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今日発売されたばかりの『別冊少年マガジン』2015年11月号に掲載されている『進撃の巨人』第74話「作戦成功条件」で、猿巨人(獣の巨人)がオーバースロー(上から投げる投法。上手投げ)で岩を投げていますが、実は本物の猿は体の構造上オーバースローで投げることが出来ません。
猿は基本的に、アンダースローまたはサイドスローでしか投げられないのです。
そして、オーバースローで投げることのできる動物は人間だけです。
中に人間が入って操縦している知性巨人なのだから当然と言うべきかも知れませんが、これは猿巨人が本物の猿ではない=人間であるということを示しています。
もっとも、原作チームがその事実を知らずに描いている可能性もありますが、さすがにそれは無いだろうと思います。
余談ですが、猿がオーバースローで投げられないという雑学は、映画ファンや特撮ファンの間ではよく知られています。
日本人への人種差別映画『猿の惑星』や、日本の特撮『猿の軍団』の科学考証で有名な話だからです。
では、なぜ人間はオーバースローで投げることができるのでしょうか?
実は、オーバースローは人間が戦争や戦闘によって獲得した投法だと言われているのです。
人間は敵を倒すために槍や石を投げ、その訓練によってオーバースローという”武器”を手に入れたわけです。
現在、私は「戦争」が最も重要なキーワードのひとつだと考察しています。
例を挙げれば・・・
◎エルヴィン=「戦争の無い世界で唯一戦争をしたいという夢を持っている」
◎グリシャ=「壁を戦争のできる国にしようとしている」
◎作中の世界=「戦争をしなければならないのに、ある国がクリア条件を盗んで戦争から逃げたため、クリアできないまま延々と同じプレイを繰り返している世界」
そして、作中で調査兵団は「槍」という秘密兵器を用意しています。
さらに、イスラエルとペリシテの戦争において、巨人兵ゴリアテは羊飼いの少年ダビデが投石器で放った投石によって倒され、自分の剣で首を刎ねられています(旧約聖書『第一サムエル記』第17章)。(参考:ゴリアテ)
私は今回の戦いのモチーフは、この「ゴリアテとダビデ」であると思います。
このほかにも「ゴリアテとダビデ」に似た展開やヴィジュアルが描かれるかも知れません。
また、猿巨人やライナーたちの狙いはエレンではなくミカサである可能性があります。
今のところ、今回の第74話「作戦成功条件」でミカサが自分のフードをエレンにかけたのが伏線だろうと予測しています。