ミカサがグリシャの子である可能性

メモ中

 

私は以前よりミカサの父と母の不自然さを指摘してきました。(アッカーマン家の謎参照)

 

ミカサの両親は偽装夫婦であり、母が主人で、父は母の家臣に当たる存在ではないか。

 

だとすると、ミカサの本当の父親が問題となります。

 

そこで気になるのは、第6話「少女の見た世界」でのグリシャのセリフです。

 

グリシャ「覚えているかい?君がまだ小さい時に何度か会っているんだが…」

 

第5話「絶望の中で鈍く光る」のラストでグリシャが明言していますが、エレンとミカサの肉体年齢は同じです。(頭の中身は別)

 

エレンもミカサも目の前で母を殺され(ミカサは父も)、高い身体能力を持ち、黒髪です。

 

(ちなみに私は、誘拐事件のときにエレンが救出に失敗し、ミカサが死亡したことがあると考えています)

 

妙に共通点が多いことに加え、ミカサが何度も繰り返す「家族」という言葉。

 

実は、エレンとミカサは二人ともグリシャの子であり、異母姉弟(兄妹)なのではないでしょうか。

 

そう考えれば、グリシャがエレンをアッカーマン家の往診に連れてきたのも、仲良くするように言っているのも、一応説明できます。

 

姉弟(兄妹)を会わせるためです。

 

また、第71話「傍観者」で、キース・シャーディスの口から、グリシャが壁外から来たことが語られています。

 

(第71話におけるハンジの妙に激しいキース批判は、読者にキースの告白を疑わせないための心理誘導だと思います)

 

エレンとミカサがグリシャの子だとするなら、二人ともグリシャが壁外から来た後に生まれているわけですから、年齢が近くなるのも当然です。

 

この仮説では、なぜグリシャはミカサが「小さい時に何度か会った」だけなのかという疑問を説明できなければなりません。

 

たとえば「壁外から来たグリシャは憲兵団からマークされていて、東洋の一族やアッカーマン家を追う王政の刺客の目をごまかすために、ミカサの両親との接触をなるべく避けていた」、などの理由です。

 

すると、今度は久しぶりに会うはずのグリシャとアッカーマン家が、どうやって往診の約束を取り付けたのかが問題になります。

 

これはやはり、ミカサの印(しるし)継承の日付がずっと以前から決まっていたからではないでしょうか。

 

この仮説の大前提として、グリシャがカルラとミカサ母との二重生活をしていた理由が問題となります。

 

(私はグリシャのモチーフのひとつがゼウスだと考えており、ゼウスの女好きを表現している可能性もあります)

 

グリシャは「カルラ/ミカサ母との間に子供を作ることだけが目的」であり、「どうしても子供を作らなければならな理由があった」のだとすれば、一応辻褄(つじつま)は合います。

 

ではその理由とは?

 

グリシャがエレンに自分を食べさせたのは、超大型巨人や鎧の巨人たちのウォール・マリア襲撃直後です。

 

壁襲撃がエレンへの記憶と力の継承をしなければならなくなった原因だとすれば、グリシャは壁外からの攻撃や壁崩壊に備えるために、特定の女性との間に子供を作っておく必要があったのではないでしょうか。

 

では、壁外と戦うためにエレンやミカサが必要だったかと言うと、それも疑問が残ります。

 

11巻第46話「開口」で、ユミルがエレンに、「そんなちっぽけなもんを相手にしてるようじゃ到底適(かな)いっこない」と言っているからです。

 

ユミルは壁外の存在を知っていたと考えられますので、ここでのユミルの言葉は、「壁外からこの壁を攻撃しに来る相手は、エレンのような巨人一体(+ミカサ)ぐらいで対抗できるような小さな存在ではない」という意味だと見ていいでしょう。

 

という事は、グリシャが子供を作ったのはその子供を直接壁外勢力と戦わせることが目的ではなく、まず壁内を支配するために子供が必要だったのではないでしょうか。

 

たとえば壁外勢力が「別の壁」である場合、こちらも壁全体で対抗しなければ彼らの侵攻を止められない可能性が高い。

 

つまり、「壁を戦争できる国家に作り変える」ことが、グリシャの目的だったとすれば説明できるわけです。

 

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最終更新:2015年08月04日 08:20