【ワンピース ネタバレ考察】レッドラインや島は輪中(ワジュウ)【ONE PIECE SPOILER】2024年5月19日

※ここには漫画『ONE PIECE』の最新話の内容を含むネタバレ考察が書かれています。ネタバレが嫌いな方はここより下の内容を読まないでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ONE PIECE』世界の多くの島は「輪中(ワジュウ)」です。

 

 

輪中とは本来は広い意味を持つ言葉で、主に「堤防で囲われた土地」を指し、転じて「仲間」を意味する言葉にも使われました。

しかし日本の漫画、特に尾田栄一郎先生の大好きな時代劇では、輪中と言えば「洪水に備えてあらかじめ高い土地に築いた避難施設や集落のことであり、輪中の登場するもっとも有名な作品が平田弘先生の『薩摩義士伝』です。

 

 

『薩摩義士伝』は宝暦治水(ほうれき ちすい)を題材に、薩摩藩の治水事業とそのあまりに過酷な苦闘を描いた名作劇画。

 

 

宝暦治水は、現在の岐阜県、濃尾平野を流れる木曽川、長良川、揖斐川の、いわゆる「木曽三川(きそさんせん)」が頻繁に引き起こした洪水被害を防止するための大工事です。

宝暦4年(1754年)2月から宝暦5年(1755年)5月まで行われ、この工事により揖斐川流域の水害は抑止され、地元民は治水工事を冠水してくれた薩摩藩士を「義士(ぎし)」と呼んで感謝し、その業績を語り伝えてきたとのこと。

しかしその過酷さゆえに薩摩藩士51名が自害、33名が病死し、工事完了後に薩摩藩総指揮の家老・平田靱負(ひらた ゆきえ)も自害したという説があり、昭和13年(1938年)には治水神社が建立され、水害を減らしてくれた平田と薩摩義士が祭神として祀られています。

 

 

さて、本題です。

治水工事以前は、洪水で水位が上がった場合、地元民は水没しなかった輪中に避難し、水が引くまで何日でも籠城生活を続けなければなりません。

輪中や備蓄をできない貧乏な農家は輪中を作れず、洪水の時には家財産、そして命までも失わなければなりませんでした。

 

 

輪中の食料や真水の備蓄には限界があり、生活スペースも限られています。

したがって余剰人員は受け入れられず、自分の家族集落だけで精一杯という状況も多かったとされます。

そのため、自分たちの命を守るために、避難を求める他の集落の人たちを輪中に入れず、追い出すこともあったそうです。

 

 

私は『ONE PIECE』の島々を見て、「これは輪中じゃないか?」と思ってきました。

周囲に比べ、あまりに不自然に高くなっている地形が多いからです。

ドラム王国もそうですが、典型例がワノ国です。

ワノ国の周囲は、実は高い壁で囲われている。

言い換えれば、ワノ国は高い堤防で囲われた輪中なのです。

レッドラインについては、別の意味もあるだろうと考えています。

 

 

実はこれは『進撃の巨人』のウトガルド城ですでに考えていた説で、明らかに不自然な塔の構造から、「かつてウトガルド城周辺は水没しており、塔の頂上が水面に突き出ていたのではないか?」と考えたのです。

私が『ONE PIECE』の考察を始めたのは、実は考察の内容が『進撃の巨人』とほとんど同じだからです。

講談社には『ONE PIECE』そっくりの作品を週刊少年マガジンで連載して漫画家から「プロとしての誇りや倫理観が無いのか」と批判されたり、ミステリ作品のトリックを盗用してオリジナル作品の作者を激怒させ、その盗用作品の映像作品が欠番になった事例もあります。

最終更新:2024年05月19日 22:59