※ネタバレや考察自体がお好きでない方は絶対に閲覧しないようお願いいたします。
※以下の内容を読んだ場合、今後作品を楽しむ喜びを損なう危険があります。閲覧は自己責任でお願いいたします。
※作中の描写だけでなく、作り手の意図や傾向、自分ならどうするかなど推測も交えて考察しております。
※以下の情報は、作品を純粋に楽しむ喜びを損なう危険性が非常に高いと思われます。繰り返し念を押させていただきますが、閲覧は自己責任でお願いいたします。
※ネタバレを読みたくない、先入観を持たずに『ワンピース』や『進撃の巨人』を読みたい、楽しみたいという方は、ここから先は読まずに、引き返してください。
「第1話「二千年後の君へ」は「三十年後の天皇へ」 万葉集と梅毒」で、曹操の望梅止渇の故事を紹介しました。
そこで、この「梅があるというのは曹操のウソだった」という部分を発展させてみましょう。
三重の壁にそのヒントがあります。
まず「三重(サンジュウ)」の部分に注目します。
サンジュウからは、別の意味を読み取れます。
・三重
・三十(ここでも30)
・酸汁(梅の実の酸っぱい果汁)
・三十を逆さに読むと十三(13)
・三十を重ねると王
・王の+マークは座標をイメージさせる
では、その三重の壁の名前はなんでしょうか?
・ウォール・シーナ:「ウォール・シーナは粃(しいな)か支那か」参照
・ウォール・ローゼ
・ウォール・マリア
の3つですね?
・粃(しいな)とは
では、その名前を逆さに読んでください。
・シーナ ⇒ 無ーし
・ローゼ ⇒ ゼーロ(0)
・マリア ⇒ 有りま(せん)
いかがでしょう。
曹操は、「存在しない梅」が有ると嘘をつきました。
三重の壁の名前には、すべて「存在しない」という意味が隠されているのです。
まさに「望梅止渇」ではないでしょうか。
つまり、「三重の壁」が「曹操の梅」と同じだと考えると、「中に何かが存在すると思い込ませ、進撃させるためのウソ」だと想定できるわけです。
そこから考えを発展させ、三重の壁は罠、いわゆるブービー・トラップではないかと考えてみましょう。
ヴィリー・タイバー(※『ピーター・パン』のタイガー・リリーが名前の由来と考えられる)は「死にたくないから壁と戦争をしよう」と呼びかけます。
これが実はウソだったとしたら、どうでしょうか。
こう考えてみましょう。
本来なら、壁を攻撃してその中央に隠された宝を手に入れれば、人々は救われる。
しかし、実際には壁は罠で、何らかの目的のために殺し合いをさせるためだけの装置である。
したがって、人類は壁と戦争しても真の意味で救済される事は絶対にないが、別の目的は達成できる。
たとえば「壁は世界再生装置で、人が死ぬときに放出するエネルギーや大量の血によって世界を復活させることができる」とします。
この世界再生装置を動かすとき、より良い世界を作ろうと思えば作ることができる。
いわば「人類の命をエネルギーにして動く、ドラえもんの『もしもボックス』」です。
「座標」がより良い世界を望み、より多くの人々(無垢の巨人)がその考えを共有すれば、意識共鳴によって望み通りに近い世界が再生される。
「しかし、今生きている人類は、どんなに残酷でも今の世界を変えたくない理由がある」。
上記の仮説に合致するよう、その「残酷な世界を変えたくない理由」を考えてみましょう。
実際の人類の歴史は戦争の歴史であり、勝者と敗者がいます。
たとえば、「今の世界は、現実世界の勝者と敗者が入れ替わった世界」だと仮定してみましょう。
たとえば白人と黒人が入れ替わった歴史が実現した場合、歴史の勝者の立場と権力を手に入れて白人を奴隷にした黒人は、元の本当の歴史に戻したいと考えるでしょうか?
また、現在の日本で、現実に行われている反日情報工作に当てはめてみましょう。
中国や韓国・北朝鮮、あるいは連合赤軍などのテロリストは「日本はヒットラーやナチスだ」という誤った印象操作や、過剰な反戦プロパガンダを繰り返しています。
「天皇陛下とヒトラーを同一視させようとする情報工作」も定番です。
これらの情報工作に当てはめると、『進撃の巨人』が上記のような世界でも3か国しか存在しない特殊な反日国家や過激派と関係があるなら、必ず「ヒットラーやナチス」を登場させます。
逆に言えば、今の日本で「創作物にヒットラーやナチスが登場すれば、左派の過激な反戦プロパガンダや日本を不当に悪者にするための歪曲である可能性を考えざるを得ない」のです。
ちょうど現在、韓国の議長が天皇陛下を誹謗中傷したため、韓国は国際的な苦境に立たされていますから、上記の話が現実である事は、報道を見れば誰でも納得できるでしょう。
そのように仮定した場合、「今の世界はヒトラーやナチス、戦争を封じ込めているので元の世界に戻すことができない」という仮説も考えられます。
その場合、このような考え方もできます。
「壁は歴史上のあらゆる戦争指導者や王、国家元首、征服者たちを封印している監獄である(※地獄のような世界は、罪を償うための地獄の責め苦。皇帝や王を犯罪者と考え、廃止しようとするのは共産主義の特徴。現実に、中国はタイの王室を弱体化させており、その最大の目的は日本の天皇陛下を廃絶する事だというのが危機管理の専門家や軍事評論家の一般的な見方)」
「壁中人類は人工物であり、脳内に王や皇帝の意識を封じ込めるための器である(※脳内=脳は頭蓋骨に覆われている=頭蓋骨を鳥籠に見立てている)」
「ニック司祭が秘密を語れない理由の一つは、壁中(虫)人類のほぼ全員が人間のイミテーションであり、単に酛の人間の記憶をコピーした”意識のクローン”にすぎず、しかも脳内には元となった人間の意識が潜んでいるという、自分たちの実存に関わる重大問題だから(自分を人間だと信じ込んでいるだけの寄生虫)」
「もう一つの理由は、自分たちの存在を疑う壁中人類が増えると、それだけで世界が変化し始めてしまうからであり、真実の記憶を消そうとしているのも、真実の記憶を思い出すと今の世界が壊れてしまい、自分たちも元の姿(無機物、モノ)に戻ってしまうから」
「レイス家は元ナチスで、罪を償うためにヒトラーの意識を自分の脳内に封印する役目を担っている」
「そのため、レイス家の歴代継承者は今の世界を絶対に変えない」
「ロッド・レイス卿が巨人になれない理由は、自分が巨人になって万が一巨人継承者を食べて人間に戻ったり、巨人の状態で殺されたらヒットラーの意識が肉体を”完全に支配”して復活してしまうから」
今の世界が悪い方向に進みだしたとき、「箱舟の針路」を元に戻すために舵を切る役目が、今回はヴィリー・タイバーとなった。
タイバーは壁に宣戦布告し、そのエネルギーで壁を起動させ、もう一度世界を再生させようとしているのかもしれない
不戦の契りとは、この虚構の「三重の壁」そのものだとも考えられます。