第86話「あの日」考察(2)マーレとエルディアの意味 ※ネタバレ注意!!

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※以下の内容には『進撃の巨人』や『ワンピース』に関するネタバレ考察が含まれるため、お読みになった場合、今後作品を楽しむ喜びを損なう危険があります。閲覧は自己責任でお願いいたします。

※作品の性質上、反日や猥褻な内容、現実の歴史、戦争、人種差別、国際情勢、等々に触れる箇所があります。人によってはショックを受ける内容もあるかも知れません。

※また、作中の描写だけでなく、作り手の意図や傾向、自分ならどうするかなど推測も交えて考察しておりますので、不快に感じられる方は絶対に閲覧なさらないで下さい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※以下の情報は、作品を純粋に楽しむ喜びを損なう危険性が非常に高いと思われます。繰り返し念を押させていただきますが、閲覧は自己責任でお願いいたします。

 

※ネタバレを読みたくない、先入観を持たずに『進撃の巨人』を読みたい、楽しみたいという方は、ここから先は読まずに、引き返してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『別冊少年マガジン』2016年11月号の『進撃の巨人』第86話「あの日」で、グリシャの過去編に登場する2つの国、マーレとエルディア。

ここでは、この2つの国について考察します。

 

 

 

 

 

◎マーレとエルディア 表の意味

◎マーレ=ローマが由来

◎エルディア=ギリシャ(マケドニア)。アルカディアが由来

 

マーレとエルディアが「巨人大戦」をしたように、ローマとギリシャもマケドニア戦争をしています。

この戦争に負けたマケドニアはローマの属州となり、ローマには捕虜が奴隷として移送されました。

 

 

 

 

 

 

 

◎エルディアから見える壁の正体

◎エルディア=インディア=アルカディア(牧人の楽園・ユートピア・理想郷)

◎エルディアン=(アメリカ・)インディアン=アルカディアン(米俗語で「ゲームセンターの客」)

 

 

アルカディアは、キリストの血を受けた聖杯、あるいは最後の晩餐に使用された聖杯の伝説と、関係があると言われています。

 

 

◎聖杯伝説=壁は聖杯であり聖遺物なので不可侵(壁教)=聖杯に注がれた飲み物を飲み干すと、立ちどころに傷や病を癒し、長き命と若さを授けるとされる=壁中の人類の血を飲み尽くすと不死に。世界の再生

◎ラテン語「Et in Arcadia ego」=「私(死神)はアルカディアにおいてでさえも、存在している」=再生可能な壁中(聖杯の中)でさえも死は避けられない

 

 

私は、「壁は生け贄の皿。人類を含めて丸ごと(世界全体?)再生されており、それがループ状態および壁中人類の記憶喪失・記憶上書き状態を作り出している」という仮説を立てています。

 

つまり、壁は皿であり、聖杯です。

私にとって、聖杯は重要な意味を持ちます。

私は、以前からずっと、「『進撃の巨人』の舞台は世界の卵、世界の種、世界の子宮である」という仮説を立ててきました。

聖杯は女性、女神、そして子宮の象徴でもあるのです。

エルディア=壁=女神=子宮=聖杯は、私の仮説にピッタリ合致するのです。

 

壁すなわち聖杯の中にいる限り、人類は何度でも生まれ、不死でいられるわけです。

ただし、復活できない死もあるし(私(死神)はアルカディアにおいてでさえも、存在している)、何度も同じ苦しみを繰り返さなければならない。

それはユミル・フリッツの原罪ゆえなのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

◎エルディア「帝国」の謎

帝国とは、皇帝が元首の国です。

なのに、グリシャの文章によれば、エルディア帝国は皇帝より下位のフリッツ「王」が治めていた。

マーレの歴史でも「王」ですし、エルディア復権派が得たフクロウからの情報や、ダイナ・フリッツ自身の言葉でも同様に「王」「王家」とされています。

 

帝国を王が統治しているというのは、おかしな話です。

つまり、エルディアが帝国である以上、「皇帝」が存在しなければならないのです。

 

グリシャは、エレンを皇帝にしようとしているのかも知れません。

まだ書いていませんが、私が考えていた、とあるエンペラーに関する仮説にも、この考えは合致します。

 

