グリシャ(エレン)=宇宙人説

これは「説」と言うより、思考整理用の物語形式のたたき台です。

 

 

かつてグリシャの先祖は宇宙からこの星にやって来た巨人である。

この巨人型宇宙人は別次元の宇宙から来た生物で、彼らの本体は骨髄液であり、性質としては植物に似ていた。

次元を超えた長大な宇宙の旅に耐えるには、液体や植物の形質が有利だったのである。

 

 

宇宙人はあらゆる生物の体内に入り込み、進化を促した。

その中でもっとも進化したのが人類だった。

人類は宇宙人によって知性を与えられ、生物の頂点に立った。

宇宙人たちは人類の肉体にも入り込み、その他の人類を統治した。

 

 

そして、宇宙人は人類に穀物(麦)を耕作させた。

宇宙人はもともと植物に性質が似ており、穀物はとても相性が良かった。

人類の急激な進化は、偶然では無かった。

宇宙人が意図的に、移動や農作業に適した形状を持ち、そして穀物を主食にする生物に変化させたのである。

発達した脳や手で道具を使える能力は農作業に必須であり、できるだけ遠くまで移動するためには二足歩行でなくてはならなかった(※)

(※人間は2足歩行であるために、4足歩行の動物だと死んでしまうほどの長距離を移動できる。4足歩行は安定はするが4本の足で体重を支えながら歩くため、体力的な負荷が大きい。逆に、2足歩行は不安定であるが故に「前に倒れる力」すなわち重力を利用して移動できるために、4足歩行よりも負荷が少ない。実際に、日本の山伏が1本歯の高下駄を履いているのは、わざと不安定にして、「常に前に倒れながら」山を登るためである。山歩きの熟練者は言葉では理解していなくても、経験からこの原理を体得していることが多く、古武道にもこうした「倒れる力」を利用し、少ない力で大きな物を動かす体の使い方が伝わっている)

 

 

同時に、その生物は安心して農作業に専念できるよう、この世界の生物ピラミッドの頂点に立たなくてはならない。

すべては、自分たち「宇宙人=穀物(麦)」を育てさせ、種をできるだけ遠く広い範囲に運ばせるためである。

要するに、人類は植物型の宇宙人=「穀物(麦)」の奴隷なのである

 

 

宇宙人は人類を発展させるために、自らの骨髄液から、特定の役割を持つ人型ユニットを作り、星を開拓した。

開拓用の体力に特化した「アッカーマン(農夫)」。

遺伝子と記憶の保存に特化した「レイス(血統)」。

建築に特化した「ブラウン(ブルーノ・タウトが由来?)」。

他にも宇宙船や巨大重機など、様々な役割のユニットが存在した。

(この時点で、①宇宙人、②宇宙人の作ったユニット、③人類の3種類が存在することになる)

 

 

宇宙人は人類のおかげで繁殖し、人類は宇宙人のおかげで食料と安定した生活を得る事ができたため、当初、両者の関係は良好だった。

人類の体に入った宇宙人(ユニット)は、他の人類とも混血し、子孫を残した。

その子孫には宇宙人(ユニット)の体質が遺伝した。

「農夫」の子孫には「農夫」の能力が、「狩人」の子孫には「狩人」の能力が伝えられたのである。

 

 

 

 

◎宇宙人純血=?(月と獣の巨人が関係している?)

◎宇宙人(ユニット)と人類の混血=記憶を改竄できない少数派の血族(イェーガー家、アッカーマン家、東洋の一族など)

 

 

◎グリシャ=宇宙人の能力を持つ一族として王国を統治し、ある理由から壁同士が戦わなくてはならない世界で、戦うのをやめて「争いのない真に平等で平和な世界」を作ろうとした。

その理想を実現するため、奴隷のユミル族にも自分たちと同じ待遇を与え、壁同士が接触できないように、巨人を壁外に放った。(巨人による国家間の物理的分断。国家同士が接触できなければ当然戦争は不可能)

ひたすら人類を捕食する巨人は誰にとって何に都合のよい存在なのか?

