獣の巨人(猿)は「征服者」。
(ユミルの「せ─」=「征服者とその奴隷、仲間たち」。征服者という言葉をエレンに教えると、外の世界に多くの国があり、戦争をしていることを知られる。そして壁内人類が戦争準備をすると、最終兵器であるエレンを保有する壁を簡単に征服することができなくなり、自国の犠牲が増える。壁に防衛体制を取らせず、侵略の意図を秘匿して戦争を有利に開始するため、ライナーはユミルの発言を止めた)
(ほかに、「千年後(千年前)の人類ってやつだ」)
獣の巨人(猿)の文明に自分たちの文明を征服されて捕虜となったのがライナーとベルトルト(同じ文明出身かどうかは不明)。
分かりやすくするため、仮に国を設定する。
獣の巨人(猿)がアメリカ(元イギリス)だとすれば、ライナーとベルトルトはネイティブ・アメリカン。
ローマと属州でも可。
◎獣の巨人(猿)の国は軍事大国。
(=アメリカ)
◎実力主義であり、自分の征服した国の民でも力さえあれば人種にこだわらず国籍を与える。
(=永住者カード。いわゆるグリーンカード)
◎征服された国の人間は、何らかの軍事的功績を上げることで、その国の「戦士」として登用してもらえる。
(=アメリカでは兵役に志願するとグリーンカードを取得しやすくなる)
獣の巨人の国を中華人民共和国や北朝鮮、カンボジアだと仮定する。
◎ライナーとベルトルト
共産主義国家に虐殺された少数民族の生き残り。いわばポル・ポトの子供部隊にされるようなもの。
◎アニ
朝日新聞などのデマに騙されて北朝鮮をこの世の楽園と信じた父に連れられて移住した日本人。しかし北朝鮮の地獄のような現実を見て絶望。周囲の人種差別と迫害を受けて父は激しく後悔したが時すでに遅く、粛清されないために娘を危険なテロ、しかも故郷である日本への破壊工作のために送り出さなくてはならなくなった。8巻第33話「壁」におけるアニの父のセリフ「この世のすべてからお前が恨まれることになっても…父さんだけはお前の味方だ …だから約束してくれ 帰ってくるって…」をこの仮説でコンバート→『日本人すべてからお前が恨まれることになっても…父さんだけはお前の味方だ …だから約束してくれ 帰ってくるって…』
ライナーとベルトルトは獣の巨人の国への帰化権(※)を手に入れるため、壁への潜入作戦に参加。
アニは2人とは別の国(エレンたちの壁?)出身であり、獣の巨人の国に憧れていた父とともに移住。移住を後悔しながらも、やはり帰化のために潜入作戦に参加(アニの謎については別項にて考察予定)。
(※10巻42話「戦士」でのライナーのセリフ「(エレンにどこに行くのかと聞かれてためらいがちに)そりゃ言えん… だが…まぁ 俺たちの故郷ってやつだな」)
ライナーたちのアニに対する微妙な態度の違いは、アニが違う文明の出身(エレンたちの壁の裏切者?)だから。
また、ライナー、アニ、ベルトルト、そしてユミルは注射によって容姿が別人に変化している可能性がある。
獣の巨人(猿)はライナーたちの主人(マスター)に当たる存在。
しかし実力主義のため、部下であるライナーたちには「実力による抗命権」が与えられている。
つまり、命令に従いたくない時は、決闘して勝てば命令に従わなくてよい。
また、私はこの世界がある種のゲームであり、エレンは最終兵器という仮説も立てている。
(というか、第1巻を読んで最初に考えたのがゲーム説)
この仮説を前提として考察してみる。
この世界では多くの国が戦争をしており、国ごとに1体の最終兵器を保有する(正確な表現ではないが)。
エレンは今の壁ではない、どこか別の国の最終兵器(と思われている)。
実はライナーとベルトルトも、それぞれの故郷の国の最終兵器だったが、最終決戦で敗北。
だから、ライナーはエレンについ、同じ境遇なのだから「わかるだろ?」(※)と言ってしまっている。
(※10巻42話「戦士」でのライナーのセリフ「エレン… お前が俺達と一緒に来てくれるなら 俺達はもう壁を壊したりしなくていいんだ わかるだろ?」)