806 名前: Fate/Ball TM ◆QWcajfuhO. [sage] 投稿日: 2007/08/29(水) 00:03:42
ガシッ!
―――結局、フリーザの攻撃が、私達を襲うことはなかった。あの強力を誇るフリーザの腕を、金色の戦士となったゴクウが、ガッチリと握り締める。指は肉にめり込み、骨の軋む音が聞こえてきそうだ。
「いい加減にしろ。つ、次から次へと殺しやがって・・・・・。クリリンまでも・・・・・。――――オレは怒ったぞ!!!フリーザ!!!!」
「ぐ、くく・・・・」
「・・・・・早く行け、おめぇら!」
「は、はい・・・・・・ありがとう、ゴクウ」
ゴクウの変貌に戸惑いを隠せないが・・・・・しかし、ここは彼に任せるべきだろう。何より、フリーザを一番倒したいのは彼なのだから。
「おとうさん・・・死なないで・・・」
ゴクウはそれに応えず、背を向けたままだ。
ゴハンは彼の変貌に戸惑った顔をしながらも・・・気丈に、自らの役目を果たすべく、ギルガメッシュを抱えて去って行く。
- つらいはずだ。血の繋がった肉親を、一人戦場に置いていくのだから。
「セイバー、俺達も・・・・。ここは悟空さんに任せよう。これは・・・・彼の戦いだ」
「・・・わかっています、シンジの所へ急ぎましょう。ゴハン、あなたはブルマを頼みます。キャスターも付いて行って下さい」
「わかりました」
「わかったわ」
指示を受け、逆方向へと飛び去るゴハンとキャスター。
――――本来ならゴクウと共に戦い、フリーザに殺された多くの者の無念を晴らしたいのだが・・・・彼の瞳が、それを許さないことを物語っている。
後ろ髪を引かれる想いで、私達はフリーザの宇宙船へと走っていった。
「慎二の他にもベジータがいるな。どこまで傷が治ったかはわからないけど、奴も一緒に連れて行こう」
「そうですね。あとは脱出する手段ですが・・・」
わかめ、ベジータがいる宇宙船は壊れている。これで脱出は不可能だ。ならばゴクウ達が乗ってきた宇宙船はどうか――――と考えたが、正確な位置がわからない。
そう思考を回転させていくうちに、わかめ達がいる宇宙船へとついた。早速入って彼らを連れて行かないと。
カプセルが並んだ部屋を探し当て、座り込んでいるわかめと、気絶しているベジータを発見する。
「おい、慎二!生きてるか!?」
「おっ、衛宮・・・生きてるぜ。ってか戦いは終わったのか?アイツは、倒したのか??」
「それは・・・・・・いや、今はそれどころじゃない。ナメック星から脱出するぞ!」
カプセルの窓に当たるガラスをぶち破り、未だ気絶したままのベジータを取り出す。これで最初の目的は達成した。あとはゴハン達と合流し、ゴクウが乗ってきた宇宙船を探して脱出だ。ゴクウは・・・・・・どうしたものか。キャスターなら何か策があったかもしれないが・・・。
彼の身を案じて、一計を策していると・・・強烈な衝撃が、地面から発せられた。
ドォン!!!!!
「うわぁっ!?」
「じっ、地震!??」
「いえ、こ、これは・・・・衝撃、でしょうか。強い衝撃が、この星にぶつかった感じが・・・」
まるで星そのものが揺れたかのような衝撃――――。恐らくこれは・・・十中八九、ゴクウとフリーザの戦いによるものであろう。
――――猛烈に嫌な予感がしてくる。私でも星を破壊できるほどの力を持っているのに、彼らが全力でぶつかり合えば・・・・・・ナメック星など消し飛ぶのではないか?
「・・・・急いだ方が良さそうですね。先程の衝撃、とても悪い予感がします」
「セイバーの予知って当たるからな・・・急ごう」
「ううっ、南無阿弥陀仏・・・・南無阿弥陀仏・・・・」
廊下を走る。・・・・・先程から胸騒ぎが酷くなってくる。
外へ出れば、既にブルマを回収し終えたゴハンとキャスターが待っていた。
「早かったですね、皆さん。さあ、ゴクウとギルガメッシュが乗ってきた船で、帰りましょう」
「全く、レディをあんな所に置いとくなんて・・・」
ブルマはひたすら愚痴をこぼしていたが、わかめに対応を押し付け、キャスターと話すために前へと立つ。・・・・・だが彼女の顔は、蒼白だった。
「どうしたのです?」
「・・・・・・最悪よ。この星、あと五、六分で爆発するわ・・・」
「は?」
いきなり素っ頓狂なことを言われ、不覚にも我を忘れてしまった。この星が、爆発――――?
