※ここには漫画『ONE PIECE』の最新話の内容を含むネタバレ考察が書かれています。ネタバレが嫌いな方はここより下の内容を読まないでください。
イムとニカを合体させると「伝力」という漢字になります。
これは電伝虫を想起させますね。
おでんには「お伝」という漢字を当てる場合もあるのかもしれません。
さらに『ONE PIECE』の主要な元ネタとなったアニメに登場する存在の中で、イムとニカに関係しそうな存在は「伝書鳩(デンショバト)」。
伝書鳩を分解すると、「イム・ニカ・キュウチョウ」「イム・ニカ・クトリ(並べ替えるとカムイ・ニク・トリ)」になる。
通常、鳩には「pigeon(ピジョン)」と「dove(ダヴ)」の2種類があります。
①pigeon:公園などでよく見かけるグレーや茶色、黒や白、紫などの色が付いた大柄な鳩。
②dove:結婚式や手品でよく使われる小さめで純白の鳩。愛と平和の象徴。
現在、この「dove(ダヴ)」が「Dの一族」の意味の一つではないかと私は考えています。
鳩のエピソードで有名なのは、なんと言っても「ノアの箱舟」伝説でしょう。
神が堕落した人間を洪水で滅ぼし、善良なノアとその家族だけは神からのお告げですべての動物の夫婦を乗せた巨大な船を作って生き延びる。
ノアは海を漂流しながら水が引くのを待ち、40日目にカラスを放すが陸地が無いのですぐに帰ってきた。
さらにその七日後に鳩を放したところ、オリーブの枝をくわえて戻ってきたため、洪水が終わり陸地が復活したことが分かった。
このエピソードから「鳩とオリーブの枝」は「愛と平和の象徴」「人と神の和解の象徴」となったとされる。
こう考えると、『ONE PIECE』の世界について、いくつかの仮説を立てることが出来ます。
①世界政府と五老星は聖書を再現しようとしている。つまり聖書はこの世界で起こるイベントの「台本」であり、くまが聖書を読んでいるのは「事前に今後起こることを知って自分の行動に生かそうとしているから」。ルフィ達は実は聖書の登場人物であり、それを知っていたくまがシャボンディ諸島で彼らに必要な場所へ飛ばした。ただし「くまの聖書はボニーと行きたいところを書いたノート」という説も好きです。
②世界政府と五老星は聖書の再現を阻止している。つまり巨大な戦争=黙示録の最終戦争(アルマゲドン)の発生を阻止している。五老星は大多数の住人を助けるために最低限の犠牲で済むよう、現在の世界を管理し続けている。ガープもその秘密を知っているため、最終戦争よりはマシと考え、現在の”残酷な平和”を嫌々ながら容認している。ただし私は「ガープは未来の”何かあった”ルフィ」という説も考えているので、今後『ONE PIECE』本編で巨大な戦いが起き、ルフィがそれを後悔し、何らかの理由で過去に戻ってガープとなることもあり得るのではないかと思っています。
③この世界は神の洪水で滅ぼされた後の世界であり、世界政府と五老星は神の洪水を維持しようとしている。それどころか島をすべて破壊して海だけにしようとしている。レッドラインという赤い壁がかつての東西ドイツのように世界を2分しているので、「人種差別を無くすために国を無くし、陸地を無くそうとしており、全人類を海でも生きられる魚型生物に改造しようとして実験をしている」という設定も考えられる。シェパード・十・ピーター聖の「永い戦い」とは「海と陸/水と土の戦い」。今の世界は実はノアの箱舟の中であり、洪水が引き陸地があると知ると民衆が箱舟から逃脱走する可能性があるので、カラスや鳩が陸地を見つけて帰ってこないようにしている。つまり今の海はいわば「箱の中の巨大なプール」なので、ロジャーはその事実に気づく者、箱の外に出る勇気を持つ者が現れることを期待して”大海賊時代”に移行させ、多くの人が海を探索するように仕向けた。
つまり、イムとニカは約束の船ノアにも関係しているという設定を考えることが出来ます。
ちなみに、約束の船ノアを作った一族はバッカニア族だと思います。
なぜなら「くまちー」だから。(別項目で書く予定)
海王類の「時代が変わった」とは、かつてはバッカニア族が天竜人だったのが、ドフラミンゴの言うように”引きずり降ろされて”今の天竜人になったという意味ではないでしょうか。
時の権力者・世界のトップが交代した=革命・権力簒奪が起きた、下剋上が起きたので「時代が変わった」ということです。
伝書鳩を英語で言うと「carrier pigeon キャリアー・ピジョン」。
フランス語では「Pigeon voyageur ピジョン・ヴォイアジャー」。
ヴォイアジャーは「ヴォイジャー」となり、私の仮説だとイーザンバロン・V・ナス寿郎聖の「V」に繋がります。
ただし、鳩という漢字の成り立ちを調べると「九」は鳩の鳴き声の「クック」が由来とも書かれています。
ということは、鳩は「クック船長」でしょうか?