グリシャの「帰ったら」の意味

グリシャは第1話「二千年語の君へ」で次のようにエレンに伝えます。

「……… …… …エレン 帰ったら…ずっと秘密にしていた地下室を… 見せてやろう」

 

 

このセリフには問題があります。

グリシャは、一体どこに帰ったら、と言っているのでしょうか?

 

 

普通に考えれば、自宅=エレンたちの住む家のことだと思われますが、この後、グリシャはウォール・シーナにレイス家を襲撃しに行っています。

 

 

だとすると、実はグリシャは、「ウォール・シーナに帰ったら」(あるいは「故郷に帰ったら」)、と言っているのではないでしょうか?

 

 

グリシャはウォール・シーナ出身で、この壁の真の王であり、巨人の力と王位を簒奪した奴隷のレイス家を倒して、巨人の力を取り返しに行ったのかもしれません。

 

 

■パターン1

グリシャはレイス家襲撃に成功。

ところが、レイス家が持っているはずの巨人の力がレイス家には無かった。

実はグリシャから巨人の力を盗んだレイス家の初代王が巨人の力とともに失踪していたため、レイス家には巨人の力が無かったのだ。

何らかの理由で、自分の代ではもはや巨人の力を取り戻せないと諦めたグリシャは、息子のエレンに自分を食べさせて、自分の力と記憶を継承させ、自分の使命を託した。

(この場合、エレンの中にレイス家の巨人の力と世界の記憶は存在しない)

 

■パターン2

グリシャはレイス家襲撃に成功。

巨人の力を取り戻したグリシャは、早速手に入れたばかりの巨人の力を使った。

つまり、みんなが気がついていないだけで、グリシャのレイス家襲撃成功の直後に、この世界は一度作り直されているのである。

ところが、巨人の力を使ったのはカルラが死んだ後だったので、リセットに失敗。

巨人の力は1代で1回しか使えない。

そこでグリシャは泣きながら次のエレンに世界をリセットする使命を託した。

(この場合、エレンの中にレイス家の巨人の力と世界の記憶が存在する)

 

 

また、グリシャの帰ろうとしている場所は、1巻第1話「二千年後の君へ」で、エレンが目覚める直前に見たミカサに似た少女のいる場所である可能性もあります

ミカサに似た少女が「行ってらっしゃい」と言っているのは、実は、「行ってらっしゃい グリシャと言っているのかもしれません。

もっとも、その時はグリシャという名前ではなく、フリッツとかいう名前だったかもしれませんが。

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最終更新:2015年07月21日 01:44