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月下の小ネタ・資


白夜「ふふふ…」
ドウラク「ふははははは!! 待ちわびたぞ晶君!」
晶「…なんでこんな夜に呼び出されなきゃなんないのさ。変なおじさ…ドウラクさんその子誰。姪っ子さん?」
ドウラク「いやこの少女はだな」
白夜「なんて汚らわしい! 矮小なこの男とこの私が肉親ですって!? 
永久に巡り廻る輪廻の鎖、その一片たりともそんな可能性などありはしないわ!」
ドウラク「何だと!」
晶「うわぁ…(陽太の女の子バージョンだ…)」
白夜「私の名は白夜。夜の闇を祓う者、白夜よ」
晶「あー…よろしく…(陽太の言ってたゴスロリってこの子か…)」

晶「…で。こんな夜中でしかも屋外に僕だけ呼ばれた理由は何」
ドウラク「あー…コホン。実はだな、次回より少年が本格的に仲間を増やすという話を聞いたのだ。
当然そこは能力相性に優れ、かつ人気も高い私がなるべきであろう?」
晶「えー…相性良かったのアレ…人気ってのも疑問だし」
ドウラク「だがそこで対抗馬が現れた」
白夜「皇剣・朧夜(こうけん・おぼろよ)」ブン
ドウラク「あうちっ!」バキッ
白夜「私を馬などと愚かな獣に例えるなど許されないことよ!」
晶「ええっと…何これ。カニなの? でっかいカニのはさみなの?」
白夜「私の夜間能力、異形錬金【ヘレティック・アルケミスト】。2つの物質を結合させ、その特徴を併せ持つ
新種の物質を生成する力。これは岬月下の生み出したゴボウとカニを融合させ生み出した剣。皇剣・朧夜よ」
晶「あー…なるほど。これは相性良いわ」
白夜「わかるでしょう? 貴女は愚者ではないようね。決め手に欠ける岬月下を救済すべきはこの私なのよ」
晶「うーん…確かに大根振ってるよりは様になるけど…」
ドウラク「いいのか晶君。二人の厨二は共鳴し高め合い、君のツッコミ労力は倍以上に跳ね上がるぞ」
晶「それは困る!」
白夜「黙りなさい! そう言った点では貴方も大差ないでしょう?」
晶「ああ確かに」

ドウラク「まあ、この通り。話し合いでは決めかねる。そこで、真に少年の仲間になるべきはどちらか、
その決着をつけるために我々はここに集ったのだ」
白夜「岬月下と悠久の時を過ごしてきた貴女こそ、このダンスパーティーを見届ける者としてふさわしいわ」
晶「悠久って…まいいけどさ。ダンスパーティーって何さ」
ドウラク「勝負の方法は紳士のスポーツ、チェスだ」ドン
晶「チェスって…将棋と同じで戦場のゲームじゃないの?」
ドウラク「その見解が一般的だが、それでは将棋で言う飛車角の動きを併せ持つ女王、クイーンの強さは不可解だろう?
チェスの盤面は、一説にはダンスパーティーの舞台といわれているのだよ」
晶「へぇー…(無駄に博識だこの人)」
ドウラク「さて、役者も揃い、満月も天頂に達した。さあ白夜よ」
白夜「さあジェントル、始めましょう。この醜くも美しいダンスパーティーを」

