昔に書いて投下してなかったのを発掘したのでせっかくだから投下。
「紫炎姫さんって攻められると意外と弱いんですね」
「だめ……やめて……」
紫炎姫の拒絶の言葉などなかったかのように、nambarは指の動きを止めない。
素早く、決められたように動かされる指は、機械的に感じられ紫炎姫の恐怖を煽る。
「ふふっ」
「ひぃ……」
そんな紫炎姫の反応はnambarにとってとても心地良いものだった。
自分の指先一つにあの紫炎姫が恐れているのだ。笑みの一つも浮かべよう。
「ふふふふ」
nambarの邪悪な笑みを見ながら、紫炎姫は早くこの時間が終わるのを祈るしかできなかった。
それは
いつも通りの行為のはずだった。
いつもと違うと要素は何一つなく、本来ならいつも通りに行われ、終わるはずだった。
だというのに違っていた。
いつもの弄られるnambarはいない。いつもの気丈な紫炎姫はいない。
いるのは獲物を狩る眼をしたnambarと狩られるのを脅える紫炎姫。
紫炎姫の眼鏡の奥の瞳は涙で濡れ、吐息は漏れ、限界は近い。
「南場、もう許して……」
紫炎姫は拒絶の声にも力がなく、息も絶え絶えといった様子だ。
普段のnambarなら紫炎姫にこのような懇願をされたら選択の余地などなく、笑顔で許していただろう。
むしろnambarの方が申し訳なくなって謝罪をしただろう。
「許してくださいですよね。紫炎姫さん」
だが今のnambarは笑顔を浮かべながらサディストな発言で返してくる。
「なっ……」
紫炎姫にとって普段ならば一喝で拒否するであろうnamberの提案。
しかし紫炎姫にとってこの状況を打破できるならば何にでも縋らざるをえない。
意地、見栄、羞恥、それらの提案を拒否する全ての気持ちを抑え、紫炎姫は求めの言葉を告げる。
「許して……ください」
恥辱にまみれながらの哀願。弱った気持ちからか声は震えている。体はとうに限界だ。
それでも言い切ったのだ。
ほっと心の中で一息つき、終わりを信じて待つ紫炎姫だが。
「駄目です。許してあげません」
笑顔で拒絶の言葉を告げるnamber。
その笑顔は今までに見た事のない、いい笑顔だった。
「そ、そんな……私はちゃんと言った……」
「紫炎姫さんはここが弱いんですよね
「いやっ」
拒絶の言葉は本来の意味を持たない。逆にnamberの気持ちを高める役割しか持っていない。
紫炎姫とて今までのやり取りでそれは分かっているはずだ。
分かっていても言うのは、本能からか、あるいは無意識に求めてのものか。
紫炎姫本人にもそれは分からない。
心の奥まで覗かれているようだ。体の奥まで掻き回されているようだ。
「やめてとんじゃう」
「いいですよとんでください」
「らめぇぇぇ」
対局終了 トップは namber さんです。
1位:namber +63
2位:のどっち +10
3位:ステルスモモ -12
4位:紫炎姫 -61
のどっち:さっきの対局はこんな感じだったよな
namber:
紫炎姫:
ステルスモモ:
のどっち:東場から南場の紫炎姫狙い打ち
のどっち:紫炎姫は飛びそうになるも何とかこらえるが
のどっち:南場になって勢いをつけた南場を止められず結局は飛ばされると
namber:
紫炎姫:
ステルスモモ:
のどっち:どうした?
namber:
紫炎姫:
ステルスモモ:
のどっち:何だよ人が真面目に対局を振り返っているのに
紫炎姫:何で普通の対局がこんな風になるんだよ
ステルスモモ:あながち間違いではない所が嫌っすね
紫炎姫:大体ネット麻雀なのに何で実際にやってるみたいな事になってるんだ
のどっち:描写はイメージのもので実際とは異なります
のどっち:でもいつも攻めてばかりのともきーお姉さんはこの逆転劇にちょっと胸きゅんしただろ?
紫炎姫:するわけがない
ステルスモモ:ごめんなさい。私はちょっとありかもしれないと思ったっす
のどっち:だろ?『ともなん』じゃなくてやっぱり『なんとも』なんだよ
ステルスモモ:そうかもしれないっす
紫炎姫:そうだな。お前らもある意味この過酷な現代社会の被害者なのかもしれないな
namber:紫炎姫さん……
紫炎姫:南場。こいつらは可哀相な病気の持ち主なんだ相手にしなくていいぞ
namber:私頑張りますから!!
紫炎姫:!?
ステルスモモ:!?
のどっち:!?
- ああ、南場さんがまるでタコスを見るかのような目で… -- 名無しさん (2012-06-04 23:42:16)
- 初智どころか和智すらまだ無い時代の話っぽいですね…懐かしい… -- 名無しさん (2012-06-06 02:19:43)
最終更新:2012年06月06日 02:19