597 名前: Fateサスペンス劇場 ◆7hlrIIlK1U [sage] 投稿日: 2006/08/12(土) 14:59:36

 値切る。値切るといったら値切る。誰がなんと言おうと値切ってやる。こちとら遠坂のせいで万年金欠なのだ。無駄な金は1ペンスたりとも持ってない。なんだか話が脇道にそれまくっている気もするし、ここは一つ思う存分暴れてやれ。

「じいさん高いよ。1ペンスでどうだい?」
「なんだって? 冗談じゃない。ここの渡し賃を値切る奴なんて聞いた事もねえよ。おい兄ちゃん、6ペンスっていったら6ペンスだ。嫌なら帰りな」
「そこをなんとか。助けると思って。よしっ、2ペンスだそう」

 HAHAHAと笑う太っ腹な俺。親指をたててニカッとアメリカンスマイル。これぞ切嗣直伝、商店街のおばちゃん相手に値切る47の極意その13。対岸の親父、見てますか? あなたの息子は今、こんなにも立派になりましたよ。応援してくれよセイバー、浮いた分の予算は食費にまわしてやるからな!

「ふざけるんじゃねえや」

 むう、じいさんはやたらと強情だ。しかし正義の味方たるものこの程度の障害で挫折しちゃいられない。金持ちからはぼったくれるだけぼったくり、庶民からは搾り取れるだけ搾り、出費は押さえるだけ押さえる。それがルヴィア直伝正義のジャスティス。

「……仕方がない。5ペンスだ」
「3ペンス。ダメなら自力で泳いでいく」
「くっ……。よし、坊主。4ペンスだ。これ以上はまけねえよ」
「4ペンス……。4ペンスか……。まだ少し高いな」
「嫌なら泳ぎな」

一、OK、手を打とう
二、だめだ、泳いでいく
三、帰る、もう来ねえよワーン

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最終更新:2006年09月04日 16:30