※最新話のネタバレや考察自体がお好きでない方は絶対に閲覧しないようお願いいたします。
※以下の内容には『進撃の巨人』や『ワンピース』に関するネタバレ考察が含まれるため、お読みになった場合、今後作品を楽しむ喜びを損なう危険があります。閲覧は自己責任でお願いいたします。
※作品の性質上、反日や猥褻な内容、現実の歴史、戦争、人種差別、国際情勢、等々に触れる箇所があります。人によってはショックを受ける内容もあるかも知れません。
※また、作中の描写だけでなく、作り手の意図や傾向、自分ならどうするかなど推測も交えて考察しておりますので、不快に感じられる方は絶対に閲覧なさらないで下さい。
マーレの巨人のうちの一体、「車力」について考察します。
マーレの巨人「車力」は犬のような4足歩行型で、俊敏かつ高速での移動が可能です。
その特徴を生かし、荷物の輸送運搬、負傷者の救出、移動砲台などの後方支援や機動戦を得意とする模様。
「車力」とは、青森県つがる市の「航空自衛隊 車力分屯基地」だと思われます。
私は以前から、ライナーたちの「故郷ってやつ」をアメリカだと考察してきました。
アメリカそのものか、アメリカをモチーフにした存在という意味です。
そして、車力分屯基地には、アメリカ軍が間借りをして「Xバンドレーダー」を設置しています。
「車力」の巨人も、シガンシナ区決戦編で、レーダーのように調査兵団の接近を察知しています。
近年、特に北朝鮮情勢が緊迫している2017年4月25日(北朝鮮の朝鮮人民軍創建85周年。建軍節)現在、中国が韓国に配備される予定の高高度ミサイル防衛システム「THAAD(サード)」に激しく反発し、中国国内で徹底的な韓国バッシングを行っています。
THAADとは、簡単に言えば敵の弾道ミサイルを撃ち落とすための迎撃ミサイルとそのシステムです。
ニュースでも繰り返し解説されているように、現在、米軍は北朝鮮のアメリカに届く弾道ミサイルを撃ち落とせるように、このTHAADを韓国に配備しようとしているのです。
しかし、中国が本当に怖れているのはTHAADそのものではなく、実はこのXバンドレーダー、ミサイル防衛用早期警戒レーダー「AN/TPY-2」の探知能力なのです。
簡単に言うと、ミサイル発射を素早く察知して迎撃ミサイルに発射位置を知らせることのできるレーダーです。
このレーダーは高性能であるがゆえに、北朝鮮だけでなく中国国内のミサイル網も監視できてしまうので、中国は非常に嫌がっているのです。
ロシアも同じ理由から、日本がこのTHAADを導入しないよう、駐日本特命全権大使から警告させているほどです。
当然、北朝鮮もこのレーダーを恐れています。
ここにも北朝鮮が絡んでいるわけです。
北朝鮮は現在、日本へのテロ攻撃とミサイル攻撃を匂わせていますが、日本の米軍基地が集中する青森県を攻撃するときには潜水艦からミサイルを発射するという説があります。
しかし、このレーダーは即座にミサイル発射を探知し、潜水艦の位置を特定できるため、ミサイル迎撃だけでなく、潜水艦の撃沈まで可能にしてしまうのです。
では、マーレの4足歩行巨人に、米軍の高性能レーダーを設置させている日本の自衛隊基地の名前を付けた、作者チームの意図は何でしょうか?
まず考えられるのは、「車力」の巨人は犬に似ているため、「日本の自衛隊は米軍の犬だ」というメッセージです。
日本国自衛隊と米軍との連携、集団安全保障の最前線という意味からも、車力分屯基地は「戦争」だけでなく「日米軍事同盟」の象徴でもあります。
もしも今後、米軍が核放棄しない北朝鮮を攻撃した場合、日本国自衛隊は「後方支援」を担当します。
前述のように、作中の「車力」の巨人は、敵を察知し、物資の輸送など後方支援を得意とする巨人として描かれています。
そして、テレビの解説によれば、「北朝鮮は朝鮮戦争を反省し、アメリカに勝てなかった原因は「日本の後方支援」だと結論した。だから米軍と戦争するときには、まず日本を攻撃すると決定している」とのこと。
つまり、朝鮮戦争も『進撃の巨人』のモチーフの一つなのです。
したがって、私は「車力」の巨人は日本国自衛隊の暗喩であり、かつての敵に奴隷として飼われている犬、ご主人様であるアメリカ(=マーレ)の忠実な番犬の日本(=エルディア)という、中国・北朝鮮側(ともに朝鮮戦争での敵国)から見たメッセージが込められていると考えます。