もはや松も取れましたが、やはり最初はこの言葉から。
あけましておめでとうございます。
前回の書き込みから、約半年が過ぎました。
なぜ、これほどの期間、更新しなかったかと言うと、『進撃の巨人』に失望したからです。
私は「進撃の巨人34話(アニメ2期9話)「開口」
ユミルの「せ―」の正体」(書き込み:2017/05/28。最終更新日:2017/06/16)において、「せー」に関する最悪の答えの一つは「正義」だと考察しました。
つまり、壁内人類は自分たちが正義だと思っているが、「実は襲ってきた壁外勢力のほうが正義だ」という逆転劇だという考察です。
(4)正義 あまりに陳腐だが、これも最も平凡な答えのひとつ。 すでに散々使い古されており、時代遅れの解答。 「正義対正義」というテーマを、このように直接的に表現することは、はっきり言えば『アンパンマン』よりも遅れた(劣った)手法である。
また、北朝鮮、および日本のいわゆる「えせリベラル」や極左活動家のように、先軍思想(先軍政治)を信じ込んでしまった人たちが好んで使用する答えでもある。 ※先軍政治(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%88%E8%BB%8D%E6%94%BF%E6%B2%BB) 先軍政治(せんぐんせいじ、朝鮮語:선군정치(ソングンチョンチ))とは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の公式イデオロギー。すべてにおいて軍事を優先し、朝鮮人民軍を社会主義建設の主力とみなす政治思想である。先軍思想とも呼ばれる。2009年の憲法改正によってチュチェ(主体)思想とともに指導思想として憲法に明記されるようになった。
言い換えれば、この(4)は、背景に反戦信仰や反日思想がある場合の解答である。 |
すると、その直後に発売された別冊少年マガジン2017年8月号(2017年7月7日発売)の諌山創先生インタビューで、諌山先生はまさに「正義の逆転」を重要なファクターに挙げていたのです。
まさかこれほど早く予想が的中するとは、私も考えていませんでした。
しかも最悪の形で。
Q 歴史上の戦争と違い、漫画は作者が勝敗を決める それは何が正しいか決めることになりませんか? 今まで主人公・エレンの視点で描いてきた「壁の中の人たち」が、マーレ編ではマーレの人々の敵として現れる。すると「壁の中の人たち」が何を考えているのかがわからなくなりますよね。今までは巨人がその役割とになっていたが、正義と悪はそうやって逆転しうるものなんじゃないかと 結果によって「何が正しくて何が悪いか」を決めることには繋がらないとも思っている。何が正しいかというよりも、様々な作品や考え方に触れて、その時の自分が感じたことをありのまま描いていく。それが「進撃」の結末になるんだと感じています。 |
悪い予想が的中したことにショックを受け、不意を突かれたこともあり、私は『進撃の巨人』の考察を書く意欲を失いました。
そして、そのまま半年弱が経ってしまったというわけです。
しかし半年という時間を経て、『進撃の巨人』も100話を超えました。
私の以前の考察に合致する展開も増えています。
たとえば、第100話でタイバー・ヴィリーがパラディ島に宣戦布告しますが、これは私の考察通りの展開です。
もちろん細かい展開、たとえばタイバー家の存在やエレンの奇襲などは予想していませんでしたが、私は「この世界は戦争をしなければならない世界だ」(「第74話「作戦成功条件」
猿はオーバースローで投げられない
※ネタバレ注意」(書き込み・最終更新日:2015/10/09))と考察し、いずれ戦争が始まるだろうと予想していました。
ついでに書いておくと、「グリシャは壁を戦争のできる国にしようとしている」というのも的中していましたね。
5話後の第79話「完全試合」の冒頭で、超大型巨人が「下手投げ」をしていたのも関係するのかも知れません。
また、「「車力」の巨人が「ピーク」である理由」(書き込み・最終更新日:2017/04/25)で、私は「アリやハチ(スズメバチ)が重要なモチーフ」だと考察していましたが、東京・お台場の日本科学未来館「MOVE
生きものになれる展 -動く図鑑の世界にとびこもう!-」(11月29日より開催)とのコラボでは、エレンがスズメバチに描かれています。(「「進撃の巨人」エレンがスズメバチで、兵長はイタチ!?
“スゴ技”を持つ動物とコラボ」)
また、このコラボではアルミンはコウテイベンギンですが、私はウーリとアルミンの関係で、「◎皇帝は誰?」という考察を書く予定でした。
なぜ「皇帝」なのかという根拠も付けて。
(「第86・87話考察の予定
※ネタバレ注意」(書き込み:2016/11/17 。最終更新日:2016/11/23))
半年のブランクがあるので、前の考察も少しずつ読み直しています。
今後はまた細々と考察を再開しようと思います。
余談。
ピークにはパンツァー隊という独自の支援部隊がいますが、おそらくこれは「ピーク・パンツァー」→「ピンク・パンサー」というダジャレです。
パンサー(豹(ひょう))だから四足歩行であり、パンター(ドイツ語で豹)だから戦車でもあります。
また、『進撃の巨人』は下品さを強調している漫画ですから、「ピンクのパンツ」という意味も込めているのでしょう。
余計なお世話ですが、源平合戦を調べておくと、いろいろ楽しいかもしれませんよ。