マケドニア(アレクサンドロス帝国)は、王が統治しているのに「マケドニア帝国」と称される場合がありますが、これは特にヨーロッパで「帝国のように強大である」、あるいは「複数の人種・民族を治めている=それぞれの人種・民族の”王”が国内に存在する」場合に多いのだそうです。

大英帝国が、王が治めているのに「帝国」なのと一緒です。

 

 

 

※2016年11月27日 追記。

王が治めるイギリスが大英帝国(British Empire)になったのは、「皇帝の治めるインド帝国を植民地にした時から」だという説もあるのだそうです。

要するに、イギリスは、帝国という称号や皇位を、インドから強奪したわけです。

そのため、インドが大日本帝国によるインパール大会戦をきっかけに独立すると、元の王国(the United Kingdom)に戻ったのだとか。

 

 

 

しかし、エルディア帝国の場合は、皇帝が統治するという意味の「帝国」だろうと、現時点では考えています。

なぜなら、「エルディアが強大だから帝国と呼ぶ」のであれば、古代の大国マーレが帝国と呼ばれていないのは少々不自然だと思うからです。

 

では、エルディアが帝国なのに、マーレが帝国と呼ばれていないのはなぜでしょうか?

考察のたたき台とするために、いつものように仮説を立てます。

 

(1)マーレとエルディアは、元は皇帝が治める1つの国(?)だった

(2)2つに分裂し、皇帝はエルディア側に。だからマーレは帝国になれない

(3)エルディアが帝国になったのはユミル・フリッツの死後(ユミルは死後も「九つの巨人」に魂を分けエルディア帝国を築いた)

(4)エルディア帝国は古代の大国マーレを亡ぼし、この大陸の支配者となった

(5)1700年の民族浄化を経て、マーレが「九つの巨人」の内の七つを手駒に従え、80年前の「巨人大戦(対戦)」に勝利した

(6)145代フリッツ王はパラディ島に逃亡し壁の内側に籠城。残されたエルディア人はマーレに飼い殺しにされている。

 

で、この仮説は、またもや反日につながる内容になる可能性があります。

その元ネタは、またもや日本です。

 

大陸とパラディ島についての考察は別項にて。

 

 

 

 

 

 

◎マーレ(Mare)とエルディア(Eldia)裏の意味

■マーレ

マーレ(mare)には、以下のような意味があります。

(1)(完全に成長した馬・ロバなどの)雌、(特に)雌馬

(2)(月・火星の)海 《表面の暗黒部分》

(3)ラテン語「海」の意

(4)((俗))[けなして]←(1)雌馬などの意味から

(5)古代英語で悪魔、鬼という意味。ナイトメア(夜の悪魔)は「夢魔」で馬の姿の悪魔、または馬に乗った悪魔だとされる。

 

初期ゲルマン語のmarōnが語源とされ、マローンはギリシャ神話の登場人物。

Wikipedia「マローン (ギリシア神話)

シケリアのディオドロスによれば、マローンはエジプトの神オシリス(ディオニューソス)の弟子で、オシリスが世界遠征に従い、ブドウの栽培を世界に広める役目を担ったとされる。そしてマローンが老いるとトラーキアに都市マローネイアを建設し、そこで作物の栽培をさせたという。

>後にオデュッセウスはトロイアから帰国するとき、イスマロスに立ち寄り、町を攻め落としたが、アポローンの神官であるマローンだけは保護した。そのためマローンはオデュッセウスに財宝と家族の限られた者しか知らない貴重なブドウ酒を贈った。後にオデュッセウスはキュクロープスの島を探索した際にマローンのブドウ酒を携帯し、ポリュペーモスをこのブドウ酒で酔わせて脱出した。

ピロストラトスによれば、マローンは死後、英雄の霊としてトラーキアの人々の前にしばしば姿を見せて、ブドウの世話をするとされた。

 

