707 名前: もしハサ ◆yfIvtTVRmA [sage] 投稿日: 2007/08/26(日) 11:31:40

(な、何を言ってるんだこいつは!)
慎二はモニターに映るアサシンの発言の意味に気付き驚愕する。彼は慎二一人に語りかけているのではない。
あきらかに複数の人に向かって発言をしている。

「えー、皆様聞きたい事は沢山ございますでしょうが、まずは私の話をお聞きください。その後、
個別質問を念話で承りますのでどうかよろしくお願いします」

やはりそうだ、何が起こったのかはまだ分からないがこのアサシンには自分以外にもマスターがいる。

「マスターがご存知の通り、今宵私はアサシン召還用の儀式によってサーヴァントとして現世に呼ばれました。
モニターの前のマスター、貴方だけでなく他のマスター全員にです。その結果、どのマスターの工房にでもなく
全員からの等距離・ほぼ中間点にあるこの場所に産み落とされてしまいました。
生を手にしたが目の前にはマスターがおらず、おまけに七本のラインから魔力が流れてくる。
私は困惑しました、しかし聖杯から得た知識によってすぐさま真実に辿り着いたのです。
すなわち、この度の聖杯戦争に召還されたのは私だけであり、全ての席が私一人で埋まったという事。
私は生まれながらにして勝者の権利を得たのです。その事を知った時は思わず小躍りしましたよ。
しかし、疑問も涌いてきました。勝者である私の前に聖杯が現れないからです。しばらくしてその答えに気付きました。
今の私は一人にして七人。すなわちまだ戦争で誰も脱落していない状態と同等なのであり、聖杯出現には
サーヴァントが一体になる事ではなく、六体が犠牲になる事が必要なのだと理解しました。
問題を解決する為に私は行動を開始しました、私と同様にパートナーが目の前に現れず困惑している
マスター達に念話を送りここに集まって頂きました。私の望みはただ一つ、私自信が真に唯一のサーヴァントとなり、
マスターと共に聖杯に辿り付く事なのです。
現状では全員が私に命令権を持っている。逆に言えば全員が私に命令できない状態にあるのです。
ならばどうすればマスターと私の数を減らせるかもうお分かりですね?私の話はここまでです。」

発言の終了と同時にモニターの映像が消される。どうやら彼の説明は終わり、個別質問受付タイムが始まったと見ていいのだろう。
さっそく慎二はアサシンに言いたい事をぶちまけた。

「おい、アサシン!」
(はい、なんでしょう?)
「よーするに、この館を使い僕達マスター同士で戦わせ自分は高みの見物ってわけか!?」
(ええ、言い方は悪いですがそうなりますね)

[選択肢]
イ.何様だ!
ロ.ふざけるな!
ハ.必勝法教えて。

投票結果

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2007年08月26日 23:11