※注意!!
このページには『進撃の巨人』最終巻である第34巻のネタバレ感想が書いてあります。第34巻を未読でネタバレされたくない方、ネタバレ自体が嫌いな方は、絶対に以下の内容を読まないで下さい。
また、憶測や不確かな情報、連載当時の噂話による考察も書いてありますので、そうした内容が嫌いな方、考察自体が嫌いな方も、絶対に以下の内容を読まないで下さい。
『進撃の巨人』(以下『進撃』)最終巻である第34巻を読みましたので、感想と考察を書いておきます。
結論から言うと、悪い意味で予想の範囲内であり、やはり多くの伏線は回収されませんでした。
一応、私が今までに書いてきた考察で、全体のストーリーは説明可能です。
ただ、『進撃』とそれ以外の作品との関わりでショックなことがあり、それが、作者チームが「伏線を回収するわけにいかなかった」理由と深く関わっていると考えます。
簡単に言うと、別作品から元ネタをパクっている上に、その盗んだネタを使い回して他の作品にも利用しているのではないかという重大問題です。
現状、『進撃の巨人』と関係していると考えられる作品は、以下の通り。
まず、諫山創先生、初連載作品で11年に及ぶ長期連載の終了、お疲れ様でした。
これははっきり言っておきたいのですが、『進撃の巨人』がこれだけ多くの人に読まれるようになったのは、諫山先生の絵のおかげです。
脚本ではありません。
実際に、諫山先生よりも(一般的な意味で)絵の上手い作家がスピンオフ作品を描いていますが、本家のように売れてはいません。
『進撃』が売れた時、新聞雑誌などはほぼ例外なく「何故こんな下手な絵で売れるのか?」という趣旨で記事を書いていましたが、漫画では絵は主要な構成要素のひとつであり、決定的要因ではありません。
木葉功一先生などもそうですが、『装甲騎兵ボトムズ』の影響を受けた作家に多い形式で、諫山先生の技術よりもイメージや力感を優先する絵と、西洋絵画のテクニックを取り入れた画法が、読者に強く訴えかけたという事です。
さて、最終巻の書き下ろし部分を含めた考察です。
問題が少ない部分から思いつくままに書いていきましょう。
書き下ろしは以下の3カ所。
①ミカサが始祖ユミルに語りかけるシーン
②エピローグ
③巻末に付録のように連載(?)されていたスクールカースト編
微妙なセリフの変更もあります。
④アルミンのセリフ(太字が変更箇所)
雑 誌:「まぁ…案外すぐに良い人見つけてあっさりしてる気もするなぁ…」
単行本:「まぁ…案外すぐに良い人見つけてあっさりくっつく気もするなぁ…」
次回は上記の書き下ろし部分と、『進撃の巨人』全体の秘密を解説します。