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ミカサは危機が迫ると涙や口などの体液からフェロモンを発し、周囲の者に自分を守らせます。
ミカサの周囲にいる者は、一部を除いて、ミカサのフェロモンに触れるとミカサを守りたくなってしまいます。
いわば、「ミカサの兵士」になってしまうわけです。
そして、「ミカサの兵士」はミカサのフェロモンに誘導されて、その後を追跡します。
たとえば2巻第6話「少女が見た世界」で、エレンは誘拐犯に監禁された少女のミカサを救出しますが、未だに「エレンがなぜ誘拐犯の小屋にたどり着けたのか」が解明されていません。
仮説の一つは「ループしてシラミ潰しに探した結果、山小屋を発見した」というものです。
テレビゲームで成功するまで何度もリセットしてプレイした状態。
もう一つの仮説が、「ミカサの家でエレンに何か特別な事が起こった。エレンの様子がおかしくなったのはそのため」という説です。
これは様々なパターンが考えられます。
「エレンは家に残っていたミカサの危機フェロモンに反応し、フェロモンを追跡して誘拐犯の家を発見した」
「エレンは家に残っていたミカサの母親の霊に取り憑かれ、その力で誘拐犯の家を発見した」(※両親とされる男女も、実はミカサのフェロモンで操られているだけの他人という可能性もある)
「エレンはこの世界の全てを把握している神のような存在に精神を乗っ取られ、神は誘拐犯の小屋の場所も当然知っていた」
「もともとグリシャがエレンを連れてきたのは、最初からこのためだった」
誘拐犯の小屋では、ループしている事を匂わせる描写が出てきます。
つまり、エレンが、誘拐犯の行動を事前に把握しているように見える描写が続きます。
まずドアを開け、道に迷った子供を演じ、犯人を騙して油断させ、子どものエレンに目線を合わせるために姿勢を低くした瞬間、「もう・・・わかったからさ 死んじゃえよクソ野郎」と言って一撃で首をナイフで切る。
「もうわかった」もループで何度も失敗し、誘拐犯たちが自分たちにどんなひどい事をするのか嫌になるほど経験したというセリフのように見えます。
だから子供のエレンでもひるむことなく、無慈悲に犯人を殺すことができたと考えれば辻褄が合います。
その後、もう一人の誘拐犯を箒とナイフで作った即席の槍で刺し、倒れたところを2本目のナイフでめった刺しにして殺すのも、ループで何度も失敗し、有効な手段を少しずつ編み出していったとも考えられます。
エレンが誘拐犯を指しながら言う「もう起き上がるな!!」というセリフも、犯人たちが何度も起き上がってきた=ループによるリセットを表すセリフとも思えます。
その後のエレンの「こうなって当然だ!!」というセリフも、エレンやミカサがループで何度も誘拐犯たちの虐待を何度も経験しているという意味にも取れます。
その後、エレンは最後の誘拐犯に首を絞められますが、ここでエレンは何度か死んでいると考えられます。
(下手をしたら数万回、数億回死んでいるかもしれません)
実は、ちゃんとその証拠も描かれています。
エレンがミカサに「戦わなければ勝てない・・・」と”命令”し、ミカサが目を見開くコマの次で、ミカサが血に濡れたナイフを「バッ」と掴みます。
(ナイフの血の汚れが「K」にも見えるので、バッという擬音と合わせると「バック」と読めるため、『進撃の巨人』担当編集者のバック氏を表しているのかもしれません)
このときの「K」または「M」に見えるナイフの血の形を覚えておいてください!
その次のページを開き、ミカサが両手で持つナイフの血の形を見てください。
ナイフの血の形が「E」のような形に変化しています。
これが、この場面でループが起きている証拠です!
ナイフの方向にも注意して見てください。
わざわざ、常にナイフの同じ面が見えるように作画されています!
