【ワンピース ネタバレ考察】ルフィの夢と雪(ユキ)の重要性「二人を三人の日にする」【ONE PIECE SPOILER】2024年2月10日

※ここには漫画『ONE PIECE』の最新話の内容を含むネタバレ考察が書かれています。ネタバレが嫌いな方はここより下の内容を読まないでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はルフィの”夢の果て”を『物語と現実の融合』と考えていますが、別の案も考えています。

ルフィの”夢の果て”は『春化(シュンカ)』かもしれないということです。

 

春化

春化(しゅんか、Vernalization)とは、植物が冬の低温状況に一定期間さらされることによって、開花もしくは発芽能力が誘導されることである。英語読みにならってバーナリゼーションということもある。特に人為的な低温処理を施す場合などには春化処理ともいう。農業などで出荷時期を調整するために、春化処理を行って開花、結実時期を調節することもある。また春化のあとに一定期間高温にさらされると、春化の効果が失われることもあるが、このことは脱春化(ディバーナリゼーション)という。

 

 

当たり前のことを言いますが、地球は地軸が傾いているために四季があり、冬の次には春が来ますよね?

植物は冬が来ると、春に備えて発芽の準備を始めます。

春化はこの植物の性質を利用し、わざと一定期間、農作物を冬のような低温にさらすことで、発芽の時期をコントロールする(早める)ことです。

つまり、「春になるプロセスを人工的に再現する」わけです。

そういえば、ドラム王国でヒルルクが疑似的に春の桜を再現しましたね。

 

 

『ONE PIECE』の第28話”三日月”のタイトル画で、シャンクスのように見える赤髪の農夫(アッカーマン→アックァーマ→悪魔(アクマ))が、荷車に農作物とルフィ、ゾロ、ナミを乗せて運んでいる絵があります。

荷車からはジャガイモやニンジンが逃げ出しています。

私は、この第28話のタイトル画こそが『ONE PIECE』全体の物語を説明した、最も重要な絵だと考えています。

三日月は『月光仮面』でイスラムの象徴なので「イム」様。

イモもイム様ではないかと思います。

ニンジンはマンドラゴラで、もしかしたら天竜人かもしれません。

他にもDの一族につながる重要な点があるのですが、ここでは割愛します。

 

 

話を戻すと、私は植物と農作物が『ONE PIECE』の最重要伏線だと考えています。

第1話で意味深に登場したマキノさんも、植物学者の牧野富太郎(マキノ トミタロウ)博士。

マキノさんは、デウス・エクス・マキナ(機械の神という意味。ギリシア演劇で突然神が登場して劇を終了させるという演出手法のこと)でもあると、私は考えています。

(やはり第1話は1コマごとに解説すべきか?)

だから、五老星に「農務武神(シェパード・十・ピーター聖)」がいるのも、個人的にはとても納得できました。

 

 

ルフィの”夢”である「ダチが腹いっぱいメシを食える世界」を実現するには、大量の農作物が必要です。

ルフィの”夢の果て”が(本人は無自覚だが)その農作物を収穫するための「春化」につながるのではないか?というのが私の考えです。

 

 

したがって、直接「春化」を想像させる内容ではなく、「結果的に春化につながる」内容のほうが粋でしょう。

そこで考えたいのが「ルフィが雪(冬?)と白が好き」という伏線です。

 

 

なぜルフィは雪が好きなのか?

雪(ユキ)は「幸(ユキ。ハッピーかい?)に通じ、「行き」にも通じます。

だからこそルフィはチョッパーに「行こう」と誘いますし、ニコ・ロビンにも「生きたい」=「行きたい」と言わせるのです。

ニカは組み合わせると「五(ゴ)」になって、さらに「GO(ゴー)」になります。

 

 

「雪が溶けたら何になる?」というナゾナゾがありますよね?(ナゾナゾも悪魔の実の命名法則の元ネタか)

ナゾナゾなので、「水になる」ではなく、『春になる』が正解です。

 

 

このナゾナゾをルフィの”夢の果て”に使ってみましょう。

ここで想定できるルフィの”夢の果て”は、「島の季節がみんなバラバラだから、米や麦と一緒に大好きな雪を世界中に配って全世界を真っ白にする。雪が解ければ春になって、米や麦がたくさん実って世界が黄金色になり、みんな腹いっぱい食える」。

「海賊王」になったらできるかもしれないというセリフは、「全世界に雪を配る強大な輸送力」という解釈です。

金(菌)の伏線も組み込めます。

つまり「空を飛んで全世界に雪と春と食べ物をプレゼントして回る」という「ルフィの”夢の果て”はサンタクロース」パターン。

ルフィのあこがれはシャンクスであり、シャンクスの正体の一つはサンタクロースだと私は考察しているので、このパターンも一考に値するかと思っています。

サンタクロースも冬や雪と関係しますよね。

 

 

さらに重要なことがあります。

くまとボニー(とサターン聖)の元ネタになっている漫画のことを以前に書きましたが、その漫画はアニメ化されていて、ラストで雪が降るのです。

ボニーの元ネタの女の子が天から落ちてきた雪を見て、こう言って笑います。

「あ、お星さま!お星さまが降ってきた!」

そして家族で「おうち」に帰るのです。

ちなみに、カイドウとビッグマムもこの漫画がメインの元ネタのひとつです。

 

 

ルフィの”夢の果て”を聞いたクルー達が呆れたり笑ったり感動したりする中、ロビンだけが呆然としています。

ロビンはハナハナの実の能力者で植物に関係しています。

オハラの知識あるいはポーネグリフで植物・穀物の「春化(もしくは春化を示唆する記述)」を知っていて、ルフィの「冬になれば植物は春化し、花が咲いて、秋に実る」という科学的に正しい発言を聞いて驚いた、とも考えられます。

 

 

 

春に関して、もう一つ私の考えていることがあります。

それは「天と春」。

 

 

「破字(はじ)」という言葉があります。

字を分解して意味を考える”占い”の一種です。

姓名判断などに使用されるのですが、マンガ家などの作家がアイディア出しやキャラクターに似合う名前を考えるときに使用したりします。

 

 

天を破字すると「二人」。

春を破字すると「三人の日」となります。

天と春の2字で「二人の男女が結婚し、子供が生まれて三人になる日」と読めます。

結婚は『ONE PIECE』最大の伏線の一つですし、関わってきそうな気がします。

 

 

ちなみに春化は一定期間暖かくすると解除されてしまいます。

これを「春化消去、脱春化」といいます。

英語では「devernalization ディバーナリゼーション」。

これも「Dの一族」の由来かもしれません。

だから雪のドラム王国で、Dr.くれはが初めて「Dの意志」という言葉を口にしたのかもしれません。

 

 

なぜ桜を見て病気が治ったヒルルクやDr.くれははドラム王国にいるのか?

なぜドラム王国は医学大国なのか?

雪とDの一族の関係は?

ドラム王国の異常な山の形は何を意味しているのか?

ルフィはなぜ雪が好きなのか?

いろいろと面白いですね。

最終更新:2024年02月11日 14:41