「ええ、わかりました」
「私の願いも叶えなさいよ?でないとアナタ子豚に変えるわよ?」
「えっと・・・」
「―――え・・・あ、はい。あの、デンデ君・・・。今ピッコロさんから言い伝えが来たんだけど・・・あ
の、ピッコロさんを甦らせた後は、ここに転送させてほしいって・・・」
「う・・・」
「ぼ、ぼ、僕の願いも叶えろよな!絶対だぞ!叶えなきゃお前酷い目に遭わすからな!!」
「・・・・」
「―――――あの。・・・・三つ願いが叶うというのなら・・・あの、無理なら無理でいいのですが・・・
「・・・」
「我はいらんぞ。このボールは我の所有物、と言いたい所だが・・・我には叶える願いなど・・・ない。我
が友は・・・・・・・・もう死んでいるのだからな」
「・・」
「うーーん、俺は特にないけどなぁ。・・・・・でも敢えて言うなら、無限の冷蔵庫、とか出してくれない
?誰かさんのせいで食費がかかっちゃって。――――――いや、違うな、違う。桜の・・・・桜の呪いを解
いてくれ・・・頼む」
「う、ううっ、多い・・・多すぎます、皆さん!願いは三つまでですよ!!」
――――困った。
ここにきて・・・私の未練が再び噴出してきた。その気になればその思念を打ち消すことなど容易だろうが
しかも皆願いが多すぎる。とても三つでは足りない。欲――――、人である以上、欲は無限だ。とても三つ
で納まりきれることではない。
「皆さん、もう時間がありませんよ・・・・。フリーザもいつ帰ってくるかわからないし・・・・・早く決
めてください!」
1、ピッコロを生き返らせる
2、ピッコロをナメック星に転送させる
3、キャスターを受肉させる
4、わかめを魔術師に
5、無限の冷蔵庫、召喚
6、桜にかかった間桐の呪いを解く
7、セイバーの国を救い、歴史を変える
8、ギルガメッシュの友人を生き返らせる
9、願いを二つ、保留
10、願いを一つ、保留
一人につき三票の投票権を所持とする
投票結果
最終更新:2007年08月19日 15:53