第86話「あの日」考察(7)アッカーマンと「器」とミカサ母 ※ネタバレ注意!!

※最新話のネタバレや考察自体がお好きでない方は絶対に閲覧しないようお願いいたします。

※以下の内容には『進撃の巨人』や『ワンピース』に関するネタバレ考察が含まれるため、お読みになった場合、今後作品を楽しむ喜びを損なう危険があります。閲覧は自己責任でお願いいたします。

※作品の性質上、現実の歴史、戦争、人種差別、国際情勢、等々に触れる箇所があります。人によってはショックを受ける内容もあるかも知れません。

※また、作中の描写だけでなく、作り手の意図や傾向、自分ならどうするかなど推測も交えて考察しておりますので、不快に感じられる方は絶対に閲覧なさらないで下さい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※以下の情報は、作品を純粋に楽しむ喜びを損なう危険性が非常に高いと思われます。繰り返し念を押させていただきますが、閲覧は自己責任でお願いいたします。

 

※ネタバレを読みたくない、先入観を持たずに『進撃の巨人』を読みたい、楽しみたいという方は、ここから先は読まずに、引き返してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『別冊少年マガジン』2016年11月号の『進撃の巨人』第86話「あの日」で、エルディアの「八つの巨人を分けた家」が登場します。

ここでは、「八つの巨人を分けた家」から、ミカサの母について考察します。

 

 

 

 

 

アッカーマン家の謎(最終更新日:2015/01/01 (木))で書いたように、私の仮説では「ミカサの両親は本当の夫婦ではない。父親は本当は夫ではなく、母の従者か家臣」である。
そこで、ケニー・アッカーマンの祖父(以下、ケニー祖父)の告白を考えてみよう。

 

 

ケニー祖父によれば、「我々(アッカーマン家)と東洋人はかけ離れた人種」だという。
つまり、アッカーマン家は東洋人ではない。

 

 

また、ケニーの言う「分家」とは、ミカサの両親だろうと見られる。
アッカーマン一族はすでに迫害によって数人程度に減らされているため、他のアッカーマン家のことだとは考えにくいからだ。

 


では、ミカサ父が、ケニーの言う「分家」なのか?
しかし、ミカサ自身も指摘しているように、ミカサ父にはミカサやリヴァイのような、「黒髪、切れ長の目」などのアッカーマン特有の人種的特徴が見られない。
それを考えると、アッカーマンにはミカサ母のほうがふさわしい。

 

 

しかし、ミカサ母は純血の東洋人だとされている。
ケニー祖父の「我々と東洋人はかけ離れた人種」という意味のセリフと矛盾する。

 

 

ここで思い出したのは、エレンの中にレイス家の「巨人の力」が保存されていることである。
『進撃の巨人』では、「巨人の力」(中身)と、「その力を宿す人」(器)が別なのだ。

 

 

レイス家の巨人の力は、レイス家の者にしか使えない。(ケニーが巨人になってエレンを食っても無駄)
しかし、レイス家の「巨人の力」を、レイス家以外の人間の中に保存することは可能。
誰でも(?)「巨人の力」を保存できるが、使えるのは「その力専用の家系」だけ。

 

 

以上を踏まえて、私は86話の「八つの巨人を分けた家」に注目し、こう考えた。

これらの家の名前は、「器の名前」ではなく「中身の巨人の名前」である。
アッカーマン(?)とは彼らが体内に宿す「巨人の力」の名前、またはその力を象徴するような”あだ名”である。

 

 

そして、前述のように「器」と「中身」は一致しなくてもよい。(一致すると巨人の力を使用可能になる)
「東洋人の中にアッカーマンの力が入っている」場合もあり得るのである。

 

 

(ミカサの「一族が受け継がなきゃいけない印(しるし)」は、アッカーマン家か、東洋の一族か、フリッツ王家の印?)
(ミカサ母は「私達”一族”」と言っているので、東洋の一族だろうか)

 

 

つまり、ミカサの母は東洋人であり、体内にアッカーマンの力を持つ「器」なのだ。

 

 

そこで、以下のように仮説を立ててみる。

<仮説>

ミカサの母はアッカーマン家の巨人を継承する東洋人であり、フリッツ王の愛人だった。
ミカサの母がフリッツ王の子を妊娠して、王政は焦った。

王政の基本政策は、「始祖の巨人」で作り出したパワー・バランス=平和を維持すること(勢力均衡策)である。
それはすでに王政の存在意義(レゾン・デートル)であり、すでに一種の宗教となっていた。
だから、巨人の力が流出し、適合者に使われる(マーレに奪われる)ことを怖れた王政は、レイス家とヒストリアの場合と同じく、ミカサ母子の抹殺を中央憲兵に命令していた。

フリッツ王は、自分の従者にミカサの母を守らせて、逃がした。
ミカサの母と従者は、夫婦のふりをして辺境に身を隠した。

やがてミカサ・フリッツが生まれた。
出産を介助した医者が、グリシャ・イェーガーであった。

グリシャはミカサの秘密を知り、ミカサを手に入れるための遠大な計画を立てた。
フリッツ王の「始祖の巨人」の力を手に入れ、この壁を「戦争をできる国
(←反日・反憲法改正の常套句)」に作り変えて、マーレにエルディア解放戦争を挑むのだ。

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最終更新:2016年11月02日 01:57