この血の形の変化が重要な伏線だと読者に提示するためです。
そして、この血の形の変化が重要な伏線である証拠もあります。
実は、アニメでもナイフの血の形が、ちゃんと変化しているのです!(形は違いますが)
このシーンが登場するのは、アニメ第一期、第6話「少女が見た世界 ━トロスト区攻防戦(2)━」です。
先日、再放送されたばかりですね。
並べてみれば一目瞭然、途中で血の形が変わっています!
(左から2番目だけ面が違いますが、参考までに掲載しています)
©進撃の巨人/諌山創/講談社
原作では、このように変化しています。
©進撃の巨人/諌山創/講談社
まず、左の画像から見てみましょう。
「M」のように見えるので、「ミカサ(Mikasa)」を表しているのでしょうか。
曲がった「K」だとすると、「バッ+K=担当バック氏」、または「朝鮮(コリア、KORIA)、韓国(KANKOKU)」を表しているのかもしれません。
その後に出てくるのが、右の画像です。
「E」のように見えるので「エレン(Ellen)」なのかもしれません。
だとすると、「M(ミカサ)」から「E(エレン)」にナイフの血の形が変化しているのは、何を表現しているのでしょうか?
私は、ここでミカサとエレンが交代した、あるいは、ミカサがエレンに感染した(汚染された)のではないかと考えます。
たとえば、エレンが誘拐犯からミカサを救出するミッションを何度もループしたとします。
エレンは「戦え」と”命令”しますが、ミカサは怖くて戦う事ができず、結局エレンは殺されてしまいますが、何らかの条件でその後ループが発生します。
同じシーンを何度も繰り返すうちに、何度も「戦え」と”命令”されることで、ミカサは少しずつ戦う気持ちが強くなってゆきます。
そしてある時点で、ついに臨界点を突破し、ミカサがエレンの命令通り戦うことを選択し、アッカーマンの力を使えるようになったというわけです。
あるいは、エレンは感染源であり、ループによりエレンの「戦う意志」や、エレンの人格そのものがミカサに徐々に感染していった。
ミカサがエレンを受け入れやすい状態になった、という可能性もあります。
たとえば、「ループにより何度も自分を救おうとして死ぬエレン、何度失敗してもあきらめずに命を懸けて自分を救おうとするエレンの姿を何万回、何億回も見続けたために、ミカサはエレンに恋をした」という考え方です。
そして駆けつけたグリシャがエレンと口論をした後、ミカサに話しかけます。
▼グリシャ「ミカサ 覚えている飼い?君がまだ小さい時に何度か会っているんだが・・・」
この時点で、ミカサはチャームを使っています。
ミカサの口元を見てください。
口から白いものを吐いています。
「気温が低いので息が白い」ように見せかけていますが、実はこの白い雲状のものがミカサのチャーム・フェロモン(に相当するもの)なのです。
そしてミカサはこう言います。
▼ミカサ「イェーガー先生 ・・・私は ここから・・・どこに向かって 帰ればいいの? 寒い・・・ ・・・・・・ 私には・・・もう・・・ 帰るところがない・・・」
ミカサが「帰るところがない・・・」と言うと、即座にエレンがミカサにマフラーを巻きます。
▼エレン「やるよ これ あったかいだろ?」
このマフラーの巻き方に注目してください。
実はエレンは、マフラーでミカサの口を塞いでいるのです。
私はこのシーンをこう考えます。
実際に、マフラーを巻いた後はミカサの口から白い雲状のものは出ていません。
同時に、ここでエレンはマフラーを「やるよ」と言っていますが、実はマフラーを”返した”のではないかとも考えられます。
「あったかいだろ?」というセリフは、「かつて自分が巻いてもらったから、実体験としてあったかい事を知っている」という意味なのかもしれません。
するとグリシャがこう言います。
▼グリシャ「ミカサ 私達の家で一緒に暮らそう」
このグリシャのセリフは、ミカサの「どこに向かって 帰ればいいの?」「帰るところがない・・・」という問いかけへの回答になっています。
しかし、実際はグリシャがミカサのフェロモンに支配されているだけなのかもしれません。