第112話「無知」考察 ジークの目的は「人類総選挙で与党の党首になる」 ※ネタバレ注意!!

※ネタバレや考察自体がお好きでない方は絶対に閲覧しないようお願いいたします。

※以下の内容を読んだ場合、今後作品を楽しむ喜びを損なう危険があります。閲覧は自己責任でお願いいたします。

※作中の描写だけでなく、作り手の意図や傾向、自分ならどうするかなど推測も交えて考察しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※以下の情報は、作品を純粋に楽しむ喜びを損なう危険性が非常に高いと思われます。繰り返し念を押させていただきますが、閲覧は自己責任でお願いいたします。

 

※ネタバレを読みたくない、先入観を持たずに『ワンピース』や『進撃の巨人』を読みたい、楽しみたいという方は、ここから先は読まずに、引き返してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在の最新話は、2019年1月号(2018年12月7日発売)に掲載された第112話「無知」です。

この第112話までの情報で、ジークの目的を考察してみました。

現時点での結論は、以下の通りです。

「ジークは無垢の巨人の大多数を”自分の巨人”に入れ替え、自分の望む次の世界を実現しようとしている」

「そのために”前の巨人”の創った無垢の巨人を壁内人類自身に排除させるよう仕向けた」

 

 

 

次の世界は人類総選挙で決定される

以下、現時点の仮説です。

 

 

(1)次の世界は民主主義的選挙で、多数決で決まる。

 

 

無垢の巨人は次の人類となり、その人類意識の総体が投影されて巨人が生まれます。

たとえば無垢の巨人は、巨人能力継承者の骨髄液を体内に入れると人間になります。

今までは無垢の巨人1体を人間にするには、継承者1人が必要でした。

 

しかし、継承者の骨髄液が大量にあればどうでしょうか?

多くの無垢の巨人が摂取できて、一斉に人間になれるのではないでしょうか。

 

たとえば、大量の血液に継承者1人の血を混ぜるのです。

マーフィーの法則に、「ワインと泥水の法則」があります。

 

「樽一杯のワインに一滴の泥水を入れればそれは樽一杯の泥水になるが、樽一杯の泥水にワインを一滴入れてもそれは樽一杯の泥水である」

 

こう考えてみましょう。

ドット・ピクシスにとって、エレンは泥水や病原菌なのです。

だからトロスト区で、汚染が広がらないようにわざとエレンを殺そうとしたのですが、失敗しました。

 

全人類の血に混ざった、たった一滴の毒。

毒は増殖し、巨人を殺して、今の世界を崩壊させるのです。

 

 

 

 

私は以前「第67話「オルブド区外壁」考察」で、このように考察しました。

つまり、エレン達のいる壁は、「壁そのものが巨人の食事のために用意された料理皿」、

「ガイド 兼 エサ補給所である突出部によって巨人に人間を補給させつつ壁の中心に誘導」、

「最終的にウォール・シーナの中央にできる限りベストの状態の巨人を到達させる」。

そのための、巨大な生け簀(す)。

 

料理とは、人類の血や骨髄液のことかも知れません。

エレンの血が他の血に混ざるときに何が起こるのか。

それはすでに一部描かれていると、私は考えています。

 

 

 

 

そして無垢の巨人は次の世界の人類であり、次の世界は次の人類の総意で決まる。

「より多くの人類が望む世界が実現するシステム」になっているわけです。

要するに、民主主義です。

 

したがって「自分と同じ考えの人類を増やせば、自分の望む世界が実現する」のです。

いわば「次の世界は人類総選挙で決定される」とも言えます。

 

選挙なので、「自分の望む世界を実現するには、自分に賛同する人類がマジョリティを握らなくてはならない」
それはちょうど、「政治家が自分の望む政策を実現するために、選挙で自分の党の国会議員数を増やし、国会の過半数を得る」のと同じです。

 

 

 

 

(2)ジークの目的は「無垢の巨人の大多数を自分の巨人に入れ替えること」

 

では、ジーク党首がマジョリティを得るには、どうしたらいいでしょうか?

日経ビジネスに、次のような記事があります。

 

選挙前の不正な住民票移動の真相に迫る

「自然実験」によるデータ分析で統計的に解明

2011年12月19日(月)

> まず候補者や支持者は、他の地域に住む家族や親戚、友人に、候補者自身の自宅や選挙運動本部のある住所に住民票を移すよう依頼するケースが多い。中には、240平米しかない住居に202人が「住所」をもつケースや、鉄板焼き店に多数の社員が「住む」ケースなど、明らかに「ヤバい」ケースがあった。新聞で報道されるものは不正が誰の目にも明らかである場合が多いため、報道される「転居」者の数も尋常ではない。小さな町や村に、人口の10%以上に相当する人数が選挙数カ月前に大量転入していたケースもあった。

「住所」を移動した有権者が、不在者投票なり期日前投票をする可能性はある。しかし、実際にその住所に住んでいる有権者、あるいは知人が「替え玉」投票をしている可能性も十分に考えられるし、実際そのような不正投票も報道されている。

 

要するに、「選挙の時だけ、自分の支持者を、自分の選挙区に引っ越させ、自分に投票させる不正行為」があるのです。

これがジークの計画だと、私は考えます。

 

 

 

ジークの「無垢の巨人すり替え」計画

今の無垢の巨人は始祖の巨人が不戦のために創ったもの。

ジークが自分の望む戦争のある世界を実現するには邪魔な存在です。

しかしマーレの奴隷であるジークが自分で無垢の巨人を駆逐するのは難しい。

なので、壁勢力に危機感を与えて、自分で無垢の巨人を駆逐するように仕向けたのです。

 

ジークやイェレナにとっては、無垢の巨人の数をできるだけ減らしてくれれば上出来というくらいの予定だったでしょう。

ところが、壁は無垢の巨人をほぼ完全に駆逐してしまったのです。

イェレナ

 

 

(1)ジークが両親をパラディ島に送り、マーレの信頼を得る一石二鳥

ジークはまず自分の両親を密告してパラディ島に送りこむのと同時に、マーレの信頼を得る事に成功します。

 

(2)壁を殺意で汚染する

成長後はマーレ中枢に入り込み、パラディ島を襲撃して壁勢力に危機感を与えます。

外敵の存在を知った壁は急速に「殺意」に汚染され、「巨人と戦う技術」を向上させ、その結果、無垢の巨人に勝てる軍事力を保有します。

 

(3)壁が無垢の巨人を駆逐し始める

巨人に勝てるようになれば、壁勢力は無垢の巨人を駆逐し始めるので、無垢の巨人が減ったところで、ジークが壁勢力に共闘を持ち掛けます。

 

(4)共闘を口実にして壁に潜入する

はるかに強大な軍事力を持つマーレに対抗するため、味方の乏しい壁は巨人の力を持つジークたちを招き入れざるを得ません。

まるでトロイの木馬のように。

 

(5)汚染された壁内人類を自分の脊髄液で「自分の巨人」にする

最終更新:2018年12月28日 10:26