807 名前: Fate/Ball TM ◆QWcajfuhO. [sage] 投稿日: 2007/08/29(水) 00:04:36
「・・・・嘘じゃないわ。さっきの衝撃、あったでしょ?それが原因よ・・・・。あの後、おかしいなって思って、星に残った魔力を通して調べてみたけど・・・・・・中枢部分を破壊されて、今ナメック星は、小さな爆弾となっているわ」
星の爆発・・・・・。やはり、彼らの戦いに、ナメック星は、耐えられなかったんだ・・・。
空を見れば、爆発寸前の影響か、いつも明るい空が、暗い黒色となっている。
「そ、それなら急いで宇宙船を探しましょう。急げば、きっと見つかります」
「それも残念。さっきこの彼から聞いたのだけど・・・・まったく!修行のしすぎで宇宙船、壊しちゃったって・・・・」
「――――――――馬鹿な」
じゃあ私達は・・・・・・?
「う、うう・・・・・。せっかく、心を入れ替えて、修行に励もうと思ったのに・・・・・その矢先にこれかよ・・・・」
「・・・・・・・・・」
「―――宗一郎様・・・」
808 名前: Fate/Ball TM ◆QWcajfuhO. [sage] 投稿日: 2007/08/29(水) 00:05:38
――Interlude side Magicians of the grail war in earth
――Caren
―――――聖堂にオルガンが響く。少女は、日々の日課である聖歌を奏でる。そして、そこに似つかわしくない・・・・いや、対極の存在である男が一人、少女の傍で見守る。
―――――そして少女の演奏が終わった直後、いかにも行儀の悪そうな、下品な拍手が鳴り響いた。
「相変わらず上手いな、オルガンだけは」
「・・・・・さあ。まぁ、アナタの様な汚らしい輩に褒められても嬉しくも何ともないですが」
「へっ、まーな」
(だ、大丈夫か・・・?頼むぞ、お前ら・・・)
「わかっています。・・・・・アナタは本来のマスターの傍にいるべきでは?ココは溜まり場ではありませんよ」
「おう。でもさ、今更アイツに会ってもしゃーないだろ?今回だって、嫌々引き受けたんだぜ・・・」
「・・・フン。―――――そこのアナタ、いつまでも拗ねてないで、そろそろ準備をしてください」
聖堂の影に、一人の槍兵がもたれかかっていた。その顔は、デパートで好きなおもちゃを買ってもらえなかった子どものようだ。
「・・・・・わかってるさ。チッ、よりによってあんなオイシイ戦を逃しちまうとは・・・」
――Ilyasviel
碧の森の中に、一人の、白い雪がいた。傍らには、雪の精とは似ても似つかない筋肉の壁。
「んじゃあ、バーサーカー。もう準備は出来てるよね?」
「■■■■■■■・・・・」
「よし、んじゃあ令呪を使うよ・・」
「■■■■■■■■■■――!」
(あ、ありがとうな・・・。他のマスター達と違って、あっさりと引き受けてくれて)
「うん・・・私の可愛い、シロウお兄ちゃんの一大事だからね。ここで頑張らないと、嘘だよ」
「■■■■・・・・」
「よし、んじゃあ頑張ってね、バーサーカー」
――Soichiro
大きな寺の門に・・・・二人の寡黙な男が立っていた。彼らに、感情の揺らぎは見られない。
「・・・・・・・」
「やはり駄目か、宗一郎」
「ああ。令呪が反応しない」
「あの女狐・・・・死んだのであろうか?」
「わからん」
「ふむ、せめて拙者が動ければ問題なかったのだが・・・・。ま、動けない以上、どうこう言うまいて」
「ああ」
「・・・・・・女狐の肩を持つ訳ではないが、お主、もうちょっと愛想よくしてやれば、あ奴も喜ぶと思うがなぁ」
「・・・・・努力する」
――Zoken
薄暗い地下室に、陰気な男が二人、座っていた。・・・・・・・誰であろうと、ちょっと関わり合いになるのは避けたくなるハズだ。
「・・・わしは味噌汁が良いのぉ」
「仕方あるまい、魔術師殿。今夜は、食パンで我慢だ」
(・・・・・例の件、わかっておるかな?)
「わかっておるわい。・・・えーと、令呪で阿波踊りを命じる、じゃったっけ?」
「魔術師殿、それは違うぞ。『令呪でナメック星に移動する』のはずだ」
「えっ?令呪でナメクジを食わす・・・?」
「違う、違うぞ、魔術師殿・・・・・」
――Rin&Sakura&Bazet
のどかな和風屋敷に、三人の女が息巻いていた。女性独特の逞しさが、見る者全てを威圧する。
「準備はいいわね?アーチャー、ライダー」
「無論だ」
「大丈夫です、リン」
(地球のドラゴンボールで、ナメック星の住民達は生き返った!お前らはゴクウ達の他に、彼らも掴んで、こっちにワープしてくれ)
「わかりました。―――ところでバゼットさんのサーヴァントは、どこにいるんですか??」
「・・・・・いえ、元々そういう奴ですので、気にしないであげてください。トホホ」
「えっと、そろそろいくわよ・・・みんな、令呪の準備をしなさい。ナメック星にいるセイバー達がアンテナ代わりになってくれるはずだから。・・・・・一斉にいくわよ」
「「「「「「我がサーヴァントよ!ナメック星へと飛べ!!!」」」」」」
1、ナメック星に残る
2、地球へ帰る
投票結果
最終更新:2007年08月30日 22:23