※ここには漫画『ONE PIECE』の最新話の内容を含むネタバレ考察が書かれています。ネタバレが嫌いな方はここより下の内容を読まないでください。
ボニーのトシトシの実の正体は「ヒトヒトの実 モデル宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)」だと考えます。
「宇迦(ウカ)」は穀物・食物の意味。
穀物の神で、特に「稲に宿る霊」です。
ルフィニカが宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)の場合は、ボニーのトシトシはイヌイヌの実 モデル 「辰狐・荼枳尼天(だきにてん)」あるいは伏見稲荷の「天狐・小薄(こすすき)」あたりでしょうか
祖父は「大山津見神(オオヤマツミノカミ)」
父は「須佐之男命(スサノオノミコト)」
母は「神大市比売(カムオオイチヒメ)」
叔母は「天照大神(アマテラスオオカミ)」
兄は「大年神(オオトシガミ)」で、ここから「トシトシ」という設定にしたとも考えられます。
同一視される女神に「大気都比売神(オオゲツヒメ)」がいて、大月(オオゲツ)と書きかえればニカと意味深に描かれる「月」につながります。
宇迦之御魂神は錚々たる家族ばかりで、神様のエリートですね。
なぜボニーのトシトシの実の正体を宇迦之御魂神だと考えたのか?
第1118話〝自由になる〟の最後の見開きページで、ボニーがニカに化けます。
この絵の、ルフィの黒帯が平仮名の「こ」、ボニーの黒帯が「~」になっており、右端には「ん!!」と書かれています。(※「ん!!」は本当は効果音の「どん!!」の一部)
続けて読むと「こ~ん!!」となり、これは「キツネの鳴き声」です。
ルフィはゴムゴム=5656=コロコロですから『コロコロコミック』。
ボニーのボニを少し変えると「ボン」になり、2つ重ねると「ボンボン」ですから『コミックボンボン』。
だからルフィとボニーは同等の存在として描かれています。
そしてニカは太陽神ですから、ボニーのトシトシも神のはず。
キツネの神と言えば「稲荷」ですからトシトシの正体は稲荷の主祭神『宇迦之御魂神』だと私は考えました。
そして、これが最大の根拠です。
wikipedia ウカノミタマに掲載されている写真を見てください。
1118話のエルバフの船上で「立膝で座るボニー」の絵は、滋賀県守山市の小津神社が所蔵している「木造宇迦乃御魂命坐像(重要文化財)」の座像にそっくりです。
©尾田栄一郎/集英社/東映アニメーション
右の坐像を見ると、左側の服に光が当たっている部分をボニーの右腕にして、ボニーの持つ銃で坐像の左足を表現していることが分かります。
元々私は、第1話の考察で「ルフィは米」だと考察してきました。
だからルフィの”夢の果て”考察に「米になる」というアイディアも書いておきました。
宇迦之御魂神も穀物の神、特に「稲の霊」だそうです。
ともに食いしん坊キャラで共通点が多いことからも、この考察はそれほど間違っていないと考えます。