戦争を止めたい人間にとって、壁同士を分断するのに都合がよいのである。(ただし、火薬兵器や飛行技術が発達しないことが条件。ミサイルや飛行機は巨人による分断工作を無効化して、敵国への攻撃を可能にしてしまうため)

そしてイェーガー家とレイス家は協定を結び、戦争をするフリをして、交互に生贄を出すことにした。勝った国の王が負けた国の王を食べるとゲーム・オーバーとなり、次からは勝った国の王が政権を握る。

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その手順は、まず戦勝国役の国がハルマゲドン(最終決戦ターン)を宣言し、その国の王が座標の力で巨人化する(以下、「王の巨人」)。

本来は敗戦国役の国も「王の巨人」を作るなどして対抗しなければならないが、わざとノーガードで「王の巨人」の攻撃を受ける。もちろん、わざと負けるのが目的だからである。

「王の巨人」には、ロッド・レイス卿の巨人と同じように自分の意思はなく、ひたすら敗戦国役の人口密集地に突進し、相手国の民を食べながら、最終的には壁中央の生贄を食べて、勝利が確定する。

しかし、「王の巨人」には意思がないのでコントロールができず、確実に壁の中央に向かうという保証がない。

そこで、イェーガー家とレイス家は事前に打ち合わせをして、敗戦国役は王の巨人を壁中央の生贄まで導けるように、わざと壁ごとに人口密集地を造り、「王の巨人」を中央まで誘導することとした。

それがシガンシナ区やオルブド区などの突出部である。

この突出部に集められた「王の巨人」を引き寄せるためのエサとされたのが、奴隷のユミル族だった。

「王の巨人」が中央に到達できるように、壁ごとの突出部は中央に向かって連続するように配置されている。

「王の巨人」はひとつの突出部の住民を食べ終わるまで動かない(ミカサ「まだパンとスープが残ってるでしょ?」)。

ひとつの突出部を食べ尽くすと、「王の巨人」は最も近い人口密集地、すなわち、もう一つ内側の壁の突出部に向かう。

そして、最終的に「王の巨人」は、壁中央の地下にいる敗戦国役の生贄を食べて、この”戦争ごっこ”は終了する。

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要するに、イェーガー家とレイス家はあらかじめ戦勝国役と敗戦国役を決めておき、交互に敗戦国側の生贄を食べることで、定期的に主人(マスター)役と奴隷(スレイブ)役を入れ替えていたのである。

 

これにより、最小限の犠牲でイェーガー家とレイス家は壁内に平和な世界を実現していた。

奴隷であるユミル族は、被害者に数えられなかったのである。

しかし、ユミル族の裏切りにより、クーデターが発生。混乱の中で、グリシャは妻(母)=女神?を奴隷であるレイス家に食べられて、彼女の持っていた「座標」と「巨人の力」を盗まれてしまう。

(※「巨人の力」にはバリエーションがある)

 

そして、レイス家は「座標の力」を使って、グリシャの統治していた壁を解体した。

座標の力が発動すると、硬化能力で壁を構成していた巨人たちが一斉に別の場所に移動し、新たな壁を作るのである。

同時に、新しい壁内には新しい国民が作られる。レイス家の統治するレイスの民である。

 

一方、壁が消失したために突如荒野に放り出されたグリシャの民は、その大部分は逃げ場を失って瞬時に巨人に食べられてしまった。

今までは座標があらかじめ決まった場所に壁を造っていたので、住民はすぐに新しい壁に逃げ込むことができた。

しかし、今回は座標を奪ったレイス家が、まったく別の海を越えた場所に壁を作ったために、グリシャの民はどこにあるかわからない壁を探す、絶望的な旅をしなければならなくなったのである。

残りの生存者は新しく作られたレイス家の壁を探して旅を続けたが、やはりそのほとんども壁にたどり着く前に巨人の犠牲となった。

そうして、運よくレイス家の壁を見つけることのできたわずかな数の生き残りだけが、壁に逃げ込むことに成功した。

 

巨人の圧倒的な戦力に為す術(すべ)も無く、人類は新天地への航海を余儀なくされた

この時、人類のほとんどが死滅したが、その大半は人同士の手によるものであった

(※0:「人」は人間を指す。「人類」とは人型生物の総称で、人は人類の一種ということ)

巨人の出現により、住処(すみか)を失い逃げ惑う人々

船に乗れたのはごく少数の権力者のみであった

航海は難航を極め約半数が目的地に到達することなく消息を絶った

(※1:ここまでが、レイスとユミルの裏切り、グリシャの壁の崩壊~民が新しいレイスの壁に逃げ込むまでの経緯)

新大陸、ここを我々は神聖なるものとして崇める

(※3:下を参照)

新天地にはもともと長大な壁が用意された

(※2:レイス家がグリシャの壁を解体し、座標の力で新しく作った壁)

