最終話 エレンは最初から死んでいた?

2021年2月21日の 元ネタ『バイオレンスジャック』 で、『新劇の巨人』は同作の展開をなぞっているとしました。

2021年3月22日現在の最新話、第138話「長い夢」のラストで、ミカサがエレンの首を切ります。

『バイオレンスジャック』でも、髪の長い美女に見える男、身堂竜馬(ミドウ・タツマ)が、死んだ親友の早乙女門土(サオトメ・モンド)の首を切ります。

実は身堂竜馬は無から有を産み出すことのできる超能力者でした。

彼は早乙女門土の死を認めずに、門土の首から新たな「自分の理想の早乙女門土」を創造します。

ちなみに同じ永井豪先生の『新デビルマン』でも、前作にあたる『デビルマン』で無惨な死を遂げた美樹の首を主人公の不動明が大切に保管しているシーンが描かれています。

そして、私は「菌類の世界説」で、悪魔との合体で、逆に悪魔を支配する者が出現し、それがデビルマン=アッカーマンだと考えています。

『バイオレンスジャック』の世界では、大魔神サタンは世界を破壊したあと「自分の想像出来る範囲だけ」地球を再生しており、そこで起きる事象や登場人物は、すべてサタンの心の動きでした。

進撃の世界もAI、ミカサの心なのかもしれません。

 

 

『進撃の巨人』が『バイオレンスジャック』の展開をなぞっているのなら、実は元々エレンは死んでいて、その死を認めないミカサがエレンを蘇らせて、ともに生きることを望んでいるのではないかとも考えられます。

実際に、4巻第16話「必要」で、立体起動の姿勢制御訓練が成功しないエレンに、ミカサは「私は…エレンだけ開拓地に戻れと言ってるんじゃない… その時は私も一緒に行くので… だから… そんなことは心配しなくていい」と言っています。

ただしエレンはミカサの話は聞かずに、アルミンと一緒に既に立ち去っていましたが。

 

 

28巻の巻末「進撃のスクールカースト ウィジャボードというもの」では、エレン、ミカサ、アルミン、そしてマルコがウィジャボード(西洋版こっくりさんのようなもの)を使うのですが、実はマルコが幽霊で、他の三人には見えていないという短編が付いています。

「実は主役が最初から死んでました」というのも、ドンデン返しとしてよいかと思います。

最終更新:2021年03月22日 11:00