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のどっち:典型的な、夏風邪だってさ
紫炎姫:あー
ステルスモモ:あー
namber:あー
のどっち:熱が38℃超ある上にお腹が痛い
紫炎姫:うん、分かったからもう寝ろ
のどっち:・・・・・・でも、することないから暇だし
ステルスモモ:風邪っぴきはみんなそう言うんすよ
namber:それにしても、これで清澄は3人ダウンですね。部長さんも含めて
のどっち:咲さん、大丈夫かなぁ・・・・・・
紫炎姫:他人の心配してる場合かよ
ステルスモモ:同じ時期にダウンってことは、やっぱ伝染っちゃったんすかね?
namber:まぁ、可能性はありますよね
のどっち:やっぱ、咲さんとちゅーした時に伝染ったのかなぁ
namber:はいはいそうですね
紫炎姫:で、ちゃんと飯は食ったのか?今親いないんだろ?
のどっち:ん。優希が作ったお粥食べた
ステルスモモ:え?
のどっち:何か、晩御飯作りに来てくれた
ステルスモモ:へー
のどっち:・・・・・・うん。正直、超助かったよね
namber:・・・・・・
のどっち:咲さんのところにも行ったみたい
紫炎姫:よかったな。んじゃほら、そろそろ休めよ
のどっち:・・・・・・誕生日なんです
紫炎姫:は?
のどっち:明日は誕生日なんです。優希の
ステルスモモ:・・・・・・あー
のどっち:ケーキを作ってあげる約束、していたんですけど。でも、治りそうにないですし
namber:・・・・・・
のどっち:明日も看病しに来るって言って。誕生日なのに
紫炎姫:仕方ねぇだろ。風邪が治ってから、また今度作ってやれよ
のどっち:・・・・・・はぁ
ステルスモモ:ほらほら
のどっち:はい。では、失礼しますね
紫炎姫:おう
ステルスモモ:お大事にっすー

のどっちさんが退室しました

紫炎姫:・・・・・・何というか、不思議なテンションだったな
ステルスモモ:色々と大変なんすね。大丈夫っすかね
namber:・・・・・・

酢だこさんが入室しました

酢だこ:こんばんはだじぇー
紫炎姫:お、噂をすればなんとやら
酢だこ:じょ?
ステルスモモ:何でもないっすよ。それでタコスさん、明日誕生日らしいっすね
酢だこ:おぉ、よく知ってるなー
namber:さっきのどっちさんから聞きました
酢だこ:あー!!のどちゃん病人のくせにPCいじってたのか!!
紫炎姫:まぁすぐに落ちたし問題ないだろうよ
ステルスモモ:残念だったっすね。本当は手作りケーキで祝ってもらう予定だったのに
酢だこ:病気なら仕方ないじぇ。それはまた今度にするじょ
酢だこ:それより、のどちゃんや咲ちゃんが早く良くなることの方が大事だじぇ
namber:・・・・・・

~~~

龍門渕透華:原村が風邪で寝込んでいるですって!!!
龍門渕一:うん、そうらしいよ
龍門渕透華:ふむ。ならば、看病にいって差し上げるのがライバルとしての勤め!!!
龍門渕一:・・・・・・あ、そう
子供じゃない!:衣もいくー!
亜空間:・・・・・・
龍門渕一:あれ、どうしたの純くん?
亜空間:あー、いや。ちょっと思い出したことがあってさ
龍門渕一:?
亜空間:なぁ透華。もし行くんなら、俺も一緒に連れてってくれよ
龍門渕透華:は?
亜空間:ちょっと原村に聞きたいことがあってな


~~~

~~~

 すっかり遅くなってしまった。
 まさか、こんな大事な時に居残り授業をやらされるとは思いもしなかった。
 既に時計の針は夜7時を回っていた。

 原村家の、所謂「かていかんきょー」はあまりいいものではない。
 両親はよく家を空けるし、半ば一人暮らしのような状態だ。
 だから今回のような場合、面倒を見てくれる者は一人もいなくなってしまう。
 ウィルス性の夏風邪は性質上、下痢や嘔吐に悩まされるケースが多く、治りが遅く長引く傾向がある。
 肉体的な疲労と同等かそれ以上に、精神的にも辛いのだ。
 経験者は語る。

 事前に預かっていた合鍵を使い、そっと玄関のドアを開け、寝室に向かう。
 どうやら、まだ眠っているようだ。
 起こしてしまわないように、静かに台所へ向かう。
 買い物をする時間がなかったが、問題ないだろう。今日は、野菜をたくさん使ったお粥でも作ろうか。

「………じょ?」

 何とは無しに冷蔵庫の中を眺めていると、棚の奥に、昨日にはなかったはずの物があった。

「ケーキと………タコス?」
「あるお二人から、預かったものです」

 と。突然背後から声をかけられ、思わず皿ごと落としそうになった。

「あ、のどちゃん?もしかして起こしちゃったか?」
「いえ、ちょうど今起きたところです」
「………それで、何これ?」
「ほら、そこに書いてありますよ」

 よく見ると、皿を包んだラップの上に、小さなメモ書きが置いてある。


『晩御飯の残りです。勘違いしないで下さい』
『俺様の特製タコスだ!!ちゃんと食えよ!!!』


「…………」
「優希が来る前に、色々と来客があったのですが………まぁ、そういうことです」
「…………」
「説明、要りますか?」
「…………」


 無論、不要だ。
 ホールケーキを晩御飯の残りと言い張る宿命のライバルと、一人称『俺』のノッポに違いない。

 何から突っ込めばいいのか、どうやって、何がどうしてこうなったのか、気になる点は山ほどある。
 が、とりあえず今は。
 胸を熱くしている場合ではない。
 病人に晩御飯を作ってあげることが、何より先決だった。

「…………」

 誕生日のお祝いに対して、お返しは必要ないとは思うが。
 どちらにしろ自分にできることは一つしかない。
 負けられない理由が増えた。
 何かを背負いながら麻雀を打つなんて、自分でも似合わないとは思う。
 それでも、そうしたいと思っている自分がいる。
 人は変わるものだ。
 もう自分の手には、みんなが―――生きてる。


「いや、時系列的にそのネタおかしいですよね」
「メタネタ吐いてないで寝てろだじぇ」


  • いい話だなー。でも子供はうつるから行っちゃダメでござる -- 名無しさん (2010-09-17 12:26:25)
  • いいな、でもケーキにプレート乗せるならつづりは誰かにチェックしてもらった方が良さそうだ -- 名無しさん (2010-09-19 09:51:42)
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最終更新:2010年09月19日 09:51