この壁の中には人類の理想がある、この壁の中に永久に争いの無い世界を作ろう

(※3:「崇める」~「作ろう」までは、逃げ込んできた別の壁の民が、レイス家への忠誠を誓わされ続けていることを表現している。レイス家継承者の唱える壁教の平和理想主義の刷り込み)

 

しかし、グリシャの民はレイス家の壁に入ると、巨人の力またはパンとスープを食べることで記憶操作されてしまい、以前の記憶を忘れ、新たな記憶を植えつけられてしまった(記憶改竄)

 

(※たとえば、パンとスープは、グリシャの妻(母)の体からできていて、エレンは母?を食べている)

(※キリストがパンとワインを自らの肉体と血(=聖餐)と言ったように、人類は巨人を食べることで、巨人と契約を行い、巨人と一体化している(=信仰の共同化))

(※人類はパンとスープを食べて緩やかに巨人化し、同時に、記憶操作も可能になる)

(※ミカサが「サシャの放屁」事件で怒るサシャにパンを食べさしたり、エレンの記憶が戻りそうになるとパンとスープを食べろと叱るのは、パンとスープで忘れさせようとしているから

 

同時に、上記の虚実を混ぜた捏造の歴史を学校教育の教科書によって、

子供のころから繰り返し刷り込むことで(歴史改竄)

民から自立心を奪って壁内の支配体制に疑問を待たせないようコントロールし(家畜化)

壁を改築したり壁の外に出ようという意欲を抑制した(洗脳)

 

グリシャは壁消失時に息子に鍵を渡し、必ず故郷の壁に帰って地下室に行くように暗示をかけたうえで、息子に自分の骨髄液を注射することで巨人化させ、自分を食べさせた。

他国の侵攻を受けると、グリシャは壁の崩壊前に、親食い継承によって息子を巨人化能力者にしなければならなかった。

王は、壁に他国の攻撃を受けると自動的に無知性巨人=最終兵器となって、敵国と戦わなくてはならない設定だからである。

グリシャは、絶対に戦いは避けたかった(ゲームに参加してゲームを終了させたくなかった)。

 

王が最終兵器となるには、事前に「妻=座標」を得なければならない。

そこでグリシャは、まだ子供で「妻がいない=座標を得る前」の自分の息子に記憶と能力を継承させることで、自らの巨人化を防いだのである。

 

グリシャの骨髄液にはグリシャの先祖の記憶がすべて記録されており、その大量の記憶が子どもの脳に流入することで記憶に障害が出る。

このとき、骨髄液を注射された者は、その記憶を自分の意思の支配下に置かなくてはならない。

先祖の記憶、能力、経験によって、より強力な巨人となるのである。

 

グリシャの息子は注射の副作用で記憶障害となりながらも、知性巨人となって壁外を生き延び、ようやくレイス家の壁に到達。そこでキースに出会い、レイス家の壁に潜入した。

当初、グリシャの息子はレイス家の情報をキースから聞き出し、レイス家の作った新しい壁も戦争に参加しているのかと思ったが、レイス家も戦争を拒否して壁の中に引きこもっていることを知り、やや安堵する。グリシャの息子は平和ならそれでいいと思い、とりあえず壁内で生活するために、自分と同族らしき酒場の娘「カルラ」に目を付ける。グリシャの息子は継承したグリシャの記憶(他の壁の知識)により、人種をおおまかに見分けることができる。グリシャの息子は同族にしか効果のない伝染病(薬品?)を使い、カルラが同族であることを確認したうえで、彼女と結婚した。その後、グリシャの息子は壁内で生き残っているレイスの民以外の異人種、つまり「戦争に負けた他の壁から逃げ込んできた人類」を探し、アッカーマン家や東洋人の状況を把握。そのとき、ミカサの母の「印」を知る。アルミン・アルレルトには、レイス家または他の壁の王族との関係が疑われる。

◎宇宙人を食べてその力を手に入れ、壁を乗っ取った人類=レイス家(礼拝堂地下で輪になって手をつなぎ記憶共有(同期)、記憶と力の保存役=継承者、遺伝子の保存役=ロッド・レイス卿)

◎人類=大多数の民族(パン=麦=宇宙人を食べることで、宇宙人の細胞が体内に蓄積記憶改竄が可能)

 

グリシャの注射液は、自分の骨髄液である。

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最終更新:2015年07月27日 18:08