ブドウ酒は「キリストの」になぞらえます。

その製造工程は、収穫したブドウを搾り桶にいれ、足でつぶす事から始まります。

搾り桶に入れられたブドウは抵抗できない状態で、つぶされたブドウは赤く染まって血だまりに見えます。

その様子から、聖書では人を滅ぼす神の裁きを「ブドウを踏みつける」様子に喩えます。

黙示録14章18-20節
「その鋭い鎌を入れ、地の葡萄の房を刈り集めよ。葡萄は既に熟しきった(熟すまで待ったが信仰心は実らず)」 そこで、天使は地に鎌を投げ入れ地上の葡萄を狩り、神の怒りの大きな搾り桶へ放り込んだ。

搾り桶は都の外で踏まれた。すると血が搾り桶から流れ出て、馬の轡に届くほどになり、1600スタディオン《288km》に渡って広がった。

 

つまり、壁中人類はブドウであり、栽培されていると見ることができます。

そして、神によって踏みつぶされることが決定されているのです。

(12巻第50話「叫び」、ユミル「もう直 この壁の中が地獄になっちまうのは避けようがない・・・」)

 

壁は聖杯であり、罪人を踏みつぶす搾り桶でもあるということです。

 

そのため、大地の悪魔と契約をするユミル・フリッツの絵に描かれた木はブドウの木である可能性があります。

また、私は現在、この絵には他にも重大な伏線が隠されていると見ていますが、それは別項にて。

 

 

『進撃の巨人』では、ラテン語は重要な意味を持ちます。

ラテン語とは、ヨーロッパの権威ある公用語です。

かつて第二次世界大戦前までは、自国語の他にラテン語が話せなければ、教養人として認めてもらえなかったほどで、大英博物館の図書館で南方熊楠が日本人差別をしたイギリス人を懲らしめて裁判となったとき、法廷での陳述をすべてラテン語で行ったというエピソードもあります。

 

ウォール・シーナのシーナは「SINA」と表記されます。

「SINA」は実はラテン語で、語源は始皇帝で有名な「秦(しん)」だという説が有力です。

他に、インドの仏教で使う梵語で「支那」と書いていたから、という説もあります。

ちなみに「中国」という言葉は、もとは「世界の中心」という意味の一般用語です。

そのため、昔は日本も自国を「中国」と呼ぶこともありましたし、現在でも日本の一部を「中国地方」と呼びます。(学校で習いますよね?)

古代は他の国との交流が少なかったため、自分たちが世界の中心だと考えるのが当然だったわけです。

 

実際の「秦」の発音は「Chin(ちん)」に近い音で、これがなまって「CHINA」になりました。

いまでも、世界では「中国」ではなく、「支那」のほうが一般的な呼び名です。

 

■各国の支那の呼び名
英語 China(シナ)
ドイツ語 China(ヒナ)
オランダ語 China(シナ)
フランス語 China(シヌ)
イタリア語 Cina (チナ)
スペイン語 China(チナ)
ポルトガル語 China(シナ)
ルーマニア語 China(シナ)
チェコ語 Cina(チナ)
ギリシャ語 kive(キナ)
ポーランド語 Chiny(チニ)
トルコ語 Cin(チン)
アラビア語 (シーン)
ペルシャ語 Chinistan(シニスタン)
※スタンは「国」をあらわす。
タイ語 (チン)
ラオス語 (チン)
カンボジア語(チャン)
マレー語 China(チャイナ)
タガログ語 Tsina(ツィナ)
インドネシア語 Cina(ツイナ)
ネパール語 (チン)
チベット語 (ギャナ)
ロシア語 (キタイ)
モンゴル語 (ヒャタド)
韓国語 (チュングゥ)
※朝鮮は属国だったので「中国(世界の中心)」と呼ぶよう強制された。

 

余談ですが、中華人民共和国の英語名は「China」ではなく、正式には「People's Republic of China(略称:PRC)」です。

「China」は「異なる複数人種の混交する特定地域」の名称であり、中華人民共和国はその「China」に生まれた多くの国の一つという意味です。

 

このSINAがChinaに逆輸入されて「支那(しな)」となり、Chinaから日本に輸入されました。

「支那」という漢字(当て字)も、Chinaの人たちが自分で選び、公式の国?名として使用していました。

(確認はしていませんが、中国の辞書にもちゃんと「支那」で載っていると聞いたことがあります)

