349 名前: Fate×ネギま ◆MnGA8SFSbU [sage] 投稿日: 2007/09/20(木) 12:12:43



「「「「は?」」」」

 俺、もとい俺達は目の前の光景を見てそう漏らした。
 出来ればもう少し気の利いた台詞を言えればいいのだが、生憎自分たちには
この光景を表す言葉を持っていなかったらしい。

「というか、何なんだこれは…」
「何って。見てのとおりパーティーだよ、お兄ちゃん」

 手を引きながら、そう答えるイリヤ。
 しかし、そんな風に言われてもまったく分からないのである。


 そもそも、最初から突拍子がなさ過ぎる。
 ほんの数時間前、俺、遠坂、バゼットそして一緒にやって来たルヴィアが
久しぶりと冬木に帰って(やって)きた。
 そして、とりあえず後で家に集まろうと決めた矢先。高そうな車が目の前に止まったと思った瞬間、アロハと黒肌が飛び出てきて……。

「で、気づいたら城だったと」
「?なに言ってるのかわかんないけど。とにかく皆集まったんだから、いつまでもボーっとしてちゃ駄目だよ、シロウ」

 ボーっとしているつもりはないが、兎にも角にもとりあえず状況確認である。
 入り口前にはテーブルが並び、セラが作ったのか、食事が所狭しと並んでいる。
そして、そこを囲むのはサーヴァントに同級生、シスターに先生もいた。
 つまり、イリヤの言ったように、本当に「皆」いるらしい。

「いや、凄いなこれは」
「本当に。良くこれだけ集めましたね」
「ふふん。私にかかれば、これぐらいどうってことないわ」
「…いや、そんなことより。なんでこんなことになったのか教えて欲しいんだけど、イリヤスフィール」
「今回はリンに賛成ですわ。説明をしていただきたいのですが」

 得意げに胸を張るイリヤに、未だ不機嫌な二名が質問する。
 確かに、いきなり連行されたのである。そこのところは自分も聞いておきたいことだ。

「なんで、って。貴方たちが久しぶりにまとめて帰ってくるっていうから、そのためにパーティーを開いたのよ」
「え? そんなことでこんなパーティー開いたの?」
「なによ、リン。私が嘘をついてるとでも」

 いや、遠坂が驚くのも無理はない。イリヤが言ったことが本当なら、この大きな宴は、俺達のためにわざわざ用意してくれたことになる。

「一応言っておくけど、シロウたちが下手に気を使う必要はないわ。
 そもそも、この企画の立案者はタイガなの。で、面白そうだから私も張り切って、気づいた頃にはこれぐらい大きくなってたのよ」

 俺の考えを読んでか、イリヤはそう続けた。
 しかし、なるほど。藤ねえの突拍子のなさとイリヤの力が合わされば、これぐらいの事は確かに当然といえば当然かもしれない。
 こういった当たり、やっぱり藤ねえは藤ねえだな、と感じる。
 ついでに、あのバーサーカーに絡み酒をきめてるあたりも、実に藤ねえらしい。…のか?

「そういうこと…。なら、私は楽しませてもらうとするわ」
「そうですね。私もご好意に甘えるといたしましょう」

 遠坂とバゼットは、早々に納得してパーティーに参加し始める。

「いや、さっぱり理解できないのですが。というか説明らしい説明がないような…」

 しかし、ルヴィアだけ納得できないでいる。
 まあ無理もないと思うが、そもそも
「理由らしい理由なんてないと思うぞ。だから、とりあえずこの状況を楽しんだ方がいい」
「そんなテキトウでいいんですの、シェロ?」
「ああ、あえて理由を挙げるとしたら。さっきイリヤが言った、久しぶりに俺達が帰ってくる、ってだけだと思うぞ」

350 名前: Fate×ネギま ◆MnGA8SFSbU [sage] 投稿日: 2007/09/20(木) 12:14:21

 おそらく、本当にそのとおりなのだろう。それこそが、藤村大河という人物であり、我が家自慢の姉なのである。

「そういうものですか…。まあ、シェロが言うのでしたらそうなのでしょう。
 では、私もこの宴に参加するとしましょう」

 一応の理解は得れたのか、ルヴィアも皆の中に混ざっていく。

「それじゃあ、シロウも行きましょう」
「ああ」

 最後に、俺とイリヤも宴に入る。
 しかし、こんなことは本当に久しぶりだ。そのせいか少し心が躍っている。
 そして思う。こんなに皆がいるのだから、何かあるのではないかと。

 それこそ、本当に何かが……。


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 選択肢を選んでいただくのですが、ちょっと特殊です。
 人数を選んだ後、ネギま世界に行ってほしいキャラを書いてください。その際に、選んだ人数分だけキャラを書いてください。
例:三人 大河、イリヤ、バーサーカー
もっとの場合:もっと七人 アチャ、セイバー、ランサー、キャス子、バサカ、ライダー、ギル:と書いてください。
 ちなみに、もっとは、もっと七人ともっと六人では同じ票になりません。七人なら同じ七人とで同票です。
 人数が決定した時点で、選ばれた数が多いキャラ順で行くキャラは決定します。もし同数で人数がはみ出す場合は、そのキャラで決選投票し、3票得たキャラから決定します。決選投票は勝手にやっていただいて構いません。ていうかやってくれると大変嬉しいです。
※後日談後を想定なので綺礼、アンリ以外のFateキャラなら誰でもいいです。
※しかし、カレイド系、タイガ(非藤ねえ)、ネコアルク系、黒系はマジカンベン。
※ルヴィアは情報の少なさから凛とほぼ同じ性能になります。
※説明長くて御免なさい。とりあえず長いのは最初のこれだけです。

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最終更新:2007年10月22日 18:15