『進撃の巨人』では、鳥が物語全体を通じた重要なモチーフとなっている。
アニメ第一話冒頭では鳥が飛び、調査兵団は「白と黒の翼」の紋章を背負い、ミカサは父親の狩りの獲物である鳥(カモ?)の死体を見て世界の残酷さを知った。
これはノアの箱舟から飛び立った、白いハトと黒いオオガラスが元ネタだと思われる。
調査兵団の紋章である「白と黒の翼」は、このハトとオオガラスを表す。
作中のキャラクターでは、クリスタ(ヒストリア)がハト、ミカサがオオガラスに相当する。
単行本の裏表紙には、104期のメンバーが並んでいる。
アニメの後期EDにも使われている絵である。
この絵で、左端がミカサ、右端がクリスタ(ヒストリア)になっているのは偶然では無い。
私は現在、この絵がミカサに近い陣営(ライナーたち)と、クリスタ(ヒストリア)に近い陣営(壁内人類)を表している可能性を考えている。
そして、エレンがほぼ2人の中間に位置することにも注目すべきである。
ここで、クリスタ(ヒストリア)が超悪い子=堕天使ルシファー、ミカサ=大天使ミカエルと仮定しよう。
すなわち、「白=ハト=クリスタ(ヒストリア)陣営」と、「黒=オオガラス=ミカサ陣営」である。
ルシファーはかつて天使の最高位として神に最も愛された存在だったが、神に不満を持ち、天使の3分の1を率いて神に反乱を起こす。
ルシファーの代わりに天使長の座についたのがミカエル。
ルシファーとミカエルは大戦争を行い、その結果ミカエルが勝利し、ルシファーは地獄を作って悪魔の王となる。
この設定に従って、「神=人類の指導者/天使=人類」と見立ててみる。
かつて人類は「神」に統治されており、ミカサの先祖?とクリスタ(ヒストリア)の先祖?は人類の高い地位に就いていた。
しかし、何らかの問題について意見が対立し、クリスタ(ヒストリア)の祖先は人類の一部とともに反乱を起こした。
この反乱の鎮圧を担当したのがミカサの祖先だった。
この反乱により、ミカサの祖先たちは「悪魔」と呼ばれることになる。
2つの勢力は激しく争った。
その結果、クリスタ(ヒストリア)の祖先が敗北。
敗走したクリスタ(ヒストリア)の祖先たちは、壁を作って逃げ込み、ミカエルたちから隠れて住んだ。
そして、クリスタ(ヒストリア)の祖先は壁内の王となって、他の人類の記憶を消し、壁の外に出ないよう厳しく取り締まった。
人類が壁外に出て、ミカサの祖先たちに見つかることを避けるためである。
なぜクリスタ(ヒストリア)の祖先たちは、そこまでミカサの祖先たちに見つかることを警戒したのか?
彼らが、神の「座標」を盗んだからである。
この座標は壁を作るのに必要だが、神にとっても重要な存在だった。
そのため、ミカサの祖先たちは座標を最優先で取り戻そうと、クリスタ(ヒストリア)の祖先たちの隠れ里を探していたのである。