その証拠に、韓国の独立宣言書(1919年にも、ちゃんと「支那」と書かれています。

 

※2016年11月27日 追記。

「支那」は広東語だそうです。

2016年10月12日、香港の新人議員2名が「香港は支那の一部でない」などと発言し、宣誓中に「香港は中国でない」とする垂れ幕を掲げました。

さらに、英語の「China」の部分を、広東語の「支那」の発音にしたそうです。

 

中華人民共和国共産党はこれに強く反発し、中央政府の香港での出先機関である香港特別行政区聯絡弁公室は、「宣誓中に国家と民族を侮辱する言葉を使い、国家の尊厳に挑戦し、香港同胞を含む全国人民と海外華人の感情を著しく傷つけた」と非難。

 

さらに、中華人民共和国全国人民代表大会(全人代、国会にあたる)常務委員会は11月7日、両議員の資格を無効にすると言い出しました。

中華人民共和国共産党は、『香港基本法』104条を解釈して議員資格を剥奪しようとしていますが、民主党議員で弁護士でもある涂謹申氏は次のように話しています。

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香港の法令である『宣誓および声明条例』においては、宣誓を拒絶し、またはおろそかにした際の罰則などの内容が記されているのですが、『香港基本法』には同様の内容はないという。

 涂氏は、全人代が基本法の解釈を通じて、香港の立法機関となり、香港の法律を一方的に改正して通過させることに、「一国両制」への香港市民の信頼が再び揺るがされたと指摘した。

「香港は中国ではない」幕を揚げ、香港2議員資格無効へ 2016/11/09 06:00

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要するに、香港返還20年目にしてついに、中華人民共和国共産党は香港の「一国二制度」「高度な自治」を否定し、直接的な弾圧を始めたということです。

この状態は、『進撃の巨人』で言えば、マーレがパラディ島に内政干渉している状態だとも言えるかもしれません。

 

 

 

 

 

■エルディア

マーレが「女」であれば、エルディアは「男」でしょう。

(スペイン語で「El dia」は「~の日」という意味らしいです)

これは、私の「『進撃の巨人』=実は日本神話が重要なモチーフ」という説に合致します。

 

エルディアはエレンの名前にも関係すると思われます。

つまり、エレン自体に「男」という意味が隠されていると見ることもできます。

ミーナを食べた「つぶらな瞳の巨人(ミーナ・イーター)」がミーナを食べる絵は、セックスをイメージさせるように描かれています。

以前にも、第54話「反撃の場所」で、フリーダがヒストリアに見せている絵本に、非常にわいせつな内容が書かれていた”事件”もありました。

 

これらは全て伏線です。(あまりよい行為ではありませんが)

つまり、上記のわいせつ事件はヤラセであり、『進撃の巨人』の演出の一つです。

わいせつな内容が書かれていることをインターネットで暴露したのも、『進撃の巨人』関係者(雇われたネット工作企業を含む)と見られます。

 

エルディアを考察するときに留意すべきなのは、以下の2点です。

☆『進撃の巨人』は、わざと下品に描いている作品である。

☆わざと下品に描く理由は、「日本神話や天皇・皇室を貶め、馬鹿にしたい」という反日の意図が含まれているから。

 

以上2点から、私はエルディアという名称の意味のひとつを、「エレクト(エレクチオンerection)」、すなわち「勃起=男」だと考えます。

 

 

そして、El Diablo(エル・ディアブロ)とは、スペイン語で「悪魔」という意味です。

つまり、エルディアとは「悪魔」の国なのです。

 

また、エル・ディアブロという名前のカクテルがあります。

カシスを使った赤い色のカクテルで、「血」をイメージさせます。

 

 

要するに、マーレもエルディアも、悪魔の名を冠された国なのです。

 

 

また、マーレは魔羅(まら)を意味する可能性もある。

 

魔羅は男性器の俗称。釈迦の修行を邪魔した悪魔(マーラ)が語源。

要するに、修行の邪魔をする煩悩を指す。

『進撃の巨人』では、性(セックス。性別)の乱れが重要なファクターのひとつであり、ソドムとゴモラ、神の鉄槌(タイタン。フィート?)に繋がる。

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最終更新:2016年12月01日 02:48