晶「(ああ…なるほど)」
晶「(月下の席を求めて、白の紳士と黒の少女がチェスで対決…か。確かに絵になるかもしれない)」

白夜「巡る輪廻の鎖、永久に続く苦しみより私を解放し勝利へと誘え。ポーン!」
晶「 !? 」
ドウラク「紳士たる私に敗北はない! 約束された勝利への第一歩を踏み出せ。ポーン!」
晶「え? え?」
白夜「さあ、運命の道を。栄光へと続く道を開きなさい。ポーン!」
ドウラク「さらに踏み出せポーン! 戦場深くへ侵攻し全てを薙ぎ払え!」
晶「ダンスって言ってたよね。ねえダンスって言ってたよねドウラクさん」
白夜「貴女の道は開けたわ。その力を解き放ち盤面を支配しなさい。クイーン!」
ドウラク「力押しなど浅はかだぞ白夜! これぞ紳士の戦略! 駆け抜けろ、ナイト!」
晶「っていうか…何? その前口上は必ず言わなきゃいけないわけ…?」
白夜「私のクイーンに触れるなど許されない! その穢れた騎士に咎を与えなさい。ビショップ!」
ドウラク「好きにやらせはしない! 出ろルークよ 女王の自由を奪うのだ!」
白夜「かかったわね! そのルークの命、刈り取らせてもらうわ! ビショップ!」
ドウラク「ぐわああああああっ!!」
晶「チェスってこんなにぎやかなゲームだったっけ」
ドウラク「ふ…ふふふふふふ…」
白夜「何がおかしいの? 私の鮮やかな戦略にあてられ気が触れてしまったのかしら?
まだほんの戯れだというのに、愚者とは哀れなものね」
ドウラク「ふははははは!! そのルークは囮だったのだよ! 見事に綺麗な道を空けてくれたものだ!」
白夜「な、なんですって!?」
ドウラク「さあ貫け! 敵陣深くへと切り込み蹂躙せよクイイイイン!!」
白夜「キャアアアアアッ!!」
晶「うるさい上無駄に長いよ! まだ全然序盤だよねこれ」
白夜「…愚者のくせにやるわね」
ドウラク「お前もな」
晶「…もう勝手にして」

~五時間後~

晶「…くぅ…くぅ…」
ドウラク「ふ…ふははははははっ!」
白夜「…くっ!!」
ドウラク「長かった戦いもようやく終焉を迎えるときがきたようだな! 白夜の王にもはや逃げ道はない!」
白夜「まだわからないわっ! 貴方の王もすでに丸裸! さあ、必死に守りなさい!!」
ドウラク「見苦しいぞ白夜! わかっているのだろう、次の一手で君の王は詰む!」

パァァァァ(朝日)

ドウラク「ふふふ。昇る朝日も私の勝利を祝福しているではないか…」
白夜「くうううぅ…」
ドウラク「さあ終わりだ! 主人公の座は私がもらったああああ!! チェックメイ」
白夜「天導者の詩【エコーズ・オブ・フォールン】!!!!」
ドウラク「ぎゃああああああっ!!!!」
チェス盤「バシャーン」
晶「…くぅ…う…ふぁっ!? 何!?」

白夜「………」
ドウラク「うああああああっ!!」
晶「…何この状況」

陽太「…こんな朝っぱらから外で何してんのお前ら」
晶「あ、陽太おはよー」
白夜「 !? 」
ドウラク「あああぁぁっ……。………? 何だったんださっきのは」
陽太「なんでおっさんと白夜が一緒にいんだよ。ドクトルJはどうしたんだ」
ドウラク「おっさんじゃない紳士だっ! それより見たまえこのチェス盤を…ってあああああっ!!」
チェス盤「グッシャリ」
白夜「突如錯乱した貴方が蹴り飛ばしたの。きっと貴方の内心は主人公となることを恐れているのよ」
ドウラク「何だと!? 馬鹿な!? そんなはずはないっ!!」
陽太「主人公って何の話だオイ」
白夜「そんなことより岬月下、貴方の仲間となるべきは私よね。貴方に勝利を与えるのは私の剣。そうでしょう岬月下」
ドウラク「何を言うか! 巨大な敵に立ち向かえるのは私のシザーゴーレムのみ! 少年よ、仲間とすべきは私だろう!」
陽太「あー…その話か。ええっとそれはだな………」
白夜「………」ドキドキ
ドウラク「………」ドキドキ

陽太「悪い。お前らもうしばらく待機な」

ドウラク「はっ!!!?」
白夜「えええっ!!!?」
陽太「じゃ。そういうことでっ」スタタタッ

晶「行っちゃったね」
ドウラク「………」
白夜「………」
晶「いいことあるって」

白夜「エコーズオブフォールーーーーン!!!!」
ドウラク「ぎゃああああああああっ!!!!」

晶「…もうこの二人で組めばいいんじゃないだろうか」

<おわり>


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最終更新:2011年06月07日 10:03
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