700 名前: Fate/Ball TM ◆QWcajfuhO. [sage] 投稿日: 2007/08/25(土) 21:27:19
――Interlude side Freezer
――――何てしつこい槍だ・・・。
ボクがいくら逃げても逃げても、同等のスピードで追いかけてくる・・・。まさか、宇宙一であるボクのスピードにこうもピッタリついて来られるとは、思いもよらなかった・・・。
「本気で鬼ごっこをやれるなんて楽しいけど・・・でも、奴らにいい顔をさせておくのも癪だね・・・。そろそろこの槍を何とかしなくちゃ。真の宇宙一がどういうものなのか、しっかりと知らしめておかないとね」
それに何か最近胸騒ぎがするのだ・・・・。
ベジータじゃない、誰か他のサイヤ人が・・・・・・・とんでもない実力を身につけて、ボクの前に立ちはだかってくるような――――。
- まぁ、サイヤ人など、ベジータを徹底的に痛めつけてやったし、ラディッツやナッパも地球で死んだと聞いている。所詮、そんなこと、ボクの気のせいだとわかっているんだけどね。
さっきまで槍から背を向けていたけど、今度は槍を正面にして構える。
「・・・無駄だ。因果の逆転を覆らせることはできぬ。我に宝具を使わせた時点で、貴様は既に死んでいたのだ」
「・・・・ボクがやられてからそういうセリフを吐いてくれないかな?」
こいつが使う力、普通だったら再現できない・・・恐らく超能力か何かだろう。・・・・・それならば、ボクにも手があるよ。
「――――君達は知らなかっただろうが、ボクもね、超能力を持ってるんだよ・・・。目には目って言うだろ?止めてみせるさ・・・」
「やれるものならな」
あの金ピカ――――。正直今すぐ塵にしてやりたいが・・・・その前にこの槍を何とかしないと。
両手を槍の前に突き出し、念力の膜を張る。――――――止めてやる。
「――――キェェェェェ!」
「・・・ぬ?」
ボク目掛けて飛翔してくる槍を、超能力で受け止める――――!
だが油断は禁物だ。まだ槍の威力は死んでいない。念力に力を込め、ガッチリと押さえ込む。
――――ボクの目の前で、空中に静止された槍が、ガチガチ震えている・・・。でも容赦しない。これでもかというほどの力を込め、槍を圧縮させる・・・・!
「――――バカな・・」
「ぬおおおおおおお!!!!」
- かつて人の身長を遥かに超えるほどの長さを誇っていた槍が、ボクの念力で圧縮されて、どんどん小さくなっていく。やがて――――その大きさは、せいぜい爪楊枝程度の情けないものとなった。
――――それでも槍は使命を忘れてなかったらしく、小さくなっていても、ポトリとボクの胸に当たってきた。もちろんボクは無事で、その特攻はとてつもなくショボイものだったんだが。・・・・爪楊枝は下へと落ちていった―――――それが尚、滑稽さを誘う。
「ホッホッホ、ボクは既に死んでいる、か。・・・おかしいよね、ピンピンしてるよ」
「バカな・・・・神殺しの槍だぞ・・・?バカな・・・」
「そろそろ君の番だね」
手を振り上げる。
――――正直、ベジータもいたぶったし、この連中に用はない。この星の道連れとしよう。
「バイバイ、おバカさん達・・・。せめて美しい花火を見せてくれよ・・・?」
掌から巨大な気弾・・・デスボールを発生させる。後はこれを地面に落とせば、盛大な花火が巻き起こることとなるだろう。
――――さらば、つまらない星、ナメックよ。
―――――ところが。
その行為は、寸での所で邪魔されることとなった。
バチィッ!
「・・・ん?」
ボクのデスボールが、何者かが放った気弾によって弾き飛ばされる。
気弾が放たれた場所を見れば・・・一人の若い男が立っていた。
「――――誰だい、お前・・」
「おめぇがフリーザか・・・。――――みんな、よく頑張ったな・・・。後はオラに任せてくれ」
あの男・・・・どこかで見たことがあるような・・・・・。
そうだ、あの時・・・・・・惑星ベジータを消滅する際、最後まで抵抗してきた、あの愚かなサイヤ人にソックリなんだ――――。
「ゴクウ!・・・・遅いぞ」
「ギルガメッシュ、すまねぇ」
「――――お前・・・・サイヤ人か?」
「・・・オラは地球育ちのサイヤ人、孫悟空だっ!!!」
701 名前: Fate/Ball TM ◆QWcajfuhO. [sage] 投稿日: 2007/08/25(土) 21:28:35
――Interlude out.
ゴクウ・・・・ゴクウが、来てくれた・・・!
「おとうさん!」
「ゴクウ・・・良かった・・・。し、しかしゴクウ、あのフリーザという男・・・強すぎる。いえ、強いなどという言葉では言い表せきれない。まるで強さに底が見えない――――」
恐らく、ゴクウといえども、一瞬で勝負はつくであろう。
――――しかし、私の意に反して、ニカッと笑うゴクウ。その顔は・・・心底嬉しそうだ。
「へへっ、知ってるよ、そんなこと。オラ・・・あんなつえぇ奴と戦えるのが、嬉しいんだ・・・。そもそもここに来たのも、それが目的みてぇなもんだしな・・・」
「お、おいおい、悟空・・・」
クリリンが驚くのも無理はない。―――彼の顔は・・・本気だ。
信じられない。
――――戦闘狂・・・。彼は、被害がどうとか、危険な相手がどうとか、気にせずに突っ込んでいく気だ。
現代の英雄――――・・・これに比べれば、英雄王の慢心の方が、幾分かはかわいいものではないか。
「おい、ゴクウ・・」
「おう」
ギルガメッシュが親指を立て、檄を入れる。・・・ゴクウもまた同じく親指を立て、それに応える。
「ギルガメッシュ!彼を・・・止めなくていいのですか?」
「黙って見ていろ、セイバー。奴の強さは、我が保障する」
「っと、ちょっと待って!餞別を施してあげる。手を出しなさい」
それまで黙って見ていたキャスターが、慌ててゴクウの前へ出る。
- 拳の強化。彼女も、この戦いには何が何でも、勝ちたいのだ。
「よくわからねぇけど、これってどうなってんだ?」
「硬くなってるわ。普通に殴るよりも効果的よ」
「ふーん、サンキューな」
「おとうさん、死なないで!」
「ああ、でぇじょうぶさ」
皆の激励を受け、戦場へと向かうゴクウ。――――その大きな背中は、この絶望的状況の中で、何故だかとても頼もしく思えた。
「さあ、始めようぜ」
「フフ、サイヤ人のサルめ・・・」
1、悟空が劣勢
2、フリーザが劣勢
3、凛の策
投票結果
最終更新:2007年08月26日 23:10