最終回となる予定の第139話の展開を考えます。
最初、私にはキヨミの背中の家紋がバイオハザードマークに見えました。
ミカサにそのマークが付いているということは、ミカサは何らかのバイオハザードの感染源や毒にあたるものを継承していると考えられます。
実際に、私は以前からミカサは口からフェロモンを出して周囲の人間を操っていると考えています。
そこでミカサの毒やウイルス、あるいは逆にワクチンでらずボスが殺されたり病気が治療されるという展開を考えます。
ミカサがエレンの生首にキスをして、その毒に感染した生首を光るムカデに投げる。
すると「ムカデは反射的にエレンの首と体を繋ぐ」ので、ムカデと本体(大地)は毒に感染して死ぬ。
ムカデの正体は粘菌やカビなどの菌類。
感染した者に自我を芽生えさせ、知を与える。
知(チ)は血(チ)や大地(ダイチ)とダジャレになっている。
地下の水に潜み、木の根を通じて地上の人間に感染し、その意識を乗っ取る。
つまり「神が乗り移る」「神がかり」になるのである。
乗っ取りやすいのは「脳が若く新鮮で、意識槍性が弱い人類」すなわち「眠っている子ども、赤ん坊」である。
これも以前から指摘しているように、大気中に巨人の細胞・微粒子が充満して世界を包んでいるというのが私の仮説。
巨人化能力者の血が大気に触れると、血の中の微粒子が周囲の浮遊微粒子を支配して集め、粘土のように巨人体を創造する。
うなじを切られると、たちまち巨人体は支配から解放され、自由となり、元のようにバラバラの浮遊微粒子に戻る。
この微粒子はムカデの目と耳でありミクロの情報収集端末、マイクロ・ドローン、ナノマシンである。
水を通じてあらゆるものの内に潜み、人類や鳥の目を借りて全人類の行動を観察し、発言を聞いている。
死んだらその記憶を記録し、上空に上がって雲となる。
雲は雷の原理で発電し、思考するクラウド・コンピュータであり、全人類が住む天国(ヘブン)でもある。
やがて雨となり、再び地上に降り注ぐ。
雨や霧は、古来より「天地の結婚」になぞらえられる。
ムカデは「全人類の膨大な知識と記憶を持つ赤ん坊」であり、人類の発言や行動を見て「連想」する。
検索ツールのように「似た言語や意味を連想」して、世界を変化させる。
ムカデの正体は
「宇宙人」(宇宙や並行世界を渡る鳥、ウルトラマン)
「元は人類の理想世界を創るための社会管理ソフトで、人類の望みを全力で実現しようとしているだけだが、人類の発言を機械的に実現しようとするので、「死にたい」「もういやだ」「退屈だから何か大事件が起きないかな」などネガティブな発言まで世界に反映させてしまう」
「自動で物語を創るアプリケーションであり、”言葉や活字の世界”なので、一つの言葉からアプリが様々な連想をして言葉を実体化させてしまう。ライナーやユミルが独り言でも真実を言わなかったのは、下手な事を言うとその言葉を聞いたアプリが何を連想するか分からないから。ユミルが12巻で「私にも都合がある」と慎重に言葉を選んでいるのは、「自分にとって都合の悪い事を連想されるような言葉を不用意に使えない」だめであり、ユミルとライナーたちにとっての都合が異なることを指している」。
※アニメ第1話冒頭でまな板の上で魚が跳ねる映像が挿入されるが、これは魚が言葉を表すシンボルだから。
あるいは最終手段として「漫画家の脳内」。これは万能で、「漫画家がマンガのアイディアを考えているときの脳内が仮想空間化した世界」なので、アイディア出しで言葉から連想するのも当然だし、何が起こっても不思議ではない。ただしその仕組みをSF的に「全人類の脳を繋いで創った世界。中心となる脳が座標。初代ユミルの”光の樹”は脳幹であり、枝状のものは脳につながる血管や神経で、光っているのは光るムカデの微粒子。脳を繋いだ線が「道」。中心になっているのが日本人マンガ家なので、全人類あるいは日本人の記憶と、彼らの覚えている世界中の物語が一つにまじりあった世界。日本人だからマツリをする」。その漫画家が諌山創というオチ。
ムカデの微粒子は全世界を包んでいる。
ムカデの意識は大気中の微粒子を次々に伝って「一番近くにいて、できれば眠っている適合者(エルディア人)の赤ん坊」に憑りつく。
全人類と世界中がムカデのネットワークでつながっている状態なので、世界中どこでも瞬時にハッキングできる。
これが距離に関係なく赤ん坊に継承される理由。
「ミカサの唾液は命令フェロモン。命令内容はミカサとエレンの共通の願いによって決定される」。
この世界は物語の世界なので、「英雄譚のハッピーエンドを再現した終わり方でなくてはならない」。
読者を納得させなければならないからだ。
そして、エレンが何らかの物語のラストをなぞって死ぬ瞬間に、「竜・鬼殺しの英雄=ミカサ」と「竜・鬼・閻魔=エレン」とが”瞬間、心合わせて”同じことを強く願わなくてはならない。
これが「結婚」である。
酒と食材の相性を指す「マリアージュ」でもある。
光るムカデはいわば子機で、地下の光る鉱石は人の血の中で育ったムカデの細胞が染み込んで変化したもの。
しかし、ムカデと本体が世界と人類を復活させていたので、ムカデを失った人類は復活できなくなる。
人類は自由と引き換えに楽園を喪失したのだ。
ムカデが生きている限り、人類は何度でも復活できる。
しかし、そのたびに人類は地獄の苦しみと恐怖を味わって全滅しなければならない。
ヒストリアの母の「こいつを殺す勇気が私にあれば」というセリフの意味が、これ。
ムカデを殺せば苦しみはなくなる。
しかし復活できなくなる。
ムカデを失えば、死んだらそれでお終いなのだ。
このカラクリを知っている者は、「死にたくないので必ず死ぬ運命を受け入れ、全人類が餌となる家畜となる事を選び、無残に殺されることを容認している罪人」であり、贖罪意識を持っている。
贖罪は食材とダジャレになっている。
だからニック司祭のように宗教に走る者もいるが、彼らは「全人類が必ず復活できるように」絶対に秘密を洩らさない。
真実を知れば、ムカデを殺そうとする者が必ず現れるからだ。
ニック司祭たちは「全人類を守っている」のだ。
そしてドット・ピクシス司令のように、巨人の恐怖を知った人間を大量に殺してでも人類を守る者もいる。
トロスト区の作戦でピクシス司令は最初からエレンおよび巨人の恐怖を知り、微粒子入りの外気に接触した人間を全滅させようとした。
だから撤退や作戦中止を絶対に認めなかった。
だから作戦が成功した時、漫画での表情を良く見ると、ピクシス司令が青ざめて焦っているように描かれている事に気づく。